4ヶ月前に E-M1 Mark II を購入してから色々と書いてきましたが、同時に購入した 40-150mm F2.8 PRO、300mm F4 IS PRO や1ヶ月後に購入した 12-40mm F2.8 PRO の感想は特に書いてきませんでした。
レンズについてはカメラボディ以上に好みや求めるもので意見は千差万別なものですし、個々人の撮影スタイルに左右されるところはあるでしょうが、4ヶ月使ってきて私が感じてきたことをまとめておきたいと思います。
細々としたことは別にして、強く思っていることは4つありますが、まずは2点。
以下、次回へ続く。
→ 3本の M.Zuiko PRO レンズ雑感 〜12-40mm F2.8、40-150mm F2.8、300mm F4 IS〜 【後編】
レンズについてはカメラボディ以上に好みや求めるもので意見は千差万別なものですし、個々人の撮影スタイルに左右されるところはあるでしょうが、4ヶ月使ってきて私が感じてきたことをまとめておきたいと思います。
細々としたことは別にして、強く思っていることは4つありますが、まずは2点。
- (1) 12-40mm F2.8 PRO、40-150mm F2.8 PRO のコスパは最高
- 欠点はないわけではないけれど(特に 40-150mm F2.8 PRO は別項で書くように許せない点がある)、この2本の PRO レンズのコストパフォーマンスは素晴らしいと思うし、E-M1 Mark II とはちょうど良いバランスの素晴らしいレンズと感じています。
E-M1 Mark II と好バランスというのはサイズや重量的な意味だけでなく、画質的にもちょうど良い印象。ボディとの絡みもあるのかもしれないが、線はやや太めで繊細な描写というほどではないけれど、解像感は E-M1 Mark II でも不足なくあるし、
- 小型 F2.8 通し標準ズーム
- F2.8 通しの便利望遠ズーム
としては満足できるレンズ。AF もこの2つのレンズのズームレンジだと安定している。(300mm F4 IS PRO だと条件によっては信頼できない)
おまけに 12-40mm F2.8 PRO は一般的な 24-70mm F2.8 大口径標準ズームレンズと比べると3分の1くらいのお値段、40-150mm F2.8 PRO に至っては 70-200mm F2.8 の一般的な大口径望遠ズームレンズよりテレ端が長いのに半額程度。(もしくは 70-300mm の便利ズームと同じズームレンジで F2.8 なのにお値段が2倍程度で済んでる)
どちらもマイクロフォーサーズという極小センサーの利点を生かした設計、そして価格なのだろうけれども、センサー面での不利を考えても
コスパは過去に使ったレンズで最高レベル
なのは間違いありません。
そして F2.8 通しズームということもあって、高感度がダメなマイクロフォーサーズで使っていても許容範囲内の感度(個人的には上限 ISO 1600)に収められることが多く、それでいて被写界深度はフルサイズ換算 F5.6 レベルですから、非常に使いやすいレンズでもあります。
(フルサイズ + 70-200mm F2.8 や 300mm F2.8 のようなボケや極薄ピントを活かした描写はできないですが、マイクロフォーサーズのお気軽撮影には多少被写界深度が深い方が良いことが多いです)
どちらのレンズも、レンズ側に手ぶれ補正機構が入っていなくてオリンパスご自慢のシンクロ手ぶれ補正は使えませんが、個人的にはシンクロ手ぶれ補正が使えなくて不便に感じたことはないですね。
E-M1 Mark II ならボディ内手ぶれ補正が十分に強力ですから、手持ち花火撮影が(本気撮影でなければ)それなりに撮れなくもない 12-40mm F2.8 PRO はもちろん、40-150mm F2.8 PRO でも手を上に伸ばして撮るようなことがあっても意外とキッチリ撮れたりするので、
ボディ内手ぶれ補正でこれだけ止まるなら、レンズ側に手ぶれ補正機構を搭載して無駄に重く大きくなって、値段も上がるなら、これで全く問題ないわ
と思えるくらいです。
■ 急に知った花火大会、三脚がなければ手持ちで撮ればいいじゃない 〜E-M1 Mark II で手持ち花火撮影
40-150mm F2.8 PRO を買う時に「このレンズはシンクロ手ぶれ補正がない時に出たから、いずれ手ぶれ補正機構付きの II 型が出るんだろうなあ」と思いながら買いましたが、今は手ぶれ補正機構付きの II 型が出ても別に要らんわ、と思うくらいです。
(後述する別の理由で、改善された後継レンズがリリースされれば、それはそれで魅力ですが、手ぶれ補正機構だけなら別に要らない、という感じですね)
いずれにせよ、この2本のレンズはコスパに優れた、マイクロフォーサーズらしい良レンズで満足しています。 - (2)300mm F4 IS PRO はフルサイズ用サンヨンよりデカい、重い、高い割には…
- このレンズがあったからこそ、E-M1 Mark II を買った、マイクロフォーサーズにメインシステムを移行してみた、という 300mm F4 IS PRO。
