旅は計画の時が一番楽しいと思う私は、「イベント絡みのブルーインパルス展示飛行は、撮影場所を妄想してる時が一番楽しい」のですが、あーだこーだと妄想しながら撮影ポイントを考えていた前編記事の続きです。
■ 城と湖とブルーインパルスと妄想の愉しみ【前編】
Google Maps と諸々ネット上の資料と自分の記憶とロケハンの結果、選んだ撮影ポイントが芹川河口にある防波堤。「彦根城も良いけど、滋賀県初ブルーインパルスだから、やっぱり琵琶湖もね」という思いで選んだ場所。
果たして、ブルーインパルスはどこから進入してくるのか、琵琶湖と絡むのか、どういう動きで展示飛行がなされるのか、選んだ場所が大外しなのか、それとも良い具合に収まってくれそうなのか。予行と本番、チャンスは2回だけ。結果発表の段になるとちょっとドキドキです。
■ 城と湖とブルーインパルスと妄想の愉しみ【前編】
Google Maps と諸々ネット上の資料と自分の記憶とロケハンの結果、選んだ撮影ポイントが芹川河口にある防波堤。「彦根城も良いけど、滋賀県初ブルーインパルスだから、やっぱり琵琶湖もね」という思いで選んだ場所。
果たして、ブルーインパルスはどこから進入してくるのか、琵琶湖と絡むのか、どういう動きで展示飛行がなされるのか、選んだ場所が大外しなのか、それとも良い具合に収まってくれそうなのか。予行と本番、チャンスは2回だけ。結果発表の段になるとちょっとドキドキです。
そして、展示飛行開始直前に無線機から聞こえてきた「6マイル、ウエスト」。
琵琶湖の方を眺めても機影は見えないものの、湖上へカメラを向けて注視していると、「スモーク・オン」とともに、やはり琵琶湖の上からブルーインパルスがやってきました。
「この場所、大正解かも!?」そう思いつつ、最初の演目「ワイド・ローパス」で、ブルーインパルスが通り過ぎます。
順光側だし、強風も相まって、6月とは思えないほどの青い空。「唯一、1〜2時間前に比べると思いの外、雲が増えてきたのが誤算」などと贅沢なことを思いつつ、
という気分でした。(実際にはカメラのアレコレでストレスも発生してましたけどw)
ただ、ワイドローパスのまま、彦根城を超えていくと思いきや、
見かけ上、彦根城の随分と手前でスモーク・オフされてしまって、城と絡みません(´Д` ) うーん、これだと彦根城との絡みはちょっと厳しいかも…という展開。
実際には彦根城の直上くらいまでスモークを出していたのでしょうけれど、やはり東側に山があるからだったのでしょうか、早めにスモークをオフって、同時にレフトターンして行きました。
湖上を周回してくる間に、5機編隊のワイド・ローパスから6機のスワン隊形に組み直されて、2つ目の演目「スワン・ローパス」。
横から見るとスワン隊形もサッパリわかりませんし、機体が重なり合って6機あるように見えませんが、ご愛嬌。
それにしても、スワン・ローパスもまた、見かけ上、彦根城の手前でスモーク・オフされて、城と絡みません。山があるせいか、予想どおり展示飛行高度もそれなりの高さがあります。
湖上で逆三角形状に編隊を組み直して、3課目目「ピラミッド・ローパス」。
ローパス3連発の次は、さすがに違う演目かな…と思いきや、湖上で隊形を組み直して「フェニックス・ローパス」。
今度は(見かけ上)彦根城の向こうまでスモークをオンしてくれてました。これならとりあえず格好がつきます。
ただ、ローパス4連発とは、またマニアックな…という感じで、飛行展示が何課目あるのか判らない段階では、何かしらの事情で地味に終わっちゃうの?という不安も起きましたが、5機のブルーインパルスが展開していくのを見て、定番の「サクラ」が来たと一安心 :-)
「サクラ」や「ハート」は、てっきり彦根城の真上で展開すると思ってましたが、東側の山が近いせいか、彦根港あたりがセンターだった印象。
撮影位置からはちょうど、「サクラ、伊吹山、琵琶湖」が並ぶ構図になるはずでしたが、前方に人がいるので湖面まで入れると頭髪のない人の頭がガッツリ入ってしまうので断念。仕方ないですね(´Д` )
