今年も早や3月。先週末からJリーグが始まり、3月に入ると鈴鹿や岡山のサーキットではシーズン開幕前のお披露目や走行テストを兼ねたファン感謝デーが開かれ、モータースポーツシーズンの始まりとなります。

また、年度最後の航空祭が小牧基地でも開催され、冬が終わって春の始まりをイベント事でも実感すると同時に、写真がまた積み上がらないように、できるだけ頑張って整理しなきゃならないモードにもなります(^_^;)

特にサッカーは5月まで Jリーグと ACL の平行開催なので、ホームスタジアム開催だけでも週に2回あることも珍しくないですし、他ジャンルと合わせて一気に未整理写真が溜まってパソコンの HDD 残容量が厳しくなる時期です…

いやあ、毎年オフシーズンの冬の間に昨年分の写真を全部片付けてしまおうと思うのですけど、思うだけで終わってしまうんですよねえ…(~_~;)

Gamba20170226A


さて、実は初期不良で修理行き、なんてこともあった E-M10 Mark II ですが、クリスマス直前に買った時から2ヶ月が経ちました。

年末に買った E-M10 Mark II は修理行き&完了、やっぱり最初からレリーズは壊れてました(^_^;)

クリスマスに連れ合いと横浜・鎌倉散歩旅をしに行くのに、

「いつもの一眼レフで2日半ずっと散歩というのは、できるけどちょっと大袈裟かもなぁ」
「コンパクトデジカメ PowerShot G7 X でもいいけど EVF欲しいんだよな、でも EVF 付きコンパクトって意外と高いからなぁ」

と思っていたところに、年末特価な E-M10 Mark II を見て(一晩悩んだ挙句)買ったことは、以前の記事でも述べました。

久しぶりのミラーレス機復帰 E-M10 Mark II を買った割と安易な理由

それから2ヶ月。結論から言えば、

年末に思わず買ったのは正解だった


と2ヶ月経った今も、そう言えます。「衝動買い(一晩考えたけど)したけど、良かったと思ったのは最初だけだった〜」というようなことはないです。少なくとも今のところ。

もちろん、

使っていてストレスがなくはない


ですし、実は初期不良だったりもしたこともあって、とても愛機とまでは言えないです。

けれども、

コンデジ代わりの小型ミラーレス機としては
まずまず満足だし、それなりに使っている2ヶ月間


でありました。

コンパクトデジカメよりはデカいけど EVF 付きでしっかり撮れるしレンズも交換できる。なのにマイクロフォーサーズらしくボディもレンズも小さいと、撮影しに行くわけではない時でも気軽に鞄の奥に入れて持っていけるし、結果的にシャッター切ることなく帰ってきても「一日中重り持っていただけだった〜」と後悔しなくて済むのは良いね!


という点は確実に感じてきた2ヶ月です。

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ともあれ、そんな E-M10 Mark II については、先月

オリンパス OM-D E-M10 Mark II ファーストインプレッションまとめ

という記事を書きましたが、そこからさらに1ヶ月少々経って、色々思うところが変わった点もありますので、その辺も踏まえて、2ヶ月経ってのセカンドインプレをまとめてみたいと思います。

前後編2回に分けて、今回は比較的好意的に感じている点について。



◆ レンズ交換式の機能性と小型軽量の可搬性・気軽さの両立は◎

マイクロフォーサーズ唯一無二の長所であるこの点については、前述のとおり文句なし。マイクロフォーサーズについては(少なくとも今は)上位機ボディや大口径レンズを無視して小型軽量さを重視することに決めてますが、既にそれがメリットとなっていることは何度も実感しています。

(マイクロフォーサーズのハイエンド機や高級?レンズの良さも認識しているつもりですが、メインシステムとして EOS & EF がありますし、まだ私の主被写体で一眼レフにとって代われるポテンシャルもレンズもないため、あくまでサブの範疇から出られないので…これについてはいずれ書くこともありましょう)

先日の記事でも書きましたが、ANA B787 初号機が就航記念特別塗装の塗り替えのために大阪伊丹空港へ来た最後の撮影チャンスも、その日は色々所用があったため、以前ならカメラを持ち歩くことはなかったのですが、今回は小さな望遠レンズ(パナソニック G X VARIO PZ 45-175mm)も含めてカバンの底に入れていたので、通りがかりに寄って(証拠写真程度でも)撮れたということもありました。

