直前に晴れ予報に変わった天気予報にも裏切られ、前々日予行から航空祭当日午前中までひたすらドン曇り、夏の北海道らしい爽やかな晴天は何処へやら、だった今年の千歳基地航空祭。

今さら千歳基地航空祭2017 前々日予行編
今さら千歳基地航空祭2017 ブルーインパルス前日予行編

低く垂れ込めた雲のおかげで、航空祭の展示飛行プログラムの大半がキャンセルまたはちょっとした航過飛行だけに変更されてしまいました。

今さら千歳基地航空祭2017(1)天気予報に上げて落とされ編

天気には勝てない、誰も悪くないとは言え、「わざわざ北海道まで来たのに〜、初めての千歳基地航空祭なのに〜」という愚痴が出てしまうほどでありましたが、午前中最後のプログラム、米太平洋空軍(PACAF)F-16 のアクロバットフライトがこの状況下でも素晴らしい演技を披露してくれて、唯一の救いになってくれました :-)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (54) PACAF F-16C - 92-887

今さら千歳基地航空祭2017(2)さすが米軍様や!編

午前中の最後にようやく少しは気分が晴れて、午後のブルーインパルス展示飛行までの昼休み時間中に、基地の外での撮影ポイントからシャトルバスで基地内の航空祭会場へ移動しました。



千歳上空は早朝からずっと低い雲が垂れ込めていたままだったのが、基地に着いた頃から少しずつ青空が見えてきました。南の方はまだ低い雲が多いものの、北の方から急速に晴れ間が広がってきて、

これはもしかしてブルーインパルスの展示飛行は、昨日と同じくローパスだけの第5区分じゃなく、3区分か4区分のアクロバット展示が行けるくらい回復するんじゃね?


なんて思うほどに。まぁ前日から天気予報にも天気にも裏切られてばかりですから甘い思いだと判っているのですが、それでも

最後にブルーインパルスくらい、ちゃんと飛んで魅せて欲しいよなあ


そう期待してしまうのは仕方ないことでしょう(^_^;)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (74) UH-60J #585
(千歳救難隊の UH-60J)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (75) U-125A #022
(同じく千歳救難隊の U-125A)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (77)


基地へ移動してからブルーインパルスのウォークダウン(発進準備展示)まで1時間以上あるので、手荷物検査をクリアして基地内に入ってからは地上展示機をちまちまと見たり写真に撮ったり。

私自身、飛行機好きだけど興味の対象は“飛んでいる”飛行機なので、官民問わず駐機している飛行機にはあまり撮ることはなく、普段は航空祭へ行っても地上展示機を撮ることは少なめです。

ミリタリー(軍事)マニアではなく、そちら方面の知識は殆どなく、あまり細かいところに関心もないので……(とはいえ、航空祭のイベントで機体整備や装備その他についての解説などが行われていると積極的に聞きたい派ではあるけれど)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (79) tails

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (80) heads

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (89) 203SQ T-4 #624
(203SQ T-4 の記念塗装機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (90) 203SQ F-15J #871
(F-15 の武器説明をしてくれている隊員さん)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (91) 201SQ F-15J #860
(201SQ F-15 の記念塗装機を近くからじっくりと)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (92) 201SQ F-15J #860

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (101) F-104J #689
(現役時代に生で見たことは一度しかない F-104J)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (103) 501SQ RF-4E #907
(百里から来た RF-4E)


ただ、今回は展示飛行がほとんどキャンセル、変更でロクに撮ってなかったので、地上展示機でも撮って航空祭へ行ってきた記録を少しは増やしておこうかな、と(笑)

歳食って体力なしジジイになってきただけに、普段は昼休みはゆっくり休んで午後に備えてしておきたいと思うのですが、今回は撮り足りなさが先でした。

それに撮った地上展示機を調べることで、普段関心を向けない官用機その他を知る切っ掛けにもなりますしね。それに、今年度で最後の一機が退役らしい海上自衛隊の救難飛行艇 US-1A はここで見納めな気がしたので、それだけはじっくり眺めました ;-)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (82) US-1A / 9090

