購入したのは随分と前なのですが(5月)、購入して試す前に E-M1 Mark II のフリーズ問題が発生したため、互換充電器を使ったことによる問題の切り分けが難しくなることを避けるため、ずっと使うのを控えていました。

しかし、当方の E-M1 Mark II は2回目の修理行き以降、千歳基地航空祭(+手持ち花火)を始め、酷暑の中を1ヶ月で9千枚近くシャッターを切っていますが、全く問題なく使えています。

オリンパスから返ってきたけどフリーズ発生が全く直ってなかった E-M1 Mark II 再度修理行き【後編】

というわけで、E-M1 Mark II ボディの方は完全に正常状態に戻ったと判断できるので、購入してから忘れられていた E-M1 Mark II のバッテリー「BLH-1」用の USB 充電器を試しています。秋の航空祭遠征に向けての準備です :-)

購入した BLH-1 用 USB 充電器は ROWA 扱いのコレ↓



新しいバッテリーのせいか、互換バッテリーも USB 充電器もなかなか出てこなくて、やっと出てきたのが春頃。ROWA 扱いだったら、昔から幾つか買ってたので不安も少ないし、購入当時は互換バッテリーと抱き合わせセットじゃない USB 充電器がコレともう一つだけだったので、コレを選びました。

互換バッテリーについては購入せず、USB 充電器のみです。BLH-1 の互換バッテリーは
Smatree バッテリーはSmatree充電器とのみ互換性があり、オリジナルとサードパーテイーの充電器に合わないです。電源残量詳細のパーセント表示がありませんが液晶で大体電量が分かります。

という表記があったりして、どの互換バッテリーも
  • 純正充電器での充電不可
  • E-M1 Mark II で残量%表示が出ない(バッテリー交換表示が出ることもある)

という個人的には全く使う気になれない制約がついているので、非常用とか予備としても買っていませんし、今後も買うことはないでしょう。

まぁ「互換バッテリーが怖いなら互換充電器も怖いやろっ!」 というツッコミが入りそうなのは重々承知ですが、USB 充電器は EOS 時代からちょくちょく使ってきて、トラブルらしいトラブルを経験していないので、非常用、予備用途なら、という判断です :-)



今回 USB 充電器を購入したのは、次のような意図があります。
  1. 旅先、遠征先で複数個充電したい場合に充電器1個では足りない場合があり、純正充電器をもう1個買うよりずっと安価
    (翌朝までバッテリー2個充電ならまだしも3個充電が必要な場合は、ホテル滞在時間を考えると充電器1個では難しい)

  2. USB 充電器は非常に薄く軽いので、旅先、遠征先に充電器を2つ持って行く場合に純正充電器2個よりもずっと嵩張らない
    (オリンパスの純正充電器はデカい割にはコンセントプラグ内蔵式じゃないウンコ仕様なので2個も持って行きたくない)

  3. 今時のミラーレス機にしては USB 充電に非対応なので(USB-C 端子を採用しているのに)、出先で使い終わったバッテリーを USB 充電できるならその欠点をカバーでき、一眼レフよりバッテリー消費が激しいミラーレス機でも少しは安心できる

という利点があるためです。

BLH1_USBcharger2
(純正充電器との体積差は圧倒的!)


特に泊まりの撮影遠征、旅行ではバッテリーも複数個持って行くのはもちろん、充電器も何かのトラブルがあった時のために複数個持って行っておきたいものです。

バッテリーを複数個持って行っても、充電器の故障でバッテリーの充電ができなくなったりすると、翌日以降の撮影がお手上げにもなりかねません。(そういう意味ではカメラボディも2台体制が望ましいわけですが)

カメラ機器の故障は仕方ないし、お金を払って直すことはできますが、せっかく行った先で撮影できない代わりはお金を払っても取り戻せませんからね……

ということもあって、充電器もできるだけ2個体制で旅に出たいのですが、荷物の嵩張り具合やらモバイルバッテリーで充電できる利点を考えると、予備は純正でなく嵩張らない USB 充電器を使いたくなります。あくまで基本は予備、非常用ですからね。

