今年は残暑もあまり厳しくなく、10月に入ってすっかり秋の涼しさになっていますが、今さらまた夏の航空祭、千歳基地航空祭の話。やっと、航空祭本番の日の巻。

北海道へ向かう前は、「金曜日から天気は下り坂、土曜から雨模様、日曜日も雨」そんな天気予報で、

今のジャンボな政府専用機が運用されているうちに、政府専用機を含めた異機種編隊が見たくて初めて来た千歳基地航空祭も雨模様になるのか……飛ばなかった泣くなあ。


と覚悟しながら千歳入りして、確かに金曜日は予報どおりに午後から雲が厚くなってきたものの、その夜から週末の天気予報が一転して、晴れマークを出すようになりました。

ただ、土曜日は、札幌では急速に天候が回復して北海道らしい青空が広がっていたのですが、快速で僅か30分先の千歳はどんより曇り空。結局、午後のブルーインパルス前日予行はローパスフライトのみ(第5区分)になってしまいました。

今さら千歳基地航空祭2017 前々日予行編
今さら千歳基地航空祭2017 ブルーインパルス前日予行編

残念ではあったものの、雨が確実だと思われていた航空祭本番の日曜日は、天気予報が一転して晴れ予報になりましたから

ブルーインパルスの予行がダメでも、明日の本番でイーグルなどの機動飛行や政府専用機とイーグルの異機種編隊が飛んでくれれば全然問題ないっしょ!晴れ予報に変わったし!!


と前向きに思えていましたし、前日どんより曇り空だった千歳市内も夕方になるとすっかり晴れてきて、燃えるような夕暮れに「明日楽しみだなー」と花火を見ながら翌日に期待を胸に膨らませていました。

急に知った花火大会、三脚がなければ手持ちで撮ればいいじゃない 〜E-M1 Mark II で手持ち花火撮影

そして千歳基地航空祭 2017 当日の朝。6時半ごろ千歳基地正門近くのホテルを出ると、見渡す限りの青……くない、真っ白で、どんより曇り空。

ChitoseABairshow2017A
(朝6時半、駐車場へ向かう車が何キロにもわたって渋滞)


えー、(気象庁やウェザーニュースや日本気象協会の)話と違うやん!なにこれ昨日と同じドン曇り……。でも夏の北海道太平洋側って、霧だったり低い雲に覆われるってこと多いよね。何度も体験してきた。でも、太陽が昇って気温が上がるにつれ、雲も上がっていって消えていくよね。今日は晴れ予報だもんね。そうだよね。そうと言ってくれよーーーー!


そんな思いとともに千歳基地航空祭 2017 当日は始まったのでした。



前述のように、千歳基地航空祭の週末の天気予報は金曜日に北海道へ出かける頃まで雨予報でした。ですから、

午前中は順光の基地外から撮るつもりだったけど、土曜からずっと雨なら航空祭当日も外撮りはなしで、基地内でちまちま撮るくらいかな?


そう思って、航空祭前夜の宿は北海道へ向かう直前に千歳基地正門に近い宿を取り直しました。(雨予報だったせいか、航空祭の週になって千歳市内の宿がキャンセルされて出てきたので)

しかし前日になって晴れ予報。そうなれば、また基地滑走路に対して順光になる南千歳駅の臨時駐車場の方から撮りたくなります。昼休みにシャトルバスで基地へ行けば、基地内の展示機も見られるし、午後からのブルーインパルス展示飛行も順光で見られます。

徒歩10分で正門に並ぶことのできるこのホテルに泊まったのだから、むしろ正門に並びに行った方が良いんじゃないの?このドン曇りのままじゃ、ロクに飛ばないかもよ??


と迷いつつも、結局は順光撮影を期待して千歳駅まで歩いて、一駅電車に乗って南千歳駅へ。そして前日、前々日と同じ日の出バイパスの土手へ。

ChitoseABairshow2017B
(晴れ予報を信じてきたら、まさかの雨……)


ところが、撮影ポイントに着いて札幌のホテルからやってくる友達を待っていると、雨が降ってきました。晴れるという天気予報を信じて、傘もレインコートも宿のスーツケースに置いてきた私は濡れるしかなく

昨日以上に低い雲どころか、マジな雨が降ってきたじゃねえか!これホントに時間が経てば雲が上がって晴れるの?全くそういう雰囲気ないんだけど?北の方を除いては一面曇り空だし、南風だけど南の方は雲しかないよ……直前になって晴れマーク出した天気予報が外れて、まさかの再逆転で雨の航空祭なの???


そんな暗澹たる気持ちになりながら(そして雨に濡れながら)航空祭の開始を待っていました……

ChitoseABairshow2017C
(雨が上がって雲が薄くなって期待したけれど…)


航空祭が始まる時間が近づいても、いっこうに低い雲が取れる気配はなく、通り雨は止んだものの、雲底が上がるわけでもなく、雲が切れて青空が広がってくることもなし。

たまに雲が薄くなって明るくなることはあっても長続きせず、またすぐ一面のドン曇りに逆戻り。夏の太陽にやられることなく、本州の7月末では考えられない涼しさではあったものの、湿度がかなり高いので決して快適な気候でもない辛さ。

せっかく北海道まで来たのに、これかあ……(´Д`)


来慣れて訓練されすぎたヲタな方には「天気くらいで文句言うな」と言う人もいますが、別に誰のせいにもしてないのだから、愚痴の一つくらい言ってもバチは当たらんと思うんですけどね。千歳基地航空祭お初の私にはちょっと哀しい状況です(>_<)


