オリンパス OM-D E-M1 Mark II が手元に届いて、10日間。購入から1週間は最寄りの空港で民間機の離着陸相手に試し撮りをして、動体相手に強いと言うならこれくらい撮れて当たり前だよね、という感じでしたが、感触は悪くはありませんでした。

そんな“悪くない”手応えで先週末からは、E-M1 Mark II 購入前まで一眼レフシステムで撮っていた被写体の撮影に臨みました。サッカー、モータースポーツ。残る主被写体は航空祭くらいでしょうか。

ただ、一眼レフで撮っていた被写体相手に、本気というか従来どおりのレベルを求めて撮影すると…色々ありましたね(´Д` )

色々ありすぎて、SNS では既に「買って10日間で認めたくない現実」「今までのミラーレス機と一緒で玩具」「オリンパスの言う仕様性能はピーク性能」などと感情的に口走ってしまったりもしました(^_^;)

それらは勿論嘘ではないけれど、ブログでまとめるのはもう少し冷静に分析したり、発生条件を特定するなどの検証をしてみてからにしたいと思います。個人的にも問題となる現象が発生する条件を知っておかないと、E-M1 Mark II という機械が信用できませんからね。

まぁ、オリンパスの中の人は文句言われたくなかったら、とりあえず購入10日間で3回もフリーズすることのないカメラを作ってから出直してください。(負荷テストしてるの?)

それと撮影状況によって処理落ちして仕様どおり、広告の謳い文句どおりの性能出ないなら、ちゃんと広告や仕様に但し書きを書いてね♡(これは他のミラーレス機メーカーも)

EM1M2sample25
(色々あった昨日のSUPER GT、GT500表彰台)


さて、試し撮りの頃から一転して文句が多くなりそうな E-M1 Mark II ですが、買う前の予想どおり、もしくはそれ以下に感じることばかりではありません。

E-M1 Mark II を購入して予想以上に良かった点というのも当然あります。それは

ミラーレス機では、という但し書きなしに
バッテリーの保ちが良い


ということ。

ミラーレス機なのにバッテリーの保ちが一眼レフ並み、というと若干胡散臭さが出てしまいますが、撮影条件によっては、一眼レフ並みに撮れると言っても良いのではないかと思いますし、正直ビックリしています。



過去、様々なミラーレス機を使ってきて大きな悩みは、とにかくバッテリーの持ちが悪いこと。一眼レフなら予備バッテリー1個で済むところをミラーレス機なら2個3個(下手するとそれ以上)持っていかなければならないことは当たり前でした。

いくらミラーレス機が小型軽量と言っても、予備バッテリーを一眼レフの2倍3倍持っていかなきゃならないなら、幾分かは相殺されてしまいますし、高いバッテリーを何個も買う羽目になれば出費も小さくありません。(E-M1 Mark II のバッテリーは1個8千円)

そもそも、度々バッテリーを交換しなきゃならないのは何を撮影にするにせよ、どんな状況であろうと、あまり気分の良いことでもないですし、時にはシャッターチャンスを逃すことにも繋がります。

今回またミラーレス機を買う、E-M1 Mark II を一眼レフに代えてメイン機に据えることにおいても、EVF や AF 性能といった点だけでなくバッテリーのことも気になりました。

ところが、前述のように

幾つものミラーレス機を使ってきて
初めて合格点を出せるバッテリー(の保ち)


でありました。まだ購入して10日間で結論を出すのは早いかもしれませんが、既に 1万枚近く撮影していますので、ある程度そう断言しても良いように思っています。

従来使っていた EOS デジタル一眼レフと同等レベルとは断言できないのですが、それでもこの10日間使ってきて、

Wi-Fi 転送や撮影画像チェックをあまりせず
連写中心の撮影ならバッテリー1本で2千枚撮れた


という経験をしています。昨日の SUPER GT でも、バッテリー2本を完全に使い切るまで4,800枚撮影できました

EM1M2sample24
(昨日GT300クラスで優勝した初音ミク号。今年は完全復活か?)


もちろん、Wi-Fi 転送でスマートフォンに転送した写真は10枚程度でしたし、バッテリーの保ちを考えて撮影画像のチェック、削除も100枚かそこらだったでしょう。1枚1枚じっくり構図考えて丁寧に撮る場合には、もっと撮影可能枚数は減るでしょう。

バッテリー1個で2千枚(以上)撮れるのは、枚数に対してのバッテリー負荷は少ない条件だったというのは事実ですが、同じような条件、同じような撮影なら EOS デジタル一眼レフを使っていてもやはり2千枚〜2千5百枚くらいでしたから、

E-M1 Mark II のバッテリーの保ちは
(条件付きながら)デジタル一眼と同じ/近い感覚で使えている


私には(動体相手の撮影だと)こう感じられています。

このこと一般論として言って良いのかどうかは判りませんが、一般的なスナップ撮りみたいな状況でも800〜1,000枚くらいは撮れるんじゃないかなあ?という感触はあります。

(本ブログは私個人の感じたことを書いているブログですから、嘘、偽りを書くつもりはないですが、当然ながら撮影対象や撮影スタイルが違う人も同じ枚数だけ撮れる保証はありません)

そもそもデジタル一眼レフだって、Wi-Fi 転送を多量にやったり、背面液晶でたくさんの撮影画像をチェックして取捨選択をしていると、バッテリーの減りは速いですからね。

ただ、ミラーレス機は待機電力だったり、撮影していない時、別のことをやってる時の消費電力が多くて、シャッターを切ってばかりじゃない使い方だと、やはり一眼レフより減りが速いのは私自身も感じています。

