自分も家族も大病院で朝から長い長い診療待ちの時間を費やすことが多いのですが、今日は家族の付き添いで長い待ち時間を過ごして、また会計の時間待ちをしている頃合いに、キヤノンから正式に
が発表されました。
■ キヤノン:EOS 5D Mark IV|概要
■ キヤノン:EF24-105mm F4L IS II USM|概要
■ キヤノン:EF16-35mm F2.8L III USM|概要
既に国内外の情報漏洩拡散サイトでスペックから外観写真から情報流出しまくりですので、ほぼ既知の話題にと化していますが、レンズ2本はともに従来モデルの画質改善が主のようで、初代 EOS 5D とともに発売されて、私も長く愛用していた EF24-105mm F4L も今回のモデルチェンジで周辺画質、歪曲がマシになっていると良いなあ…と思っております。最初は様子見しますが、前向きに購入を考えています。
24-105F4L IS は、前モデルの周辺描写に納得いかずに売却し、紆余曲折の末に、EOS 6D 購入時にマクロ撮影も可能な EF24-70mm F4L IS USM も一緒に買ったのですが、やっぱり私にはマクロ撮影よりもテレ端が 100mm ある標準ズームの方が合ってるようで、24-70F4L IS は既に友人に譲って新モデルを待っておりました :D
新しい 24-105 は今時のレンズにしてはあまり寄れない仕様はそのままですが、寄りの撮影には 24-70F4L IS がありますし、近接撮影時の描写も整えようとすると他にしわ寄せが来る場合がありますので、「テレ側長めの標準ズーム」としてコレで良いようにも思っています。個人的には、フッ素コーティングなしのレンズはもう嫌なくらい便利に感じてるので、それが採用されたのも◎ですね。
また、EOS 5D Mark IV の方は
という感じで、超保守的な仕様の中に飛び道具が隠されてる感じのモデルになっています。
まとめとして、従来機 Mark III との比較を中心に、おおまかなスペックを箇条書きにしておくと、以下のようになります。
印象としては
と言った感じでしょうか。
あとは、どうしても
ってのはありますねぇ。5Ds の現行価格より高い値段じゃないですか…
事前リーク情報で 5D Mark IV のスペックの大人しさに文句つける人が多いのは Mark III の時と全く同じ展開でしたが、Mark III はそれでもそれなりに納得できる価格であったり、4年間あまり不足を感じないモデルで居続けられたわけですが、
であり、連写コマ数も無理せず秒7コマ、と手頃なところで収めてきた感満載の割には、ボディ単体で税込40万円台半ばですから、悪いとは言えないけど、どこかしら「4年後まで大丈夫っすかね?」感が否めません。
EOS 80Dの時と同様、「頑張ればできたけど、とりあえずこんなもんで」感は、いつものキヤノンでありますが、二桁機と違って4年間最前線で戦う機種だけに、
という不安は Mark III の時と違って、ちょっと垣間見える気がします。ミラーレス機の性能向上も激しいですしね。
唯一 5D Mark IV のエポックメイキングな点と言っても良い「デュアルピクセルRAW フォーマット」がどれくらいの効果があるのかは、今後実写される方、初期購入組のインプレッションを待たねばなりませんが、70D から採用が始まった「デュアルピクセルCMOS」を本来のライブビューAF のためでなく、こういった形で応用してくるには興味深いですが、それも基本性能の高さあっての話ですからね。
もっとも個人的に地味に注目されてもいいと思っているのは、Wi-Fi 搭載とともにボディ単体で実現した FTP/FTPS 転送機能。いいですね。パソコンへの Wi-Fi 画像転送を、ちまちまアプリでやることなく、がっつり FTP で転送できるのは、プロの要求の一つでしょう。
いずれにせよ、画素数を上げてきたこと以外は、巷で言われるようにかなり保守的な仕様かなあ、と思いますし、それでいてこの価格はちょっと微妙です。画素数もライバル機であるニコン D800 が4年前に実現していることなので、特筆するほどのことでもないですから。
3,000万画素ゆえの秒7コマ、バッファ十数コマという仕様になったのでしょうけれど、この連写仕様ではスポーツ撮影時などでは不安がありますし、40万半ばという価格を考えると、むしろ動体撮影ユーザーの中には「5D Mark IV がコレなら、もう一息頑張って 1D X Mark II へ行くか」となる人も多そうです。
また、初代、Mark II の頃には、"手が届くフルサイズ機" という売りもありましたが、ここまで値上がりするとそういう感じじゃなくなりますし、その役目は 6D シリーズに譲ったということなのでしょうが、ここまで高くするならもう少し頑張ってくれてもなぁ…感が、個人的にもなくはないですね。3,000万画素でなくていいから、秒8コマ以上、バッファ20コマ以上あれば、手元のボディ全部売っても乗り換えたいところでしたが……(−_−;)
ま、ニコンには D810 後継機で D5/D500 の勢いを持ってガツン!とキヤノンを叩く機種でも出していただいて、キヤノンのケツに火をつけてもらうことを期待しましょうかね…
- EOS の大主力機種である EOS 5D の Mark IV
- キットレンズの一つでもある EF24-105mm F4L の II型
- 大口径超広角ズーム EF16-35mm F2.8L の III型