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (83) US-1A / 9090

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (85) US-1A / 9090

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (86) P-3C / 5100
(海上自衛隊からは対潜哨戒機 P-3C も展示されていました)


こういう地上展示のスナップには、E-M1 Mark II + 12-40mm F2.8 PRO のコンパクトでしっかり撮れ、センサーが小さい分だけ被写界深度も深いカメラは重宝しますね。手振れ補正も強力なので、ごちゃついた中でも安心して撮れます。

もちろん、今回千歳基地航空祭へ初めて来た目的の一つである現行の政府専用機も近くから、じっくりと。ってか、この晴れ間が午前中に欲しかった……(;o;)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (94) Japanese Air Force One / 20-1101

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (96) Japanese Air Force One / 20-1101

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (98) Japanese Air Force One / 20-1101

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (99) Japanese Air Force One / 20-1101


さて、午後のブルーインパルス展示飛行の撮影場所は、当初 RWY18 エンド付近、臨時駐車場行きシャトルバス乗り場付近にしようかと思っていました。ドン曇りなら逆光条件も弱まるし、航空祭会場内は激混みだろうから、外れたポイントで視点を変えて撮ってみるかな、と。

ところが基地に着いたら青空が広がってきて日射しも出てきたので、ド逆光のランウェイ・エンドはちょっと厳しいか?と思って、航空祭会場から撮ることにしました。

ただ、晴れ間が広がったのも束の間、ブルーインパルスの展示飛行の時間が近づくにつれ、再び雲が広がっていく状況に。特に基地南側の低い雲が取れない状態だったので、「せめて第3区分か第4区分で…」という期待は泡と消えそうな状況でした。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (107) Japanese Air Force One / 20-1101
(ブルーインパルスの展示飛行時間が近づき、人口密度が高まる航空祭会場)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (104) 201SQ F-15J #860
(みんな、前に止まっているブルーインパルスの方に注目する時間に)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (106) before the start of Blue Impluse


13時を回って、ブルーインパルスの隊員が出てきて出発準備を来場者に見せるウォークダウンが始まりました。が、ブルーインパルス列線前の最前付近じゃないと見えませんので以下略。

一番競争率の激しい、開門数時間前から並んで開門ダッシュで確保する場所ですから、昼からノコノコやってきてちゃんと見られるものではないですけど、過去に何度か見てるので別にもうこだわることはありません。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (108) Blue Impluse taxiing

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (109) Blue Impluse taxiing

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (110) Blue Impluse taxiing

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (111) Blue Impluse taxiing


発進準備が整って滑走路へ向けてタキシングしていくブルーインパルスに、来場者が手を振り、カメラやスマホを掲げて写真を撮り、それに応えてブルーインパルスのパイロットが手を振り返したり、ポーズを撮る。その光景は、ブルーインパルスの展示で一番好きかもしれません。

未熟な私はブルーインパルスの展示飛行の写真も “飛行機だけ” “飛行機と風景だけ” を撮りがちで、観衆を上手く入れ込んで撮ることができていませんが、いずれはブルーインパルスに限らず、“人と飛行機” をしっかり撮れればなあ、と思います。難しいですけどねえ。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (112) Blue Impluse on the runaway


いつもどおりブルーインパルス各機は滑走路上の発進位置へ着いて、最後の発進前確認手順を行い、そして離陸滑走……しません( ̄□ ̄;)!! 

どうやら1番機のブレーキが故障してロックが外れないらしく、先頭の1番機が動けないので、2番機以下も発進するわけにはいかず、ブルーインパルス各機とも停止したまま。ブルーインパルスを見に来た来場者の人たちの大半は、何が起きたのか判らず、じっと見守るだけでした。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (113) Blue Impluse on the runaway


1番機抜きで展示飛行ができないかを検討していたみたいですが、結局1番機の直後についている2〜4番機は、動けない1番機の横をすり抜けるのは難しいらしく(ブルーインパルスは編隊各機の間隔も狭いですから)、4機が離陸した後から発進するべく後方にいる5〜6番機のみ、別の滑走路から離陸するために移動開始しました。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (114) Blue Impluse No.5 moving to another runaway

