先日、突如日本向けのみに発表された「Kindle Paperwhite マンガモデル」。
■ Kindleの日本向けモデル、容量8倍の「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」発表 〜マンガモデルの要る人、要らない人とは?
要は Kindle 電子インク端末の中核モデル Paperwhite のストレージ大容量版ですが、マンガ読書向けに
といった改良を行われました。
ストレージの大容量化を除いた、これらマンガ読書向けの改善は従来の「第7世代 Paperwhite (2015)」「Voyager」「Oasis」各モデルにもファームウェア・アップデートで順次実現される(廉価版 Kindle は対象外)ということで楽しみにしていましたが、Paperwhite マンガモデルが出荷された昨日に Paperwhite 向けの新ファームウェアがリリースされました。

■ Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle Paperwhite (第7世代) のソフトウェアアップデート
Kindle のファームウェア・アップデートは順次、各自の端末へ自動的にダウンロードされてアップデートを促す通知がされます。が、
「マンガを読むのに高速化されたという新ファームウェアを一刻も早く試したい!」
という人は、パソコンで
の手順で、手動ファームウェア・アップデートが可能です。


私も早速、新ファームウェアにアップデートして試したのですが、
のを実感できます。
さらに
ですね。ちょっと気持ち良い感じもあります(笑)
以下が、実際に長押しによる「連続ページターン」をやってみた動画です。
指を離してからページが止まるまでちょっとタイムラグがあるところは余分といえば余分なのですが、紙の本を指でページパラパラする動作を模していると思えば、こういう動作も判らなくはありません。
「実際にこんな機能、使うんかなあ?」
と試してみるまでは思っていたのですが、
ので、私は意外とこの「連続ページターン」機能を使いそうです(^_^)
ただし、
のは注意が必要です。「連続ページターン」が使えるコミック書籍はまだ限られていて、従来の書籍ファイルを順次「連続ページターン」対応にできるよう作業中のようです。

(連続ページターン非対応書籍を開いた時で出る注意画面)
また、
になっています。(これは今後変わる可能性あり)
少なくとも当方の環境で試した限り、
という書籍が多数ありました。これでも「連続ページターン」が使えないコミックについては、前述のとおり、まだ非対応書籍であると思いますので、今後対応されることを待つしかないようです。
いずれにしても、「ファームウェア・アップデートしたけど、連続ページターンが使えない!」と慌てずに、コミックの書籍ファイルを一度削除して再ダウンロードしてみてください。
なお、連続ページターン対応の書籍ファイルになると表示設定の「アニメーション」「画面に合わせる」機能が使えなくなるようです。

(連続ページターン非対応書籍の表示設定)

(連続ページターン対応書籍の表示設定)
他にも、連続ページターン対応書籍ファイルをダウンロードし直すと画面の余白が増えて見づらくなった書籍があるのですが、これについてはまだ事例が2冊しかないので、なんとも言えません。(けど、電子インク端末は目一杯最適化されても見づらいのだから、そういうことがあるとちょっと困る)
今回のファームウェア・アップデートではページ送り関係だけでなく、2本指による「ピンチ&ズームで拡大が可能に」なりました。
スマートフォンやタブレットでは当たり前の機能ですが、従来の電子インク Kindle 端末では、ピンチで拡大縮小できる前にワンアクション(&少しの待ち)があって決して使い良くなかったのですが、今回のアップデートで“少し”マシになりました。
ただし、拡大・縮小操作時に指を離してから画面書き換えが発生するなど、決してレスポンスが良いわけではなく、
のは要注意です。ファームウェア・アップデート以前よりは拡大縮小の使い勝手がマシになっているとはいえ、拡大してから元に戻す時がちょっとまどろっこしい時もあり、「もう少し、こなれてくれないかなぁ」という印象です。
このあたりは電子インクという画面デバイスの特性もあって難しい部分もあるので、過大な要求は禁物ではありますけれども。
他には、
しましたね。できることはほとんど変わっていませんが、見た目も使い勝手も少しだけ良くなった感じでしょうか。

