早くから電子書籍を利用していた私ですが、年々電子書籍の比重が高まって、とうとう今年は完全に

電子書籍で出さない、いつ出るかわからない出版社の新刊以外は全部電子書籍で購入

という年になりました。

本は紙に限るとか、もうどうでも良いです。電子書籍の方が好きな文字サイズで読めますから、

老眼が入ってきたジジイには電子書籍の文字サイズ自由度最高


であります\(^o^)/

先日、(電子書籍をなかなか出さないレーベルの新刊が出たため)数ヶ月ぶりに文庫本を読んだら、

あれ?文庫本って、こんなに文字が小さかったっけ?


と驚いてしまい、そう思ってしまう自分にもう一回驚いたくらいです。

慣れとは恐ろしいものです。老眼の進みはもっと恐怖ですけどね😭

そんな感じで電子書籍を読み始めた頃、電子インク端末(SONY Reader や Kindle)を使い始めた数年前とは違って、

もはや新しいもの好きとかではなく、大量の書籍を端末1つに入れられるという当たり前の理由でもなく、老眼という必要に駆られた電子書籍メイン化

になりつつあるのがここ1年であり、悲しいかな認めざるを得ません。iPhone 6s Plus 購入の時と同じこと言ってますね…_| ̄|○

4インチ iPhone 最高!の私がiPhone SEを買おうとして6s Plusにした、たった一つの哀しい理由

それだけに

零細でもないのに電子書籍を出さない
紙と同時発売しない出版社やレーベルは滅びろ


と思う気持ちが高まる昨今です。ついでに「紙に限る、電子は出さない」とか言ってる作者は、もうイラネ(。・ω・)σ ⌒*

世間では「電子書籍の利用率の伸びはさほど大きくない」とか「電子書籍のシェアはコミックを除くと相変わらず低い」とかいう話もあるみたいですが、他人が使おうが使わないが、どうでも良いです。

と言いたいですが、利用率が高くないと電子書籍の優先度が上がらずに、新刊の電子書籍同日発売が増えなくて困りますけど、基本は他人はどうであれ、自分が心地よく電子書籍で読めればそれで良い、です。

そんな感じで電子書籍比率がさらに高まって、一般文芸、コミック、ラノベ、その他含めた

全書籍購入数のうち 95% は電子書籍で購入した 2016年


でした。そして来年以降、この電子書籍比率は増えこそすれ、減ることはないのも確実です。

Kindle20161229D


新刊だけに限っても全体の9割を超える今年の電子書籍購入ですが、電子書籍ストアの使い方には去年までと少し変化が出てきました。端的に言えば、

複数ストアの使い分けは継続しているものの
Kindle ストアでの購入比率が高まった 2016年


でした。理由は2つ、ハッキリしています。



【理由1】BOOK☆WALKER の割引が渋くなり、新刊は Kindle ストアで買う方がお得なことが多くなった

BOOK☆WALKER は他の大手ストアに比べると未だ配信書籍に大きな欠落はあるのですが(小学館のコミックが殆どないとか)、初期の頃から大々的な割引セール(ポイント還元セールを以下、割引セールと称します)を度々行っていて、私もその恩恵を受けてきました。

おかげで 2千冊をとっくに超える購入書籍数で、全購入電子書籍の6割くらいが BOOK☆WALKER です。

ただ年々、キャンペーンの割引率が下がってきたり、割引を得るための条件づけが厳しくなってきたりというのがあって、それはまぁ仕方ないのだろうなあ…と思ってきましたが、今年半ば以降の相次ぐ変更は

「釣った魚には餌をやらない、と言ってもこれはちょっと…」

と感じるものになってきたのも事実。特に
  • 新刊は配信後1ヶ月経たないとセール対象にならなくなった
  • 前月1万円以上の購入(割引のない新刊を一定以上含む)がないと割引率は低くなる

というのがハッキリしてきてからは「新刊は Kindle ストアで買った方がええわ」ということが増えてきました。(年末は久しぶりに新刊も含めたキャンペーン実施中ですけど)

Kindle ストアでは予約時から 10% を超える割引があるものもあり、発売時には割引がなくても発売後1週間くらいで割引が始まるものもあって、最近は Kindle ストアで新刊を買った方が得なことが多く、後述する理由も含めて、シリーズ途中で BOOK☆WALKER から Kindle 購入に切り替える作品も増えてきました。

私自身の考え方として、「電子書籍は譲渡も売却もできないものなのだから、紙書籍より安価であるべき」と思っていますので(他人に意見の強要はしない)、2割くらいの割引があって納得感を得られるというのもあります。(電子書籍ゆえのメリットは十分あるのは判っていますけれど)

