世の中三連休ということで、昨日の早朝、新大阪駅も旅行へ行く人でごった返していました。昨日は九州出張だったのですが、うっかり三連休初日というのを忘れていて、1週間前に新幹線の予約を取ろうと思ったら全く空いてなくて、8時の新幹線で間に合うところが6時すぎのに乗る羽目になってしまいましたが、私の三連休は出張、ガンバ観戦、家庭内所用で終わりです(´Д` )
さて、2ヶ月以上前になってしまった千歳基地航空祭。夏の航空祭と言えば、丘珠空港の札幌航空ページェントとこの千歳基地航空祭ですが、今年は札幌航空ページェントが開催されず、この千歳基地航空祭だけでしたが、これまでの記事で書いてきたとおり前々日予行からずっと天気はドン曇り。
■ 今さら千歳基地航空祭2017 前々日予行編
■ 今さら千歳基地航空祭2017 ブルーインパルス前日予行編
北海道へ出かける前は雨予報だった天気予報は前日になって晴れ予報に変わったものの、朝起きてみると、やっぱりドン曇り。低い雲が垂れ込め、午前中の展示飛行は次々と中止、航過飛行のみに変更になっていき、機動飛行も、千歳基地航空祭へ来た目的であった政府専用機と F-15J イーグルとの異機種編隊飛行も中止になってしまいました。
■ 今さら千歳基地航空祭2017(1)天気予報に上げて落とされ編
午前中のプログラムが進むも天候は一向に変わらず、次々と当初のフライトがキャンセルになっていく中、唯一の可能性は米空軍 PACAF F-16C のアクロバットフライト。
米空軍は航空自衛隊とは基準が違いますから、この悪条件でも魅せるフライトをやってくれる可能性はあるはず。それを信じて、午後のブルーインパルスを残して航空自衛隊の展示がおわったのち、撮影ポイントを移動します。
前々日の予行フライトでは様子見もあって土手から撮りましたが、F-16 は F-15 に比べて機体が小さいこともあって、土手から 600mm 相当では話にならないくらい遠かった(被写体が豆粒だった)ので、とにかく基地に近寄りました。
臨時駐車場を横切って基地フェンス際まで来て、
そう思って PACAF F-16C の離陸を待ち、そして……やってくれました、さすがですわ!
(いくら気温低めとは言え、夏の昼近くなので滑走路上は陽炎メラメラ)
(展示エリアに着いた政府専用機の前を横切って…)
(アフターバーナー炊いて離陸)
(いきなり旋回して背中向けてこちらへ)
(キター!)
(840mm 相当でははみ出しまくりだが、それが嬉しい!)
離陸した直後から低空で8の字旋回をガッツリやって、いきなり最接近の旋回でテンション上がりまくり。
という声を心の中で叫んでいました(*^◯^*)
気象条件が致し方ないとはいえ、朝からあらゆるプログラムがキャンセルになり、航過飛行で飛んでくれるだけマシな状況で、悶々とした心持ちだっただけに、その鬱憤が一瞬で晴れたような思いでした。(天気はまだドン曇りだけど)
今回の水平系のデモンストレーションフライトを見たのは初めて。PACAF F-16 のデモフライトは数多く見ていますが、なぜか晴ればかりでしたし、前々日予行の時は曇り空だったもののこの日と違って高曇りでしたので、いつもの垂直系のフライトでしたから、初体験。でも気に入りました。
垂直系の演目は滑走路上を行き来しながらロールしたり背面飛行したり、ハイレートクライムで見えなくなるほど昇っていったり……というパターンですが、悪天候で水平系メインのフライトだと高度が低い分、近くでフライトしてくれて迫力満点。
と、心の中で喝采をあげ続けていました。(自衛隊は色々と規制が大変だから仕方ないんだけど)
ただ、それでも湿度の多いドン曇り気象条件には勝てず、いつものように滑走路上でクルクルとロールしたり背面飛行したりというシーンは、基地フェンス際まで近づいていてもガスガスでまともな写真になり得なかったのばかりで、こればかりは致し方ありません。
飛行機相手の撮りものとしては(国内では)最大限激しい動きをする PACAF の F-16 デモフライトですから、こういう条件下で E-M1 Mark II の AF ではどこまで撮れるのか疑問でしたが、最接近時のショットも含めて全滅にはならずに済んでホッとしています。(美保基地航空祭の F-2 AGG は逆光メラメラ条件とはいえ全滅だったので……)
もちろん、“とりあえず見られなくもないかな?” 程度の甘い基準で残した写真でも全体の1割くらいで、ピンボケ、ピン甘にブレ写真は山ほどあるわけですが、動体撮影能力を謳いながらも「なんでこんな程度が合焦せえへんねん!?」ということも多々有るカメラですので、せっかくの素晴らしいフライトを少しでも記録に残せておいて良かったです。