というわけで、今回の Kindle Paperwhite の新ファームウェアはかなり良い印象です。新型の噂も聞こえてこないですし、現行 Paperwhite より先にリリースされた Voyager の後継機も出ていない状況では、新しい Paperwhite もまだ先でしょうが、このアップデートで少し満足感が上がったかな?と思います。(コミックを読まない人はあまり関係ないでしょうが…)
もちろん、コミックを読むことについては電子インクの解像度や階調の少なさによるルビなど細かい文字の見辛さは全く変わりませんし、あらゆる動作のレスポンスが良くなったというわけではなくモッサリ動作はありますから、新ファームウェアでも電子インク Kindle でのコミック読書の欠点は何ら変わらないのは事実です。
けれど、手持ちの端末が買い替えもせずに(コミック限定だけど)レスポンス良くなったのは確かですし、個人的には
という感じです。
読書好きを除けば、決して誰にでもお勧めできるとは言いかねる電子インク端末 Kindle は、コミックに向いているとは未だ言いがたいのですが、液晶タブレットと比べると目に優しい、反射が少なくてどこでも読みやすい、という利点もありますから、ここまで欠点がマシになれば、電子インク Kindle でコミックを読むのもアリだと私は思っています。
(とはいえ、液晶タブレットでコミックを読むことに慣れきった人へ、電子インク Kindle を買って読むのがオススメなんて、とても言えませんけどね!)
それにしても、初期の Paperwhite (2012) ではコミックを読もうとするとページ送り時の画面書き換え動作やモッサリ加減にかなりの忍耐力を必要としましたが、今回のアップデートでは「昔の Paperwhite と比べるとコミックも随分読みやすくなったもんだなぁ」と感じるのも、また率直な感想であります :-)
■ Kindleの日本向けモデル、容量8倍の「Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル」発表 〜マンガモデルの要る人、要らない人とは?
要は Kindle 電子インク端末の中核モデル Paperwhite のストレージ大容量版ですが、マンガ読書向けに
- ページ切り替えが 33% 高速化した「快速ページターン」
- 長押しで高速ページめくりが可能な「連続ページターン」
(Paperwhite では7ページ/秒のページめくりが公称値) - 電子インク Kindle では見づらい細かい台詞、ルビなどを確認するのに、タブレット操作ライクなピンチ&ズームで拡大が可能に
といった改良を行われました。
ストレージの大容量化を除いた、これらマンガ読書向けの改善は従来の「第7世代 Paperwhite (2015)」「Voyager」「Oasis」各モデルにもファームウェア・アップデートで順次実現される(廉価版 Kindle は対象外)ということで楽しみにしていましたが、Paperwhite マンガモデルが出荷された昨日に Paperwhite 向けの新ファームウェアがリリースされました。

■ Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle Paperwhite (第7世代) のソフトウェアアップデート
Kindle のファームウェア・アップデートは順次、各自の端末へ自動的にダウンロードされてアップデートを促す通知がされます。が、
「マンガを読むのに高速化されたという新ファームウェアを一刻も早く試したい!」
という人は、パソコンで
- 上記 Kindle ヘルプページから最新ファームウェア (Ver. 5.8.5) をダウンロードする
- パソコンと Kindle 端末を USB で接続して Kindle のストレージをマウントする
- ダウンロードした「update_kindle_all_new_paperwhite_5.8.5.bin」というファイルを Kindle のストレージ上にコピーする
- パソコンから Kindle のストレージをアンマウントしてから Kindle をパソコンから外す
- Kindle の電源を入れて、ホーム画面右上のメニューから設定→設定画面でさらに右上のメニューを開いて「Kindleをアップデート」を実行
の手順で、手動ファームウェア・アップデートが可能です。


私も早速、新ファームウェアにアップデートして試したのですが、
電子インク Kindle でのマンガ本のページめくりは
確かに少しキビキビ動作になった
確かに少しキビキビ動作になった
のを実感できます。
さらに
画面長押しによる「連続ページターン」は
紙の本のページパラパラ送り感に近くて面白い
紙の本のページパラパラ送り感に近くて面白い
ですね。ちょっと気持ち良い感じもあります(笑)
以下が、実際に長押しによる「連続ページターン」をやってみた動画です。
Kindle Paperwhite 新ファームウェア&マンガモデルの新機能「長押し高速ページめくり」、使える書籍ファイルがまだ全部じゃないみたいだが、ご覧のとおり、なかなか紙のパラパラ感で悪くないね❗️😀👍 pic.twitter.com/CXjXkArjGO
— Double H / だぶる☆えっち (@dh_com) 2016年10月22日
指を離してからページが止まるまでちょっとタイムラグがあるところは余分といえば余分なのですが、紙の本を指でページパラパラする動作を模していると思えば、こういう動作も判らなくはありません。
「実際にこんな機能、使うんかなあ?」
と試してみるまでは思っていたのですが、
電子インク Kindle のページ移動は無駄に手順が多い&モッサリ
なので、長押し高速ページめくりの方が速い時が多い
なので、長押し高速ページめくりの方が速い時が多い
ので、私は意外とこの「連続ページターン」機能を使いそうです(^_^)
ただし、
現在 Kindle で配信されている全てのコミック書籍で
長押し「連続ページターン」機能が使えるわけではない
長押し「連続ページターン」機能が使えるわけではない
のは注意が必要です。「連続ページターン」が使えるコミック書籍はまだ限られていて、従来の書籍ファイルを順次「連続ページターン」対応にできるよう作業中のようです。