あと、キャンペーンとは別に、BOOK☆WALKER の良さの一つであった「作品オリジナルの本棚デザイン」も最近はあまり作られていないようですし、ある作品の本棚デザインが18巻まで収納可であったのが、作品巻数が19巻になっても放置されて使えない状態になっている(昔は収納巻数を増やすようにアップデートされていた)とかあって、これもどうでも良い感じになってきました。

何より購入書籍数が 1,000、2,000 となって、本棚自体も 70 とか 80 とかになると、アプリが重くなってくるので、こういうのも良し悪しだなあ…と。購入数も本棚数もそう多くないうちは、きれいに整理できるのは嬉しいんですけどね…

いずれにせよ、「釣った魚には餌をやらない」感じが強くなりすぎた今年の BOOK☆WALKER には良い印象を感じません。

というか、正直言って、割引率の良くない BOOK☆WALKER にどこまで魅力があるのやら…(角川系ラノベは1ヶ月先行配信するので、そこが魅力の人は別ですけど、角川系でも電撃文庫のように電子配信に未だ後ろ向きなところもありますしね)


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【理由2】Kindle Paperwhite のファームウェア更新で、電子インク端末でもコミックが随分読みやすくなった

購入数2千冊超の BOOK☆WALKER と千冊超の Kindle ストアが、私の2大利用電子書籍ストアなのですが、従来ある程度住み分けができていて、
  • コミック、雑誌などは BOOK☆WALKER メイン
  • 小説、ノンフィクション、新書その他テキストものは Kindle メイン

としていました。テキストものは目の疲れない電子インク端末で読みたいですから、液晶端末でしか読めない BOOK☆WALKER ではあまり買いたくありませんでした。

反面、コミックに関しては電子インク端末で読むとページ送りにタグがあって決して使い良いとは言えず、液晶顛末で読むなら(まとめ買いなどで冊数が多いこともあって)本の整理ができない Kindle より BOOK☆WALKER という方針でした。もちろん、以前は BOOK☆WALKER の割引率が良かったということもあります。

ところが、この秋の Kindle 電子インク端末向けのファームウェア・アップデートで、Paperwhite 以上の端末ならコミックを読むのも比較的快適になりました。最近のスマホ、タブレットと比べるとページ送りにまだタイムラグがないわけではないですが、十分実用的になりました。(コミック向けに搭載された高速ページ送り機能は、テキスト書籍にも採用してほしい…)

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今までは

コミックを電子インク端末で読むのは若干ストレスがあるから、だいたい液晶端末で読むし、それなら本棚整理のできない Kindle ストアより BOOK☆WALKER で買おう


となっていたのですが、今は

コミックを電子インク端末で読むのも実用的になったし、目の疲れが少ない電子インク端末でコミックを読みたい時もあるし、電子インク端末と液晶端末の両方で読める Kindle ストアで買う方が良いな。出先で読む時は、画面反射のない電子インク端末の方が読みやすい。


となってきました。実際、

Kindle Paperwhite でのコミック読書率はかなり高く


なりました。スマホを画面の大きな iPhone 6s Plus に変えて iPad を持ち出さないことが増えた分、Kindle Paperwhite を持ち出すことが増えたのですが、外出先でも快適にコミックを読めるようになり、

「コミックも Kindle ストアで買いたいね」

となってきたのは、今年の私の電子書籍利用での大きな変化でした。

Kindle20161229A


ということで、以上の2つの理由から、今まで BOOK☆WALKER で買っていたコミックを Kindle で買うようになってきた 2016年というのが、今年の電子書籍利用の大きな変化でした。

まぁ、正直なところ、

Google 依存と同じく Amazon 依存もあまり気持ち良いことではない


のですが、サービスの質というか、電子インク端末で読みたいとなると Kindle か Kobo しか選択肢がなく、楽天よりは Amazon を選びたいので、こうなりますね。

あと、これだけ蔵書数(購入数)が増えてきて今年気づいたことの一つとして、

1ストアで千冊、二千冊買っていると
整理すること自体が無駄、検索するのが効率的


ということに気づいてしまうわけです。

ぶっちゃけ、本棚機能で購入書籍を並べていくのは自己満足だけで、読みたい本は検索した方がずっと速い。千冊を超える蔵書をきちんと整理できる本棚機能を持つのは、シリーズを1フォルダに入れられる BookLive! くらいではないかと思うのです。

もちろん、本棚で整理する、整理した本棚を眺める、蔵書を俯瞰する、ということをしなくなってしまうと、

「あ、この本、むかし買ってたな。久しぶりに読みたいな」

という再発見がなくなる難点もあります。ただ、購入数が増えれば増えるほど、アプリという狭い空間での整理は大変になりますし(動作も重くなるしね)、時間をかけて何やってんだか…と我に還ることも増えるわけです…

