前回まで E-M10 Mark II を2ヶ月使ってきて改めての感想を記しました。
■ 購入から2ヶ月経ったので E-M10 Mark II セカンドインプレッション 【前編】
■ 購入から2ヶ月経ったので E-M10 Mark II セカンドインプレッション 【中編というか雑記】
■ 購入から2ヶ月経ったので E-M10 Mark II セカンドインプレッション 【後編】
E-M10 Mark II は EVF付きコンパクトデジカメの代わりとして買ったものの、そこはそれ、レンズ交換式カメラを買っているのですから、レンズキットを買って終わりというわけではありません(^_^;)
マイクロフォーサーズには、コンパクトながら写りの良いレンズが色々と揃っていて、そこが魅力となっています。超絶性能を求めたレンズ、比類ない明るい開放値を求めたレンズというのもありますが、マイクロフォーサーズではそれら大型レンズより小さくても小気味良い写りをするレンズに惹かれる私です。
ということで、当初は2本目のレンズからはコンパクトで明るめの単焦点レンズを揃えていこうと思っていたのですが、E-M10 Mark II 購入直後の横浜・鎌倉散歩旅で「望遠馬鹿だから、やっぱり望遠レンズは欲しいよなあ」と感じて、敢えなく2本目は廉価望遠ズームレンズという、ごくありきたりの選択になってしまいました(>_<)
オリンパスの廉価望遠ズームレンズは M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R(以下 M.ZUIKO 40-150mm R)だけですが、パナソニックには何本かあり、それらの中で私が選んだのは LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./POWER O.I.S.(以下 LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm)でした。
これを選んだ理由については過去の記事に記しました。
■ 三たび出戻ったマイクロフォーサーズの2本目レンズとして、廉価望遠ズームにパナソニック G X VARIO PZ 45-175mm を選んだ理由
どうしても「使ったことがないから使ってみたい」という思いが強く出るのは致し方ないことですが、諸々評判を聞いていても廉価望遠ズームレンズとしては良好でしたし、何よりインナーズームでビヨーンと鏡胴が伸びないのが好みでした(^^)
そして購入からちょうど2ヶ月になるので、E-M10 Mark II の購入2ヶ月後感想を書いたついでに、この廉価望遠ズームレンズ LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm の感想も記しておこうと思います。
まず、結論から言うと……
っていうのが、2ヶ月使ってきて率直な感想。
ボディ側の E-M10 Mark II に関しては前回までの記事で書いたとおり、良い点もあれば廉価機らしくストレスの溜まる点も多く、「廉価機だから仕方がない」と言い聞かせる部分は多くあり、気に入って日々持ち歩くことが多くても、愛機とまではとても言えません。
が、このレンズ LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm は愛用のレンズ、と言っても良い気がします。
廉価望遠ズームレンズの使用歴は、最初の一眼レフ購入間もない頃に買ったタムロンの一番安い 70-300mm を除けば、マイクロフォーサーズ始めミラーレス機で4〜5本使ったくらいですが、
感じです。
具体的に気に入っている点としては、
といったところです。
はっきり言って
と言っても良いくらいに、今は気に入っています。
特に
のは最も気に入っている、このレンズの良さ。
もちろん、望遠側の画質が決して落ち込まないわけではなく、落ち込みの度合いが低い、ということですが、望遠ズームレンズではワイド側から中間域までは画質がまずまずでも、テレ側はがっつりクソ画質になるレンズが多すぎますからねぇ。特に廉価レンズでは。
けれど、
ってのは、200mm、300mm を超える画角で積極的に使いたい私にはとても嬉しいし、このレンズを高く評価する一番の要因です。
と思いますしね。(これは個人の意見です云々カンヌンw)