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (116) Blue Impluse No.5 moving to another runaway

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (118) Blue Impluse No.6 moving to another runaway

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (119) Blue Impluse No.6 moving to another runaway
(右は政府専用機ジャンボのエンジン)


多少アナウンスはあったものの、どうなったのかよく判らない多くの来場者が見つめる前を別の滑走路 RWY18R へ移動していく5〜6番機。不動の平常心を持つ飛びきりのパイロットたちとは言え、こういう時のパイロットの心境いかばかりかと思います。

私の方は、どうなるのかという状況を掴もうとしながら、

マジか〜〜!最後の最後で、まさかこんな展開とは……


という感じで完全に気が抜けてしまいました。

おかげで、5〜6番機が上がって天候偵察からコンバットピッチで戻ってくる間もロクに撮影できてなかったですね。何を撮ってんだか、という写真しか残ってなかったです(^_^;)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (120) Blue Impluse No.5 (weather check)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (121) Blue Impluse No.6

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (123) Blue Impluse No.6

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (124) Blue Impluse No.5 & 6


5〜6番機はソロ演技を行う機体ですから、1〜4番機が上がれなくてもソロ演目だけやれるか?という話もされたみたいですが、やはり基地南側の雲が低くて無理だったみたいです。これは予想していたので仕方ないですね。

雲が低い時の航過飛行は6機編隊で行うものですから、5〜6番機だけではどうにもならず、少しでも飛んで一見せしておこうという形でフライトして戻ってきました。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (125) Blue Impluse No.5 back to the base
(陽炎揺らぐなか、戻ってきたブルーインパルス5番機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (126) Blue Impluse No.5 back to the base

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (127) Blue Impluse No.6 back to the base
(続いて6番機もお帰り)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (129) Japanese Air Force One / 20-1101
(南から航過飛行でやってくるブルーインパルスと政府専用機を絡めたかった…)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (130) Blue Impluse No.1 stopped by a broken brake
(トラブル発生した1番機の周りでは整備の人が作業していた模様)


まぁ正直なところ、

マジか〜〜!低い雲が去りきらず、結局昨日と同じくローパスだけの展示飛行になるだろうと覚悟していたけれど、まさかこんな展開とは……(´Д`)

初めて来た千歳基地航空祭は最後の最後までついてないぜ!_| ̄|○


という感じでありましたが、しばらく眺めているうちに

気象条件のせいでブルーインパルスが飛ばなかった航空祭はあるけど、こういうトラブルを見るのは初めてだし、これまた一つの経験と思えば良いか……


と思い直しました。滅多に見られる出来事ではないですしね(^^;)

決して展示飛行より良かったとは思いませんし、楽しみに見に来た子供さんや関係者の尽力を思えば飛んで欲しかったですけれど、滅多に見られないものが見られたとでも思わないと、北海道まで遠征してきた甲斐がありませんから(^_^;)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (131) Blue Impluse No.5
(駐機位置へ戻ってくる5番機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (133) Blue Impluse No.5

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (134) Blue Impluse No.6
(6番機も駐機位置へ)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (136) Blue Impluse No.3 towing to the spot
(5〜6番機が戻ってきた後、3番機がトーイングカーに引かれて駐機位置へ)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (137) Blue Impluse No.4 towing to the spot
(続いて4番機もトーイングされて滑走路上から戻ってきます)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (143) the pilot of Blue Impluse
(本来のフライトはできなかったけれど、お疲れ様です)


5〜6番機が戻ってきてから、滑走路上に止まっている4機のうち、まず3〜4番機にトーイングカーが付けられ引っ張られて元の駐機位置へ帰ってきます。こういうシーンを航空祭で見るのも初めて。なんかこう寂しいもんですね……

