外へ持ち出すタブレットは 10インチクラスの「iPad Air 2」なのに、より小型な 7インチタブレットの「Nexus 7 (2013)」は自宅内専用(ほぼベッドサイド用)になってる私ですが、両方とも使い込んで年月が経ってるせいか、それなりにへたっております(´Д` )

iPad Air 2 の方はバッテリーはだいぶダメになっていますが、iOS 10 でも処理速度に不満を感じることはまだ殆どないので、バッテリー交換さえすればまだまだ現役ですが、Nexus 7 (2013) の方はモッサリ感があるだけでなく、時々原因不明のフリーズも起きます。

Nexus はベッドサイドに置いてあることもあって朝の起床アラーム代わりにもしていますが、アラームが鳴って画面タップで停止→スヌーズになるはずが、画面タップしたらアラームのメロディがブザー音に変化してフリーズ、電源ボタン長押しで強制オフするまで耳障りなブザー音が止まらないという、確実に起床できる迷惑極まりない症状が度々発生しています。

そんなわけで、そろそろ iPad Air 2 はバッテリー交換、Nexus 7 (2013) は新しい 7インチタブレットを物色していて、その候補の一つが、Amazon Fire タブレット。

先日大規模なセールをやっていて、そろそろモデルチェンジを匂わせていましたが、噂どおりに昨晩発表になりました。



7インチタブレットの「Fire 7」が 8GB/16GB ストレージの2モデル、8インチの「Fire HD 8」が 16/32GB ストレージの2モデル。いずれも 6月7日発売予定。

特長は唯一、激安価格だけ


と言ってもいいくらいで、スペックは凡庸もしくはそれ以下ですが、値段だけは激安。


7インチの「Fire 7」は 8GB ストレージモデルが 8,980円(16GB は 10,980円)、8インチの「Fire HD 8」は 16GB ストレージモデルで 11,980円(32GB は 13,980円)。

これだけでもノーブランド中華タブレットと変わらない価格で、ちゃんとした業者(Amazon)からタブレットが買えるわけですが、それに加えて、

Amazon プライム会員なら全品4千円引き
Fire 7 が 4,980円〜、Fire HD 8 が 7,980円〜


という激安価格になります。Fire HD 8 は昨年モデルより、さらに千円安い。

(プライム会員4千円引きセールはしょっちゅうやってますが、これは明らかに Amazon プライム非会員を、ついでにプライム会員にしてしまおう、という施策。それでも、とにかく安いから良いのですけどね)

AmazonFire7FireHD8_release


ただ、

値段が値段だけに、スペックは凡庸以下


なのは仕方ないでしょうけれど、購入前に熟慮する必要はあります。(それ以上に原則 Amazon のアプリストアしか使えず、Google 本家のアプリストアが利用できない点がまず重要ですけれども)

特に

激安 Fire 7 は今回も低解像度液晶のまま


で、画面解像度 1024x600 pixels というのは初期の Android タブレットを思わせる低解像度。ウェブを見たりアプリ使う場合に細かい文字は潰れるし、電子書籍のコミックでは細い線が重なりあったりというのはあります。

ただし、今回の Fire 7 は「ピクセル形状を正方形に改善して画像や文字の視認性向上」を謳っているので、従来モデルよりは文字は見やすいのかもしれません。他にも
  • 厚みが 1mm 薄くなった(意外と効く)
  • ほんの少し軽くなった/li>
  • 5GHz 帯の Wi-Fi に対応
  • microSD カードが 256GB まで対応
  • 自動スリープ対応の専用スマートカバーが用意

という細かい改良点が幾つもあるので、低い画面解像度さえ許容できるなら、今回の 4,980円は目玉かもしれません。(これだけ改良点があるからこそ、名前が Fire から Fire 7 に変更されたのかも)


(Fire 7 の 16GB モデルは Fire HD 8 と千円差なので買う意味はないかと)


マイナーチェンジと言いながらも細々と改良のあった「Fire 7」に対して、本当の本当にマイナーチェンジでしかなかったのが「Fire HD 8」。

Fire HD 8 の変更点は、
  • microSD カードが 256GB まで対応
  • 自動スリープ対応の専用スマートカバーが用意
  • 昨年モデルより千円値下げ

この3点。仕様がほとんど変わらなかったから千円値下げしました、ということでしょうか。

おかげで Fire 7 との価格差が縮まり、特に 16GB モデルは千円差ですから、Fire HD 8 の大きさ、重さが嫌だ、という以外で Fire 7 の 16GB モデルを選ぶ理由はないでしょう。

Fire 7 の画面解像度 1024x600 pixels は「今時それはないわ〜」ですけれども、Fire HD 8 の画面解像度 1280x800 pixels というのは

今時 7〜8インチタブレットでもフル HD 以上の画面解像度が当たり前だけど、この解像度があれば文字も絵もそれなりに見られるし実用的。何よりこの価格なら納得できる仕様


という感じで、

安い小型タブレットなら Fire 8 HD (16GB) 7,980円 一択


って感じでしょうかね。昨年モデルとほぼ同じなら、ブラウジングとかは問題なくこなしますしね。(特筆するほど速くもないけど、イライラすることはない)

ただ、液晶パネルも昨年と同じなら
  • 結構ギラつく
  • 液晶の色味が青い

というのはありますし、

昨年モデルも重くなったのに、さらに重く


なったので、その点はマイナスですね。一昨年の第5世代 Fire HD 8 が 311g だったのに対し、昨年モデルが 341g と大幅重量増になり、今年モデルは 369g。ずっと手持ちするにはちょっとどうかな?と思いますね。(Nexus 7 2013年モデルは 290g で Fire 7 とほぼ同じ)



Fire 7、Fire HD 8 それぞれマイナス点はあるにせよ、それを吹き飛ばすくらいの激安価格であり、私もちょっと心動くところはあります。他の同サイズ Android タブレットと比べてもコストパフォーマンスは圧倒的ですしね。

基本的に Google プレイストアが使えないのが Amazon Fire 端末最大の欠点ですけれど、
  • 有名アプリを中心にそこそこアプリは揃ってる
  • Amazon 以外のサービスも動画サービスはほぼ揃ってるし、電子書籍ストアの書籍も Kindle 以外で読めるところもある
  • ブラウザとちょっとしたアプリがあれば十分、なら Fire タブレットでも問題ない

ですから、マイナーなアプリを使いたいとき以外は、Amazon のアプリストアでもあまり不便は感じません。(BOOK☆WALKER のように公式で apk ファイルを配布しているところも稀にあります)

ベッドサイド端末だし、動画サイトと電子書籍と SNS、ブラウジングさえできれば十分だから、別に Fire タブレットでも全然問題ないんだよなー


という感じですから、Fire 端末は十分に購入対象です。

ただ、Fire 7 は如何せん画面解像度の低さが電子書籍リーダーとして辛すぎますし、Fire HD 8 は寝モバする時にちょっと重すぎる気がして躊躇われます。369g と言うのは Nexus 7 (2013) と iPad Air 2 の、ちょうど中間の重さですからねえ。ちと重い。

個人的には数年前までラインナップにあった、Fire HDX 7 のように「7インチだけどフル HD 高解像度液晶で、重さも 300g くらい」という端末が欲しいのですが、価格優先すぎて今年も “Fire HD 7” はリリースされませんでした。残念。

いずれにせよ、激安 Fire シリーズを試してみるか、それとも Asus か Huawei の 7インチタブレットを買うか、悩ましいところです……



(Huawei MediaPad T2 は滅茶苦茶コスパ良さげですけどね…)