さよなら鯖太郎 〜ANA B787 初号機 JA801A 特別塗装機、最後の思い出

GXVARIO45-175A


もちろん、手のひらサイズに収まっていたコンパクトデジカメ PowerShot G7 X と比べると可搬性は劣りますが、

コンデジより持ち出し頻度は若干下がったけれど
コンデジより持ち出したのに撮らなかった率は減った


のは明らかなので、トータルとしては良くなったと思っています。

それに私の場合、撮ろうという心持ちになるためには EVF が必要だわ、って感じですし、コンパクトなサイズでもレンズ交換して望遠レンズが使えるのは有り難いというか、稼働率を上げてくれますからね(^^)


◆ 質感のチープさは軽量さの代償と思えば気にならない

慣れました(笑)

E-M5 / Mark II と比べると質感の差を実感しますが、コレだけ使っていればあまり気にならないですし、デザインも前面は上手くまとめていると思うので見栄えを気にすることもないですね。まぁブラックボディの方が好きでしたけど…(買う時の特価在庫がなかった)

OM-D シリーズの、本当はないはずのペンタプリズム部が尖っているデザインは嫌いですが、いま見ても同じマイクロフォーサーズのもう一社の廉価機よりはずっと良いと感じます。(これは個人の見解うんたらかんたら)


◆ メニュー周りはダメすぎるけど、廉価機の割に基本的な操作性は悪くない

レスポンスの悪さとか背面ボタンのチープさによる操作のしにくさ、シャッターレスポンスの遅さ(設定で速くしてるけど)、といった点で素早い操作に対するストレスはありますが、それらは

「廉価機ゆえに仕方ない」という合言葉


を自分に言い聞かせて我慢できる範疇です。

ただ、
  • クイックメニューの項目が多過ぎて全然クイックじゃないこと
  • メニューのどこに何の設定があるのか?が、メニュー階層の分類からだけでは判らない見通しの悪さ
  • パナソニックレンズのズームリング回転方向の逆向き

これらは2ヶ月経っても慣れられませんし、これからも慣れないでしょう。ってか、

いい加減、屋上屋を重ねてるメニュー周りは何とかしろよ…


と思ってる人は多いと思うのですけどねぇ。変えたら変えたで怒る人も多いでしょうから難しいのは判りますが、この先ずっとやっていくなら、どこかで一新しないと…と私は思います。

とはいえ、そういったことはあるにせよ、

前後ダイアルがしっかりしているなど
基本的な操作性は悪くない


と感じています。

EM10M2repair7


メニュー周り以外でも「レリーズが深すぎる」とか「右にダイアルが集中しすぎている」とか「廉価機らしく上下左右ボタンがチープすぎて押しにくい」とか、ツッコミどころは果てしなくありますが、
  • 一番頻用する前後ダイアルがしっかりしている
  • カスタム可能な Fn ボタン類が多い(Rec ボタン含めて4つ)
  • 上下左右ボタンがダメすぎるのを補う「AFターゲットパッド」

これらがあることで、私の E-M10 Mark II の操作性への評価は随分と高くなっています。(AFターゲットパッドは改良の余地もあるけど)

メニュー周りや上下左右ボタンには小さくないストレスを感じるものの、

廉価機でも普段使っていてイライラしない


のは、コスト制約の中で良いバランスで作られてるのだろうと思えます。

一眼レフでは長らく廉価機を使っておらず、キヤノン EOS では昔 Kiss DN をサブ機として一時的に導入した時を除いて一桁機ばかり(1, 5, 6, 7)使ってきたので、廉価機の妥協した操作性に慣れられるかなあ…と心配だったのですが、E-M10 Mark II では杞憂でした。(Kiss DN は操作性のストレスですぐ売ってしまったので ^^;)

だからと言って、操作性が良いとまではとても言えないですけれど、廉価機だけどイラチな私が2ヶ月間ストレスを溜めずに使えているだけでも良機に違いありません(笑)


◆ 手振れ補正は上位機より劣るらしいけど、よく効く(^o^)

E-M1 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO みたいに「シャッター速度2秒でも全然止まるぞ!」みたいな異次元手振れ補正はないですし、廉価機ゆえ、E-M1 Mark II や E-M5 Mark II といった上位機と比べると公称補正量も1段〜1段半少ないのですが、それでも

廉価機のダウンスペック版でもよく効いてくれる手振れ補正だねぇ


と実感できています。

もちろん、超望遠域や近接撮影時には補正しきれずにブレたり、微ブレで甘い画像を作り出すことはありますし、秒単位の手持ち撮影ができるものでもありませんが、使っていて手振れ補正に物足りなさを感じたことはありません。

