SNS のタイムラインがフォローしたり友達になったアカウントからの投稿を単純に投稿日時順表示(時系列表示)するのを止めて、システムが良きに計らったるタイムラインに変わり始めたのは、いつ頃からだったでしょうか。

たぶん、メジャーな SNS で一番初めに導入したのは Facebook だったように思いますが、もう結構な時間が経っているので、たぶん Facebook ユーザーはすっかりそれに慣れてしまって疑問の余地を感じることもないと思います。

SNStimeline1
(久しぶりにFBのTL設定見たら変わりすぎてビックリ)


個人的には、それまでも色々とウンザリ気味であまり見ることのなかった Facebook にシステムが良きに計らったるタイムラインが導入されて、たまに見ると時系列が全くメチャクチャに表示されて、設定を変えたところで単純な時系列表示にもならないようだったので、Facebook と完全に決別するキッカケにもなりました。

私自身は今も昔も大嫌いなシステムが良きに計らったるタイムラインですが、その後は多くの SNS に広まり Twitter にも導入されましたが、批判の声に押されたのか、無事?「良きに計らったる順」をオフにして、単純に投稿日時順にタイムラインを形成できる設定オプションができました。

SNStimeline2
(もちろん、オフ ^o^)


どこまで見られているのかどうか判らない LINE のタイムラインも「システムが良きに計らったるタイムライン」ですが、こちらも Twitter 同様にオフにして時系列表示(投稿日時順表示)にすることができます。

SNStimeline4
(LINEのTLは見ないのでどうでもいいけど ^^;)


ところが Instagram も以前の告知どおりに最近全部のアカウントがシステムが良きに計らったるタイムラインになってしまいましたのですが、Instagram は以前のように時系列表示のタイムラインにする設定がありません。

このあたり Instagram も買収されて時間が経ち、すっかり Facebook 仕様に染まってしまったのかもしれませんが、非常にストレスを感じます。

え?ツイートや写真の表示する順番なんて気にしたことないよ。なんで気になるの?

面白い投稿とか人気の写真を選んで表示してくれる方が良くない?


という人も多いと思いますし、だからこそ、こうやって広まったのだと思います。

けれど、

自分が選んでフォローして作ってるタイムラインなのに
システムが勝手に優先度を判断して作るなんて、おかしくない?


と、私は思うんですよ。

だって、自分のタイムラインは自分が興味ありそう、その人の投稿を見たいと思ってフォローしたり、友達になったわけですよね?自分で作り上げたはずのタイムラインなのですから。(お付き合いで友達になったりフォローした人の投稿が興味なければ、ミュートという手段もありますし)

もっと言えば、

自分が選んだはずのコンテンツを
システムが勝手に選別を行う怖さ、不安


を感じるし、違った言い方をすれば、

SNS 会社などの意図がそこに入り込む危険


があるわけで、システム側に判断されたタイムラインを何も考えずに受け入れるリスクというのは、もっと多くの人が感じても良いように思うのですが、実際は「なに寝言いってんだか」と言う人が大半でしょうね…



「システムが良きに計らったるタイムライン」の形成アルゴリズムは各 SNS で異なるでしょうが、いいね!やリツイート、コメント/リプライの多い投稿だったり、自分が過去に何かしらアクション(いいね!やリプライ)を行なったアカウントの投稿を優先表示するのが基本のようです。

SNStimeline3


もちろん、この「システムが良きに計らったるタイムライン」にもメリットは多々あるわけで、多数のアカウントをフォローしていて限られた時間でちょい見する場合には、多くの人から注目を浴びている投稿や自分と過去に交流のあったアカウントの投稿を優先表示されて、そちらから見る方が効率的でしょう。利便性を決して否定するわけではありません。

ただ、そういった

システムから与えられたものに慣れてしまう
その良し悪しを一番身近に考えられる事例


でもあると思うのです。

Facebook では昨年の米大統領選挙で嘘ニュースを流された元凶のように言われて、最近ではリンク先の記事が事実かどうかを判定するシステムが導入され始めました。

おそらく Twitter も(経営状態が改善して余裕ができれば)タイムライン形成の時と同じく追従するでしょうし、他の SNS でも同じです。写真 SNS なら、そのうち Youtube のような盗用判定なんてのも出てくるかもしれません。

インターネットが一般化するとともに発信する情報も格段に増え、情報の受け手が情報過多に陥ってしまいがちな今、一般ユーザーが情報を受け取る前にシステム側が最適化という名のフィルターを通すことも許容されるどころか、歓迎すらされているのかもしれません。

けれど、ユーザーにとっての最適化という名目だろうが、虚偽ニュースを信じ込まないための善悪の事前判別だろうが、フィルターはフィルターです。

中国のような言論封殺、情報遮断のための国策フィルターでなく、“ユーザーのため”をお題目にして(少なくとも今は)実際そうであろうと、

ユーザーが自分で作り上げたコンテンツであるタイムラインに介入


していることに変わりはなく、そして幾つかの SNS のようにオフできなければ、勝手に介入されているのと同義です。

マスコミその他の既存メディアは、自分たちが良質なニュース、整理された情報を届けるためのフィルターの役目を果たしていると自認していました/自認していますが、自分たちにとって都合の悪いことは報じない、都合の良い形でしか報じなかった例が少なからずあったのも事実。

インターネットはそういった“都合の良いフィルター”に対抗する存在であり、情報発信する側と受信する側が直結できる存在であったはずですが、システム側にお任せフィルター、良きに計らってもらうことは、結局また別のフィルターをかましているだけではないかと思うのです。

今はユーザーにとって最適化しているだけと言っているフィルターであっても、それ以外のことを加味した情報選別、優先度付けをいつ行われても判らないだろうと思います。よほど注意深くしていても、巧妙にやられれば判るかどうか。

そのフィルタリングの変化・変質が、システムを運営する人間による指示なのか、それとも高度にラーニングした AI システムによる選別なのかに関係なく、

システムが良きに計らってくれる情報に依存


するのは、とても怖いことなのではないかな?と思う今日この頃です。

そもそも、自分が好きなアカウントだけフォローして、好きなタイムラインを作り上げたはずなのに、そこへシステムがお節介にも介入して作り変えてしまうなんて、システムの作り手の傲慢すら感じられるんですよね。

(嫌だったら使わなければ良い、という話とは別の問題として考えています。特に、インフラ同様になってしまったものに対しては)



ともあれ、要は

Instagram は、とっとと timeline を投稿日時順に戻すオプションを作りやがれ!


ということなんですけどね。ちょっとそのストレスが溜まって、えらい上段に構えた話を書いてしまいました(^_^;)

でも、システム側に判断されたタイムラインを何も考えずに受け入れる怖さ、というのは本当にあると思うんですけどね。