が発表されました。
■ キヤノン:EOS 5D Mark IV|概要
■ キヤノン:EF24-105mm F4L IS II USM|概要
■ キヤノン:EF16-35mm F2.8L III USM|概要
既に国内外の情報漏洩拡散サイトでスペックから外観写真から情報流出しまくりですので、ほぼ既知の話題にと化していますが、レンズ2本はともに従来モデルの画質改善が主のようで、初代 EOS 5D とともに発売されて、私も長く愛用していた EF24-105mm F4L も今回のモデルチェンジで周辺画質、歪曲がマシになっていると良いなあ…と思っております。最初は様子見しますが、前向きに購入を考えています。
24-105F4L IS は、前モデルの周辺描写に納得いかずに売却し、紆余曲折の末に、EOS 6D 購入時にマクロ撮影も可能な EF24-70mm F4L IS USM も一緒に買ったのですが、やっぱり私にはマクロ撮影よりもテレ端が 100mm ある標準ズームの方が合ってるようで、24-70F4L IS は既に友人に譲って新モデルを待っておりました :D
新しい 24-105 は今時のレンズにしてはあまり寄れない仕様はそのままですが、寄りの撮影には 24-70F4L IS がありますし、近接撮影時の描写も整えようとすると他にしわ寄せが来る場合がありますので、「テレ側長めの標準ズーム」としてコレで良いようにも思っています。個人的には、フッ素コーティングなしのレンズはもう嫌なくらい便利に感じてるので、それが採用されたのも◎ですね。
また、EOS 5D Mark IV の方は
特筆するスペックも CFast カードの採用すらない超コンサバモデル
と思いきや、デュアルピクセルRAW という新フォーマット採用
と思いきや、デュアルピクセルRAW という新フォーマット採用
という感じで、超保守的な仕様の中に飛び道具が隠されてる感じのモデルになっています。
まとめとして、従来機 Mark III との比較を中心に、おおまかなスペックを箇条書きにしておくと、以下のようになります。
- 新開発3,040万画素センサー(Mark III は 2,230万画素)
- 画像エンジンは DIGIC 6+ シングル
- 常用感度 ISO 100〜32,000、拡張感度 ISO 50〜102,400
(Mark III とは常用感度が 25,600→32,000 になったのみ) - EOS 1D X Mark II に続く、カメラ内 DLO(デジタルレンズオプティマイザー)搭載、回折補正機能
- デュアルピクセルRAW 初採用
- シャッター速度は従来通り 30秒〜1/8000秒(シンクロ 1/200秒)
- シャッター耐久回数は 15万回
- 連写は秒7コマ、ライブビューの AI Servo AF 時は秒4.3コマ
- 連写コマ数は RAW 17枚、RAW+JPEG 13枚(UDMAモード7 対応 CF使用で最大21枚、16枚)
- 全点 F8 AF 対応の 61点 AF 測距点
(Mark III と測距点数は同じだが F8 AF 対応、中央測距点の低輝度限界が -2EV → -3EV) - 7D Mark II、1D X Mark II 同様のラージゾーンAF追加
- EOS iTR AF 追加
- ライブビュー AF に EOS 70D 以降の中上級機搭載の デュアルピクセルCMOS AF 追加
- ライブビュー AF の測距輝度限界は EOS シリーズで初めて -4EV まで可能に
(Mark III は +1EV 以上、1D X Mark II は -3EV 以上、7D Mark II や 80D は 0EV 以上) - 測光は EOS iSA システム、15万画素 RGB + IR 測光センサー&252分割測光、EV 0〜20 対応
(Mark III は旧システム 63分割測光、EV 1〜20 対応) - 動画撮影は最大 4K 30fps(4:2:2 MJPEG)、その他 FHD 60fps(ALL-I、IPB)、HD 120fps(ALL-I)など
- カメラ内で 4K 動画から 880万画素 JPEG 画像切り出し可能
- ファインダーは従来どおり、視野率 100%。倍率 0.71倍。アイポイント21mm、2軸電子水準器付き
- 背面液晶は EOS 初の色調補正可能なタッチパネル付き 3.2インチ162万ドット
(Mark III はタッチなし 104万ドット) - タッチ AF、タッチシャッターあり
- フリッカー低減機能あり
- 今年発売の EOS 1D X Mark II、80D 同様、ピクチャースタイルに「ファインディテール」を追加
- GPS & Wi-Fi 内蔵(802.11 b/g/n)、NFC 対応
- ワイヤレスファイルトランスミッター不要の FTP/FTPS 転送機能を EOS シリーズ初搭載
- メモリーカードは従来どおり、CFast ではない通常の CF(UDMA 7)と、UHS-II 非対応の SD/SDHC/SDXC の2スロット
- 防塵防滴仕様
- リモートレリーズ端子が前面に変更(ロゴ部分が端子カバーに)
- バッテリーは従来どおり LP-E6N / LP-E6
- ボディサイズは 150×116.4×75.9mm(Mark III より幅 2mm 小さくなって、高さが 0.5mm アップ)
- ボディの重さが 800g と Mark III に比べて 60g 軽量化!
