一ヶ月ほど前にクラウドメモサービスの雄「Evernote」が有料プランの値上げを発表し、同時に無料版の利用制限を引き上げて利用端末2台まで、となりました。

Evernote の価格プランの改定について - Evernote日本語版ブログ

「Evernote を使えばこんなに便利!」「できる人は Evernote をこんなに活用している!」なんていう記事がメディアでも個人ブログでも雨後の筍のように氾濫しましたが、結局パワフルに使っている人は少数なのでしょう。

周りを見てもキャンペーンがらみではなく自分でお金を払って Evernote の有料プランを使っている人は2人いますが、うち1人は今回の値上げで有料ユーザーを止めて無料版を使いつつ代替策を探すそうです。

ちなみに発表直後には値上げ対策として、割安になったソースネクストのパッケージ版「Evernote プレミアムパック」を購入するという手段もありましたが、早々に売り切れ、そしてすぐに販売終了になってしまいました。



かく言う私も Evernote の有料プランユーザーになったことは数年ありましたが、docomo 端末契約のおまけなど何かとサービスで付いてきたもので、それらの間も含めて Evernote をガシガシ使いまくったことはなく、当然自分でお金を払って有料プランに加入したこともありません。

そして、Evernote の便利さは使っていて私も十分感じていたものの、ここ1年くらいはもう全く使わなくなってしまいました。その理由は

メモアプリにしては重くなりすぎ


ということ。

これはひとそれぞれ印象が違うと思いますが、軽くレスポンスの良いメモアプリが好きな私としては、初期の頃はともかくどんどん機能が増えて便利なことも増えた分、もっさり感が気になってきて使わなくなってしまいました。テキストメモとしても、テキスト分量が多いと動作が鈍くなるのは厳しかったですね。

だからと言って Evernote ほどの多機能メモアプリをそのまま代替できるアプリ、サービスもないのは事実で、結局自分の使い方を考えて、どこか妥協するか、もしくは複数サービスに割り振るか、的なことになります。

一般的に Evernote 代替のメモアプリというと、以下のアプリがメジャーどころでしょうか。


  • Microsoft OneNote

  • Google Keep

  • Apple iCloud メモ


OneNote を除く2つは Evernote の多機能さに比べると劣りますし、そもそも OneNote 含めていずれのアプリも Evernote とは方向性が違うものばかりです。

そして、この3つの中で Evernote 代替になり得るアプリ/サービスはといえば OneNote 一択でしょう。
  • テキストだけでなく画像、PDF、手書きなど様々なメディア、メモ形式に対応
  • OneNote Web Clipper を使うことでウェブページのクリッピングメモが可能
  • オフライン利用も可能
  • PDF や PowerPoint への出力

と言った点があって、機能的には Evernote の代替としてなり得る要素を持っています。

保存先は OneDrive 限定という制約はあるものの、無料でもアップロード容量に制約はないし、端末台数制限もなく、機能的な制約もないのは Evernote に勝る点です。私自身、Evernote から移行して一時期は OneNote をメインに据えようかと思って使っていました。

ただ、
  • アプリとしては Evernote より遥かに重い、起動に時間が掛かる
  • OneNote は Windows タブレットで使ってこそのアプリだなあ、という他環境との使用感、機能の落差

の2点があって、Windows タブレットが自分のメインタブレットになりえなかったこと、やはりメモアプリは機能より軽快さを求めたい気持ちから、OneNote もメインの日常的に使うメモアプリには成りえませんでした。

ただ、OneNote の機能性と無料版でも様々なメディアをアップロード容量を気にせずに入れておける便利さはあるので、

OneNote は日常的なメモアプリとしては使えなかったが
ウェブクリップなど情報ファイリングアプリとしては Evernote の代わりに


使っています。そういう意味では Evernote の正統的な代わりとして使ってるとも言えます。

反面、軽快なメモアプリとしては Google Keep も使ってみた時期はあったのですが、「wri.pe」という markdown 記法が使えるウェブベースのテキストメモサービスを知って、Google Keep から乗り換えました。

https://wri.pe

wri.pe はウェブベースですからモバイル端末含め、全ての端末で利用できますし、HTML5オフライン機能も利用できるので、テキストメモアプリとなんら遜色ない機能性があります。

AppleMemo7
(最近利用頻度が落ちてしまったけど…)


ウェブベースでありますが、無駄な装飾、広告などが一切ないので非常に軽く、そこらのメモアプリよりずっと軽快サクサクに使え、キーボードショートカットがあるので、パソコンから利用する場合にも便利です。

ただ、wri.pe はあくまでテキストのみが対象のメモサービスです。軽快なテキストメモとしては wri.pe で十分ですし、それゆえ今でも wri.pe は使ってるのですが、

やっぱり画像をメモに貼りこみたい時はちょくちょくあるし、手書きメモしたい時もある。だからと言って、重い OneNote アプリを起動するのはまどろっこしくていけない


