3回にわたって、グダグダと E-M1 Mark II を買うにあたっての経緯というか、馬鹿な思いきりをやってしまったことを書いてきましたが、そろそろ少しずつ使い始めた感想を書いて行きたいと思います。

春は別れと出逢いの季節 〜絶対後悔する、そう思っているのに…
ダメ元でオリンパス OM-D E-M1 Mark II を買った、たった一つの理由
E-M1 Mark II を買うために愛用のシステムを一式売ってしまった、たった一つの残念で本気の理由

キャッシュバックキャンペーンぎりぎり(5万円は見逃せない)、3月31日夜に届いた E-M1 Mark II、300mm F4 IS PRO、40-150mm F4 PRO の3製品を新年度4月1日から使い始め、先週末の土日に短時間ながら、大阪空港、福岡空港で飛行機相手に試し撮りをしました。

EM1M2sample10
(2日間とも天気は微妙なタイミングでした…)


ほとんど設定を弄っていない、ダイアル方向などの基本的な操作関係だけカスタマイズはしている段階での、本当に「試し撮り」レベルです。連写もメカシャッターの連写L のみです。(それも民間機相手に秒10コマだと無駄に多く撮れるので、試し撮りでは秒7コマに落としています)

また、日中昼間しか撮ってないのは、夕暮れ以降に撮ってみて、買って早々、画質や AF に落胆しないためでもあります。(いや割とマジな話)

カスタマイズも E-M10 Mark II 以上にメニューが奇々怪界ですし、Fnボタン周りも E-M10 Mark II と違う上、何より同じ OM-D E-M シリーズのカメラでも自分の撮る被写体が全然違いますから、これから試行錯誤していくことになるでしょう。

ただ、

昼間の民間機離発着撮影くらいは何もカスタムせず
何も考えずに余裕で撮れるくらいじゃないと困る


わけです。(過去記事に書きましたが、私の E-M1 Mark II に対する目的と評価は動体相手のみです。動体撮れなきゃこんな高い機種買わず、他を買った方がマシ)

少なくとも、空港における昼間の民間機離発着撮影は、
  • 被写体が大きく
  • 速度はゆっくり
  • 動きも直線的

ですので、動体相手の撮影といっても極めて初歩的なものです。

はっきり言って

昼間の民間機離発着くらい余裕で撮れなきゃ
動く被写体が撮れるなんて大言壮語もいいところ


と言い切って良いと思いますが、以前のミラーレス機はこのレベルでもマトモに撮れなかったですし、今でも撮れない機種は多いのです。(E-M10 Mark II もその部類)

もちろん、乱射して数打ちゃ当たる戦法で撮れることは撮れることもあるのですが、それは「撮る」のではなく「撮れた」ですから、本気で使えるカメラではありません。

EM1M2sample09
(ピーチ×ケツメイシのコラボ、KTMジェット)


そんな、最低限これくらいは余裕でクリアしてもらわないと話にならない、という日中の民間機離発着撮影ですが、この点について E-M1 Mark II で試し撮りした印象は……



使ってすぐ不安要素も出てきたが
昼間の民間機離発着撮影なら、まずまず撮れる


印象です。一安心です。ここで転けられると、あとは何を撮ってもストレスと不満の嵐になるのは目に見えていますからね(^_^;)

ただし、

昼間の民間機離発着撮影くらいは安心して撮れる
と言うには少々心許ないところもある


のもまた正直な思い。

今のところ、たった2日間、3〜4時間程度の試し撮りではありますが、

空港で飛行機撮りくらいの初歩的な動き物くらいは、まずまず撮れるかな…


という安堵の気持ち(今回は一眼レフを売ってしまう賭けに出たので)と、

こんな造りで、本気で動体撮影している一眼レフユーザーの置き換えを目論むとか、ちょっと甘すぎやしませんかねえ


という早速目眩がしそうになる発見と両方ありました。

EM1M2sample07
(最低限こんな箸にも棒にもかからない写真くらいは楽に撮れないと…)


まず、E-M1 Mark II の動体相手における長所
  • 望遠系の重めのレンズを付けてもしっかりホールドできる、初めてミラーレス機でマトモに思えたグリップ
    (後付けグリップみたいな最初から欠点丸出しのアクセサリーも用意されていない ^^)

  • 日中昼間なら EVF の見え味も APS-C 中級機と同等以上で、民間機の離発着くらいならしっかり追えて、ギリギリの構図を狙えるタイムラグを感じさせない EVF

この2つ。こんなの動体相手のカメラなら基本中の基本、絶対必須の条件ですが、こういうミラーレス機がなかった。

店頭やオリンパスプラザでアレコレ試した時点で、EVF やグリップの良さを感じて、

この EVF とグリップなら動体相手に戦えるかも?
E-M1 Mark II を実戦で自分で使ってみたいと思った理由


でしたが、実戦でも改めてそれを感じることはでき、この点については満足です。

(E-M1 Mark II とのバランスという点では 40-150mm F2.8 PRO では全く不満はないですが、300mm F4 IS PRO だと少しボディ側の小ささがバランス悪いので、やはりバッテリーグリップは必要と感じます。本日購入済みですが、まだ試していません)