3〜4番機が駐機位置に戻された後、トーイングカーは残る1、2番機を牽引して駐機位置へ戻されます。整備員さんによって1番機のブレーキもとりあえず解除され、戻ってこれる状態になったようです。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (144) Blue Impluse No.1 stopped by a broken brake
(3〜4番機を戻した後、1番機にトーイングカーが付けられ…)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (147) Blue Impluse No.1 towing to the spot
(滑走路から引かれていくブルーインパルス1番機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (148) Blue Impluse No.2 towing to the spot
(続いて2番機もトーイングカーをセット)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (150) Blue Impluse
(トーイングカーに引かれて戻ってきた1番機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (151) Blue Impluse
(続いて2番機も戻ってきて全機が駐機位置へ)


また、先に戻ってきたリードソロ5番機の担当パイロット EDEN こと園田三佐は、今回の千歳基地航空祭がブルーインパルスのラストフライトだったようで、テレビカメラも入って取材を受けていたようです。(ブルーインパルスの任期は3年と定められていて、その後は実戦部隊へ戻る)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (140) the pilot of Blue Impluse
(最後の展示飛行だったパイロットとテレビ取材クルー)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (142) the pilot of Blue Impluse
(自衛隊の広報最前線として大変だと思います)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (153) the pilot of Blue Impluse
(来場者に向かって最後の挨拶をする園田三佐)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (152) the pilot of Blue Impluse
(6番機の山一尉にお手ふりいただきました ;-)


滑走路上の1〜4番機がトーイングカーで戻る頃になると、来場者の大半が帰路に向かい、航空祭会場はかなり空いてきました。ブルーインパルスの後は他に展示飛行もないですし、航空祭終了時間まで残り30分といったところですから当然です。

私の帰りの飛行機は夕方遅くなので特に急ぐ必要もなかったので、航空祭終了近くまで会場にいて、今ひとつ不完全燃焼感が拭えない、初の千歳基地航空祭の名残を惜しんでいました。

ChitoseABairshow2017F


そして、「ブルーインパルスの展示飛行の時間になると雲が出る、終わると晴れる」の格言?に違わず、昼休み中に晴れていたのが曇ってしまった空は、航空祭の終了とともに再び、どんどん晴れてきました。

ChitoseABairshow2017G


“航空祭あるある” すぎて今さら嘆くのも飽きる感じですが、シャトルバスに乗って午前中撮影していたポイント近くの臨時駐車場へ行き、そこから南千歳駅へ向かう時には、3日間延々と低い雲が取れなかった基地南側の空も真っ青な空になっていました。マジかよ〜〜、と言うしかありません(;_;)

ChitoseABairshow2017H


昼ごはんもロクに食ってなかったので、仕方なく千歳空港で辛いもの、甘いものを食べまくり(スキーで北海道へ毎冬数回通っていた頃から、千歳空港で帰る前にはソフトクリームを食う癖がついてしまってる ^^;)、搭乗を待つ間、ラウンジでヤケ酒を飲み、隣りにいた見知らぬ同好の士と嘆き合い、そして北の大地をあとにしました。

ChitoseABairshow2017I

ChitoseABairshow2017J

ChitoseABairshow2017K


ということで、2ヶ月半くらい経ってからの、今さらな千歳基地航空祭 2017 の個人的記録は以上でした。飛行機相手の場合は常に、

お天気には勝てない


わけで、残念ながら今回は天気に完敗、天気予報に裏切られっぱなしでしたが、誰が悪いわけでもないので仕方ないですね。

最後の最後のブルーインパルスのトラブルも、快晴で第1区分の演技間違いなし!な状況だったら残念度が高まったかもしれませんが、前日予行と同じローパスフライトのみの第5区分での演技だっただろうと思うだけに、正直まぁ別にええか的なところもあったりします(^_^;)

view from CTS to KIX 2017.7.23 (7) clouds wave


いずれにせよ、初めての千歳基地航空祭は消化不良満載残しであることはまちがいなく、ジャンボジェットの政府専用機の運用も来年まででしょうから、千歳基地航空祭での政府専用機ジャンボ含めた異機種編隊も可能性があるのは来年までだと思われるので、

これは来年また来るしかないよなぁ……


大阪への機内では、それだけを思いながら戻ってきました。リベンジしたい!(>o<)