E-M1 Mark II を買うと決めた時から予想はしていましたが、昨年末に買った E-M10 Mark II の出番が全くなくなりました(^_^;)

デジタル一眼レフと E-M10 Mark II では全く使う用途が異なるため、きっちり住み分けができていたのですが、E-M1 Mark II は完全に E-M10 Mark II の上位互換です。当然、様々な点で劣る E-M10 Mark II の出番は消滅してしまいます。

サイズや重量が違うと言っても、デジタル一眼レフと比べれば E-M10 Mark II と E-M1 Mark II の差なんて小さく、E-M1 Mark II だって鞄の隅に入れて持ち歩けます。E-M10 Mark II で使っていた小型軽量なレンズを使えば、サイズ感は大差ないです。

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(E-M1 Mark II でもスナップにはパンケーキズームレンズを愛用)


気軽に持ち歩けるのは変わらないけど、空き時間に空港へ寄って、なんちゃって飛行機撮影するような時には E-M10 Mark II とは大きな性能差があります。動き物に対しては E-M1 Mark II とそれ以外のオリンパス機で、持つポテンシャルが雲泥の差です。

M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO は(撮影目的ではない)普段の時から持ち歩くようなサイズ・重量ではありませんが、以前から愛用の LUMIX G X VARIO 45-175mm F4.0-5.6 は極めて小型軽量で、普通のかばんの中に忍び込ませておけるサイズです。

ただ、LUMIX 45-175mm は E-M1 Mark II で使っていても AF は少々迷いやすいです。困るほどではなく、AF 速度は決して遅くはないのですが、M.ZUIKO 40-150mm F2.8 に比べると合焦を迷うことが多いですね。あと、RAWだとフリンジが出るので現像時に補正してやる必要があります。

とはいえ、普段持ち歩きに E-M10 Mark II で使っていた



この2本のレンズは E-M1 Mark II でも合わせて使っています。普段使いのカバンに入れておく小型軽量セットとしては大のお気に入りです。(広角側 28mm 相当というのは少々物足りないですけど)

しかし、そうなると本当に E-M10 Mark II の出番がありません。航空祭などではサブ機が欲しいので手放すつもりはありませんが、意識して「今日は E-M10 Mark II にしよう!」と思わないと持ち出さなくなってしまいそうです…

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(E-M1 Mark II + LUMIX G X VARIO 45-175mm)


さて、あることをブログに書こうと思って、書きかけのまま忘れていました。先日サッカーを(ダメ元で)撮った時に初めて試した「プロキャプチャーモード」。

オリンパスの公式サイトやカタログには↓のように書いてあります。

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(クリックで拡大)

撮りたい瞬間を逃さない新機能「プロキャプチャーモード」を搭載。1stレリーズから20Mの高画素で記録を開始し、2ndレリーズまでの間の映像を最大14コマ記録します。「プロキャプチャーモード」を使えば、人の反応タイムラグやカメラの動作タイムラグにより、撮り逃していた瞬間を記録することができます。


夢のような機能というか、ミラーレス機ならではの素晴らしい機能❗️シャッターボタンを押す前のコマを記録しておいて、シャッター切ったところから最大14コマ前の画像まで記録できるということは…

このプロキャプチャーモードってやつは、タイミング命のスポーツ撮影に持ってこいの機能じゃないの!?


