小松基地航空祭が先週じゃなく今週末だったら良かったのに…と思わなくもないお彼岸ですが、残念ながら空気読めずに三連休に日本へやってきた台風18号のせいで中止になった小松基地航空祭の予行の記録、後半です。

小松基地航空祭 2017 予行 〜ようやく E-M1 Mark II で機動飛行を試せた一日 【前編】

ほぼ本番に近い進行で行われた先週木曜日の予行。他基地からの外来機 F-2, F-4 の展示飛行は、予定にされていたのにも関わらず行われなかったものの、午前中はそれ以外のオープニングフライト、第303飛行隊(以下 303SQ)の機動飛行、救難展示、小松基地各部隊合同10機のイーグルによる編隊飛行の予行が執り行われました。

前編では昼休みまで、午前中の撮影録を記したのですが、今年の小松基地航空祭予行柄みで変わったことと言えば、航空プラザ横にあったコンビニ(ファミリーマート)が潰れたこと。これは痛い。

飲み物の自販機は航空プラザにあるし、自転車や車があれば少し離れたコンビニまで行くのは難しくないけど、撮影拠点のすぐ近くにコンビニがあるのは楽ちんだったので閉店したのは残念です。公共交通機関で来た場合、徒歩圏内にはコンビニがなくなってしまったので、徒歩だと小松空港ビル内に行くのが一番手っ取り早いことになりましたね。

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (24) 303SQ F-15J #878


さて、今回は昼休みが終わっての午後の展示飛行は、みんな大好きアグレッサー部隊(飛行教導群)と第306飛行隊(以下 306SQ)の機動飛行です :-)



先週木曜日の時点では、まだ小松基地航空祭のプログラムは発表されていなかったのですが、それまでに予行へ行ったフォロワーさんのツイートを参考にさせてもらって、大体の流れは把握できていました。(感謝)

午後イチは(今年はブルーインパルスが来る予定がなかったので)メインディッシュとも言うべき、アグレッサー部隊(以下アグレス)の機動飛行展示。実戦部隊に対して仮想敵となって指導を行う部隊(飛行教導群)であり、その役割を担うための傑出した技量を持つとともに敵味方を区別すべく機体に派手な塗装が常時されている花形部隊ですから、みんな大好きなわけです :-)

そして、前の週にアグレスの機動飛行展示予行を見に行った人のツイートから、展示飛行するエリアが他の部隊より少し北東側である、ということを知りました。ですので、撮影ポイントを航空プラザ付近から移動することにしました。

徒歩移動なら少し移動したあたりで様子見したでしょうが、自転車なのでロケハンして、ここが良いのでは?と思うポイントまで移動。共生の丘から北陸道の方へ北上したあたりまで離れて、ここでやってくるのを待ちます :-)

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (40) Aggressor F-15DJ #074

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (41) Aggressor F-15DJ #074

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (43) Aggressor F-15DJ #074


午後1時の展示飛行直前になっても周辺にカメラを持つ人は全く見当たらない状況で、

朝イチのオープニングフライトへの離陸スプレッドアウトの時と同じく、また立ち位置の賭けを外したのかも?


と心配になりましたが、結果的には8の字に旋回しながら機動飛行する中央付近にあたり、ベストポイントに近かったのではないかと思います。

KomatsuABarishow2017Rehearsal08
(近く電線があるので立ち位置と方向によっては邪魔になるのだけが難点)


ただ、午前中の 303SQ の機動飛行では 300mm F4 IS PRO(以下サンヨン)に x1.4 テレコンを入れて 840mm 相当で撮っていたのですが、アグレス機動の時には迷った挙句、テレコンを外して撮ってしまったのは失敗でした。

それまでの予行へ行った人の写真やツイートを見ていて、303SQ、306SQ の機動に比べてアグレスの機動は高度が低い、と勝手に思っていたので、600mm でも大丈夫だろうと判断したのですが、実際にはそんなこともなく、テレコン入れるべきでしたね……

KomatsuABarishow2017Rehearsal07
(1700x1100pixelsまで超トリミングする羽目に…/クリックで等倍画像)


あと、午前中の 303SQ で E-M1 Mark II の AF が結構外したので「やっぱりテレコン入れると AF 厳しいかなー?」と思ったことも、アグレス機動でテレコンを外した要因なのですが、実際には

E-M1 Mark II でこういった被写体を追う場合は、テレコン入れても外しても合焦率に大きな差はないかも。開放F値で撮影した場合の画質差はあるし、AF速度に若干の差はあっても、E-M1 Mark II は見かけ上の被写体が大きくないと追うのが厳しいから(後述)、テレコン入れた方が結果的には残せる写真が増える気がする


という印象でしたね。E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO でもテレコン入れると AF 速度も写りも落ちるのは感じられますが、EFレンズで x1.4 テレコン入れた時よりは落ち方がマシな気がしました。(あんなに小さいテレコンなのにね)