少なくとも EF100-400mm F4.5-5.6L II USM、EF16-35mm F4L IS USM あたりの、最近の手振れ補正がよく効く EFレンズと比べても物足りない印象はないです。(公称値は同じだけど、システム重量がある EOS & EF の方が安定して手ブレしにくいのは個人的感覚でありますが)


(値段が桁違いなので比較するのもおかしいですが)


上位機では5段6段以上の公称補正量を謳うだけでなく実際に評判を取ってるボディ&レンズがありますから、「上位機並みに手振れ補正が強力だったらなあ…」と思うことがないわけではないですが、今のところ、それをストレスに感じることはないですね。


◆ 画質は少し前の APS-C 並み、小型軽量さの代償として妥協できる

高感度画質は決して良いとは言えませんが、最初使い始めた時の印象と同じく、

状況により ISO 1600 までは妥協できる


というのは個人的基準は変わらないです。ISO Auto の上限設定は 1600 で購入時から変えていませんし、今後変えることもないと思います。

ただ、2ヶ月で色々な状況で撮ってみると

できるだけ ISO 800 までに抑えたい
安心できるのは ISO 400 くらいまで


という感じはあります。ISO 800 くらいから “モヤっ” とした感じが出てくるので、シーンによっては気を使います。

現行フルサイズ機みたいに「ISO 3200 までは何も考えずに使える、条件によっては 6400 でも全然OK」という理想をマイクロフォーサーズに求めるつもりはありませんが、ISO 1600 くらいなら何にも考えずに使えるレベルになってくれると嬉しい、全然違いますけどねぇ…

Yokohama City Night at Christmas Eve 2016 (10)


もちろん、以前使っていた頃の、一昔前のマイクロフォーサーズとは随分と印象が違っていて、決して晴天日中専用カメラとは思わないですし、実際使い始めた初日(横浜夜散歩)から感度上げて撮っていますが、お散歩スナップ的な写真なら ISO 1600 までは許容範囲だと思っています。


◆ でも後処理はキヤノン APS-C 機より楽かも

マイクロフォーサーズと APS-C 機では一回りセンサーサイズが違うこともあって、高感度画質は1段〜1段半くらい違っていてもおかしくないのですが、発売時期やセンサーによってはその差が縮まることは十分あります。

前項で「高感度画質は少し前の APS-C 並み」と書きましたが、現行機だけどセンサーは一世代前の、それも高感度画質が他社よりやや不利なキヤノンセンサーの EOS 7D Mark II と両方使っていて、

7D Mark II と比べて画質同等とは言えないが
大きく劣ってる感じもない


ですね。もちろん、画質差はあるのですけど、センサーサイズほどの差はないのは明らか。

むしろ、センサー特性の問題から

RAW 処理は 7D Mark II の方が苦労する


ことも多いです。キヤノンの前世代までのセンサーは、低感度くらいから暗部ノイズが酷いですからねえ。

walking around Kamakura 2016.12.25 (12)
(こういうシーンでの人肌のノイズ量は7D2より確実に少ない)


E-M10 Mark II の画質的な問題は別にありますし(次回にて)、E-M10 Mark II の画質が物足りなく感じることも少なくないですが、マイクロフォーサーズで使っているレンズが今は安ズームばかりのせいもあると思うので、そこの評価は保留しています。

キヤノン APS-C センサーの現像には慣れているので適当に妥協しつつやっていけてますけど、シャープネスとノイズリダクションのバランスは E-M10 Mark II の方が取りやすいですかねえ。


◆ キットレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ)は寄れる

以前の記事でも触れたことがありますが、キットで付いてくるパンケーキタイプの沈胴式ズームレンズ、これが意外と寄れるので重宝しています。

メシ写真をわざわざ撮るためにレンズ交換式カメラを出すようなことはないのですが、ちょっとしたテーブルフォトとでも寄れずに困ることは殆どなく、マクロ的な撮り方でもしなければ、これで賄えてしまってます。

EM10M2sampleFood
(どうでもいい写真ですが… ^^;)


M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ はマイクロフォーサーズでも最廉価なレンズの一つですが、
  • 沈胴式でカバンへの収まりは最高
  • 100g 程度の圧倒的な軽量さ
  • オプションのフードでレンズキャップ要らず
  • それでいて寄れる