そう思った私は、まだまだミラーレス機メーカーの宣伝文句に釣られて痛い目に遭ってきた反省も後悔も足りなかったようです……



私ももう、オッサンという歳から更にもう一歩進まんとする年齢なわけです。そんな年齢になって、こんなブログを書き続けてるのもアホですが、それは死ぬまで治らない病気なので仕方ありません。まぁ5年生存率60%をクリアして、まだ生かさせてもらってますから、続けますけど。

いずれにせよ、20代30代の頃と比べると色々なものが顕著に衰えてくるわけです。体力、記憶力だけでなく、反射神経、動体視力、そして老眼。

以前はそういった話が遠い存在でしたが、今は自分の身に降りかかってるわけです。一定以上生きた人間の、宿命です。

三脚据えてじっくり撮るような撮影ならともかく、動きの激しい被写体の一瞬を撮る人間にとって動体視力と反射神経の衰えは切実な問題です。本当に目に見えて、撮れてたものが微妙に撮れなくなる、ヒット率が落ちる。

飛行機やモータースポーツは被写体の動きが予測できるから、まだマシです。航空祭での戦闘機の機動飛行も、初見の人は不規則に動いているように見えますが、慣れればある程度は動きが予測できるようになります。

ブルーインパルスは演目がだいたい決まってますし(その日の雲底その他で多少変わるけど)、モータースポーツではエンジン位置やパッシングなどで多少ライン取りが異なりますが、それでも大まかには通るところが決まってます。

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ところが、サッカーのように被写体が不規則に動く撮影の場合は、これはもう動体視力と反射神経(とカメラやレンズの性能)の勝負になります。

優秀で高速な AF システムを搭載したカメラと最速レベルの AF を実現しているレンズがあったとしても、撮る方が衰えていけば、

あー、この 0.05秒前くらいのシーンがベストだったなあ

微妙に AF スタートが遅れたから、このボディの AF ではジャスピンまで合焦しきれなかったか…


そういうことが増えてきます。ずっと撮っていれば、自分で判ります。撮影画像を見なくても撮った瞬間に

あー、微妙に指が遅れたわ…_| ̄|○


それが判ります。0.1秒もあるかないかのことだけど、判ります。

そして、レリーズのタイミングだけでなく、レンズを振るのも、止めるのも遅くなります。

倉田秋がドリブルで駆け上がるのを追いながらシャッターを切る、そしてパスを出す、左目で今野が駆け上がっていくのが見えたから今野か?いや、相手の選手もついていってそうだったから、長澤に預けてからアデミウソンか?


そんなことを一瞬で考えながらレンズを振り、そして狙いの選手のところで止めて、ボールの動きを見ながらまた次の選手へ移ったり、ここへ来るだろうという選手のところで待ち構えるわけですが、その動作がやはり遅くなります。そしてチャンスを逃します。

そういった「衰えによるシャッターチャンスへの微妙な遅れ」「老いによる反応の鈍さ」を、E-M1 Mark II の「プロキャプチャーモード」なら多少はカバーしてもらえるんじゃないか!?カバーできる時が10回に1回でもあるのではないか?そう思ったのです。

E-M1 Mark II というか今の M.Zuiko レンズ群を含めたオリンパスのシステムでは、ナイトゲームのサッカーを真っ当な画質で撮ることはできませんから(理由は後日別記事で)、シーズンの半分以上をナイトゲームが占める Jリーグサッカーを撮ることは最初から諦めています。

ただ、サッカー撮影での画質や AF のダメさ加減は別としても、このプロキャプチャーモードがそういった老いによる反応の鈍さをカバーできるものなら、将来のミラーレス機には、もしくは別メーカーのミラーレス機には老いをカバーできる可能性が出てくるのではないか?そう思って試してみたわけです。

(パナソニックみたいに 4K動画切り出し、6K動画切り出し、将来は 8K動画切り出しが主になっていくのかもしれませんが、趣味でスチル撮影をしたい人には、それはまた違う気がするんですよね。現状は 4K動画切り出しの画像はやはり違うし)

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(E-M1 Mark II にて。Jリーグ写真はそのまま載せられないので「絵」で)


