少し前まで、まだ肌寒い日があったのに、すっかり暖かくなりました。天候が微妙に不順っぽいせいか、先週末で見頃は終わりかと思っていた関西の桜も、なんとか今週まで保ちこたえているところがあり、バタバタしていてまともに花見ができていなかった私も、少し行ってきました。

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(西吉野の山間に点在する見事な枝垂れ桜の一つ)


もちろん、桜花見に行くお供に、今回は E-M1 Mark II を持ち出したのですが(メインレンズは 40-150mm F2.8 PRO)、

旅やドライブのお供にはマイクロフォーサーズが良いね


と思います。レンズ交換式コンパクトカメラの面目躍如でしょう。

昨年末、E-M10 Mark II を買ったのも「鎌倉散歩旅へ出かけるのにデジタル一眼レフセットより軽量化したいなぁ」というキッカケもあったわけで、それは日帰りの花見ドライブでも変わりません。

購入直後の E-M10 Mark II を鎌倉散歩のお供に撮り歩いてみた雑感【DAY 1 前編】
購入直後の E-M10 Mark II を鎌倉散歩のお供に撮り歩いてみた雑感【DAY 1 後編】
購入直後の E-M10 Mark II を鎌倉散歩のお供に撮り歩いてみた雑感【DAY 2】

フルサイズ機にそれなりのレンズで撮ったものと比べると繊細さ加減とかが違うのは、ど素人のクソ眼でも判らなくはないのですが、

風景や花とか、どう撮れば上手く撮れるのか今ひとつ判らんし、どうせ観光スナップにしかならんのだから、画質どうこう言う以前の問題なので、重いフルサイズ機とかでなくてもええわ。


っていうのはありますね。夜スナップとかになると高感度画質のヘタレ具合が気になるでしょうが、そこは小型軽量さとのバーターとして我慢せざるを得ません。

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(関西随一、全国的にも指折りの桜のトンネル、琵琶湖畔の海津大崎)


さて、E-M1 Mark II も購入から2週間、既に撮影ショットは1万ショットを超えてます。E-M1 Mark II のシャッター耐久回数は 20万回らしいですが、本当にそこまで保つのでしょうか。

ちなみに EOS 1D Mark III や 7D Mark II は 2年で 20万ショット近く(7D2 は先日売却するまで 22万回)撮りましたが、問題なく使えていましたが、そこまでの信頼・信用ができるのか、オリンパス機をそこまで使い込んだことがないので判りませんし、不安です。

E-M1 Mark II では従来と同じクオリティのサッカー撮りが無理ゆえ撮りませんので、今までの撮影のうち、ガンバ大阪のホームゲーム年間20試合×1,500枚=年間3万枚以上の撮影ショット数は丸々減るため、今までのように2年で20万枚はいかないと思いますが…

E-M1 Mark II には専用のメンテナンスパッケージが用意されていて、これだと購入から3年後にオーバーホールしてくれるらしいですが、本気で使っていたら3年後は遅いんじゃないですかねえ。

オリンパスオーナーズケアプラス E-M1 Mark II 専用メンテナンスパッケージ

まぁ今のところ、まだ1年後に E-M1 Mark II を使い続けている自信が持てないので(笑)、上記パッケージには加入していませんけど、ちょっと迷うところではあります。オーバーホールは2年後とかにしてくれないのかなあ…と使い続けるかも判らないのに思っていたりします(^_^;)

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(E-M1 Mark II 付属品一式)


そんな E-M1 Mark II ですが、付属品を見ると特徴的なのは

小型フラッシュが同梱されている


ことでしょう。

カメラボディがフラッシュ内蔵でない代わり、ということでしょうが、こ奴はさらに

付属の簡易フラッシュなのにバウンスできるやん!


ってのはビックリしましたね。ここまで小型なのに、上下だけでなく左右にも振れる。これは素晴らしい!



加えて、ちゃんと持ち運び用のポーチまで付いていて、

ボディのおまけフラッシュなのに、結構至れり尽くせりじゃん!


と感心しました。ここらへんは抜かりないオリンパスなのですねえ。

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(ポーチの裏に鞄か何かに止めるためのベルクロがあるのも◎)


もちろん、小型の簡易フラッシュですから光量は小さい(ガイドナンバー9.1 / ISO100)ですけれども、近接撮影での影をちょっと起こしたり、人物撮影時のキャッチライトに使うには十分です。

ボディ内蔵フラッシュ代わりですから電源はボディから供給しますが、私みたいにちょこっと使う分には、バッテリーに対する影響も気にならないレベルです。バッテリーに影響するくらいフラッシュを使うなら、ちゃんとした外部フラッシュを使うでしょうし、これで問題ないでしょう。(チャージに時間がかかるのも同様)