(等倍切り出し/このカメラで曇天半逆光・多湿の条件ならまずまずかと)
300mm F4 IS PRO 単体との組み合わせでも高速動体相手の C-AF 速度精度には不安しかないので、正直なところテレコンを入れるかどうかはかなり迷いましたが、予行時のことを考えると基地フェンス近くまで寄っても 600mm 相当では F-16 には足りないと判断してテレコン入れて撮りました。結果的には良かったかな、と。
(バイパス土手からは 840mm 相当でも滑走路上の戦闘機は超トリミングになりますし、このフェンス際からでも滑走路上の F-16 の演技は 2000万画素を 500万画素レベルまで、つまり縦横半分ずつの超トリミングしないと機体が画面いっぱいになりませんからね…)
テレコン入れた時の画質劣化や AF 速度精度落ちは一眼レフシステム(EOS & EF システム)の時と比べて緩やかに感じるものの、そもそも AF の信頼性が疑問なカメラですし、感度を少しでも上げたくない極小センサー機ですから開放F値が一段暗くなるのは迷いどころでしたが、やっぱり被写体が豆粒ばかりでは話になりませんから……(ISO を控えた分、結果的に シャッター速度は 1/1000s 未満になることも多かったですが)
離陸から着陸まで10分弱、デモフライトをしている時間は僅か7分程度でしたが、満喫しました。
なんて内心思っていた私は大反省です。ホンマすいません。さすが米軍様です、最後に頼れるのはアンタだよ!(現金すぎ)
大枚叩いて北海道まで来ながらも、予行から消化不良な感じばかりでガッカリ遠征になるところでしたが、このフライトで救われた感じです。感謝感謝です。
米太平洋空軍 F-16C のアクロバットフライトが終わって午前中のプログラムは全て終了、昼休みの間に航空祭会場の基地内へ移動すべく臨時駐車場からシャトルバスに乗って移動します。
F-16 のフライトの時はもちろん、シャトルバスに乗る頃まではご覧のとおりのドン曇りが続いていたのですが、シャトルバスに乗って5分ほどで基地入口に着き、「午後からのブルーインパルスはどこから撮るかなあ?曇ってるからエンドでもいいかな?」と思っていたところ、
徐々に北の空から雲が切れはじめ、青空が見え始めました\(^o^)/
と思いつつも、急速に天候は回復していき、見る間に青空が広がっていきます。
そう思って、手荷物検査を通って基地に入っていく私でした。午後からもまた “持ち上げて落とされる” 的なことが起きるとは知らずに……
(続き)→ 今さら千歳基地航空祭2017(3)まさかの午後編
さて、2ヶ月以上前になってしまった千歳基地航空祭。夏の航空祭と言えば、丘珠空港の札幌航空ページェントとこの千歳基地航空祭ですが、今年は札幌航空ページェントが開催されず、この千歳基地航空祭だけでしたが、これまでの記事で書いてきたとおり前々日予行からずっと天気はドン曇り。
■ 今さら千歳基地航空祭2017 前々日予行編
■ 今さら千歳基地航空祭2017 ブルーインパルス前日予行編
北海道へ出かける前は雨予報だった天気予報は前日になって晴れ予報に変わったものの、朝起きてみると、やっぱりドン曇り。低い雲が垂れ込め、午前中の展示飛行は次々と中止、航過飛行のみに変更になっていき、機動飛行も、千歳基地航空祭へ来た目的であった政府専用機と F-15J イーグルとの異機種編隊飛行も中止になってしまいました。
■ 今さら千歳基地航空祭2017(1)天気予報に上げて落とされ編
午前中のプログラムが進むも天候は一向に変わらず、次々と当初のフライトがキャンセルになっていく中、唯一の可能性は米空軍 PACAF F-16C のアクロバットフライト。
米空軍は航空自衛隊とは基準が違いますから、この悪条件でも魅せるフライトをやってくれる可能性はあるはず。それを信じて、午後のブルーインパルスを残して航空自衛隊の展示がおわったのち、撮影ポイントを移動します。
前々日の予行フライトでは様子見もあって土手から撮りましたが、F-16 は F-15 に比べて機体が小さいこともあって、土手から 600mm 相当では話にならないくらい遠かった(被写体が豆粒だった)ので、とにかく基地に近寄りました。
臨時駐車場を横切って基地フェンス際まで来て、
果たして飛んでくれるのか?どれくらいのフライトをやってくれるのか?
そう思って PACAF F-16C の離陸を待ち、そして……やってくれました、さすがですわ!
(いくら気温低めとは言え、夏の昼近くなので滑走路上は陽炎メラメラ)
(展示エリアに着いた政府専用機の前を横切って…)
(アフターバーナー炊いて離陸)
(いきなり旋回して背中向けてこちらへ)
(キター!)
(840mm 相当でははみ出しまくりだが、それが嬉しい!)
