WWDC 基調講演も終わって Apple 関連の次期 OS が概ね明らかになったのですが、改めて

今の IT メジャー企業で最も保守的なうちの一つがアップル


というのを露呈した感が十分出ていました。同時期の E3 の方が VR タイトル始め、興味惹かれるものが多い印象。

もちろん、VR やら何やらの業界トレンドを追えば良いというものではないですが、とにかく新しいものが何も無さすぎでした。もうワクワク感とかいう言葉を使うのはアップル宣伝某ライターくらいしかいないでしょう :-P

こうなると今秋登場の iPhone 7 も特に新味がなさそうな気配が強くなってきて、さらに薄くなってイヤホンジャック廃止とか Plus モデルではデュアルレンズだとか言われていますが、どうなってしまうんでしょうか…

半年遅れで iPhone 6s Plus に買い換えた私は当面 6s Plus で行く予定ですが(来年の iPhone 10周年記念モデルには期待)、iPhone 7 でイヤホンジャックが廃止されるという噂が出てきたのも 6s への背中押しの一因だったことは否めません。

さらに薄くなるのはいいかもしれませんが、以前 iPad Air から Air 2 に買い換えた時に「この薄さは(表面積に比べて)むしろ怖いくらいの薄さ」と感じたので、これ以上薄くなるのもどうかと思うんですよね。

ジーンズの尻ポケに入れる派としては、Plus モデルのサイズでこれ以上薄くなると座ったときに割れそうで…冗談じゃなくホントに。(6s Plus でも気を使います ^^;)

iPhone6sPlus04


ともあれ、3ヶ月前に iPhone 5s から iPhone 6s Plus に買い換えて、いま出回ってるスマートフォンでも一番小さな 4インチ液晶から、大きめ画面の(iPhone では最も大きな)5.5インチ液晶のスマホに切り替えたわけですが、その点の善し悪しについては、購入直後から散々書いてきました。

小さなスマホ好きが敢えてデカい iPhone 6s Plus に買い換えて2ヶ月【想定どおり編】
小さなスマホ好きが敢えてデカい iPhone 6s Plus に買い換えて2ヶ月【思惑どおりに行ってない編】

時間が経ってもこのあたりは変わらないのですが、上記記事などで触れたとおり

画面がここまでデカくなると(元々の目的であった)老眼に優しくなるだけでなく、タブレットじゃなくスマホでもやろうと思えることが増えた


ということはあります。

元々買い換えるキッカケになった iPhone SE ではなく 6s シリーズにしようと決断したこと、さらに Plus じゃないノーマル 6s ではなく 6s Plus にしたのは老眼が主な理由でしたが、後者に関してはノーマル 6s と同じ 4.7インチ液晶端末をサブ機 Android で使っているので、

「4.7インチ液晶端末では従来と使い方が大きく変わらないだろう、変化を求めるなら 5.5インチ液晶の Plus にしよう」

という判断でした。そして手に余るのを覚悟で 6s Plus を思い切ったわけですが、想像していたとおり、いや想像以上に

5.5インチという大きな液晶のスマホになると
使い方も少し広がってくるなあ


と実感しまくっています。スマホとして使い方が変わるのではなく、使い方が広がる、という印象です。

具体的にどういった点に「使い方が広がる」のかと言うと…



  1. 写真を見る/見せる、地図を見る/示して説明する、といった時に、タブレットを出さなくても良いかと思えるサイズ
    (4〜4.7インチ画面だと人に見せるというには小さすぎたし、自分で見るにしてもちょい見程度で写真を見る感じではなかった)

  2. 以前の記事で触れたように、カーナビとして実用的に使えるサイズ
    (5インチ以下の画面だと小さすぎると感じたし、iPad mini 程度のタブレットをダッシュボード上に置くとむやみに視界に入って鬱陶しいので、スマホナビは5.5〜6インチがちょうど良い)
    iPhone6sPlus50

  3. 電子書籍で文庫本を読む感覚にちょうど良い感じ
    (購入前から用途の一つに想定しつつも使ってませんでしたが、少し前から使い始めてすっかりお気に入りに :-)
    iPhone6sPlus48

