昨年末、とあるカメラ雑誌の座談会記事で“キヤノン叩き”しているというのが一部で話題になりました。私もチラッと読んでみましたが、確かに、直接的にあまり過激なことは言ってないけど、言外にそういう雰囲気のにじみ出る、おそらく実際にはケチョンケチョンに言ってたんだろうなぁ、というのは感じられました(^-^)
キヤノンユーザーとしては「そうだよねー」と思うこともありまして、別に怒るということもなく、
と思ったりするわけです。いや本当に、特にニコンさんがキヤノンに圧勝するような D3 の頃のようなことがないとねぇ。
ともあれ、ニコンやオリンパスなどと違って、あれこれ批判されたところで発狂するような信者が少ないのはキヤノンの良いところ、キヤノン使っていて数少ない心地よいところの一つな気がします(笑)
それとは別に同じ頃、キヤノンの EOS 学園で講師だった人たちがそれを辞めて「自由」になった直後の某動画でも、なんか奥歯になんか挟まったような物言いをしていて、
などと思ったりもしましたが、ちょっと穿ち過ぎでしょうか(^_^;)
ともあれ、それらの記事、動画でも
的なことがまた言われておりました。もう何年も前からライターカメラマンは雑誌、ネット記事、彼らのブログその他でそう主張していますので、今さらどころか耳タコなくらいですが、私自身その意見には反対などころか、概ね賛成であります。
私が反対というか信用ならなかったのは「ミラーレス機でも動体撮影はもう一眼レフ水準」的な記事であって、それは E-M1 Mark II を実際に自ら触ってみるまでは否定的であり、カメラ系雑誌記事、ネット記事の胡散臭さの代表のように感じていました。
ただ、一定以上の動体撮影を別にすれば、その主張は決して間違ってないと思いますし、ライターカメラマンは随分前から「一眼レフに未来はない」「一眼レフは一部ジャンルを除いて近いうちにミラーレス機に全部置き換わる」と散々言っています。
が、2008年後半に最初のミラーレス機 DMC-G1 が発表発売されて8年以上の年月が経ったものの、実のところまだミラーレス機が多数派に成り得ていないのも事実。
(CIPA 2016年統計資料より)
2016年の販売実績はまだ出てないので上図は 2015年の実績ですが、欧米の2倍近いミラーレス機シェアを持つ日本ですらまだ4割ですし、2014→2015年ではミラーレス機のシェアが伸びてないことが判ります。(昨年はどうなったのかまだ判らないけれど、欧米では4分の1にも達していない)
さらに上図は販売実績ですから実際に使用しているカメラとなれば、もっとシェアは少ないのは言うまでもないところです。
私も昔は、もう少し早いペースで置き換わるかな?と思っていたクチですので意外に思う一人なのですが、最近は分からんでもないなあ…と思うことが多くなりました。
キヤノンユーザーとしては「そうだよねー」と思うこともありまして、別に怒るということもなく、
キヤノンは営業の力でシェアが維持されてる限り胡座かくんだから、むしろ他メーカーがもっと頑張れよ…
と思ったりするわけです。いや本当に、特にニコンさんがキヤノンに圧勝するような D3 の頃のようなことがないとねぇ。
ともあれ、ニコンやオリンパスなどと違って、あれこれ批判されたところで発狂するような信者が少ないのはキヤノンの良いところ、キヤノン使っていて数少ない心地よいところの一つな気がします(笑)
それとは別に同じ頃、キヤノンの EOS 学園で講師だった人たちがそれを辞めて「自由」になった直後の某動画でも、なんか奥歯になんか挟まったような物言いをしていて、
なんだなんだ、なんかみんな溜まっていたものを吐き出す頃合いなのか?