ので、日常スナップレンズとしては最高ですね。(写りはそれなりだが、手の平サイズのコンパクトデジカメよりはずっと良いし、利便性重視で使うものだから妥協できる)

実を言うと将来的にはもう少し画質的にマトモな標準ズームレンズが欲しいと思っているのですが、この便利さに慣れていると、

少なくともボディが E-M10 Mark II であるうちは、他の標準ズームを買っても出番が少なそうだよなぁ


と思って、なかなか手を出せないように思います(^^)


◆ 2倍デジタルテレコンは撮影条件次第で RAW 現像すれば悪くないかも

以前の記事で「2倍テレコンはダメダメ、緊急用でもちょっと厳しい、少しくらいなら使えなくないパナソニックの超解像ズームとは違うわ」と書きましたが、

RAW処理すれば、条件によって2倍テレコンも使えなくない


という手のひら返しで見直しました。

Itami Airport 2017.2.10 (11) JA810A / ANA's B787-8


もちろん「意外と悪くない」というのは、あくまで2倍デジタル拡大してるという印象からすると悪くないレベルなのは言うまでもありませんが、

被写体が風景などの細かい描写を必要とせず、レンズの描写がまあまあ以上&低感度でしっかり撮れていれば、2倍デジタルテレコン使っていても、ややノイジーで描写の甘いレンズを使った感じっぽく現像できるかなあ


という印象です。

少なくとも、条件が揃っていればブログや SNS に載せる程度の写真には耐えられる程度の画像は得られると判断しています。場合によってはプリントでもL判くらいなら「ちょっと甘いね」な感じで行けるかもしれません。

snapshot at Kohoku Bird-watching party Jan. 2017 (13)


沈胴式ズームであるキットレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ)では元々の描写が今ひとつのせいか、デジタル拡大すると辛いものがありましたが、廉価望遠ズームの LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm は多少まともな描写のためか、また被写体のせいか、こりゃダメだ!な印象は受けませんでした。

ただ、これはノイズレベルが最小な低感度の時のみ言える話であって、高感度どころか中感度あたりでもデジタル拡大でノイズがより強調されて使えないので、デジタルテレコン機能はあくまで低感度専用と判断しています。あと、被写体はかなり選びそうです。

このあたりは個々人で感じ方の差が大きいと思いますが、本気撮りではなくカジュアルな撮影での話なら全然アリだと思うようになりました。(本気の作品撮り志向でデジタルテレコンなんて当然使わないでしょうから)

Itami Airport 2017.2.10 (31) JA713A / ANA's B777-200
(晴れでも気象条件的には良くない撮影でしたが、一応)


上記写真は、1,000mm クラスのレンズが必須な伊丹市・昆陽池公園から大阪伊丹空港を離陸した飛行機が上昇旋回するシーン(俗に言う伊丹カーブ)の撮影を、廉価ミラーレス機に廉価望遠レンズ+2倍デジタルテレコン 700mm 相当からさらにトリミングしているので、質を問うような写真ではありませんが、SNS に貼る証拠写真程度には撮れなくもないんだなあ…と感心したくらいです。

(動体相手の AF はからっきしの E-M10 Mark II では1枚ピンが来る写真を撮るのに、山のような失敗写真が量産されているわけですが)

私自身、以前は

デジタルズームなんて要らんわ!コンデジじゃあるまいし、せっかくレンズ交換できるのに粗い画像作って何が面白いねん?


と徹底した否定派でしたが、今回お気楽コンパクト代わりに小型軽量なマイクロフォーサーズ機を使う中で考えはだいぶ変わりました。

EM10M2sampleWakakusayama4
(若草焼き、近い撮影場所からでも 350mm 相当だと中途半端な寄り)

EM10M2sampleWakakusayama5
(700mm 相当になると、かなり炎に寄れた感。画質もそう悪くない?)


お気楽撮影用の軽量コンパクトなシステムとしてのマイクロフォーサーズであるなら、レンズに望遠レンズを増やすより2倍デジタルテレコンを使って代用する、というのもアリな気がしている今日この頃です。

いくらマイクロフォーサーズでも超望遠レンズは廉価レンズでも結構デカい重いですから、それを思えば、そしてこの程度の画質で得られるなら、カジュアル撮影では重いレンズを持ち歩くよりデジタルテレコンのお世話になる方が理にかなってる時もあるなあ…と見直した、ファーストインプレッションからの1ヶ月でした。

てなことで、後編は少し辛口でいきます :D


(この組み合わせは使ってみたいけどねえ…)