- 2016年9月8日発売
- 価格はキヤノン直販でボディ単体 432,500円(税別、以下同じ)、24-70 F4L レンズキット 547,500円、24-70 F2.8L II レンズキット 617,500円、24-105 F4L II レンズキット 557,500円(こちらのみ10月下旬発売)
印象としては
(5D Mark III + 1D X Mark II)÷ 2 + α
と言った感じでしょうか。
あとは、どうしても
コンサバな仕様の割には、値上がり激しい…
ってのはありますねぇ。5Ds の現行価格より高い値段じゃないですか…
事前リーク情報で 5D Mark IV のスペックの大人しさに文句つける人が多いのは Mark III の時と全く同じ展開でしたが、Mark III はそれでもそれなりに納得できる価格であったり、4年間あまり不足を感じないモデルで居続けられたわけですが、
- メディアは従来の CF のまま、SDカードも UHS-II 非対応
- そのせいもあって RAW+JPEG での連続撮影枚数が 13〜16枚と、1D X Mark II に続くモデルとしては物足りない
- 上限常用感度も 1/3段上がったのみ
- 動画は 4K に対応したが、1D X Mark II のように 60p はサポートせず 24/30p のみ
- ライバル機に比べて狭い測距点エリア(測距点数は単純比較しても意味ないので、どうでもいい)
であり、連写コマ数も無理せず秒7コマ、と手頃なところで収めてきた感満載の割には、ボディ単体で税込40万円台半ばですから、悪いとは言えないけど、どこかしら「4年後まで大丈夫っすかね?」感が否めません。
EOS 80Dの時と同様、「頑張ればできたけど、とりあえずこんなもんで」感は、いつものキヤノンでありますが、二桁機と違って4年間最前線で戦う機種だけに、
4年不満なく使っていけるのかどうか?
という不安は Mark III の時と違って、ちょっと垣間見える気がします。ミラーレス機の性能向上も激しいですしね。
唯一 5D Mark IV のエポックメイキングな点と言っても良い「デュアルピクセルRAW フォーマット」がどれくらいの効果があるのかは、今後実写される方、初期購入組のインプレッションを待たねばなりませんが、70D から採用が始まった「デュアルピクセルCMOS」を本来のライブビューAF のためでなく、こういった形で応用してくるには興味深いですが、それも基本性能の高さあっての話ですからね。
もっとも個人的に地味に注目されてもいいと思っているのは、Wi-Fi 搭載とともにボディ単体で実現した FTP/FTPS 転送機能。いいですね。パソコンへの Wi-Fi 画像転送を、ちまちまアプリでやることなく、がっつり FTP で転送できるのは、プロの要求の一つでしょう。
いずれにせよ、画素数を上げてきたこと以外は、巷で言われるようにかなり保守的な仕様かなあ、と思いますし、それでいてこの価格はちょっと微妙です。画素数もライバル機であるニコン D800 が4年前に実現していることなので、特筆するほどのことでもないですから。
3,000万画素ゆえの秒7コマ、バッファ十数コマという仕様になったのでしょうけれど、この連写仕様ではスポーツ撮影時などでは不安がありますし、40万半ばという価格を考えると、むしろ動体撮影ユーザーの中には「5D Mark IV がコレなら、もう一息頑張って 1D X Mark II へ行くか」となる人も多そうです。
また、初代、Mark II の頃には、"手が届くフルサイズ機" という売りもありましたが、ここまで値上がりするとそういう感じじゃなくなりますし、その役目は 6D シリーズに譲ったということなのでしょうが、ここまで高くするならもう少し頑張ってくれてもなぁ…感が、個人的にもなくはないですね。3,000万画素でなくていいから、秒8コマ以上、バッファ20コマ以上あれば、手元のボディ全部売っても乗り換えたいところでしたが……(−_−;)
ま、ニコンには D810 後継機で D5/D500 の勢いを持ってガツン!とキヤノンを叩く機種でも出していただいて、キヤノンのケツに火をつけてもらうことを期待しましょうかね…
コメント