などと思ったりもしましたが、ちょっと穿ち過ぎでしょうか(^_^;)
ともあれ、それらの記事、動画でも
もうミラーレスで十分、一眼レフにこだわる必要はないよね
的なことがまた言われておりました。もう何年も前からライターカメラマンは雑誌、ネット記事、彼らのブログその他でそう主張していますので、今さらどころか耳タコなくらいですが、私自身その意見には反対などころか、概ね賛成であります。
私が反対というか信用ならなかったのは「ミラーレス機でも動体撮影はもう一眼レフ水準」的な記事であって、それは E-M1 Mark II を実際に自ら触ってみるまでは否定的であり、カメラ系雑誌記事、ネット記事の胡散臭さの代表のように感じていました。
ただ、一定以上の動体撮影を別にすれば、その主張は決して間違ってないと思いますし、ライターカメラマンは随分前から「一眼レフに未来はない」「一眼レフは一部ジャンルを除いて近いうちにミラーレス機に全部置き換わる」と散々言っています。
が、2008年後半に最初のミラーレス機 DMC-G1 が発表発売されて8年以上の年月が経ったものの、実のところまだミラーレス機が多数派に成り得ていないのも事実。
(CIPA 2016年統計資料より)
2016年の販売実績はまだ出てないので上図は 2015年の実績ですが、欧米の2倍近いミラーレス機シェアを持つ日本ですらまだ4割ですし、2014→2015年ではミラーレス機のシェアが伸びてないことが判ります。(昨年はどうなったのかまだ判らないけれど、欧米では4分の1にも達していない)
さらに上図は販売実績ですから実際に使用しているカメラとなれば、もっとシェアは少ないのは言うまでもないところです。
私も昔は、もう少し早いペースで置き換わるかな?と思っていたクチですので意外に思う一人なのですが、最近は分からんでもないなあ…と思うことが多くなりました。
私自身ミラーレス初号機 DMC-G1 を発売後まもなく購入し、オリンパスのマイクロフォーサース初号機 E-P1 も、その後ソニー機も富士フイルム機も色々購入して使ってきたので、(今のハイエンド機は使ってなくても)ミラーレス機の良さは十分わかっているつもりです。
だからこそ、「もうミラーレス機はイラネ。手持ちのミラーレスのシステムは全部売って、一眼レフ一本に戻るわ」と2年前に言いつつも、コンパクトデジカメ代わりながら結局またミラーレス機を手元に置くことにしたわけです。
やはりコンパクトで軽い、というのは強みです。ボディとレンズだけでなく、バッグも三脚もシステム全ての重量を減らすことが可能です。
もちろん、ボディはともかくレンズのサイズは結局ミラーの有無よりセンサーサイズや明るさ、画質に比例するので、ソニーαシステムを見てわかる通り、ミラーレスだからといってシステム全体がコンパクトになるとは決して限りませんが、一眼レフでは一定以下のサイズに収めるのが難しいのも事実。
また、コントラスト AF は動体相手には不利でも、レフ機の位相差センサー AF より精度が(手軽に)高くなるのは機構上、当然のことです。ミラーショックも小さい、ないですからシャッターが画質に与える影響もより軽微です。
EVF は背面液晶同様に撮影する露出状態を概ね表現してくれますから、一眼レフみたいに撮ってみたら設定ミスっていて露出アンダーすぎた、オーバーすぎた、なんてこともありません。精神衛生上とても良い。
ぶっちゃけ、サッカーなどの不規則に動く被写体とか、ファイターみたいに高速で動く被写体を主に撮っていないのなら、
と私自身も思います。
でも、周りを見ても、動体を撮る、撮ってるわけでもないのに、
という人は少なからずいるわけです。むしろ周りでは積極的に移行した人の方が少ない。平均年齢高いのに(笑)
もちろん、レンズ資産という点もあるでしょうけど、
を見ていると、やっぱり
に惹かれるのかなあ…と思うわけです。
ミラーレス機の EVF も初期の頃に比べれば随分進化しました。以前所有していた X-T1 の EVF は気持ち良さを感じるほどでした。動体相手に関しては AF より連写時の EVF の消失時間やラグの方がよりネックでしたが、E-M1 Mark II の EVF はそれを解消したかと思えるほどです。(実際に所有して限界域で試してないから確たることは言えないけど)
このところ EVF の解像度は頭打ちになっていましたが、正月早々に発表されるパナソニックのハイエンド機 DMC-GH5 では 300万画素超になって精細度も増しました。