(連続ページターン非対応書籍を開いた時で出る注意画面)
また、
連続ページターン対応のコミック書籍でも
ファームウェア更新前にダウンロードした書籍ファイルは非対応
ファームウェア更新前にダウンロードした書籍ファイルは非対応
になっています。(これは今後変わる可能性あり)
少なくとも当方の環境で試した限り、
- ファームウェア・アップデート後に「連続ページターン」を試すも効かず
- ダウンロード済みのコミック書籍を一度「端末から削除」して、改めて端末にダウンロードし直す
- 今度は「連続ページターン」を試すと機能する
という書籍が多数ありました。これでも「連続ページターン」が使えないコミックについては、前述のとおり、まだ非対応書籍であると思いますので、今後対応されることを待つしかないようです。
いずれにしても、「ファームウェア・アップデートしたけど、連続ページターンが使えない!」と慌てずに、コミックの書籍ファイルを一度削除して再ダウンロードしてみてください。
なお、連続ページターン対応の書籍ファイルになると表示設定の「アニメーション」「画面に合わせる」機能が使えなくなるようです。

(連続ページターン非対応書籍の表示設定)

(連続ページターン対応書籍の表示設定)
他にも、連続ページターン対応書籍ファイルをダウンロードし直すと画面の余白が増えて見づらくなった書籍があるのですが、これについてはまだ事例が2冊しかないので、なんとも言えません。(けど、電子インク端末は目一杯最適化されても見づらいのだから、そういうことがあるとちょっと困る)
☆
今回のファームウェア・アップデートではページ送り関係だけでなく、2本指による「ピンチ&ズームで拡大が可能に」なりました。
スマートフォンやタブレットでは当たり前の機能ですが、従来の電子インク Kindle 端末では、ピンチで拡大縮小できる前にワンアクション(&少しの待ち)があって決して使い良くなかったのですが、今回のアップデートで“少し”マシになりました。
ただし、拡大・縮小操作時に指を離してから画面書き換えが発生するなど、決してレスポンスが良いわけではなく、
タブレットほどスムースに拡大縮小ができるわけではない
のは要注意です。ファームウェア・アップデート以前よりは拡大縮小の使い勝手がマシになっているとはいえ、拡大してから元に戻す時がちょっとまどろっこしい時もあり、「もう少し、こなれてくれないかなぁ」という印象です。
このあたりは電子インクという画面デバイスの特性もあって難しい部分もあるので、過大な要求は禁物ではありますけれども。
他には、
設定画面が少しスッキリ
しましたね。できることはほとんど変わっていませんが、見た目も使い勝手も少しだけ良くなった感じでしょうか。

というわけで、今回の Kindle Paperwhite の新ファームウェアはかなり良い印象です。新型の噂も聞こえてこないですし、現行 Paperwhite より先にリリースされた Voyager の後継機も出ていない状況では、新しい Paperwhite もまだ先でしょうが、このアップデートで少し満足感が上がったかな?と思います。(コミックを読まない人はあまり関係ないでしょうが…)
もちろん、コミックを読むことについては電子インクの解像度や階調の少なさによるルビなど細かい文字の見辛さは全く変わりませんし、あらゆる動作のレスポンスが良くなったというわけではなくモッサリ動作はありますから、新ファームウェアでも電子インク Kindle でのコミック読書の欠点は何ら変わらないのは事実です。
けれど、手持ちの端末が買い替えもせずに(コミック限定だけど)レスポンス良くなったのは確かですし、個人的には
ページ送りのレスポンスがここまで改善されたなら(セリフ文字サイズが小さなコミック、手書き吹き出しセリフの多いコミックを除いて)今後の Kindle コミック書籍は、目に優しい Paperwhite メインで読んでいこうかな?
という感じです。
読書好きを除けば、決して誰にでもお勧めできるとは言いかねる電子インク端末 Kindle は、コミックに向いているとは未だ言いがたいのですが、液晶タブレットと比べると目に優しい、反射が少なくてどこでも読みやすい、という利点もありますから、ここまで欠点がマシになれば、電子インク Kindle でコミックを読むのもアリだと私は思っています。
(とはいえ、液晶タブレットでコミックを読むことに慣れきった人へ、電子インク Kindle を買って読むのがオススメなんて、とても言えませんけどね!)
それにしても、初期の Paperwhite (2012) ではコミックを読もうとするとページ送り時の画面書き換え動作やモッサリ加減にかなりの忍耐力を必要としましたが、今回のアップデートでは「昔の Paperwhite と比べるとコミックも随分読みやすくなったもんだなぁ」と感じるのも、また率直な感想であります :-)
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