先週、シグマさんから季刊の小冊子「SEIN」(ザイン)がまた届きました。

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今号で12号、創刊から3年になるこの小冊子、創刊号からずっと送っていただいていますし、愛読しています。

掲載されている写真や写真家さんの傾向は普段の自分の被写体とは全く違う方向なのですが、逆にそういった写真に自ら足を運んで接する機会が少ないだけに、じっくり目を通したくなります。

この小冊子「SEIN」は過去、シグマのカメラを1台以上かレンズ2本以上購入してユーザー登録した方へ、年に4回、送ってきてくれます。私の場合、新品で購入したカメラ2台、レンズ1本を購入登録したこともあって送り続けてもらっています。

ただ、

最近全然シグマ製品買ってないのに
何年も無料で送ってもらって申し訳ないな…


と、最近 SIEN が届くたびに恐縮してしまいます(^_^;)

これで別に目も通してなければ送付不要の連絡をするのですが、来るたびにちゃんと読んでいて、新しいのが来ると以前の号を見返す時もあったりしますからね…

以前と違って、シグマに「非純正だから」という格下的なイメージは全くないどころか、シグマ Art シリーズは純正同等以上の高画質追求というブランドイメージが定着していますし、純正にはない独自の高画質レンズも出していて、Foveon センサー機を別にしても魅力溢れるメーカーになっています。

私も

懐に余裕ができたら、新しい 35mm レンズ(自分にとっての標準レンズ)はシグマの 35mm F1.4 Art にしよう
20mm F1.4 や 14mm F1.8 を高感度に強いフルサイズ機で夜の千里川で使ってみたらどうなんだろ…


などと思っていたのですが、主たる被写体を撮るためのレンズ購入その他でシグマのレンズを買うまで手が回らず(望遠系レンズは AF 速度・信頼性の関係でどうしても純正を買っちゃうので ^^;)、そして今やマイクロフォーサーズ機に移ってしまい、シグマのレンズは遠のくばかりになってしまいました。



もちろん、シグマもマイクロフォーサーズ向けに以前 DN シリーズの 3本のレンズ、Art 19mm F2.8 DN、Art 30mm F2.8 DN、Art 60mm F2.8 DN を発売しており、まだ売られています。

激安に近い安価であるのに Art シリーズということで画質も担保されてそうなところは魅力ですけど、APS-C のソニー Eマウント機と兼用のレンズのせいか、サイズも F値も大きくて、なかなか心動く感じではないのが正直なところ。ボケが少なく、高感度に弱いマイクロフォーサーズですから、単焦点レンズならせめてもう一段明るくなければ…

もう一本マイクロフォーサーズ用のレンズとして Contemporary シリーズの 30mm F1.4 DC DN があり、こちらは F1.4 の明るいレンズ。やはり APS-C E マウントとの兼用レンズなので、そちら向きのレンズですよね。



いずれにせよ、近年のシグマの方針は、

重くてかさばる、お金もかかるカメラやレンズを選び、構図や光を熟考して、『これだ』という瞬間を狙う


と今号にも記載されているメッセージのような方向であり、小型軽量さを是とするマイクロフォーサーズとは逆方向へ行ってますので、今後マイクロフォーサーズに相応しいレンズのリリースというのはなかなか難しいのかもしれません。ミラーレス機では FEマウントに注力していきそうですが、今のシグマの高画質追求が一番活かせるミラーレス・マウントでしょうから当然でしょうね。

それを思うと、キヤノンなりニコンなりの一眼レフに戻ることがない限りシグマのレンズが買う対象に入らなくて、ますます SIEN を送っていただくのが恐縮になってしまうわけですが、代わりにインターネットの片隅、辺境の地で感謝の辞を述べて代償とさせていただこうと思います m(_ _)m

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ソニー Eマウントボディでシグマの SA / EFマウントレンズが利用できるマウントアダプターを出していますから、もし、マイクロフォーサーズ用マウントアダプターが発売されたりしたら 150-600mm とともに買いたいかも…という妄想もありますが、Eマウント用アダプターでも AF-C は厳しいみたいですから、そう甘い話はないということですね。

とりあえず画質面では多少目をつぶることになってもオリンパスが 2倍テレコン作ってくれれば嬉しいのですけれどねえ。やっぱり 1,000mm オーバーが欲しい場面はありますから(´Д` )