また最近のミラーレス機はオリンパスの OVF シミュレーションのように、ファインダーで露出・色表現を確認できるというミラーレス機ならではの特徴を殺してまで、光学ファインダーっぽい EVF の見え方にする機能すらあります。
なのに、やっぱり光学ファインダーの一眼レフの方が良いかな、という層は意外と多いのかもしれません。
なにより私自身もミラーレス機をいったん全部捨てて一眼レフ一本に戻ってきた時、
なのだということに気づきました。
(そもそも望遠レンズ付けて、一眼レフなら双眼鏡代わりというか遠くの何かを拡大して眺めるモノになりますが、残念ながらミラーレス機の EVF では色も実際のリアルの見え方ではないから、そうはいかない)
雑誌やネット記事でライターカメラマンが
ということを盛んに言い続け、挙句に
なんてことを言ってる人を見たことがありますが、結果より過程の楽しさにおいて一眼レフを選ぶ人も少なくない、ということでしょう。
無論、ミラーレス機の撮影が楽しくないと言ってるわけではないので、念のため。ただ、普及価格帯の一眼レフもミラーレス機も価格的に差がない中で、
しれません。
廉価機は一眼レフでもファインダーが暗くて小さかったりしますが、E-M10 Mark II でもそうですけど、安価なミラーレス機の EVF はずっと近距離でスマホ見ているような感じで、光学ファインダーの方が見ていて自然さはありますからね。
今のご時世で、わざわざレンズ交換式カメラを買おうとする人ですから、みんな「良い写真を撮りたい」「良い撮影結果を残したい」と思っているのは間違いないでしょうが、だからと言って、写真コンテストや作品づくりに勤しむ人のように「とことん画質第一」という人はそう多くないのでしょう。
それなりにカメラや写真撮影にこだわりを持っている人だと、この記事の内容や CIPA の販売実績に違和感を感じるでしょうけれど、そういった人は販売全体から見るとマイノリティですしね。
重さ、大きさに不便があっても、ファインダーを覗いた時の自然さ、撮ってる時にファインダーから得られる心地よさ。それを優先する、そういった点が影響しているとすれば、ミラーレス機が一眼レフを駆逐していくのには思った以上に時間がかかるのかもしれません。
コンシューマーに向けて記事を書いているライターカメラマンが語る、毎度のミラーレス機礼賛を読んだり聞いたりしていると、個人的にはそんなことを昨年のいつからか思っていたりします。
(もちろん、ミラーレス機がまだ一眼レフの販売シェアを上回らない原因には、もっと他の要因があると思いますが、個人的に周りを見ていてそういうこともあるのかな、という話です。欧米でのシェアの低さは、別に一眼レフが特に大きい重いと感じられないなど他の要因も大きいでしょう)
取り留めない話になりましたが、チラシの裏ですので、この辺で。
本当は「カメラやレンズが重いのがそんなに悪いのか?」というのも書こうかと思いましたが、やめときます(^_^;)
だからこそ、「もうミラーレス機はイラネ。手持ちのミラーレスのシステムは全部売って、一眼レフ一本に戻るわ」と2年前に言いつつも、コンパクトデジカメ代わりながら結局またミラーレス機を手元に置くことにしたわけです。
やはりコンパクトで軽い、というのは強みです。ボディとレンズだけでなく、バッグも三脚もシステム全ての重量を減らすことが可能です。
もちろん、ボディはともかくレンズのサイズは結局ミラーの有無よりセンサーサイズや明るさ、画質に比例するので、ソニーαシステムを見てわかる通り、ミラーレスだからといってシステム全体がコンパクトになるとは決して限りませんが、一眼レフでは一定以下のサイズに収めるのが難しいのも事実。
また、コントラスト AF は動体相手には不利でも、レフ機の位相差センサー AF より精度が(手軽に)高くなるのは機構上、当然のことです。ミラーショックも小さい、ないですからシャッターが画質に与える影響もより軽微です。
EVF は背面液晶同様に撮影する露出状態を概ね表現してくれますから、一眼レフみたいに撮ってみたら設定ミスっていて露出アンダーすぎた、オーバーすぎた、なんてこともありません。精神衛生上とても良い。
ぶっちゃけ、サッカーなどの不規則に動く被写体とか、ファイターみたいに高速で動く被写体を主に撮っていないのなら、
なんで一眼レフにこだわるの?
