台風10号が東日本を襲っている本日、大阪は台風一過の秋晴れとも言える爽やかな日和になっています。一昨日の日曜日、鈴鹿サーキットでモータースポーツの夏を締めくくる「インターナショナル鈴鹿 1,000km SUPERGT 第6戦」が行われ、雨風にまみれて観戦、撮影していたので、今日みたいな日和であれば…と思わずにはいられません(>_<)

ただ、午前中の大雨でウェット路面だったのが、雨が止み、12時半のスタート前から強風で急速に路面は乾いていくわ、かと思えば、2時間に1度のペースで通り雨がザーッと降り、6時間のレースの最後まで優勝争い、表彰台争いをもつれさせて、エキサイティングなレースを楽しめた要因になったので、台風による変な天気が一概に辛かったとは言い難いところでしたけど…

20160828Suzuka1000km


さて、表題の本記事ですが、週末に投稿済みだと思っていたら、すっかり忘れていました。鈴鹿 1,000km のレース観戦へ意識が行きすぎて投稿を忘れていたようです(^_^;)

おかげで元々が与太雑談記事なのに、さらに話題の時期を外した感になりましたが、そうこうしているうちに今朝、Apple が噂どおりの 9月7日に発表会を行う際の生中継ページを公開しました。

Apple Events - Keynote September 2016 - Apple

もちろん、次期 iPhoneの発表が行われるのは確定的でありますが、少し前から、その次期 iPhone で「おサイフケータイ」が使えるようになる、という話がネットを賑わしています。

半月ほど前、石川温氏の有料メルマガで、氏がかなりの断言風味で述べていたことがキッカケで噂が巻き起こりましたが、同じ趣旨の内容の記事が先週、日経オンライン紙上でも掲載されました。

iPhoneにフェリカ 「おサイフ」に現実味:日本経済新聞

厳密には次期 iPhone に載るかも?と言われているのは、従来のガラケーや国産スマホに搭載されているおサイフケータイの規格「Felica」とは違うのですが、以下の経緯で、次期 iPhone におサイフケータイが使えるようになるかも?ということです。



  1. 国内おサイフケータイとほぼ同じ仕様が、国際標準である NFC の一規格「NFC-F」として採用

  2. iPhone が NFC-F を採用(Apple は NFC フォーラムメンバー)

  3. NFC-F を採用した iPhone で国内のおサイフケータイサービス(モバイルSuica その他)が利用できるようになる


という流れで、iPhone でもおサイフケータイが利用できるようになる、という話になっています。

石川温氏と言えば、携帯電話業界を主軸としたジャーナリストとして各媒体で著名な方ですし、私も有料メルマガを購読していたくらいですから基本的に好印象なのですが、なにせ iPhone 日本登場直前に「iPhone はドコモから出る」と言い切った黒歴史があるので、今回のことも丸呑みで信用しているわけではありません。

ただ、日経の記事と相前後して Bloomberg からも同様の記事が出ていました。

Apple Plans iPhone for Japan With Tap-to-Pay for Subways - Bloomberg

また、JR東日本が精力的に「おサイフケータイ」を NFC 国際規格に組み込もうとしていたことは周知であり、以下のような記事も含めて、過去には報道されてきました。

iPhoneでモバイルSuicaが使えるようになる? - NFC対応スマートフォンにFeliCa搭載という流れ (1) NFC Type Fの採用が決め手となる | マイナビニュース

この NFCフォーラム ジャパン・ミーティングの際の JR 東日本担当者の話では、「グローバルスマホへの NFC-F 搭載は17年4月に発売されるモデルから」とのことでしたが、意外と新しい規格大好きな Apple ですので 2016年秋の iPhone に搭載しても、確かにおかしくありません。(Suica 対応がすぐとは限らないし)

来月発表の iPhone なのか、来年の iPhone なのかは別として、JR 東日本が精力的に動いているということはモバイル Suica が対応の方向なのは間違いないでしょう。