動体撮影におけるミラーレス機の問題が語られる場合、主に言われる、動体に対する AF-Cの不安定さも確かに問題ではありますが、それだけではなく、
  • 連写時の EVF がパラパラ漫画になったり、リアルタイム画像ではなく微妙に遅延するので、動体をきっちり追えない
  • 小型軽量ばかり求めて、マトモなグリップを持つものがなかった
    (格好悪くて使い勝手の悪い後付けグリップ出すのは最初から足りてない証)

という点も大きな問題でした。

特に「連写時に EVF の画像がポストビュー(レックビュー)になって現実の動きから遅延する」問題は、AF-C の問題より重要なミラーレス機の欠点でした。民間機の離発着でも気になるのに、0.01秒で狙いたいシーンを逃してしまうスポーツ撮影ではとても無理でした。

その点、E-M1 Mark II は実戦で試してみても、

E-M1 Mark II の EVF は日中昼間なら
中級機の光学ファインダーと遜色ない


と感じられるくらいです。(EVFフレームレート設定は高速ではなく標準のまま)

飛行機撮影で言えば、遅延の問題だけでなく、陽炎の揺らぎが見えて、その中を行く飛行機が離陸して、地上の陽炎の影響を脱した瞬間をきっちり把握できるのは良いですね。素晴らしい、というよりは、動体撮影での EVF の最低限基準をようやくクリアしたカメラが出てきた感じです。

もちろん所詮 EVF は EVF と感じられる点はあるけれど、7D Mark II と比べても悪く感じられないですね。(暗所での EVF の見え味は、まだ試し撮りしてないので語れません)

EM1M2sample08
(背景が全くボケない分、流し撮り多めになりそう)


逆に、AF に関しては少々不安要素もあります。

まだ少しだけしか撮ってないので何とも言えませんが、日中昼間の民間機相手という楽な条件でも絶対安心というのは、ありません。被写体がど真ん中にデッカく写っているのに、ふとした時にピンボケになって「はあああ???」というのも何度かありました。

そもそも、スペックやら何やらは知りませんが、

AF の食いつきが明らかに EOS より遅いわ…


ってのが触ってすぐに判りましたので、一瞬の不規則な動きについていってシャッターを切るスポーツ撮影では厳しそうです。

AF に関して言いたいことは 3〜4時間撮っただけでも山のようにありますが、もっと撮って癖や問題を洗い出してから改めて書くつもりです。が、この先もっと厳しい条件でどうなるかは不安ですし、

AF-C で被写体追ってる途中にズーム操作するとピンボケ


ってのは、どういうことなんでしょうねえ。

もちろん、一眼レフ機でも AF-C で追ってる時にズーム操作するとピントが甘くなる場合はありますけど、ボディ、レンズともそれなりの水準の機材ならピンボケはないし、甘いピントになるとしても1コマで次にはジャスピン来ます。

が、どうも AF のアルゴリズム上、E-M1 Mark II では AF-C で追ってる途中にズームすると、一から合焦やり直し的な動作になってピンボケを何コマが出してしまうようです。バグというより仕様的な動作っぽいですが、困りましたね。

ま、この点も含めて E-M1 Mark II の AF 周りに関しては、もっと色々な条件で撮ってから、ちゃんとファースト・インプレッションしたいと思います。

EM1M2sample12Pinboke
(ドラえもんジェット着陸の瞬間がドピンボケ。直前まで合焦してたのに…)


あ、そうそう、ひとつ重大なことが。

買って2日目に E-M1 Mark II のハングアップを経験


しましたよ(-_-#)

スリープから戻ってこれなくて、焦りました。電源オンオフでもダメで、バッテリー抜き差しで復活。ところが、撮影設定がハングアップする前の状態に戻らず、ハングアップする前に電源を入れる前の設定まで戻ってしまって、すぐに撮影に戻れなくて、飛行機1機分、逃しました。

試し撮りのどうでも良い機体だったから良かったものの、これが狙いたい機体だったら、「このクソカメラがっ!」と、その場で投げ捨てたくなると思います。まだ買って 2日目、1,500枚も撮ってないのにコレでは、先行きが思いやられます。

EOS 7D Mark II も EOS 1D Mark III も 20万枚以上撮影しましたが、ハングアップなんてなかったですけれどね。(7D Mark II は一度あったかもしれないが、確かメモリーカードの問題だった気が)

撮影したい時に使えない可能性のあるカメラは糞


ですよ。こんなので、一瞬を狙う動体撮影の一眼レフユーザーの気を惹こうとか、お笑いですわ。多彩な機能より、ちゃんと撮れる信頼性の方が百倍重要。

バッテリー馬鹿食いのミラーレス機は早めのスリープ必須なのですから、スリープから起きてくる時にハングアップなんてことは、あってはならない問題です。これはちゃんと直していただかないとね。ググったら同じ症例はあるようですし。

EM1M2sample11


とまぁ、最後に厳しい言葉も吐きましたが、とりあえず私と E-M1 Mark II との歩みは

不安の中の無難な第一歩


といったところでしょうか。まぁまだ序の口もいいところですからね。これで合格とかでは全然ありませんので。

(夜撮試し撮りの印象はこちら↓)
オリンパス OM-D E-M1 Mark II 飛行機夜撮・試し撮りインプレッション