という思いがチラチラと強まっていた時に出てきたのが、iOS 9(とMac OS / El Captain)の Apple 純正メモアプリ。

AppleMemo1


iOS 純正メモアプリなんて、それこそ iOS の、ごく初期くらいしか使ったことないわ、という人は多いのではないかと思います。iOS 3 だったかくらいまでで、サードパーティの高機能メモアプリが色々と出てきてからはすっかり無視されていた存在だと思います。

iOS 9 になって急に純正メモが高機能化して、
  • 手書きメモが描けるようになった
  • 画像が貼り込めるようになった
  • チェックリストが作れるようになった
  • テキストメモもリッチテキスト対応

となって、「今さら急にどうしたん?他にやること無くなったから?Google Keep 対抗?」と言いたくなるような進化っぷりでした。

私自身、Windows や Android も使っていますが、メインの環境は Mac と iOS(iPhone/iPad)ですから、

日常用メモアプリは Google Keep に戻ろうと思ったけど、Apple 環境メインだから新しい純正メモアプリを試してみるか…


と、そんな(あまり前向きじゃない)感じで使い始めたのが昨年末だったでしょうか。

当初は、一番頻度の高いテキストメモは前述の wri.pe を使っていましたから、画像メモや手書きメモのために iOS 9 純正メモアプリを使っていました。特に Apple 純正メモアプリ最大の難点としては

Android 端末で Apple 純正メモアプリの内容にアクセスできない


のが問題でした。Google Keep は Android だけでなく iPhone/iPad でも使えるのに、まぁいつもの Apple らしさですが、

AppleMemo5
Android のウェブブラウザで icloud.com をアクセス拒否


させるのは、いささかやりすぎだと思うんですけどねぇ。

AppleMemo6
(Firefox使えと書いてあるけど、Android版Firefoxでは拒否される)


この Android 環境からは icloud.com にウェブブラウザでアクセスしてもメモの内容を開けないという最低最悪の問題点はあるにせよ、ちまちまと使っているうちに、

まずまず軽快で、機能的にも必要最小限なものは揃ってるシンプルさで、意外とアップル純正メモって良いかも?


と思い始めて、徐々に使う比率が増え、

気がつけば iOS 9 & MacOS のアップル純正メモがメインのメモアプリになってた


という感じです。

チェックリスト機能なんかも「マークダウン記法が使える wri.pe でも利用できるから別に要らんわ」と思っていたのですが、Google Keep 同様にアプリベースのチェックリストは見た目も良くて、やっぱりイイ感じです。



Google Keep もポストイットアプリだった昔とは違って高機能化しており、特に

「Google カレンダーと連動する Google Keep のリマインダー機能は意外と便利」

だったりするので、アップルもリマインダーアプリと統合してしまえばいいのに、なんて思いますが、iOS 10 の様子を見ていると次回はあまりメモアプリ周りで変わることはなさそうですね…

ただ、Android版アップル純正メモアプリがないのは仕方ないにせよ、

Android のウェブブラウザからも icloud.com サイトを使わせてくれ!内容を見させてくれ!

とは思いますね。閲覧くらいできないわけがないどころか、すぐできるレベルだと思うのに、なんでなのですかねぇ…

あと、以前使っていた Evernote 代わりという点で言うと

Apple 純正メモはウェブクリップできずリンクが貼られるだけ


なのは残念ですね。

サードパーティ潰しのアップルさんなのですから、ここはいっそウェブクリップを完全な形でメモに貼り込めるようにすれば幸せになれる人が多いでしょうし、Google Keep との差別化にもなるし、iCloud のストレージを増量してくれる人も増えると思うんですが(笑)

AppleMemo4
(一見、ブラウザからウェブクリップ的に共有できると見せかけて…)

AppleMemo3
(単なるサムネイル付きリンクなのは残念 -_-)


というわけで、チラ裏記事ではありますが、最近日常用メモアプリとしてアップル純正メモをメインに使っているという話でした。

もちろん、アップル純正メモが一番良いというつもりはなく、あくまで Mac & iOS 端末メインの私だから何となく便利さに流されて結局こうなってる感は大いにあります。

特に、Android 端末からアクセスできないのは私の中でも割と致命的な欠点なので、アップル純正メモが良いというつもりは全くありません。ありませんが、Apple メインの環境にいるとなんだかんだで使いやすいかな…とは思いますね。

Google Keep もパソコンで独立したアプリになっていればいいのですが、パソコンでは Chrome 拡張使え、となると、Chrome は第2ブラウザである私の中では使いたいテンションが下がってしまうのですよね…

なんにせよ、昔は雨後の筍のように共有メモアプリ、共有メモサービスがあったのに今は…という状況を思うと、有料メモなんてのは意外と需要少ないのかもしれませんね…