9月末に日本国内向けにもサービスが開始された世界最大の音楽ストリーミングサービス「Spotify」。サービスインからずっと招待制という形をとり、メールアドレス登録してから順次招待コードを受け取って利用開始という手順でしたが、先週からその招待制がなくなって、使いたくなったら即登録・利用できるようになりました。

Spotifyが一般公開を開始、招待なしで利用可能に - ケータイ Watch

招待制といってもメアド登録はユーザー登録時にもあるので大して面倒なことはなかったのですが、招待メールが来るまでのタイムラグ、一手間が省けるようになったので、これで Spotify をより気軽に使えることになります。

私は国内向けサービス開始当日に招待メール登録したせいか、すぐに使えるようになって、これまでの1ヶ月半 Spotify を楽しんできました。Spotify は Apple Music や LINE Music、AWA などと同じ月額千円程度の有料プランが主力商品ですが、広告入り無料プランがあるのが目玉でもあります。

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Spotify の無料プランでは、30分おきの広告が入るというだけでなく他にも制限があり、
  • プレイリストやアルバムの再生はシャッフルプレイのみ(プレイリストの任意の曲から、アルバムの最初の曲から再生ができない)
  • プレイリストやアルバムをシャッフル再生中、曲の早送りは一定時間(1日?)内に5回のみ、後戻りはできない。操作できるのは再生/一時停止ボタンとループボタンだけ。
  • ダウンロード&オフライン再生不可、ストリーミング再生のみ

といった制限があるため、無料プランでは好きな曲を自由に聴くというのは難しいので、Spotify の有料プランや他の有料ストリーミング音楽サービス(Apple Music や AWA など)と同じというわけにはいきません。

とはいえ、私自身が1ヶ月半使ってきて

Spotify の無料プランを十分楽しめている


のも事実です。無料プランでは制約も厳しいし、ちょっと試して終わりになるだろうなあ…と思っていたのですが、これが意外と利用し続けています。その理由を考えると、3つあります。


【1】シャッフルプレイ限定とは言え、好きなアーティストや特定ジャンルを絞り込んで聴ける


聴きたい特定の曲が(ライブラリにあるのに)すぐ聴けない、アルバムを曲順に聴けない(シャッフルプレイ限定)というのは、特定の曲やアルバムを聴きたい時に聴けるはずのストリーミング音楽サービスとしては致命的とも言えますが、逆にインターネット・ラジオの1つと思えば、Spotify の無料プランはかなり優秀なネットラジオ集積サービスと言えます。

Apple Music の無料サービスでは1局のラジオのみですが、Spotify の無料プランではジャンルや TPO に応じたプレイリストが沢山ありますし、シャッフルプレイ限定とは言え、特定アーティストだけのシャッフルプレイ、指定アルバムのシャッフルプレイが無料プランでも聴くことが可能です。

無料プランの制約はあるものの、

好きなジャンルやアーティストの曲を無料で聴き放題


ということには変わりなく、特定の楽曲やアルバムの曲順にこだわなければ「無料なのに好きな曲だけ聴ける」という点についてはかなり満足できています。(アルバムの曲順にこだわらない、というのは、古い人間にとってなかなか辛いのは認めざるを得ませんが)

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シャッフルプレイ限定ゆえに、どうしても音楽ライブラリを聴くというよりは音楽系ネットラジオ感覚で聴く、使うことになりますが、豊富なプレイリスト、アーティストやアルバムを限定して聴けるため、

沢山のチャンネルのあるラジオ
好きなアーティストごとのラジオ


と思えば、かなりご機嫌に使えますし、満足度は高いですね。プレイリストもサービスイン当初より増え、サジェッションも聴いてきた積み重ねが増えてきた分、なかなか良くなってきたと思います。


【2】30分に1回の広告もラジオ感覚で聴いていれば気にならないレベル


無料プランでは無料ゆえに30分に1回程度広告が入るので、使っていてそのあたりが鬱陶しく感じるのではないかな?と危惧していたのですが、前述のようにインターネット・ラジオ感覚で聴いていることもあって、あまり気になりません。

Spotify に広告出稿する会社も増えてきたのか、サービスインの頃にはなかった会社の広告が増えていますが、今のところ不快に感じるような広告はなく、ストリーミング音楽サービスを聴いている雰囲気をぶち壊すようなものはないように思います。

30分に1回の広告の長さも30秒程度もしくは30秒+30秒のことが多く、

「無料で使わせてもらってるんだし、これくらいなら許容範囲だよね」

と思える長さです。

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もちろん広告が入ると、音楽に浸っているところを現実に戻されるような感覚があって、音楽への没入感という点では広告が邪魔するのは間違いないですが、無料利用とのバーターである広告としては納得できるレベルです。