  4. タブレットの大きな画面でしか使うことのなかったアプリ、行わなかった作業を、この画面サイズならスマホでも使う気になった
    (Lightroom mobile、iMovie、外部キーボードを使っての各種作業など)
    iPhone6sPlus26


といったところでしょうか。

いずれも今までならバッグから iPad Air 2 を出してきて…となるところが、そのままスマホで見たり、見せたり、使ったりできるようになったのは、ホント良いですね。

いずれの作業も大きな画面のタブレットの方が効率がよい、便利なのは当然ですが、
  • カバンから取り出して…という一手間が省ける
  • 必ずしもタブレットを持ち歩かなくても良くなった

ということ、特に後者は個人的に大きいです。

今まではノートパソコンを持ち出す時以外は(老眼が入ってきたこともあって)ほぼタブレットを携行していましたが、荷物の多い時には心おきなく自宅に置いて出られるようになりました :-D

もちろん、今も iPad Air 2 は愛用していますが、大型画面のスマートフォンを使ってみて初めて、

スマホの大型化とともにタブレットの存在感が薄くなったのも判るわ〜


と実感しましたね。

一番愛用のタブレットが iPad Air 2 だから使い分けというか十分併用できていますが、7インチクラスの小型タブレットだったら「なくてもいいや」となっていたかもしれません。私自身、7インチタブレットの Nexus 7 はベッドサイド専用で、それ以外では使わなくなっています。

最近増えてきた、格安 SIM と組み合わせるような廉価 SIMロックフリー Android 端末でも殆ど 5インチ以上、5.5インチ程度の大画面端末も珍しくないですから、そりゃ7インチクラスのタブレットの売れ行きが下がるのも当然だなあ、と。

大画面スマホで小型タブレットを完全に置き換えできないけど
ある程度は代用できる


というのは、4インチ台の画面サイズのスマートフォンを使っていると全く実感できませんでしたから、やはりこういうのは実際に長期間使ってみることで(理屈抜きで)判ることだと思い直しました。

iPhone6sPlus08


思えば、Galaxy Note や Xperia Z Ultra などが出てきた時、こういった大画面スマホは「ファブレット」と俗称されていて(最近は Android スマホが大型化しまくって珍しくなくなったためか、あまり聞かれない?)、当時は “売らんがためのカテゴリーネーム” としか思えませんでしたが、こうして実際に使ってみると

これくらいの画面サイズになると
本当にスマホとタブレットの中間


というのは実感しますから、一時期「ファブレット」と俗称されていたのも言い得て妙だったな、と今になって思います(^_^;)

4.7インチはもちろん、5インチくらいの画面サイズでもまだ普通にスマホだと思うのですが、5.5インチくらいになると画面を見ていて没入感というか、それに近いものが出てくると感じます。(このあたりは個人差があるでしょう)

もちろん、5.5インチ程度の液晶ではタブレットほど画面がデカくない分、没入する時の顔と画面の距離はどうしても近くなってしまうので、その点はよろしくありませんから、「ファブレット」としての理想はもう少し大きめかな?とは思います。

もっとも、画面サイズが大きくなる=端末サイズが大きくなる、であり、個人的にメイン端末で常用するには 6s Plus 以上のデカい端末はさすがに厳しいと思っていますが、iPhone は昨今の Android 機で見られるような狭額縁仕様ではないですから、iPhone も狭額縁にすれば同じサイズ感で 6インチとは言わなくても 5.7〜5.8インチくらいは実現できるのではないかと思っています。(実際 Android 端末には存在する)

iPhone 7 はそのあたりの仕様が変わる噂は全く皆無なので、画面サイズなどは何も変わらないのでしょうけれど、来年の iPhone 10周年記念モデルでは狭額縁仕様になって、端末サイズそのままに画面サイズはもうすこし大きくなっても面白いのではないかなあ、なんて思う昨今であります。

(Plus ではないノーマルモデルが狭額縁仕様になって、少しでも大きな画面になる方が喜ぶ人が多そうですけれど)



(PowerPlus mini 3廉価版はセール終了後も買いやすい値段で、対抗でANKERも値下げ)