まだまだシーズン前の国内プロサッカー界隈ですが、昨晩は ACL(AFCチャンピオンズリーグ、アジア No.1 クラブ決定戦)の本戦出場を賭けたプレーオフが吹田スタジアムで行われ、我らがガンバ大阪は例年より半月から3週間早く公式戦開始となりました。

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ガンバ大阪は日本クラブ最多の 9回目の ACL 出場になるわけで、ファン、サポーターも

毎年 ACL に出るのは当たり前、来季 ACL 出場権が最低ラインの成績、ACL がないと物足りないシーズンに感じてしまう身体になってしまってる


という感じですが、昨シーズンは Jリーグ4位(2位までが ACL 出場権、3位がプレーオフ行き)、天皇杯も3連覇の夢をクリスマスイブの準々決勝で絶たれ、一時は ACL 出場権が遠のきました。

しかし、CWC でも大活躍した鹿島アントラーズが Jリーグに続いて天皇杯も制覇してくれたおかげで、リーグ4位のガンバ大阪が繰り上がりで ACL プレーオフに出場となりました。(ありがとう鹿島アントラーズ、ホントにありがとう🙏)

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とはいえ、9回目の ACL 出場ながら ACL プレーオフを戦うのは初めてであり、毎年ならまだ宮崎で二次キャンプをやっている時に公式戦、それもいきなり、シーズン初っ端から一発勝負の絶対負けられない戦いで、1ファンとしては

マレーシアで断トツに強いクラブとはいえ、レベルに差があるし大丈夫だろうと思うけど、ガンバはスロースターターが伝統になってしまってるし、ちょっと不安がないこともない


なんて思っていましたが、結果は 3-0 の快勝で、今年も無事 ACL を戦えることになって嬉しい限りです。

相手は J3 か JFL 上位くらいのレベルでしたので、昨日の試合を物差しにリーグ戦、ACL を占うわけにもいきませんが、レギュラークラスの選手が何人も出ていった中、新しい CB 2人が期待を持たせる内容だったのと合わせ、リーグ開幕まで半月ある段階ではまずまずだったように思えて一安心です :D

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(挨拶代わりにゴールを決めた清水から移籍の三浦弦太)


とまぁ、前置きがやたら長くなっていますが、2月早々に公式戦といっても昨季はリーグ戦が終わるのが異常に早い日程だったため、ホームスタジアムである吹田スタジアムでの試合は 3ヶ月ぶり。久しぶりにスタジアムへ行くと

やっぱりサッカー観戦は生に限るし
我らが吹田スタジアムは最高やな!


っていうのを実感し、試合が終わっても少々テンションが上がりっぱなしでした。リーグ戦が始まって毎週のように試合があると日常になって、家に帰った時点で切り替わってしまうのですけど、3ヶ月ぶりですからね(^^)

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てなことで、前回記事で触れた、今季から Jリーグの中継を行うネット配信サービス DAZN がドコモと提携する際の具体的な内容が本日発表になりました。


ドコモならJリーグ中継が月額980円、「DAZN for docomo」2月15日より - ケータイ Watch
Jリーグ村井チェアマン、「ドコモショップは駆け込み寺」 - ケータイ Watch
ドコモ、スポーツ見放題「DAZN for docomo」提供 英DAZNとタッグでソフトバンクに対抗 - ITmedia NEWS

Jリーグのネット観戦のために駆け込み寺にされては、それでなくても混んでいるドコモショップもたまったもんじゃないでしょうけど、ともあれ DANZ for docomo の内容を端的に整理すると
  • DAZN 直接契約とドコモ経由で契約する DAZN for docomo では視聴できる内容も回線環境も変わらない(契約する相手が異なるだけ)

  • ドコモの携帯電話回線を使っている場合、DAZN の月額価格 1,750円が 980円と半額強の値段になる(いずれも税抜き価格)

  • ドコモのビデオ配信サービス dTV に加入している場合は、さらに 200円割引(ドコモの携帯電話回線利用者なら月額 780円に)

  • ドコモの携帯回線非契約者は DAZN for docomo でも DAZN と変わらない月額価格(1,750円、dTV 加入者なら 1,550円)

  • DAZN 直接契約の場合は支払いに使えるのがクレジットカードとデビットカードだけだが、ドコモ携帯回線契約者なら DAZN for docomo は携帯料金と一括支払いが可能なので銀行引き落としも可能になる。