画角的には 90〜350mm 相当ということで、メインの EFマウントでは EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(以下 EF100-400II)に近いレンジになるわけですが、もちろん価格10倍の EF100-400II とは画質その他あらゆる点で比較にならない差があります。
しかしながら、寄れる超望遠ズームの EF100-400II をフルサイズ機と組み合わせると飛行機から花撮りまで万能性を発揮できるのですが(それが EF100-400II 大好きな理由)、画質その他の差はあるものの、この LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm はその組み合わせのミニチュア版として愉しめる感じはあります。
まぁマイクロフォーサーズに開放F値の大きなレンズではボケ方も足りないし、EF100-400II とは価格も画質も何もかも差がありすぎて比較するものではないですが、サイズ・重さは圧倒的にコンパクト(重さは8分の1)ですから、ミニセットとして良い感じなんですよねぇ。
ただ、先にも述べたように、ズームリングの回転方向が逆というのだけは辛いです。マイナス点はこれだけと言っても良いくらいなのですが、これのために 100点満点から30点くらい引きたい気分です。
これまた何度も言ってますが、マイクロフォーサーズで規格統一する際に何故ズームリングやフォーカスリングの回転方向を統一しなかったのか疑問です。過去の経緯があって統一が無理なら、せめて電動ズームレンズくらいは回転方向を逆にできるようにして欲しかった…
マイナス点はホントこれくらいなんですけどねぇ…。でも、これが辛い。(描写で線が太めなのは、お値段を考えれば致し方ない、割り切るべきところなので不満点ではありません)
ともあれ、唯一かつ大きな操作上の不満点はあるものの、
特に(すごく高画質ではないけれど)この小さなレンズでズーム全域での画質の安定性を確保しているのは素晴らしいと思っています。
そんなレンズで、今後も愛用していくだろうと思いますし、
なのも実感しています。(高画質な Pro ズームレンズを使うとなると、まずボディを変えないと…ですからね)
キットレンズである M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ が、その薄型軽量さで将来別の標準ズームを買っても出番はなくならないだろうと思えるのと同様、もし高画質なマイクロフォーサーズ望遠ズームレンズを買うようなことはあっても、このレンズはこのレンズで出番はあり続けるだろうと思う、そんなレンズです :D
【追記】
あ、書き忘れましたが、手振れ補正はボディ側を使っています。一度、簡単に比較してみましたが、E-M10 Mark II だとボディ側手振れ補正を使った方が良い感じ。G X VARIO PZ 45-175mm も新しいレンズではないから、手振れ補正は一つ世代前のですしね。
あと、こういう安物レンズですから感度に余裕のない時以外は一段絞っていることが多いです。できるだけ開放側で使いたい時も 1/3段は絞って画質安定させてます。このクラスは、そういうレンズでしょ。
(それでなくても被写界深度の深いマイクロフォーサーズで開放F値が大きいレンズ使っているのに、さらに絞ると平板な絵になりやすいのは悩みの種ですけど、まぁそこはコンパクトデジカメ代わりだからという毎度の言い訳で ^_^;)
■ 購入から2ヶ月経ったので E-M10 Mark II セカンドインプレッション 【前編】
■ 購入から2ヶ月経ったので E-M10 Mark II セカンドインプレッション 【中編というか雑記】
■ 購入から2ヶ月経ったので E-M10 Mark II セカンドインプレッション 【後編】
E-M10 Mark II は EVF付きコンパクトデジカメの代わりとして買ったものの、そこはそれ、レンズ交換式カメラを買っているのですから、レンズキットを買って終わりというわけではありません(^_^;)
マイクロフォーサーズには、コンパクトながら写りの良いレンズが色々と揃っていて、そこが魅力となっています。超絶性能を求めたレンズ、比類ない明るい開放値を求めたレンズというのもありますが、マイクロフォーサーズではそれら大型レンズより小さくても小気味良い写りをするレンズに惹かれる私です。
ということで、当初は2本目のレンズからはコンパクトで明るめの単焦点レンズを揃えていこうと思っていたのですが、E-M10 Mark II 購入直後の横浜・鎌倉散歩旅で「望遠馬鹿だから、やっぱり望遠レンズは欲しいよなあ」と感じて、敢えなく2本目は廉価望遠ズームレンズという、ごくありきたりの選択になってしまいました(>_<)