踏み台は持ってきていましたが、さすがに強風と波が打ち付ける防波堤で脚立を立てる勇気もなかったですしねえ(^_^;)
これまた定番の「ハート」(オリジナル・レベル・キューピッド)も、サクラと同じく彦根港上空あたりで。
風が強いために航跡(スモーク)がすぐ流れてしまい、サクラやハートは形が崩れてしまうのが残念ですが、この季節は陽炎やモヤが多くなるので、風が強い方が空気がクリアになってくれる利点もあって、損得は難しいところです。
続いて、ハートを描いた 5〜6番機を除く、4機がダイヤモンド隊形で進入してきて、彦根城の上からスモーク・オン。彦根城を起点に、グルッと360度旋回する「ダイヤモンド360ターン」。
7課目の演技を終えて、「そろそろラストでもおかしくないけど、今日はソロ演技が一つもなかったなあ…」と思っていたら、リードソロ5番機が琵琶湖上からやってきました。
右に90度傾けたままの「ナイフエッジ」かと思ったら、彦根城の上で一気に上昇していきます。
イベント系の展示飛行では垂直系の演目はあまりやらないこともあり、意表を突かれて変な構図になってしまいましたが、彦根城の上を登っていく5番機は、見ていて気持ち良いものがありました。
航空祭でのブルーインパルスの演目でも「バーティカル・クライムロール」は大好きな演目ですしね。(写真的には満足したものが取れたことはないけど、ファインダーの中で見てるだけでも好き)
演目名が判らなかったのですが、ある意味そのまんまの「ナイフエッジ&ハイレートクライム」だったとのことで SNS にて教えていただきました。(感謝)
そして、リードソロ5番機以外の5機が湖上から縦に並んだトレール隊形でやってきて、1番機の合図とともにデルタ隊形へ移行していく「チェンジ・オーバーターン」。大好きな課目です。
1番機の合図とともに展開する瞬間も、大きなデルタ隊形が少しずつ間隔を狭めながらもグルッと綺麗な航跡を描く姿も美しく、いつも見とれてしまいます(^o^)
そろそろ終わりかな?と思ったのですが、5番機がやってきて、彦根港上空あたりで8の字を描いていく「720°旋回」(場内実況ではその呼称)が行われました。
そして最終演目、1〜4&6番機による「サンライズ」(最初のループ無しのレベル・サンライズ?ですね)。
「レイン・フォール」や「サンライズ」の散開系の演目も大好きで、見とれちゃうんですよねえ。(美保基地航空祭の時も真上から落ちてきたレインフォールに見とれて、シャッターチャンスが一瞬遅れる始末 ^^;)
ともあれ、これでフライトリーダーの「ミッション・コンプリート」というコールが聞こえて展示飛行(予行)が終了。最後に5番機さんがスモークを流しながら他機との合流に向かっていくのを見て、余韻に浸ります。
ということで、国宝・彦根城築城410年祭ブルーインパルス展示飛行(予行)では
以上、11課目も行ってくれました。(本番も同じだったようです)
これはイベント時の展示飛行としては多い方で、天気も良く、特に支障となる雲などがなかったせいもあると思いますが、
と思えるものでした。
撮影の方は、自分の技量その他のことがあって満足とは言えないものでしたが、撮影ポイントの選択の賭けには勝った満足感がありました(笑)
ある意味、予想以上に「こう進入してきてくれたらいいなあ」というものでしたので、それだけで満足したところはありますし、翌日の本番では
などと迷っていたのに、結局朝になって八尾空港へ痛飛行機を撮りに行ってしまったのも、撮影ポイント選択の満足感があったせいかもしれません。(痛飛行機は最初に撮った時の救えない設定ミスがあったからねえ)
てなわけで、事前から色々楽しい彦根城築城410年祭ブルーインパルス展示飛行(予行)でした。
わざわざ予行に付き合ってくれた人、ロケハンでの情報を教えてくれたR氏には本当に感謝です。また、現地でお会いした方々もありがとうございました。
次はどこで撮れるかなぁ…早く秋にならないかなぁ…
■ 城と湖とブルーインパルスと妄想【前編】