  • 今月、PlayStation 3/4、ひかりTV、一部東芝のTV、Apple TV、Chromecast に対応するので、テレビでの視聴環境が改善される模様

このような内容です。ソフトバンクの「スポナビライブ」に対抗する提携とも言えるので、あくまでドコモの携帯回線を契約している人向けの優遇サービスなのは当然でしょう。

ドコモユーザーなら月額980円で
Jリーグも Vリーグも F1 その他も見放題


となるのは良いですね。 まぁ、DAZN がちゃんとライブで観られるサーバー、回線であるならば、ですが…

それと、クレジットカード払いもデビットカード作るのも嫌だという人が DAZN を観るための方法ができた、というのはあります。(ドコモとの回線契約が必要だけど)

支払い方法に関しては dアカウント関連にしても DAZN にしても、何らかのプリペイド方式があると良いのですけどね。日本で十分馴染むためにはそのあたりの配慮も必要でしょう。

また、DAZN と docomo の提携内容が発表された直後に、ソフトバンクのスポナビライブに対するオプション価格の変更も発表されました。(フルHD ではない HD画質での月額500円プランが廃止されたので、単純に値下げとは言えないですね)

「スポナビライブ」値下げと機能強化、ソフトバンクやYahoo!プレミアム会員は月額980円 - ケータイ Watch

いずれにしても、
  • プロ野球、サッカー(プレミア、リーガ)、バスケ(Bリーグ)、大相撲のスポナビライブ
  • サッカー(Jリーグ、ブンデス)、バレー(Vリーグ)、F1、UFC の DAZN

という棲み分けになり、競争が起きるのは良いことです。


【追記】その後 DAZN にプレミアもリーガも追加され、
  • プロ野球、サッカー(プレミア、リーガ)、バスケ(Bリーグ)、大相撲のスポナビライブ
  • サッカー(Jリーグ、ブンデス、プレミア、リーガ)、バレー(Vリーグ)、F1、UFC の DAZN

となりました。(2018-2019シーズンから DAZN は欧州CLが加わり、代わりにブンデスリーガがスカパー!独占になります)

スポナビライブはソフトバンク回線契約者以外は月額3千円とややお高めで、少々敷居は高いですけれど、この2つを契約すればネット視聴でもかなりのスポーツがカバーできるようになったのは、5年くらい前を考えると隔世の感があります。あとは欧州CL が…(追記:2018-19 シーズンから CL も加わります)

ただ、今回の提携発表でちょっと気になったのは、



ということ。

DAZNの定価 1,780円/月に対する DAZN for docomo の 980円という割引価格の差額負担が全部 DAZN 側だとすると、

え?DAZN 負担でドコモユーザーにそこまで割引できて、なんでウチら定価なの?


という印象はなくはないんですよねー。

会員数増大のための割引施策ということでドコモと提携して安くするのは全くもって道理なのですが、こういう時の割引分の負担は両社で相応に分け合うとかだと思うのですけど、なんかこう今ひとつ納得できない気もするというか…

【追記の追記】別記事では差額がドコモ負担と書いてるところもある。

――「DAZN for docomo」と「DAZN」の価格差は、ドコモが全て負担するということか。
吉澤氏
 私どものサービスですので、料金面では我々が負担すると考えていただいていい。

「ドコモのほうがお得だと打ち出したかった」〜DAZNラシュトンCEO、ドコモ吉澤社長の囲み取材一問一答 - ケータイ Watch

囲む取材の動画でも確かにそう言っています。


(7分35秒付近で該当の質問回答がなされている)


こういうことなら DAZN 直接契約ユーザーも素直に納得できますけどね。もっとも、この差額をドコモが負担するならするで、DAZN を使ってないユーザーからもあげた利潤を差額補填へ投入するということにはなりますが…【追記の追記の終わり】

とはいえ、Jリーグファンの一人として

月額800円もお得なら、MNP のタイミングでドコモに戻るのもアリかもしれんなあ


と少し思うくらいなので、特定スポーツファンに対してはそれなりにドコモへのアピール効果はあるように思います。

Jリーグだけでなく、タイムラグは1分くらいあっても F1 が月額980円で観られるならフジの CS 契約より遥かに安いですからねぇ。



(安価なDAZN対応デバイスFire TV Stickは変わらず品不足)