CES を前にデジタルカメラの新製品がいくつか発表になるようで、パナソニックのフラッグシップ機 DHC-GH5 以外にも、噂になっていたキヤノンの PowerShot G9 X Mark II もフライングで情報を出して引っ込めたとかなんとか。

この記事が更新される頃には正式発表があるのかもしれませんが、Mark II になっての変化は画像エンジンが1個進んだことによる変化だけのようで、コンパクトデジカメも1インチセンサー搭載ハイエンド機へのシフトが一段落すると、次があまりない状況を露呈した感じですね。

スマートフォンの進化で、コンパクトデジカメが駆逐されつつある…。そんな話が出てきてからもう数年が経ち、実際コンパクトデジカメは市場での存在感が薄れているのも事実です。

前回記事で触れた CIPA の資料を見ても、コンパクトデジカメの出荷実績ピークは 2008〜2011年で、特に台数については 2012年からの3年の落ち込みが激しく、2015年になってむしろ台数減少ペースは緩んでいますが、減少傾向に歯止めはかかっていません。(2016年実績はまだ出てない)

CIPA2


もっともレンズ交換式カメラ(一眼レフ+ミラーレス)の出荷台数も 2012年がピークで減少傾向にありますから、交換レンズを含めたカメラ全体の減少傾向が続いていると言った方が良いのでしょうが、こんぱくとはより顕著です。(2016年に多少下げ止まったか?は興味あるところ。事前予測では減少予測)

ただ、レンズ交換式カメラの年齢層別構成比率とコンパクトデジカメのそれを比較してみると、30代以下の層のコンパクトデジカメ利用比率が 2012年を機に一気に減ったので、そこは明らかにスマホの影響があると思われます。(レンズ交換式では30代以下の比率が減ってるということはない)

いずれにせよ、「写真を撮るのに少しこだわりたい」「ちょっといい写真を撮りたい」と思ってレンズ交換式カメラへ向かう一定層を除いては、コンパクトデジカメという中間選択肢もなしに、

カメラ?スマホで良いじゃん。別のカメラ?めんどくせ


という人たちが少なからずいるわけですが、それに対して私なんかは

スマホカメラじゃ望遠ないし(超広角もないし)、ボケないし、画質のことを別にしても、コンパクトでも良いから別のカメラがあった方がええと思うんだけどなー


と思ってしまうクチです。

ただ、ふと我が身を省みると

静止画写真についてはアレコレ言ってるけど
動画は基本スマホしか撮ってない、撮りたくない自分


がいるわけです。

なんだ、動画のことを思えば、オレも“カメラはスマホで十分派”と変わらないじゃん

そう気づくのです。



昨年末、横浜・鎌倉へ出かけていたのですが(横浜は日産スタジアムへガンバ大阪の応援)、江ノ電で鎌倉から江ノ島へ戻る時、たまたま最前方車両の席が空いていたことがありました。江ノ電に乗ったことは10回や20回ではききませんが、最前方の運転席すぐ後ろの前向きの席に座ったのは初めてでした。

ですので、これは(意図しなければ)滅多にない良い機会、前面車窓動画を撮ってみようと思いついて撮影したわけですが、この時も結局の iPhone 6s Plus で撮影しました。

(鉄ちゃんみたく運転手の背後で張り付きするつもりはなく、乗車も列に並んで5〜6人目だったのですが、平日のせいか地元民が多く、彼らは最前方の席などには座らなかったので、「お、空いてる」と思わず座ってしまったわけです。いやホントに ^^;)



昨年末に購入した久しぶりのミラーレス機 E-M10 Mark II は、この横浜〜鎌倉行きの時がシェイクダウンでした。購入を決断したのが直前だったため、前夜に軽く UI 周りの設定だけして、あとは旅をして撮影しながらカメラの挙動を覚えて行くという状況でした。(E-M10 Mark II についてはまた後日の記事にて)

ですので、この時も「お、E-M10 Mark II の動画をここで試してみるか」と思ったのですが、撮り鉄、乗り鉄でもない私が江ノ電でこういう機会も今後ないだろうと思うと、安全牌で iPhone 6s Plus での撮影になりました。

そもそも近年あまり動画を撮っていなかったのを撮るようになったのは、以前の記事にも書いたように光学式手ぶれ補正でしっかり撮れる iPhone 6s Plus を購入してからです。