■ 痛飛行機 ふたたび 〜 エロマンガ先生 & 俺妹 × イー・フライトアカデミー コラボ飛行機ラストフライト in 八尾空港
西ってことは、湖上から彦根城へ進入してくるということか?マジで?全然予想と違うけど、それなら超ラッキーなんだけど
琵琶湖の方を眺めても機影は見えないものの、湖上へカメラを向けて注視していると、「スモーク・オン」とともに、やはり琵琶湖の上からブルーインパルスがやってきました。
「この場所、大正解かも!?」そう思いつつ、最初の演目「ワイド・ローパス」で、ブルーインパルスが通り過ぎます。
順光側だし、強風も相まって、6月とは思えないほどの青い空。「唯一、1〜2時間前に比べると思いの外、雲が増えてきたのが誤算」などと贅沢なことを思いつつ、
琵琶湖から飛んでくる、こういう構図を思い描いていたのよー
という気分でした。(実際にはカメラのアレコレでストレスも発生してましたけどw)
ただ、ワイドローパスのまま、彦根城を超えていくと思いきや、
見かけ上、彦根城の随分と手前でスモーク・オフされてしまって、城と絡みません(´Д` ) うーん、これだと彦根城との絡みはちょっと厳しいかも…という展開。
実際には彦根城の直上くらいまでスモークを出していたのでしょうけれど、やはり東側に山があるからだったのでしょうか、早めにスモークをオフって、同時にレフトターンして行きました。
湖上を周回してくる間に、5機編隊のワイド・ローパスから6機のスワン隊形に組み直されて、2つ目の演目「スワン・ローパス」。
横から見るとスワン隊形もサッパリわかりませんし、機体が重なり合って6機あるように見えませんが、ご愛嬌。
それにしても、スワン・ローパスもまた、見かけ上、彦根城の手前でスモーク・オフされて、城と絡みません。山があるせいか、予想どおり展示飛行高度もそれなりの高さがあります。
湖上で逆三角形状に編隊を組み直して、3課目目「ピラミッド・ローパス」。
ローパス3連発の次は、さすがに違う演目かな…と思いきや、湖上で隊形を組み直して「フェニックス・ローパス」。
今度は(見かけ上)彦根城の向こうまでスモークをオンしてくれてました。これならとりあえず格好がつきます。
ただ、ローパス4連発とは、またマニアックな…という感じで、飛行展示が何課目あるのか判らない段階では、何かしらの事情で地味に終わっちゃうの?という不安も起きましたが、5機のブルーインパルスが展開していくのを見て、定番の「サクラ」が来たと一安心 :-)
「サクラ」や「ハート」は、てっきり彦根城の真上で展開すると思ってましたが、東側の山が近いせいか、彦根港あたりがセンターだった印象。
撮影位置からはちょうど、「サクラ、伊吹山、琵琶湖」が並ぶ構図になるはずでしたが、前方に人がいるので湖面まで入れると頭髪のない人の頭がガッツリ入ってしまうので断念。仕方ないですね(´Д` )
踏み台は持ってきていましたが、さすがに強風と波が打ち付ける防波堤で脚立を立てる勇気もなかったですしねえ(^_^;)
これまた定番の「ハート」(オリジナル・レベル・キューピッド)も、サクラと同じく彦根港上空あたりで。
風が強いために航跡(スモーク)がすぐ流れてしまい、サクラやハートは形が崩れてしまうのが残念ですが、この季節は陽炎やモヤが多くなるので、風が強い方が空気がクリアになってくれる利点もあって、損得は難しいところです。
続いて、ハートを描いた 5〜6番機を除く、4機がダイヤモンド隊形で進入してきて、彦根城の上からスモーク・オン。彦根城を起点に、グルッと360度旋回する「ダイヤモンド360ターン」。
7課目の演技を終えて、「そろそろラストでもおかしくないけど、今日はソロ演技が一つもなかったなあ…」と思っていたら、リードソロ5番機が琵琶湖上からやってきました。
右に90度傾けたままの「ナイフエッジ」かと思ったら、彦根城の上で一気に上昇していきます。
イベント系の展示飛行では垂直系の演目はあまりやらないこともあり、意表を突かれて変な構図になってしまいましたが、彦根城の上を登っていく5番機は、見ていて気持ち良いものがありました。
