ゴールデンウィーク明けの昨日、E-M1 Mark II などオリンパスのカメラ3機種、PRO レンズ2本のファームウェア・アップデートが来ていました。

フォーサーズシステム ファームウェアアップデート | オリンパス

ゴールデンウィーク前に間に合わせようとしてギリギリ社内チェックが全て終わらなかったのか、ゴールデンウィークも調整に頑張っておられたのか判りませんが、バグフィックスありがとうございます。

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3月末に購入した E-M1 Mark II は前回の更新ファームウェア Ver.1.1 が未適用でしたが、Ver.1.1 アップデート内容が「RAW画像生成時の安定性を向上させました」としか書いてなかったのでスルーしていたら、コメント欄で

ファームウェアを Ver.1.1 にしましたか?アップデートするとハングアップがなくなりますよ


という有難いアドバイスをいただき、確かにアップデートしてからはハングアップは皆無になりました。

購入直後の記事

オリンパス OM-D E-M1 Mark II 購入直後の試し撮りインプレッション 〜すぐに感じる長所と欠点

では、購入から間がないのに何度もハングアップするカメラなんて…と書きましたが、Ver.1.1 ファームウェア適用から既に7〜8千枚撮影していますが、全く問題ありません

(ファームウェア更新絡みの情報を得ようと久しぶりに価格.comの掲示板をチラ見したら、不具合のスレが立ってたみたいなのでまだ色々あるのかもしれませんが、当方の機材は順調。ただ、撮影枚数が多くてメカシャッターの耐久性は本当に心配なので、止むを得ず必要時以外は電子シャッター優先)

思えば、何回かのハングアップ時の中には壊れたファイルが生成されていたこともあったので、「RAW画像生成時の安定性を向上させました」というのは「RAW画像生成時にハングアップすることがあったのを直したよ」という意味だったのかもしれません。それならそれと書いておいて欲しかったですね…大人の事情もあるのでしょうけれど。

ともあれ、前回ファームウェアのそのようなこともあったので、

オリンパスのカメラはファームウェア更新内容に関わらず
ちゃんとアップデートしておいた方が良い


そう心に決めましたから、今回も早速適用しました。

手持ち機材で対象になるのは E-M1 Mark II と 300mm F4 IS PRO の2つで、ボディのアップデートは二度目ですが(E-M10 Mark II の更新は購入後まだないので E-M1 Mark II Ver.1.1 のみ)、マイクロフォーサーズのレンズ・ファームウェア更新は初めて。

E-M1 Mark II のアップデートの後にレンズのアップデートを初めて行いましたが、ボディに比べてレンズの更新時間がやたら長くて不安になったりもしました(^_^;)

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アップデーターに表示されているファイルサイズが何故か 0MB なのに、ボディの3倍以上の時間がかかって、ずっとファームウェア更新中のマークが背面液晶に表示されっぱなしだったので、初めての私は少々不安になったわけです。

二度目からは判っているのでそんなこともありませんが、マイクロフォーサーズのレンズ・ファームウェアの更新は初めてですから、こういうこともあります。こういう初心者的経験も最近は少ないので、それはそれで楽しんでいる?のですけれども :-)

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(この状態のまま、ずっと変わらなかったらどうしよう…と思ってしまった ^^;)


ともあれ、今回の更新内容のうち、
  • EVFの色再現性を改善しました。
  • 電源OFF時にAFターゲットのHome位置が保持されない現象を改善しました。
  • 電池残量表示の安定性を向上しました。
  • レンズのISがONの場合の静音連写性能を改善しました。

といった点については心あたりはあるのですが、前2点のように不具合とは思わず、こういうものだと思ってた点もありました。

「EVF の色再現性」というのは EVF の緑かぶりのことかと思っていたらそうだったようで、少し EVF を覗いただけでも明らかに判る違いがありました。現実より赤みが微妙に多めになった?とすら感じるくらいですし(その方が違和感ないけど)、心なしか明るくなったようにも思います。

EVF は各社千差万別どころか、各カメラで見え味が様々だったり、癖があったりしますし、そもそも現実と見え方がと違って当たり前のファインダーなので、オリンパスの EVF、E-M1 Mark II の EVF はこういうものなんだ…と思ってました(^_^;)

が、こうやって直ってみると

動体相手に追うだけでなく、見え味も良い EVF になった


と感じられますね。

購入直後のサッカー撮りでは背景のせいか、やたら緑かぶりまくってファインダーの中が気持ち悪く、色かぶり補正 G: -2 にしたら撮影画像が悉く赤くなって(当たり前)、こりゃ EVF の問題だから我慢するしかないな、と思っていたので、それが改善されたのは今後の撮影で楽しみです。次のサッカー撮影は暫く先ですけれども。

(個人的には EVF 以上にホワイトバランスの色指定時に色かぶりが調節できない仕様を何とかしてほしいですね。ホワイトカードでカスタムバランス取れない状況では現場で色が固定できず、ひいてはファインダーの中の見え方に影響しますから…)

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バッテリーの残量問題については以前の記事

E-M1 Mark II のバッテリーの保ちは素晴らしい、けれど…

でも書いたように全く信用できなくて、困ったちゃんの一つでしたが、今回のファームウェアで改善されると有難いですね。丸一日の撮影とかでないと確かめようがないので、自分自身での確認には少し時間がかかるかもしれませんが…

でもバッテリー残量の精度はともかく、この一ヶ月少々、色々なシーンで使ってきて

E-M1 Mark II のバッテリーの保ちには満足


しています。昨日も(撮り方は違うとはいえ)α7 を使っていた連れ合いがバッテリー2本使い切る間に、私のは1本ちょいくらいでしたからね。(バッテリーサイズが全然違うけど)

連写中心の撮影ならバッテリー1本で1,500〜2,000枚(場合によってはそれ以上)とデジタル一眼レフ並みに撮れますし、連写をほとんど使わず1枚1枚風景や花をスナップしてる時でも500〜700枚は撮れるので、今のところ不満はないですね。

ハイエンド・ミラーレス機でここまでバッテリー持続時間に満足が得られるとは思ってなかったですし、E-M1 Mark II を使い始めて、最も満足してる点の一つです。

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(レストランのテラスでランチを食べてたら近くに来た子ツバメ)


「レンズのISがONの場合の静音連写性能を改善しました」というのは 300mm F4 IS PRO との組み合わせでの改善点のようで、何があったのかさっぱり分からないので情報を得るために価格.com 掲示板の冒頭だけ見に行ったのですが、どうやら

E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO を静音連写、撮影確認オフの設定で連続的に連写するとフリーズする


という現象があったとのこと。全く同じ設定で使っていることが多いものの、ファームウェア Ver.1.1 更新後はフリーズには全く出くわしてないのでラッキーだったのかもしれません。頻繁に起きてたらブチ切れてますしね(笑)

まぁ E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO は一番多く撮ってる組み合わせなので、少しでも安定してくれるのは歓迎です。

E-M1 Mark II は手頃な価格で「動き物が追える」ミラーレス機として、従来機種以上に色々なシーンで色々な使われ方をするでしょうし、そもそもメーカー自らがガッツリそのような宣伝をしてきたのですから、今までにない問題点も出てくるかもしれません。

作業は大変でしょうが、今後も E-M1 Mark II のさらなるポテンシャルを引き出すための改善改良を願って止みません。