モバイル Suica が対応となれば、Edy、WAON あたりも動くでしょうし、その他おサイフケータイを提供しているサービスも対応を前向きに考えるというのは自然な話です。制約が一番厳しいのがモバイル Suica ですから、モバイル Suica が動作すれば他は可能でしょうし、なにせ日本における iPhone のユーザー数は膨大です。みすみす見逃すはずもありません。

個人的には、モバイルSuica や WAON、ヨドバシカメラの IC カード利用に長年「おサイフケータイ」を利用しており、特にモバイルSuica の「おサイフケータイ」は東京から大阪へ戻って以降も現在に至るまで、なくてはならないものとなったままです。

ですから、

iPhone 6s Plus は非常に気に入っていて不満ないけど
本当に次期 iPhone がおサイフケータイ対応になるなら買い替えかなぁ


という衝動は高まるところですが、それすらも押し留める噂が。

次期 iPhone から本当にイヤホン端子がなくなるなら
全てのポジティブ要素を覆して買い替えを思い止まらせる要素


ですね。

この春に iPhone 6s Plus へ買い替えた理由の一つも、当時から「次期 iPhone はイヤホン端子削除」という噂が流れていて、イヤホン端子搭載の iPhone が最後になるなら買っとこう、というのもありました。

iPhone6sPlus54
(左右非対称の底面が対称デザインになるのは良いかもだけど…)


私自身、ガラケーの頃から Bluetooth ヘッドセット、Bluetooth イヤホンを使い続けていたのですが、
  • どうしてもイヤホンが重くなる
  • 充電式は充電が面倒(イヤホンまで充電するのも…)

ということで、常用するのは数年前に止めたクチですので、また Bluetooth イヤホンに戻るのも(今は)抵抗あります。

Lightning 端子から変換アダプタを付けてイヤホンを使うのも当面仕方ない措置としてありでしょうが、絶対
  • どこかでアダプタを失くす
  • TPO に応じてイヤホンを変えて出かける時にアダプタを忘れて使えず

ということは予測できますし、どうせ変換アダプタがまたボッタクリ値段なのは見えてるので、あまりポジティブに捉えられるものではないですね。

過去、Apple は独自規格大好きというだけでなく、初代 iMac 以来、Apple は旧来の端子を切り捨て上等でやってきたので、イヤホン端子を切り捨てることにも驚きはありません。そしてまた、そのことが悪かったとも思いません。私みたいなのは、年寄りの保守的思考なのかもしれません。

ただ、イヤホン端子というのは、コンピューターやスマートフォンといった情報機器だけの規格ではないだけに、どうなんだろうなあ?という気は否めません。

きっと、Lightning 端子直結のデジタル対応のイヤホンも次々と出てくるでしょうけれど、自分の好みのイヤホンに Lightning 版が出るとも限りません。イヤホンは非常に広範囲に選択肢のあるアクセサリーですが、それが極端に狭まるのは、音楽好きとして嫌だなぁ…と思います。

もちろん、一度イヤホン端子が捨てられたら、その後のモデルで復活することはないでしょうから、

いつかはイヤホン端子なしの iPhone を買わねばならない


のは確かです。

ただ今は抵抗感の方が大きく、

おサイフケータイが使える便利さと、イヤホン端子が使えなくなる不便さ


このメリット・デメリットって、どうなんだろうな?と次期 iPhone の噂を見てもどかしく思う日々です。

おサイフケータイが使えて、結局イヤホン端子はなくならなかった!というなら大歓迎で、iPhone 6s Plus は気に入っているけれど、すぐじゃなくても買い換えるしかないかなあ…ってことになるのですが、今の噂を見ているとイヤホン端子の撤去はどうやら確実っぽいですしねぇ。どうなりますやら。



(Lightning 直結イヤホンは従来から売られていますが…)