航空祭でのブルーインパルスの演目でも「バーティカル・クライムロール」は大好きな演目ですしね。(写真的には満足したものが取れたことはないけど、ファインダーの中で見てるだけでも好き)
演目名が判らなかったのですが、ある意味そのまんまの「ナイフエッジ&ハイレートクライム」だったとのことで SNS にて教えていただきました。(感謝)
そして、リードソロ5番機以外の5機が湖上から縦に並んだトレール隊形でやってきて、1番機の合図とともにデルタ隊形へ移行していく「チェンジ・オーバーターン」。大好きな課目です。
1番機の合図とともに展開する瞬間も、大きなデルタ隊形が少しずつ間隔を狭めながらもグルッと綺麗な航跡を描く姿も美しく、いつも見とれてしまいます(^o^)
そろそろ終わりかな?と思ったのですが、5番機がやってきて、彦根港上空あたりで8の字を描いていく「720°旋回」(場内実況ではその呼称)が行われました。
そして最終演目、1〜4&6番機による「サンライズ」(最初のループ無しのレベル・サンライズ?ですね)。
「レイン・フォール」や「サンライズ」の散開系の演目も大好きで、見とれちゃうんですよねえ。(美保基地航空祭の時も真上から落ちてきたレインフォールに見とれて、シャッターチャンスが一瞬遅れる始末 ^^;)
ともあれ、これでフライトリーダーの「ミッション・コンプリート」というコールが聞こえて展示飛行(予行)が終了。最後に5番機さんがスモークを流しながら他機との合流に向かっていくのを見て、余韻に浸ります。
ということで、国宝・彦根城築城410年祭ブルーインパルス展示飛行(予行)では
- ワイド・ローパス
- スワン・ローパス
- ピラミッド・ローパス
- フェニックス・ローパス
- サクラ
- キューピッド
- ダイヤモンド360ターン
- ナイフエッジ&ハイレートクライム
- チェンジオーバーターン
- 720°旋回
- サンライズ
以上、11課目も行ってくれました。(本番も同じだったようです)
これはイベント時の展示飛行としては多い方で、天気も良く、特に支障となる雲などがなかったせいもあると思いますが、
いや〜、満喫したわ
と思えるものでした。
撮影の方は、自分の技量その他のことがあって満足とは言えないものでしたが、撮影ポイントの選択の賭けには勝った満足感がありました(笑)
ある意味、予想以上に「こう進入してきてくれたらいいなあ」というものでしたので、それだけで満足したところはありますし、翌日の本番では
明日の本番も風キツそうだけど、サクラやハートを伊吹山だけでなく琵琶湖面も一緒に入れたいから、防波堤の上で脚立使うかなあ?
同じところで撮っても仕方ないし、思い切って逆方向で遠いけど、天寧寺から撮ってみるか
それとも城の近くから彦根城が大きく写る定番構図を撮っておくのが良いかな…
などと迷っていたのに、結局朝になって八尾空港へ痛飛行機を撮りに行ってしまったのも、撮影ポイント選択の満足感があったせいかもしれません。(痛飛行機は最初に撮った時の救えない設定ミスがあったからねえ)
てなわけで、事前から色々楽しい彦根城築城410年祭ブルーインパルス展示飛行(予行)でした。
わざわざ予行に付き合ってくれた人、ロケハンでの情報を教えてくれたR氏には本当に感謝です。また、現地でお会いした方々もありがとうございました。
次はどこで撮れるかなぁ…早く秋にならないかなぁ…
■ 城と湖とブルーインパルスと妄想【前編】
■ 痛飛行機 ふたたび 〜 エロマンガ先生 & 俺妹 × イー・フライトアカデミー コラボ飛行機ラストフライト in 八尾空港
コメント
コメント一覧 (2)
飛んでる姿はまともに見れませんでしたが
ブルーインパルスに加えて
F2,F15,F4と更に海自のP3Cまでいるという面白い光景でした
ちょうど奈良基地へのF15もあったりと、土曜日なのに岐阜基地は賑わっていたようですね。
今年は久しぶりに岐阜基地航空祭でブルーの飛行もありますから、そちらも楽しみです。
(と同時に、人混みがまた怖いです。。。)