「オリンパス史上最高レベルの解像力」と銘打つくらいですし、何よりセンサーサイズの小さなマイクロフォーサーズ用のサンヨンなのに、
フルサイズ用サンヨンよりデカい、重い、高い
という超奢った仕様となれば、嫌が応にも期待値は高まるばかりでした。
(M.ZUIKO 300mm F4 IS PRO が φ92.5×227mm、1,270g、28万円強。ニコン 300mm F/4E PF VR が φ89×147.5mm、755g、18万円強、キヤノン 300mm F4L IS が φ90×221mm、1190g、15万円弱)
むかし E-3 をレンタルして試した頃から「オリンパスはボディは誇大広告しかないけど、レンズは絶品、早くレンズメーカーにならんかなー、他マウントにレンズ供給してくれればええのになー」と本気で思っていたくらいオリンパスのレンズは高く評価していたわけで、そのオリンパスの本気レンズを購入して使うとなれば期待は高まるばかりでした。

で、購入してみたらレンズのパッケージに「600mm」と書いてしまう恥ずかしい真似をやらかしている時点で、いささか嫌な予感がしていたのですが……
うーん、4ヶ月使ってきて正直思うのは、
期待したほどではなかったかもなあ
という思い。
イマイチ、とか、期待外れ、とか、そういうレベルではないのだけど、私のなかで高評価であったオリンパスのレンズの、少なくともマイクロフォーサーズ最高峰のレンズとして期待したものには全然届かなかった、というところ。
別に悪いレンズではないし、もちろんそれなりに良いレンズではあるのだけど、
良レンズだけど絶品レンズとは言えないし
価格や重さや大きさと比べると少々物足りない
というのが率直な感想ですね。
信者の方々におかれましては「そんなことはない!」と反論したくなる人もおられるでしょうが、自分自身の心には嘘をつけないので、私にとってはこれが正直な感想です。
普通に良いレンズだとは思いますが、センサーサイズの小さなマイクロフォーサーズ用のサンヨンなのにフルサイズ用サンヨンよりデカい、重い、高いのだから、普通に良いレンズではちょっと物足りないのです。
フルサイズのサンニッパのように「誰がどんなしょうもないものを撮っても、その切れ味とボケの両立で、おおっ!と思わせる描写力」を求めるのは価格からして無理でしょうが、それに近いレベルというか、
「オリンパス史上最高レベルの解像力」と言ってるけど、オリンパスのレンズはもっとやれる子だったでしょ!?
という感じなのですよねぇ。
これで史上最高って言われても……みたいな。オリンパスのレンズはそんなもんじゃなかったでしょ?的な。期待が高すぎたのかもしれないけど、これだけ重さ、大きさ、値段を奢っておいて、ですからねぇ。
加えて言うと、
撮影条件の悪い時にこそ、その悪条件を突き抜けて少しでも良い解像や描写をもたらせるのが良いレンズ
だと思っているわけですが、それがこの M.Zuiko 300mm F4 IS PRO では物足りないと感じざるを得ない。MTF 曲線がどうこうとか、そんなのどうでもいい実戦力として普通に良いレンズ程度であり、その先を見させてくれるレンズではない。
本当のところを言えば、E-M1 Mark II の動体相手の AF が多少ウンコなのは覚悟していたけれど、300mm F4 IS PRO に関しては期待値 MAX だったために、使ってみての過大な期待に応えるほどではなかったのは、
E-M1 Mark II は色々あるだろうけれど、レンズが、サンヨンが絶品レンズならまぁそれでいいや
と思っていただけにね……ちょっと期待しすぎましたかね。
「マイクロじゃないフォーサーズレンズなら違う」のかもしれませんが、デカいフォーサーズレンズを付けるくらいなら別にマイクロフォーサーズに移行してきた意味はないですから、そことの比較は無意味です。
もちろん、
- 半年間に買った E-M10 Mark II、E-M1 Mark II が初期不良、すぐ故障したように、オリンパスの品質管理はクソとしか思えないから、このレンズもハズレである
- E-M1 Mark II がまだこのレンズの本当のポテンシャルを引き出せるボディじゃない
という可能性はあると思うし、できればそう願いたいのだけど、特に片ボケその他の問題があるわけでもないからハズレ個体とも思えないし、E-M1 Mark II と同時期にリリースしたのだからボディ側が負けてるとも思えないので、あまりそういうことは考えにくくて、
これだけ奢った造りの割には、ど素人でも凄みを感じられるようなレンズではない、普通に良いレベルのサンヨン
というのが私なりの結論ですね。
そして、これだけの重さ、大きさ、価格であることを思えば、
不満とは言わないが満足はできない
です。少なくとも、コストパフォーマンスはヨロシクない、という印象ですね。(12-40mm F2.8 PRO、40-150mm F2.8 PRO が素晴らしいコスパだけに)
以下、次回へ続く。
→ 3本の M.Zuiko PRO レンズ雑感 〜12-40mm F2.8、40-150mm F2.8、300mm F4 IS〜 【後編】

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