BLH1_USBcharger3


反面、この USB 充電器を使うことでの問題点は
  • 非純正の充電器ゆえに問題が発生する可能性がある
  • USB 給電では 5V 1A という仕様ゆえ、充電に時間がかかる

という2点が大きいでしょう。特に前者は様々なトラブルを抱える可能性があり、Own Your Risk が前提になります。

個人的には今まで E-M10 Mark II 用バッテリーの充電に USB 充電器を使うことがあっても問題なく使えてきた(その前の EOS 用も)、互換バッテリーはともかく USB 充電器はそこそこ大丈夫かなあ…という判断をして購入しました。

もちろん、バッテリー周りは何かと問題を起こしやすいのも事実ですから、「バッテリー周りは純正以外を使いたくない」のが本音ですけれど、オリンパスのウンコ充電器をもう1個買って2個持って行くのは全く気が進みませんし、いざとなれば撮影中に使っていないバッテリーを少しでも充電できる魅力には抗えません(^_^;)

それに E-M10 Mark II とは充電器が違うので、E-M1 Mark II と E-M10 Mark II の2台体制だと充電器だけで無駄に荷物が増えますから、予備/非常用には小さく薄い USB 充電器に限りたくなります。

(E-M1 Mark II と E-M10 Mark II の2台体制での遠征では E-M10 Mark II のバッテリー充電は USB 充電器を持って行ってます。2台体制の場合、E-M10 Mark II は殆ど使わないので、それで十分賄えます)

BLH1_USBcharger4
(奥はE-M10 Mark IIバッテリー用。似てるのでシールで区別)


というわけで、非純正の妖しい製品ですから使用は自己責任であり、私も特に本製品を勧めるわけではありませんが、今月に入ってテストで3回ほど充電して使用しましたが、今のところ問題なく使えています。

E-M1 Mark II 用バッテリーの BLH-1 は従来のオリンパス製カメラ用バッテリーと違って、やっとバッテリー側に管理機能が加わったため、E-M10 Mark II 用バッテリーと違って何か問題が出るかと思いましたが、そんなことはないようです。

バッテリー側に管理機能があると互換バッテリーでは色々と支障が出ることもあるようですが、もう随分と昔からバッテリー側に管理機能がある EOS 用のバッテリーでも USB 充電器は特に問題なく使えていましたから、そこは何とかなるのでしょう。

ただ、出力の小さなモバイルバッテリーによる充電ですから、

USB 充電器での充電は純正充電器より充電に時間がかかる


のは言うまでもありません。

実際にカメラ側でバッテリー切れになったバッテリー BLH-1 2個を、純正充電器とこの USB 充電器での充電速度を測ってみると以下のようになりました。

純正充電器2時間15分
本USB充電器3時間50分


USB 充電器だと充電時間2倍まではいかないけれど、かなり遅いです。

E-M10 Mark II 用バッテリーは「容量が小さなバッテリーなのに、オリンパスの充電器はなんでこんなに充電が遅いんだ!?」と思っていましたが、E-M1 Mark II 用バッテリー BLH-1 は純正充電器での充電速度は納得の速度(ソニーみたく速くないがキヤノンと同等レベル)です。それに比べると USB 充電器での充電はややもどかしい充電速度です。

BLH1_USBcharger5
(充電中は赤ランプ、満充電になると緑ランプが点灯する)


逆に言うと、E-M1 Mark II 用バッテリー BLH-1 はオリンパスとしてやっと真っ当なバッテリーになっていますので、バッテリーの保ちも充電速度的にも大きな不満はありませんから、純正充電器の使い勝手がクソだとしても、純正充電器を1つ持っていけば概ね事足りていて、念のために持って行った USB 充電器を使うことは今のところありません。(バッテリーは純正3個体制)

一眼レフ中上級機と変わらないとまでは言わないまでも、それに近いバッテリーのもちがあり、バッテリー1個のフル充電に2時間〜2時間半で済むことを思えば、冬場になる迄は遠征先でも使うことはあまりない気はします。

それでも、「もう一つ持って行く充電器」として、小さく薄いこの USB 充電器を純正充電器に加えて携行するのは、安心材料になります。転ばぬ先の杖、になります :-)