と私自身も思います。
でも、周りを見ても、動体を撮る、撮ってるわけでもないのに、
- 初めてのレンズ交換式カメラで一眼レフを買う人
- 一眼レフからミラーレス機に移行しない人
- 両方持ってるけど、やっぱり一眼レフが良いという人
という人は少なからずいるわけです。むしろ周りでは積極的に移行した人の方が少ない。平均年齢高いのに(笑)
もちろん、レンズ資産という点もあるでしょうけど、
- 旅行へよく行くのに、重い、嵩張ると言いながらミラーレス機が買い換えずに一眼レフを持って行く人
- 重いから今日はミラーレス機を持ってきたけど一眼レフを持ってきたかったなあ、という人
を見ていると、やっぱり
光学ファインダーの気持ち良さ
に惹かれるのかなあ…と思うわけです。
ミラーレス機の EVF も初期の頃に比べれば随分進化しました。以前所有していた X-T1 の EVF は気持ち良さを感じるほどでした。動体相手に関しては AF より連写時の EVF の消失時間やラグの方がよりネックでしたが、E-M1 Mark II の EVF はそれを解消したかと思えるほどです。(実際に所有して限界域で試してないから確たることは言えないけど)
このところ EVF の解像度は頭打ちになっていましたが、正月早々に発表されるパナソニックのハイエンド機 DMC-GH5 では 300万画素超になって精細度も増しました。
また最近のミラーレス機はオリンパスの OVF シミュレーションのように、ファインダーで露出・色表現を確認できるというミラーレス機ならではの特徴を殺してまで、光学ファインダーっぽい EVF の見え方にする機能すらあります。
なのに、やっぱり光学ファインダーの一眼レフの方が良いかな、という層は意外と多いのかもしれません。
なにより私自身もミラーレス機をいったん全部捨てて一眼レフ一本に戻ってきた時、
趣味なのだから撮影結果だけでなく
撮影行為の気持ち良さも大切
撮影行為の気持ち良さも大切
なのだということに気づきました。
(そもそも望遠レンズ付けて、一眼レフなら双眼鏡代わりというか遠くの何かを拡大して眺めるモノになりますが、残念ながらミラーレス機の EVF では色も実際のリアルの見え方ではないから、そうはいかない)
雑誌やネット記事でライターカメラマンが
ミラーレス機を使った方が(少ない労力で)良い結果が得られる
ということを盛んに言い続け、挙句に
未だに一眼レフの方が売れていることが理解しがたい
なんてことを言ってる人を見たことがありますが、結果より過程の楽しさにおいて一眼レフを選ぶ人も少なくない、ということでしょう。
無論、ミラーレス機の撮影が楽しくないと言ってるわけではないので、念のため。ただ、普及価格帯の一眼レフもミラーレス機も価格的に差がない中で、
普及価格帯のミラーレス機の EVF はハイエンド機に比べると見え方が劣るため、光学ファインダーの方が好印象持たれるのかも
しれません。
廉価機は一眼レフでもファインダーが暗くて小さかったりしますが、E-M10 Mark II でもそうですけど、安価なミラーレス機の EVF はずっと近距離でスマホ見ているような感じで、光学ファインダーの方が見ていて自然さはありますからね。
今のご時世で、わざわざレンズ交換式カメラを買おうとする人ですから、みんな「良い写真を撮りたい」「良い撮影結果を残したい」と思っているのは間違いないでしょうが、だからと言って、写真コンテストや作品づくりに勤しむ人のように「とことん画質第一」という人はそう多くないのでしょう。
それなりにカメラや写真撮影にこだわりを持っている人だと、この記事の内容や CIPA の販売実績に違和感を感じるでしょうけれど、そういった人は販売全体から見るとマイノリティですしね。
重さ、大きさに不便があっても、ファインダーを覗いた時の自然さ、撮ってる時にファインダーから得られる心地よさ。それを優先する、そういった点が影響しているとすれば、ミラーレス機が一眼レフを駆逐していくのには思った以上に時間がかかるのかもしれません。
コンシューマーに向けて記事を書いているライターカメラマンが語る、毎度のミラーレス機礼賛を読んだり聞いたりしていると、個人的にはそんなことを昨年のいつからか思っていたりします。
(もちろん、ミラーレス機がまだ一眼レフの販売シェアを上回らない原因には、もっと他の要因があると思いますが、個人的に周りを見ていてそういうこともあるのかな、という話です。欧米でのシェアの低さは、別に一眼レフが特に大きい重いと感じられないなど他の要因も大きいでしょう)
取り留めない話になりましたが、チラシの裏ですので、この辺で。
本当は「カメラやレンズが重いのがそんなに悪いのか?」というのも書こうかと思いましたが、やめときます(^_^;)