オリンパスの廉価望遠ズームレンズは M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R(以下 M.ZUIKO 40-150mm R)だけですが、パナソニックには何本かあり、それらの中で私が選んだのは LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./POWER O.I.S.(以下 LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm)でした。
これを選んだ理由については過去の記事に記しました。
■ 三たび出戻ったマイクロフォーサーズの2本目レンズとして、廉価望遠ズームにパナソニック G X VARIO PZ 45-175mm を選んだ理由
どうしても「使ったことがないから使ってみたい」という思いが強く出るのは致し方ないことですが、諸々評判を聞いていても廉価望遠ズームレンズとしては良好でしたし、何よりインナーズームでビヨーンと鏡胴が伸びないのが好みでした(^^)
そして購入からちょうど2ヶ月になるので、E-M10 Mark II の購入2ヶ月後感想を書いたついでに、この廉価望遠ズームレンズ LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm の感想も記しておこうと思います。
まず、結論から言うと……
今まで使った廉価望遠ズームでは断トツに気に入った\(^o^)/
っていうのが、2ヶ月使ってきて率直な感想。
ボディ側の E-M10 Mark II に関しては前回までの記事で書いたとおり、良い点もあれば廉価機らしくストレスの溜まる点も多く、「廉価機だから仕方がない」と言い聞かせる部分は多くあり、気に入って日々持ち歩くことが多くても、愛機とまではとても言えません。
が、このレンズ LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm は愛用のレンズ、と言っても良い気がします。
廉価望遠ズームレンズの使用歴は、最初の一眼レフ購入間もない頃に買ったタムロンの一番安い 70-300mm を除けば、マイクロフォーサーズ始めミラーレス機で4〜5本使ったくらいですが、
廉価望遠ズームは常に仕方なく使っていたが
こいつは気に入って使えている
こいつは気に入って使えている
感じです。
具体的に気に入っている点としては、
- 小型軽量な E-M10 Mark II とセットで鞄に入れていても、ちょうど良いくらいの小型軽量さ
- ズームした時にビヨーンと伸びて萎えることのないインナーズーム
(別に防塵防滴でもなんでもないけど、それでも良い) - それでいて E-M10 Mark II で使っている限り、画質的に大きな不満を感じることがない
- 望遠端が一般的な 300mm ではなく、もう一歩踏み込んだ 350mm なのは望遠馬鹿には有り難い
- 最大撮影倍率 0.2倍、35mm換算 0.4倍と、そこそこ寄れる
- オプション商法のオリンパスと違って、レンズにちゃんとフードが付属しているし、フロントキャップも内つまみ式なので、後から追加出費は不要
(M.ZUIKO 40-150mm R との価格差も、フード買ってキャップ買い直したらグッと縮まる) - AF 動作音が静かで、AF 速度もまずまず満足できる速さ
- 電動ズームかつオリンパス機で使っていてもズーム動作でストレスを感じない
(この点はかなり心配していたけど、ズームリング操作によるレスポンスは妥当な範囲)
といったところです。
はっきり言って
ズームリング回転方向がキヤノン、オリンパスと反対
という点を除けば、ほぼ満足しかない
という点を除けば、ほぼ満足しかない
と言っても良いくらいに、今は気に入っています。
特に
決して高画質レンズではないけれど
中間域から望遠側での画質の落ち込みが少なめ
中間域から望遠側での画質の落ち込みが少なめ
のは最も気に入っている、このレンズの良さ。
もちろん、望遠側の画質が決して落ち込まないわけではなく、落ち込みの度合いが低い、ということですが、望遠ズームレンズではワイド側から中間域までは画質がまずまずでも、テレ側はがっつりクソ画質になるレンズが多すぎますからねぇ。特に廉価レンズでは。
けれど、