とまぁ、そんなことを期待していたプロキャプチャーモードですが、結論から言うと

プロキャプチャーモードにすると EVF がガクガク
になって、とてもじゃないが動く被写体を追えない


ので、「プロキャプチャーモードに切り替えて5秒で、ハイ終了」でした ┐(´д`)┌

はっきり言って E-M1 Mark II のプロキャプチャーモードは

動く被写体には使えねえ


です。カメラを動かすと、ガクガクとコマ落ちしまくる EVF で被写体を追うのは無理です。

これは事前に店頭やオリンパスプラザで試さなかった私が悪いんですけど、オリンパス公式サイトやカタログでもプロキャプチャーモードの注記には
  • [プロキャプチャー連写]時は シャッター速度が高速側に制限され、フラッシュが禁止されます。
  • ProCap L連写は、絞りが開放からF8に制限されます。
  • プロキャプチャーモードはオリンパス製マイクロフォーサーズレンズ装着時に利用できます。

としか書いていない。EVF のフレームレートが落ちるとか、そういったことは書かれていない。

またかよ、オリンパス。お前はホント都合の悪いことは書かないよなー (-_-#)


と思うわけですが、ぶっちゃけ、この件では特に切れたりしてません。切れないっすよ〜(←古い)

試してみて 5秒で「こりゃ使えんわ」と思った時も、

あゝやっぱりね、こんなことだろうと思ったわ


という感じで、過去ミラーレス機の新機能とやらで体験したことの繰り返しでもありますから、特に怒っても落胆してもいません。

そもそも、プロキャプチャーモードの存在は E-M1 Mark II の購入に何ら影響しなかったですし、だからこそ事前に試すことすら考えなかったわけですから…(オリンパスのメニュー構成は4ヶ月使ってもまだ判らんから、どこにモードがあるか探すのも面倒だった ^^;)

ただ、それでもやっぱり、ちょっぴり期待していただけに残念です。E-M1 Mark II を手にして、ダメ元のサッカー撮りをした時には試してみたい、そして

未来が見えたらいいなあ…


と、心のどこかで思ってはいたので、その点だけは残念ですね。

「ってか、あんな宣伝してたら期待するやろが〜😠」とも思ったのですけれど、よくよく考えれば、

プロキャプチャーモードの宣伝では
どれもカメラを動かしていない


のですよね。カメレオンが舌を伸ばす瞬間とか、鳥が飛び立つ瞬間とか。

ネットで見たプロキャプチャーモード使って撮った人の写真も、そういえばそうでした。待ち構えてました。その時点で気づくべきでした… _| ̄|○

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でも、きっといつしか、プロキャプチャーモードのような機能を使いながらでも EVF はコマ落ちせず、遅延せず、そんなカメラが出てくるだろうと思います。オリンパスから出るかどうかは判りませんけどね。

それに今のオリンパスの AF システムであったり、C-AF へのアプローチだと、そんな「次」が出てもちょっと躊躇いますけどね。(これについてもまた後日…)

ということで、E-M1 Mark II のプロキャプチャーモードの感想というよりは

またミラーレス機に過大な期待をした俺が馬鹿だった


という話でした。

あ、もちろん、誤解のないように言っておくと、

カメラを止めたままなら何かの瞬間を撮るのに強い味方


になる機能だと思いますよ>プロキャプチャーモード。私もいつか使うことはありそうです。

(ただ、サッカーの PK とかフリーキックのシーンなんかは、蹴る瞬間が判っているのでプロキャプチャーモードみたいな機能は不要ですし、そもそも蹴った直後に次のシーンを求めてレンズを振るので、EVF がガクガクだと無理ですからねえ)

それにしても、プロキャプチャーモードで EVF がコマ落ちしまくる理由を考えると、連続でシャッター切りまくっている場合などで、高速フレームレート設定のはずの EVF の動きがカクっとしたり、AF が微妙なことになったりするのも、不思議なことじゃないのかもなぁ、と思ったり。

プロキャプチャーモードが動体相手に使えるようになるのは難しいと思いますが、今後の処理ルーチン最適化による能力向上には期待しておきたいと思います :-)


(良いカメラだけど E-M1 Mark II 関連本って2冊しかなくて逆にビックリ)