スマホカメラはiPhone 5sレベルで十分!と思っていた私ですが反省しました【後編】 〜Plusの手振れ補正は絶大

それにデジタルカメラで動画を撮影して何が面倒臭いといって、パソコンに馬鹿でかい動画ファイルを取り込んで(トリミング程度でも)編集してアップすることに対して、妙にハードルを感じているからです。

静止画写真なら RAW で撮影して現像処理することに何の疑問を感じない私なのに、動画の時だけは何故かパソコンに取り込んでの後処理が、高いハードル、面倒臭さを感じていました。(勝手なものです ^_^;)

やはり先月、大阪・中之島で行われている毎年恒例のイルミネーションイベントで、中之島公会堂を使ったプロジェクションマッピングが行われ、それをなんとなく撮影したのですが、この時は

プロジェクションマッピングは iPhone の極小センサーだと白飛びしまくりそうだし、コンパクトデジカメなら少しはマシだからそっちで撮るか


とコンパクトデジカメで撮りました。(その日は別件の帰りに寄ったので一眼レフは持っていなかった)



しかし、帰宅後に撮影したものをとりあえず Youtube にアップしておこうと思った段階で面倒臭さを感じて、

iPhone なら撮った端末でそのまま編集して、サクッと Youtube へアップロードできるし、画質のことを考えずに iPhone で撮れば良かったかなあ…


と若干の後悔をしてしまう始末。画質はスマホの極小センサーと、コンパクトとはいえ1インチセンサーでは差があるのですが(夜間だしね)、やはりサクッとスマホで完結するのに比べると手間はかかりますから…

私の場合、静止画写真と違って動画では色調整とか細かな修正、編集はしませんから

撮って、軽く編集して、そのままアップロード


というスマホで撮るメリットが最大限活かせる使い方を動画では行なっているわけです。

iPhone での動画撮影は(4K は観る方も大変なので使わず&動くものの滑らかさ優先で)Full HD (1080p) / 60fps にて撮影しているのですが、6s Plus だとこれくらいの動画はサクサクと編集できてしまうので、パソコンに転送して作業するより手っ取り早いくらいです。

小さなiPhoneでは敬遠していたけど、大画面の6s Plusに替えてヤル気になった幾つかのこと【前編】電子書籍、動画編集etc.


(iMovieアプリで多数の細切れ動画を編集、文字入れしたが、この程度は楽々)


もっとも、今のスマホで動画撮影すると、動く被写体もしくは自分が動いて行く場合にはどうしても電子シャッターによる“ローリングシャッター歪み”が起きてしまいますから、その点だけは「ちゃんとしたカメラで撮れば良かったかなあ」と思わせられる点です。

先の江ノ電前方車窓動画も、電車が揺れるたびにローリングシャッター歪みで画面のあちこちが波打ってます。これはかなり気になります。(瀞峡の動画みたいに揺れが細くないと歪みは目立たない)

いずれ、素子の読み出し時間を高速化するか、グローバルシャッター搭載素子が一般化して解決するでしょうが、しばらく時間はかかりそうです。

スマホの動画撮影では極小センサーによるラチチュードの狭さ、白飛びしやすさも気にならなくはないですが、個人的にはローリングシャッター歪みの方が気になることが多いですね。



ともあれ、私自身が動画撮影に対して、
  • 動画は(静止画みたいに)画質を気にしない
  • 動画では望遠にこだわる撮影をしていない(スナップ程度)
  • 撮ったものはネットにアップして共有するだけ
    (YouTube にアップするけど、基本的に知り合いに共有できれば良し)
  • 動画はできるだけ手をかけずにサクッと仕上げたい

と思っていることは、カメラにこだわりのない人たちの静止画写真にもそのまま当てはまることでもあります。

昨年 iPhone 6s Plus 購入以降、ちょくちょく動画を撮るようになってきた自分を振返ってみると、

なんだ、カメラはスマホで十分ってのは
ある意味、私も一緒じゃないか


と気づかされるものであり、

写真を撮って Snow や Instagram にアップして共有するのが目的の人たちが、カメラ?スマホで良いじゃん、その方が便利だし、というのも当たり前


だということを自分自身の行動で実感してしまう昨今でした。

チラシの裏なので、特にオチもネタもなく、この辺で :D