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (44) Aggressor F-15DJ #074

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (45) Aggressor F-15DJ #074

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (47) Aggressor F-15DJ #074


テレコン入れずに豆粒撮影になりがちだったのと、風が強かったとはいえ午後になって陽炎の影響も強くなってきたので、あまり残せる枚数はありませんでしたが、この日機動飛行してくれたアグレスは #074、2日前に新塗装になって出てきたばかりの機体でしたので、新色撮れてラッキーな点もあって、まずまず満足できるものでした。

ただまぁ、昨年同様に機動飛行は一機のみで割とあっさり、10分もしないうちに終わってしまったのは、小松基地へ移転した後のアグレス機動展示は今後もずっとこんなもんになるのね…、と少々落胆は禁じえませんでした。

去年は小松基地への移転直後だったので、あっさり風味でも「移転直後だから仕方ない」と思っていましたが、2年連続ではね……。新田原基地の頃のようにアグレス3機でめくるめく飛んでくる機動飛行はもう見られないのかと思うと寂しさは否めません(;o;)

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (48) 306SQ F-15J #916

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (49) 306SQ F-15J #096


アグレスの機動が終わってから自転車ですぐに航空プラザ周辺に戻り、ラストの第306飛行隊(以下 306SQ)の機動飛行展示。

午前中の 303SQ 機動飛行の時とは少し立ち位置を変えたくなって、航空プラザ南東側、閉店しまったファミリーマート裏手あたりの畑の中の路地にて。(定番ポイントですね)

午前中よりは逆光になるタイミングは減るものの、陽炎が一番厳しい時間帯。秋の気配が色濃くなってきたとはいえ、晴れていれば昼間の太陽は暑く、舗装された地上の上空越しではメラメラな空気で使えないカットも多くなっていました。

それでもこの季節の小松基地にしては、まずは上々の天候、空気状態に恵まれた予行日和だったように思います。

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (51) 306SQ F-15J #096

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (52) 306SQ F-15J #916

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (54) 306SQ F-15J #096


アグレス機動飛行時にはサンヨンにテレコンを入れずに撮ってみたものの、テレコンを入れることのマイナス点より被写体サイズが小さすぎるマイナス点が大きかったので、306SQ の機動飛行では再びテレコンを入れて 840mm 相当で撮りました。それでも接近戦以外のシーンでは大きくトリミングすることになるんですが、飛行高度が高めなので仕方ありませんね。

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (55) 306SQ F-15J #096

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (56) 306SQ F-15J #916

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (60) 306SQ F-15J #916

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (61) 306SQ F-15J #096


午後2時前には 303SQ の機動飛行展示が終わって、本日の予行もおそらく終了。航空祭本番が台風でどうなるかはともかく、この日は良い天気で予行を撮れたことに満足して撤収……するつもりが、お気に入りの帽子をどこかへ落としてしまったことに気づきました😰

途中まではちゃんと帽子をかぶっていたけれど、昼前後のチャリンコ移動時に、風で飛ばされそうになってポケットに突っ込んだかしたのだけど、その後の記憶がない……

予行は終了したけれど、もしかしたら予定にあったのに予行やらなかった外来の F-2 か F-4 がこれから来るかも??


なんて思いもあったので、それから1時間、何か動きがあるかチェックしつつ、チャリンコで今日自転車で通った道をもう一度通り直して、帽子の落し物がないかどうか探しました。が、ローカルの通常訓練以外に特に何もなく、そして帽子も発見できませんでした…… _| ̄|○

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (62)
(救難展示の予行を午後2時過ぎてから行ってました)


また、小松空港にはアゼルバイジャンの貨物航空会社、シルクウエイウエスト航空の貨物便がジャンボで就航していて、木曜日には飛来してくるので撮影するつもりでしたが、2時間遅れで18時過ぎになるとのこと。そこまで粘るか迷いましたが、結局15時半頃には小松を離脱。

小松基地の夜間訓練がない日でもありましたし、そこそこ満足感のある予行でしたし(撮影結果ではなく撮影できたことの満足感 ^^;)、未明から頑張ってきてちょっとお疲れモードだったので、とっとと撤収してしまいました。寄る年波には勝てません……(´Д` )

帰りは、安宅スマートPA から北陸道→敦賀IC→R161→湖西道路→京都東IC→名神、の経路で帰阪。タイミング的に欠陥道路な湖西道路の夕方渋滞時にぶち当たって30分くらいロスしましたが、途中食事休憩とトイレ休憩2回して、4時間で帰着。ま、こんなもんでしょう。湖西経由だと距離的には 30km 以上短いです。

Komatsu AB Airshow Rehearsal 2017.9.14 (57) 306SQ F-15J #916


さて、前回の記事でもそれ以前の記事でも盛んに「E-M1 Mark II の AF が〜」と言ってきているので、それについて最後に少し触れておこうと思います。(詳しくは後日まとめて書くつもりですが)