だからこそ、ミラーレス機は頻繁にスリープさせて無駄な電力消費を減らす必要があるのですが、それだけにスリープから起きてくるのに待たされ時間があったり、挙句に何度もフリーズするというようなカメラはケチョンケチョンに言われても仕方ないでしょう X-)



E-M1 Mark II のバッテリーが、すぐ文句が口をつく私でも大いに納得のもちを実現しているのは、前モデルの E-M1 とも、ミドルクラスの E-M5 Mark II とも違う、新しい大容量バッテリー(BLH-1)↑になったこと。

基本的にコロコロとバッテリーが変わるメーカーは糞扱いして良いと思っていますが、

E-M1 Mark II に関しては性能向上とボディ大型化があったし、撮影対象を考えたバッテリー持続時間を考えれば、新バッテリーになったのも仕方ないのかなあ…


とは思いますし、これだけ保ってくれるならバッテリーを新型にした甲斐もあるのではないでしょうか。もちろん、バッテリーを大型化するだけでなくカメラ内部の省電力化、無駄を細かく省いた開発陣の努力もあるでしょう。

(ただ、少なくとも動体相手を狙うカメラと言うのであればレスポンス命ですから、個人的には優先順位を間違えて欲しくないですが)

EM1M2sample26
(昨日のSUPER GT 500クラス優勝のKEEPER TOM'S LC500)


さらに、E-M1 Mark II のバッテリーは保ちが良くなっただけでなく

充電速度がかなり速くなった\(^o^)/


こと。これは素直に嬉しいですし、撮影枚数が多くない人には判らないと思いますが、結構大事なことです。

従来、E-M10 Mark II のバッテリーは、とにかく遅かった。EOS 一眼レフのバッテリーの3分の2の容量しかないのに、充電時間は倍近くかかっていました。

このペースだと容量が増えた E-M1 Mark II のバッテリーは何時間かかるんだろう?と思っていましたが、全くの空から2時間で満充電ですから(個人的には)合格です。ソニーみたいに急速充電とかできれば理想ですが、そこまでは求めません。

モータースポーツや航空祭などの飛行機撮影遠征に行けば、1日にバッテリーを2本、3本と消費することも珍しくありません。ただ、撮影するだけでなく、撮影データーを別のメモリーカードへコピーしてバックアップすることもありますしね。

そうやってバッテリーを2〜3本(またはそれ以上)消費して、宿へ帰って充電するわけですが、充電時間が長いと充電器1個だけでは足りなくなり、また荷物が増えますし、出費も増えます。

バッテリー1個の充電時間が2時間なら、寝るまでに1〜2本充電して、寝てる間にもう1本ということも可能ですが、4時間かかってたら1本充電してる間に寝落ちしてしまいそうです。ですから、充電時間というのは重要なのです :-)

そういう意味で、バッテリーの保ちと同様、

充電時間も他社並みに実用的な時間に


なってくれたのは嬉しいことでした。これで安心して遠征にも持ち出せます。(撮影能力的にはまた別問題ですけど)

SUPERGT2017Rd1Event
(SUPER GT はレース以外のイベントも盛り沢山で楽しい :-)


E-M1 Mark II はバッテリーの保ちも充電時間も顕著な改善が見られて、その点では安心して使えるカメラです。ただ、ふと気づいたことですが、

キヤノンの主力充電池 LP-E6N(1,865mAh) よりデカいのにも関わらず、E-M1 Mark II 用の充電池 BLH-1 の容量(1,720mAh)は少ないんだよなぁ…


ってことがあって、これは多少微妙な気持ちに。値段も(ニコンに比べて高い)キヤノン LP-E6N より更に高いし(´・ω・`)

まぁ微妙な気持ちになった原因は



↑このお気に入りの、thinktankphoto のバッテリーケースが使えないこと。キヤノンやニコンのハイエンド機(D一桁、1D系)を除く一眼レフ機のバッテリーが2〜4個入るのですが、E-M1 Mark II のバッテリーは幅がゴツくて入りません(>_<)

端子接触とかを避けられて、それでいてかさ張らないのが便利で、大量撮影時はいつも予備バッテリー2個をコレに入れてたのに…残念です。他の同じようなバッテリーケースも(キヤノン、ニコンの主力充電池サイズ向けでしょうから)きっと入らないのでしょうねぇ。

EM1M2_16
(右LP-E6の方が若干奥行きはあるが、BLH-1は幅がデカく角ばってる)


いずれにせよ、私自身の1日の撮影では、本体とバッテリーグリップの2個のバッテリーに、もう1個予備バッテリーがあれば十分かな?と思っています。まだ航空祭には持ち出していませんけど、最終的には遠征時もバッテリー4個体制で大丈夫そうです。

これなら一眼レフ時代と比べても+1個くらいなので、十分許容範囲です。倍くらい持っていかなきゃならないようだと、それだけで萎えますからね。

あと、E-M1 Mark II のバッテリー周りで大きく改善されたのは

オリンパス機もやっとバッテリー残量が
数字%で出るようになった


ということがあります。

他社ユーザーからすれば「え?何を今更??」「10年遅れかよww」という話ですが、 やらないよりやってくれた方が良いというか、今まで自社ハイエンド機にすらそんなこともできなかったのか…という驚きの方が本音でしたけどね。

(E-M10 Mark II のバッテリー残量が適当マークでしか出ないのは、廉価機だからだと思っていました… ^^;)

ただ、残念なことに

せっかくのバッテリー残量表示もちょっといい加減


なので、信用しきれないというか、たまに困ったちゃん状態になったりもするのです。

そんな E-M1 Mark II のバッテリー周り、充電周りでのアレな話は次回に……


(互換バッテリーも出始めていますが、エラー表示とか危険な匂いが…)