離陸した直後から低空で8の字旋回をガッツリやって、いきなり最接近の旋回でテンション上がりまくり。
キタァァ♪───O(≧∇≦)O────♪
という声を心の中で叫んでいました(*^◯^*)
気象条件が致し方ないとはいえ、朝からあらゆるプログラムがキャンセルになり、航過飛行で飛んでくれるだけマシな状況で、悶々とした心持ちだっただけに、その鬱憤が一瞬で晴れたような思いでした。(天気はまだドン曇りだけど)
今回の水平系のデモンストレーションフライトを見たのは初めて。PACAF F-16 のデモフライトは数多く見ていますが、なぜか晴ればかりでしたし、前々日予行の時は曇り空だったもののこの日と違って高曇りでしたので、いつもの垂直系のフライトでしたから、初体験。でも気に入りました。
垂直系の演目は滑走路上を行き来しながらロールしたり背面飛行したり、ハイレートクライムで見えなくなるほど昇っていったり……というパターンですが、悪天候で水平系メインのフライトだと高度が低い分、近くでフライトしてくれて迫力満点。
さすが米軍さんや!やっぱり最後に頼れるのはアメリカ様やな!!
と、心の中で喝采をあげ続けていました。(自衛隊は色々と規制が大変だから仕方ないんだけど)
ただ、それでも湿度の多いドン曇り気象条件には勝てず、いつものように滑走路上でクルクルとロールしたり背面飛行したりというシーンは、基地フェンス際まで近づいていてもガスガスでまともな写真になり得なかったのばかりで、こればかりは致し方ありません。
飛行機相手の撮りものとしては(国内では)最大限激しい動きをする PACAF の F-16 デモフライトですから、こういう条件下で E-M1 Mark II の AF ではどこまで撮れるのか疑問でしたが、最接近時のショットも含めて全滅にはならずに済んでホッとしています。(美保基地航空祭の F-2 AGG は逆光メラメラ条件とはいえ全滅だったので……)
もちろん、“とりあえず見られなくもないかな?” 程度の甘い基準で残した写真でも全体の1割くらいで、ピンボケ、ピン甘にブレ写真は山ほどあるわけですが、動体撮影能力を謳いながらも「なんでこんな程度が合焦せえへんねん!?」ということも多々有るカメラですので、せっかくの素晴らしいフライトを少しでも記録に残せておいて良かったです。
(等倍切り出し/このカメラで曇天半逆光・多湿の条件ならまずまずかと)
300mm F4 IS PRO 単体との組み合わせでも高速動体相手の C-AF 速度精度には不安しかないので、正直なところテレコンを入れるかどうかはかなり迷いましたが、予行時のことを考えると基地フェンス近くまで寄っても 600mm 相当では F-16 には足りないと判断してテレコン入れて撮りました。結果的には良かったかな、と。
(バイパス土手からは 840mm 相当でも滑走路上の戦闘機は超トリミングになりますし、このフェンス際からでも滑走路上の F-16 の演技は 2000万画素を 500万画素レベルまで、つまり縦横半分ずつの超トリミングしないと機体が画面いっぱいになりませんからね…)
テレコン入れた時の画質劣化や AF 速度精度落ちは一眼レフシステム(EOS & EF システム)の時と比べて緩やかに感じるものの、そもそも AF の信頼性が疑問なカメラですし、感度を少しでも上げたくない極小センサー機ですから開放F値が一段暗くなるのは迷いどころでしたが、やっぱり被写体が豆粒ばかりでは話になりませんから……(ISO を控えた分、結果的に シャッター速度は 1/1000s 未満になることも多かったですが)
離陸から着陸まで10分弱、デモフライトをしている時間は僅か7分程度でしたが、満喫しました。
PACAF F-16 のアクロバットフライト、毎度凄いんだけど、演目がいつも同じだから、撮る場所がふつうだと正直ちょっと飽きもあるんだよなー
なんて内心思っていた私は大反省です。ホンマすいません。さすが米軍様です、最後に頼れるのはアンタだよ!(現金すぎ)
大枚叩いて北海道まで来ながらも、予行から消化不良な感じばかりでガッカリ遠征になるところでしたが、このフライトで救われた感じです。感謝感謝です。
米太平洋空軍 F-16C のアクロバットフライトが終わって午前中のプログラムは全て終了、昼休みの間に航空祭会場の基地内へ移動すべく臨時駐車場からシャトルバスに乗って移動します。
F-16 のフライトの時はもちろん、シャトルバスに乗る頃まではご覧のとおりのドン曇りが続いていたのですが、シャトルバスに乗って5分ほどで基地入口に着き、「午後からのブルーインパルスはどこから撮るかなあ?曇ってるからエンドでもいいかな?」と思っていたところ、
徐々に北の空から雲が切れはじめ、青空が見え始めました\(^o^)/
おいおい、今さらかよ〜、午前中のプログラムは全部終わっちまってから晴れるとかないわー
と思いつつも、急速に天候は回復していき、見る間に青空が広がっていきます。
でも急速に晴れてきて、これなら午後からのブルーインパルスは昨日の予行みたいなローパス航過飛行のみじゃなくて、悪くとも3区分か4区分の演技を披露してもらえそうだな。
朝から展示飛行はまともに飛べない続きだったけど、PACAF F-16 とブルーインパルスがしっかり取れれば、天気が悪かったなりに満足できそうだ(^o^)
そう思って、手荷物検査を通って基地に入っていく私でした。午後からもまた “持ち上げて落とされる” 的なことが起きるとは知らずに……
(続き)→ 今さら千歳基地航空祭2017(3)まさかの午後編
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