と書き始めたら、それだけ一記事になるくらい長くなってしまったので、今回はごく端的に記しておくと、
  1. E-M1 Mark II は 高速で動く被写体/不規則に動く被写体に対して面(エリア)で捉え続けられる AF を持たないし(全点AF は AF速度精度が落ちて連写コマ速も落ちるので高速動体には使えない)、グループターゲットが 1点 AF の変形でしかなく(キヤノンの領域拡大AF やニコンのダイナミックAFのように測距点乗り移りしない) 、E-M1 Mark II の複数点AFは全て測距開始点が指定できず、むしろ使いにくいだけなので、E-M1 Mark II で動体を追う場合は事実上 1点AF しか使ってられない

  2. 1点AF で周囲点の補助、乗り移りがないせいか、機体が太陽光に反射したり、測距点内のコントラストが少ない場合にピンボケ、ピン甘になることが多い(それだけでなく、アルゴリズムのせいもあると思うけど)

  3. 高速に動いたり、不規則に動く動体相手に1点AF だと、被写体が測距点から一瞬外れるシーンがどうしても出てくるが、E-M1 Mark II のフォーカス追従感度は基本的に高めで(すぐにフォーカスし直す)、できるだけ感度を下げてもまだ足りない印象。(追従感度を最大限 -2 まで下げて、EOS の追従特性 0 と -1 の間くらい)

他にも C-AF カスタマイズが追従感度しかないこと、手ぶれ補正のアルゴリズムのこともありますが、それはまた後日改めてということで。AF アルゴリズムにも言いたいことはありますが、飛行機撮影ではその点ではそこまで問題にならないので今回は割愛します。(スポーツでは全然ダメダメだけど)

KomatsuABarishow2017Rehearsal09
(前回掲載写真、次のコマからピンボケが続く/クリック等倍写真)

KomatsuABarishow2017Rehearsal10
(こういう何気ない順光の旋回シーンでもピンボケを連発/クリック等倍写真)

ItamiAirport20170918
(見かけ上の速度が速くない民間機でも同じことは頻発/クリック等倍写真)


「動体相手でも1点AF が基本」というのは確かにあるので、

高速な動体でも、不規則に動く動体でも、1点AF で被写体を外さずしっかり捉えられれば E-M1 Mark II でも問題ないはず


と言われれば、確かにそうなのですが、どうもそれだけでは済まない問題はあると感じていて、やはり面で捉えられる、1点+周囲補助点で捉えていける AF との差を感じずにはいられません。(5点・9点のグループターゲットが広告では、そういったものを匂わせているだけに)

また、いくら1点AF が基本とはいえ、

今どき動体相手の撮影を標榜する中級機以上で、面で捉えられる AF がまともに機能しないとか、1点+補助の AF が使えないとかないわー


と思いますし、はっきりとヒット率に差があるのも事実。プロカメラマンなら問題なくても、ド素人はある程度機械の補助が欲しいですからね。

E-M1 Mark II の AF は S-AF では殆ど不満はないし、C-AF でも AF 速度そのものは決して遅くなく、ちゃんと合焦さえすれば、その合焦精度は文句はありません。けれど、動体相手は「AF 速度精度さえ高めていけばええんやろ」的な力技だけでは今ひとつなのも事実。

基本性能は良いのだけど、C-AF の機能やアルゴリズムがプリミティブすぎて、動体相手の使い勝手も含めてニコンやキヤノンから10年くらい遅れてる、というと信者の皆様にお怒りを買うかもしれないですが、ぶっちゃけそんな印象なのです。とても、動体相手の性能を意識高く広告宣伝しているのに対して納得できるものとは思えません。

素性が良さを感じるだけに惜しい思いもあるし、文句ばかり言うほどでもないんだけど…と思ったりもするのですが、撮れるのは撮れるけど、やっぱり撮影していてストレスは感じるし、

飛行機相手でも、同価格帯の実績あるライバルメーカー機に比べて E-M1 Mark II も良いぞ、とは言えない現状なんだよなあ


というのが撮っていて思うわけです。撮れないわけではないけれど…なのです。

E-M1 Mark II が今後、キヤノンの領域拡大AF/エリアAF やニコンのダイナミックAF のような面で捉えられる、1点+周囲補助点で追従できる AF モードが追加され、(今のオールダーゲット AF と違って)AF 速度精度や連写コマ速を損なうことなく、しっかり使える C-AF が搭載されれば、評価を一気に変えることになると思います。

それを実現して欲しいとは思うものの、力技では解決しない問題は、そうそう一朝一夕に行かないよなあ…とも思うわけで(´Д` )

最後に長々と書きましたが、E-M1 Mark II で飛行機相手に撮影していて思うところに触れておきました。