30分に1回はさまれる広告が毎回1分以上になったりすると、明らかに音楽を聴き続けている感覚が阻害されて、無料とは言え微妙なサービスになっていますが、そのあたりの匙加減はさすが世界で最も人気のサービスという感じですね(^-^)


【3】ネットラジオ感覚ながら新たなお気に入りアーティストやアルバムの発見ができる


私自身はまだ個人の常時接続が一般的でなかった時代(テレホーダイ時代←おっさんオバハン以上しか判らない単語 ^^;)から OCN エコノミーを導入していたのですが、その大きな理由の一つが海外で始まったばかりのインターネット・ラジオ、特にイギリスの超有名クラブ「Ministry of Sound」が始めたダンス系ストリーミングサービスを聴くためでした。

(ちなみに法人向けながら国内で初めて個人でも導入可能だったインターネット常時接続サービス OCN エコノミーは、通信速度最大 128Kbps で月額 38,000円でした。今となっては超低速超高額だけど、当時は画期的なサービスでした。個人宅でいつでもネットが使い放題というだけで大興奮でしたね)

欧州のダンスミュージックトレンドをリアルタイムに自宅に居ながらに聴き続けられる、という魅力は素晴らしく、それからずっとハウス、ソウル、トランス系を中心としたダンスミュージックやロック/ポップの欧米発インターネットラジオを20年近く聴き続けていますが、近年ダンスミュージック系は Mixcloud のお気に入り DJ のプレイを垂れ流していることが多くなっています。

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ただ、Mixcloud やインターネットラジオの多くに共通する問題としてあるのが、

「あ、この曲いいな。なんていう曲だろう?なんていうアーティストだろう?」

と思っても判らなかったりすること。メジャーレーベルからリリースされている曲なら、もう1台のスマホから Shazam などの曲検索アプリをかざして判別させることも可能ですが、ダンスミュージック系の一般的ではないアーティストの曲では判明率は落ちますし、何よりも移動中などの BGM にしている場合などでそういったことができるとも限りません。

ストリーミング音楽サービスのプレイリスト再生の場合では Spotify に限らず、曲名アーティスト名はきちんと表示されますし、当該曲再生中からその曲が収録されされているアルバムの再生、その曲のアーティストのページへ行くことが可能です。

Spotify の無料プランでもそれが可能ですから、適当に選んで聴いているプレイリストの途中に「この曲いいな!」と思ったら、その曲をお気に入りするだけでなく、その曲が収録されているアルバムを聴いたり(シャッフルプレイだけど)、その曲のアーティストをお気に入りすることが可能です。

そういう意味では

無料プランでもストリーミング音楽サービスの醍醐味である
新たな曲やアーティストの発見、ブックマークが可能


であり、その点は有料プランと殆ど変わらなくできると言ってもいいでしょう。

普段は比較的偏ったジャンルしか聴いていない私でも、Spotify のプレイリストなどを通して新しいお気に入りアーティストを何名か見つけています。ですから、

無料プランでも十分楽しめて発見できるのが Spotify の良さ

というのは大きな声で言えると思いますね。

(それにしても、こんな年寄りになってもこんな激しい?ダンスミュージックを聴いてるとは思わなかった…30になったら飽きる、40になったら聴くのは無理だろうとか思っていたのですがねえ。相変わらず身体に、脳に馴染みます ^^;)

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ということで、Spotify を無料プランで1ヶ月半使い続けてきて、気に入っている点を3つあげてみました。

サービスイン直後の記事でも書いた内容とかぶるところが多いですが、良い第一印象のまま使えている、と言ってもいいでしょう。

招待コードが来たので Spotify 無料プランを3日間使ってみた 〜無料でもプレイリストに限らない大満足レベル

もちろん、シャッフルプレイ限定など制約の多い無料プランに私が満足しているのは、私個人の環境も大きく影響しています。
  • 手元にそれなりに大きな音楽ライブラリがあって(iPhone や Android スマホには 35GB ほどの音楽が入っています)、お気に入りの曲、アルバムをダイレクトに聴きたい時はそれを使えば良い
  • Amazon プライム会員のため、Amazon Prime Music が使えるので、収録楽曲数は少ないが制約のないストリーミング音楽サービスが Spotify とは別に利用可能

こういった事情があるので、

「別に Spotify がシャッフルプレイ限定、ダウンロード不可の制限があっても気にならない」

というのはあると思います。

ただ、こういった事情を抜きにしても、

誰でも無料で利用可能な Spotify を登録して損はない


という気はしますね。使うかどうか、気にいるかどうかはその人それぞれですが、招待制が終わって自由に登録、利用可能になったのですから、少しでも気になるなら試してみるのが良いのでは?と言えるサービスです。褒めたって、私に何の利益もないですけどね〜〜(^◇^;)