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唯一、ハイスピードシンクロ(スーパーFP発光)ができないことだけは残念ですが、ハイスピードシンクロは連続発光になりますから、フラッシュ側で電源を内蔵していないと難しい話でありますし、付属のおまけフラッシュにそこまで求めようもないことは理解しています。

ポートレートなどを撮らない私がフラッシュを使うのは、年に何回もない、気の迷いでの、なんちゃって花撮り時に逆光の影を起こしたり、連れ合いの旅行スナップでの影を起こすのに使うくらいで、むしろハイスピードシンクロばかりだったので、それが使えないと将来的には別途フラッシュを買うことになるかもしれません。

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ちなみに、ボディにフラッシュが内蔵していないからと言って、わざわざフラッシュを付属させることについては賛否あると思います。方や

上位機種なんだからフラッシュを使う撮影なら、フラッシュもそれなりのものを使うのだし、わざわざショボいフラッシュを同梱する必要なんてない。そんなもん付属させるくらいなら3千円でも5千円でも安くしろ


という意見もあれば、

ボディにフラッシュ内蔵じゃないのだから、ちょっとした時に使えるフラッシュが付属してくれるのは有難い。本格的な外部フラッシュを使うにしても、コマンダーになるのだから多灯撮影時には無駄にならない


という意見もあります。

どちらが正解というわけではなく、人それぞれの考え方ですし、メーカーとしての考え方でもあるでしょう。(小型フラッシュを付属させるというのは決して珍しいことではないです)

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(薄暮の又兵衛桜)


キヤノンやニコンの上位機種はボディにフラッシュは内蔵していませんが、フラッシュは付属していません。私自身もそれが当たり前だと思っていましたし、それに不満を感じたことは一度もありません。E-M1 Mark II に付属してなくても、何とも思わなかったでしょう。

何度も書いているように、私の主な被写体は飛行機(民間機、軍用機)であり、モータースポーツであり、サッカーですから、決して使わないわけではないですが、普段はほとんど使いません。正直なところ、フラッシュの使い方もあまり判っていません。

ですから EOS 時代にも上から2番目のクラスの大きめフラッシュを持っていましたが、あまりにも使わないので、とあるレンズを買う時の下取りに出してしまい、その後は非常に小さなフラッシュだけで事を済ませていたくらいです。

でも逆に言えば、それだからこそ、

小光量ながらもバウンスもできるフラッシュが付属なら
当分はこれで十分かなあ


と思えて出費が抑えられるメリットもあるので、今回はよくできた簡易フラッシュを付属してくれたオリンパスを支持したいですね(^-^)

小型で持ち歩くにも全く負担にもならず、鞄の中で場所も取りませんし、持ち歩き用のポーチも付属しているので、E-M1 Mark II にアレコレ文句言ってる私も、これだけは言うことなしです :-D


(本体付属だけど単体商品としても売られている)


E-M1 Mark II の付属品については、以前充電器については毎度恒例の、こんな充電器付けるやつは滅びろ〜と言いましたが、ちょっと困ったちゃんなのは、もう一つあります。

E-M1 Mark II のバッテリーの保ちは素晴らしい、けれど…

充電器のことだけでなく、オリンパスの細かな説明を省いた薄っぺらいマニュアルも、いつもどうかと思っています。ずっとオリンパス機を使ってるユーザーならともかく、そうでない人間はあのマニュアルだけでは判らないことも多いです。それでなくても、オリンパス機のメニューは複雑怪奇なのに…

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紙のマニュアルを分厚くするのはコストがかかるというなら、別途しっかりした PDF マニュアルを作ればいいと思うんですよね。キヤノンなんかは AF だけの説明マニュアルを PDF で発売前から用意していたりします。(PDF でも作るのにコストはかかるけど)

今後の記事でも書いていくと思いますが、E-M1 Mark II は「え?このモードだと、これ使えないの?」「この機能使うと、こんなことが!?」というのがあったりします。そして、それがマニュアルに記載されていなかったりします。

長年のオリンパスユーザーなら、そこらへんは阿吽の呼吸みたいなものがあるのかもしれませんが、他メーカーがメインだった私みたいなのは、

え?なんでこうなるの?マニュアル、マニュアル…どこに何も書いてない。ってことは、オレの使い方が悪いの?設定に何か問題あるの?どうなのよ〜 ┐(´д`)┌


ってことになって、時間を無駄にするし、正直ちょっとストレスは溜まりますね。

書いてくれれば、それが制限であって落胆としたとしても納得せざるをえないのですが、何も書いていないとちょっと困ります。もし、判ってて書いてないなら卑怯なことですけどね。

いずれにせよ、気の利いたフラッシュを内蔵するような良さもあると同時に、充電器やマニュアルのようにカメラボディのパッケージに含まれて毎日のように使う物なのに配慮が足りないと感じたりするので、そこは改善を求めたいところです。



(FL-300Rくらいの薄型軽量な後継フラッシュを出してくれれば欲しいのだが…)