これだけ小型軽量で安価なのに
ズーム全域でそこそこ安定画質
ズーム全域でそこそこ安定画質
ってのは、200mm、300mm を超える画角で積極的に使いたい私にはとても嬉しいし、このレンズを高く評価する一番の要因です。
いくらコストパフォーマンスに優れようと、画質が良かろうと、望遠/超望遠ズームで中間域より望遠側の画質がダメなズームレンズは意味ねえ。そこを使いたいのに、なんじゃそりゃだ。
と思いますしね。(これは個人の意見です云々カンヌンw)
画角的には 90〜350mm 相当ということで、メインの EFマウントでは EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(以下 EF100-400II)に近いレンジになるわけですが、もちろん価格10倍の EF100-400II とは画質その他あらゆる点で比較にならない差があります。
しかしながら、寄れる超望遠ズームの EF100-400II をフルサイズ機と組み合わせると飛行機から花撮りまで万能性を発揮できるのですが(それが EF100-400II 大好きな理由)、画質その他の差はあるものの、この LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm はその組み合わせのミニチュア版として愉しめる感じはあります。
まぁマイクロフォーサーズに開放F値の大きなレンズではボケ方も足りないし、EF100-400II とは価格も画質も何もかも差がありすぎて比較するものではないですが、サイズ・重さは圧倒的にコンパクト(重さは8分の1)ですから、ミニセットとして良い感じなんですよねぇ。
ただ、先にも述べたように、ズームリングの回転方向が逆というのだけは辛いです。マイナス点はこれだけと言っても良いくらいなのですが、これのために 100点満点から30点くらい引きたい気分です。
これまた何度も言ってますが、マイクロフォーサーズで規格統一する際に何故ズームリングやフォーカスリングの回転方向を統一しなかったのか疑問です。過去の経緯があって統一が無理なら、せめて電動ズームレンズくらいは回転方向を逆にできるようにして欲しかった…
マイナス点はホントこれくらいなんですけどねぇ…。でも、これが辛い。(描写で線が太めなのは、お値段を考えれば致し方ない、割り切るべきところなので不満点ではありません)
ともあれ、唯一かつ大きな操作上の不満点はあるものの、
小型軽量さと画質のバランスの良さ
特に(すごく高画質ではないけれど)この小さなレンズでズーム全域での画質の安定性を確保しているのは素晴らしいと思っています。
フラッグシップレンズのような高画質追求型ではないけれど、開放F値控えめな分だけ小型軽量かつ廉価で、極めて持ち出しやすい望遠ズームレンズであり、持ち出した分以上に見合う画質は担保されている
そんなレンズで、今後も愛用していくだろうと思いますし、
小型軽量な E-M10 Mark II にはちょうど良いサイズ・重さ
なのも実感しています。(高画質な Pro ズームレンズを使うとなると、まずボディを変えないと…ですからね)
キットレンズである M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ が、その薄型軽量さで将来別の標準ズームを買っても出番はなくならないだろうと思えるのと同様、もし高画質なマイクロフォーサーズ望遠ズームレンズを買うようなことはあっても、このレンズはこのレンズで出番はあり続けるだろうと思う、そんなレンズです :D
【追記】
あ、書き忘れましたが、手振れ補正はボディ側を使っています。一度、簡単に比較してみましたが、E-M10 Mark II だとボディ側手振れ補正を使った方が良い感じ。G X VARIO PZ 45-175mm も新しいレンズではないから、手振れ補正は一つ世代前のですしね。
あと、こういう安物レンズですから感度に余裕のない時以外は一段絞っていることが多いです。できるだけ開放側で使いたい時も 1/3段は絞って画質安定させてます。このクラスは、そういうレンズでしょ。
(それでなくても被写界深度の深いマイクロフォーサーズで開放F値が大きいレンズ使っているのに、さらに絞ると平板な絵になりやすいのは悩みの種ですけど、まぁそこはコンパクトデジカメ代わりだからという毎度の言い訳で ^_^;)
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