(何も動きがないので斜面の花を撮ってた…割と、あるある的なこと)


おまけに、2ヶ月経って写真整理すると、オープニングから10時前まで撮った写真が何故か残ってない、パソコンに取り込まれていないのが今さら発覚して、千歳基地航空祭の思い出はどうでもよかったんだな加減が伺えます┐(´д`)┌

ということで、朝のうちの記録は Instagram の記録から。

遅報)オープニングフライト #千歳基地航空祭 #千歳基地航空祭2017 #ファインダー越しの私の世界

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どうみても機動飛行などの展示飛行ができる気象条件ではないのは素人目にも明らかで、オープニングフライトの航過飛行はとりあえず飛んで、救難展示は一部のみ実施したものの、F-2 の模擬対地攻撃などはキャンセル、その後も上がる時に「出来高で〜」「2機ずつのPRに変更〜」「地上滑走のみで」と縮小変更が続きます。

撮影テンションも下がりっぱなし、集中力もなく適当撮りばかりで、同じくバイパス土手にいた人たちと話し込んでいただけの記憶しか残ってません。ちょうど柏レイソルサポーターの方がいて、ガンバ大阪ファンの私&同行の友人との間でJリーグ話で盛り上がってましたね……

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (2) Japanese Air Force One / 20-1101
(展示飛行に向けての離陸に向かう日本国政府専用機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (4) 201SQ F-15J #881
(オープニングフライト代わりの航過飛行から戻ってきた201SQのF-15J)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (10) 203SQ F-15J #077 & #864
(F-15 大編隊航過飛行は2機のPR飛行に縮小)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (12) 201SQ F-15J #860 & #909
(機動飛行に向かうはずだった201SQの2機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (14) 201SQ F-15J #860 & #909
(離陸滑走開始ポジションに着くが…)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (15) 201SQ F-15J #860
(特別塗装機も含めて飛ぶことなく…)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (17) 201SQ F-15J #860
(機動飛行はキャンセルで離陸滑走シミュレーションのみ)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (18) 201SQ F-15J #860
(目の前を通過後、スピードブレーキ出して減速する悲しさ)


そして、初めて千歳基地航空祭へやってきた目的である、政府専用機 B747 と F-15 イーグルの異機種編隊飛行もキャンセル。航過飛行だからそれくらいやってくれるんじゃないか?と思っていただけに残念(´Д` )

ただ、政府専用機は上がってくれて、異機種大編隊の代わりに航過飛行を1回、その後ゆっくりと目の前を通過して着陸というフライトをしてくれました。少しでも観られて感謝です(;o;)

現行ジャンボでの政府専用機運用も来年まで、航空祭で観られるのも来年まででしょうから、また来年来なければならないのかなあ…という気が(^_^;)。運用次第では来年も航空祭での展示があるとは限りませんけどね。

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (5) Japanese Air Force One / 20-1101
(異機種大編隊代わりに単独でやってくる政府専用機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (6) Japanese Air Force One / 20-1101
(とりあえず1回、航過飛行で通過)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (8) Japanese Air Force One / 20-1101
(少しでも上昇すると雲の中へ…)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (20) Japanese Air Force One / 20-1101
(本来の航過飛行の時間にもう一回飛来)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (22) Japanese Air Force One / 20-1101
(ピストン運送している駐車場と基地とを結ぶシャトルバスと政府専用機)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (23) Japanese Air Force One / 20-1101
(航空祭会場と政府専用機 B747)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (25) Japanese Air Force One / 20-1101
(目の前を通過していき…)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (27) Japanese Air Force One / 20-1101
(もう一度ローパスと思いきや、そのまま着陸)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (28) Japanese Air Force One / 20-1101
(戻ってくる時には日の丸の旗が掲げられていました)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (38) Japanese Air Force One / 20-1101
(航空祭会場へ向かう政府専用機)


気が抜けていたこともあって、なんかミスショットが多くて(特に露出ミスは多かった…)

天気がどうであれ、もうちょっとちゃんと撮っておけよ!>自分


というのが反省点でもありましたが、この気象条件だと飛んでくれただけマシだったように思います。

日頃羽田ベースでない私としては政府専用機を観ることは少なく、それだけに政府専用機の時だけ(転がりも含めて)無駄に数多くのシャッターを切ってしまったのも反省ですね。ロクな写真もないのに(^_^;)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (32) 203SQ F-15J #911
(展示飛行から帰ってきた F-15)

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (35) 203SQ F-15J #905

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (42) 201SQ F-15J #953

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (44) 201SQ F-15J #818

JASDF Chitose AB Airshow 2017 (40) Japanese Air Force One / 20-1101
(ゆっくりと航空祭の展示エリアへ向かう政府専用機)


これで午前中の航空自衛隊のプログラムは終了、残るは30分後の 米空軍 PACAF F-16C のアクロバットフライトと、午後のブルーインパルス。

天候は一向に変わらず低い雲が空一面を覆ったままで、次々と本来のフライトがキャンセルになっていく中、頼みの綱は PACAF F-16 のデモフライト。米空軍は航空自衛隊とは基準が違いますから、この悪条件でも魅せるフライトをやってくれる可能性はあるはず……と。

(続き)→ 今さら千歳基地航空祭2017(2)さすが米軍様や!編