例年、年明けには「物欲展望」なる記事を書いていることも多いのですが、今年は全くそういう気分ではないというか、物欲が全くなくなったわけではないですが、具体的にどうこうという計画も遠謀があるわけではないので、止めときます。

代わりに適当に雑記というか、適当なチラ裏な話を少々。まずは、もうすぐ発表10周年を迎える iPhone と Apple に最近思うことを。



故スティーブ・ジョブズが初代 iPhone を発表したのが 2007年1月9日でした。



Apple 復帰後、iMac、iPod、iTunesStore と、どれもヒット製品に育って飛び鳥を落とす勢いだった Apple と Jobs が一番輝いていた時に発表された iPhone。もはや伝説の発表会ですが、最大のドヤ顔発表だったと言っても過言ではないでしょう。

この発表から半年後に初代 iPhone は発売され、翌年のモデルから日本に導入され、携帯業界ライターが iPhone はドコモから出るといっていたのにソフトバンク専売でみんなビックリ、ソフトバンク躍進のキーアイテムになったのも 8年前と、ずいぶん昔の話になりました。

そんな iPhone 発表から 10年。Jobs が亡くなり、名実ともに Tim Cock が後を継いでからは

Apple はつまらなくなった、iPhone も イマイチになった


的な論調をよく目にしますが、Jobs が Cock に代わったからダメになったというより、パソコンだけでなくスマートフォンなども完全にコモディティ化してしまったこと、純粋に下請けだったメーカーとの力関係が昔とは変わったこと、その他外的要因の方が大きいように思います。

きっと Jobs が存命であったとしても iPhone は今と大差ない状況になっていた、と私は思っています。

画期的に見えた製品が時間とともに競争にさらされ、結果的に進化の行き詰まりに達するのは、一般向け工業製品の宿命でしょう。IT関係の製品はそのサイクルが早いのもまた周知の話。Jobs がいなくなったから、いれば、という問題ではないと思うわけです。

個人的には、Apple II や初期 Mac の頃から Apple を見て付き合ってきた人間より iMac、iPhone 以降の Apple で信頼してしまった人の方が変な Jobs 信仰が強かったりして、時折閉口することもあります。

(某林檎専門ライターみたいに初期から今まで敬虔な信者として、記事でも痘痕もエクボを貫き通してる人もいますが)

iPhone / iPad が先頭をまだ切っていたピークタイムの間に亡くなってしまった分、神格化されすぎてる嫌いはあるように思います。まぁ私も Apple 創設の頃からの伝説と化した逸話は嫌いじゃなく、書籍もコミックも読んでますけど、それとコレは別です。


(うめ阪スティーブは先日最終巻が発売されて完結)


もっとも、今の Apple の閉塞感は「iPhone、iPad 以降に、おおっ!と思わせる製品が出てこない」故でもあるわけですが、その点だけは Jobs がいたら違っていた、

Jobs がいたら成功するかどうかは別にして何か出ていたかも?


という気はします。ひたすら過去の製品のアップデートに終始するだけではなかった、のではないかと。

Jobs の凄さ、素晴らしさは多くの書籍、ネットその他の記事で語り尽くされていますが、個人的には「次の製品に対する見極め」「不要なものを削ぎ落とすセンス」といった点だけでなく、必要なもの(人、会社、技術、提携)を見極めてモノにできる交渉術の凄さ、が Jobs の一番凄いところだったと思うのです。(時に「お前のモノは俺のモノ」な場合もありますが ;-)

Jobs が存命だったならば次に何を出すつもりだったかは判りませんが、近年の Apple 噂話で、開発されていたという噂のあったものが中止になったという噂が流れ、“新しい製品” が何も出てこないのは、必要なモノを強力に引っ張ってこれる存在がいなくなってしまったことと無関係とは思えません。

iPhone 3GS at a Cafe
(懐かしの my iPhone 3GS)


ともあれ、亡くなった方のことを言っても仕方ないわけですが、とりあえず

2017年は iPhone 10周年だから、気合いの入った 10周年モデルが出るんじゃね?


という思いは誰しも持っていたのか、林檎系噂サイトでも同じようなことは囁かれていました。

私自身も

防滴、Suica、望遠レンズの iPhone 7 Plus は魅力的だけど、イヤホン端子ないし、デザインも変わらなかったし、6s Plus が今なお大満足できてるし、2017年は iPhone 10周年だから気合い入ったのが出るはず(`・ω・´)キリッ


と思っているわけです(^_^;)

ただ、最近の噂ではそれを否定する話も出ていたりして、

本当に iPhone 10周年に相応しい気合い入ったモデルが出るの?デザイン変わらないままの iPhone 7s だったりして…


という危惧も出てきて、どうなんだろうねぇ〜と思っていたりします。

もっとも、9ヶ月後の話を今から考えても仕方ありませんし、うわさ話に一喜一憂できるほどもうスマホに刺激はありませんから、今は

iPhone 7 を見送ったし、とりあえず Android スマホを買い換えなきゃ


って感じですね。

今年のスマホ関連は、まずコレになりそうです(たぶん)。iPhone は「次」を見極めてからでも遅くはないでしょう。6s Plus には特に不満もないし。

ただ、私の中でスマホは生活のための実用品に成り下がっていますし、それもサブ端末となれば、買うことにテンションが上がることも全くないどころか、「本当は買わずに済ませたいなあ」と思うくらいなので、その予算を捻出する気持ちすら起こらないのが困りものです(´Д` )

(以前、iPhone の進化のなさに嫌気がさして一度 Android 端末をメイン機にしたことがありましたが、半年だったか一年経たずにメイン端末を iPhone に戻した経緯があるので、Android 端末がサブであることはしばらく変えないつもり)

購入する Android 機は基本的に「おサイフケータイが使える SIMロックフリー機」になるので、その時点で選択肢がかなり限られるため、アレコレ選ぶ楽しみもありませんしねえ……

タブレットもまだ iPad Air 2 で不足を感じることもないので、壊れない限りは購入はない気がします。ただ、2年以上使ってきてバッテリーがかなりへたり気味で、モバイル利用に不安が出てきたので、近いうち1万円出してバッテリー交換だけは行うつもりです。



(オサイフ付きSIMフリー機は Arrows M2/M3 が代表的だけど…)