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さて、私の電子書籍購入数 9割以上を占める Kindle ストア と BOOK☆WALKER を除いて、昨年 2015年に日常的に使っていた電子書籍ストアは 3つ。紀伊国屋ウェブストア (Kinoppy)、Reader Store、honto でしたが、それぞれのストアの利用法が今年 2016年でどう変わったかを以下に列挙してみます。

▶︎ 紀伊国屋ウェブストア (Kinoppy)

紀伊国屋運営で信頼できそうということで最初に日常的に電子書籍を購入し始めた電子書籍ストアで、多くの電子書籍ストアが売らんがなで無駄に派手で重いストアデザインなのに比べ、シンプルかつ大人向けのストアというデザインとお勧め内容で好きなのですが、

紀伊国屋で買った電子書籍を電子インク端末で読むために SONY Reader を買う → SONY Reader の公式ストアである Reader Store も使う(当時国内向けの Kindle 端末はなかった) → 次第に Reader Store の方がメインに

という流れで、次第に購入することも減り、とうとう 2016年は一冊も買わなくなってしまいました。

購入したもののまだ読んでいない積ん読があるために、Kinoppy アプリはインストールしているものの、もう日常的に使うストアとは言えなくなってしまいました。(Kinoppy アプリは青空文庫などの汎用 epub 書籍を読むアプリとして優秀なので、そう言った用途としても使っています)

▶︎ Reader Store

ソニーの運営する電子書籍ストア。世界中で撤退していって日本国内も撤退するかと思ったら、今年もまだ運営が続いています。紀伊国屋や KDDI、凸版などと同じブックリスタ系列なので、もし Reader Store が撤退しても紀伊国屋 か KDDI が引き継いでくれるかな?と楽観しています(^_^;)

前項のとおり同系列の紀伊国屋から購入を移行してきたものの、ソニーは新しい電子インク端末を出さなくなりましたし、ソニーの電子書籍ストア運営もいつまで続くか判りませんから、あまり積極的に買う要素はなく、ここ2年は、
  • 電子書籍フォーマットや電子取次元の関係で Kindle ストアなどでは取り扱っていない電子書籍、ブックリスタ系だけに配信されている書籍の購入
  • Reader Store で購入しているシリーズ物の新刊購入

この2つに該当する書籍だけ購入していますが、前者に該当する書籍は 2016年に1冊も買うことなく、シリーズものの新刊を数冊購入するに留まっています。

正直言って Reader Store アプリはしばらく使わないと強制ログアウトされるし、使い勝手もさほど良いとは思えないので、次第に使わなくなる方向は変わらないですね。個人的には、ソニーが手を引いて紀伊国屋に吸収され、Reader Store で買った書籍も Kinoppy で読めるようになると理想的なのですが :-P

▶︎ honto

ブックリスタが凸版系なら、こちらは大日本印刷系列。元々 bk1 というブックファースト系の紙書籍オンラインストアを利用していたら、大日本印刷が丸善、ジュンク堂、文教堂などともに bk1 を買収して、気がついたら紙・電子書籍バイブリッドストアの honto のアカウントを持っていた次第。

当初は完全スルーでしたが、今はKindle など利用している他電子書籍ストアでは取り扱っていない雑誌の電子版を購入するために使っています。ほぼ、一誌の電子版雑誌の購入のみだけに使っていますが、その雑誌の電子版はストア2社でしか取り扱っていないので、今後もたまにそれを買うために、読むために利用することになるでしょう。

はっきり言ってアプリの出来はよろしくなく、ストアもリアル書店への配慮が大きいせいか電子書籍ストアとしては微妙なところがありますが、1種類の雑誌を読むだけなので我慢できますね。


ということで、今年 Kindle と BOOK☆WALKER を除くと Reader Store と honto 合わせても 10冊に満たない購入数でした。



今年の私個人における電子書籍ストア利用について他愛もない駄文を書き連ねてみましたが、いやホント、今秋の Kindle Paperwhite のファームウェア更新によるコミック読みやすさ向上は、更新してすぐより、ずっと使い続けて「こりゃあ良くなったな」と思えるものでした。

ぶっちゃけ、

BOOK☆WALKER で買ってたコミックを Kindle で買い直したいわ…


なんて思うくらいです。

電子インク端末 LOVE じゃない人には判ってもらえないと思いますけど、液晶端末はホント目が疲れちゃうのでね……



(年末年始もまた Kindle Paperwhite が激安に)