前回記事で、地図&カーナビアプリ「MapFan+」のことを書きました。
■ 大好きな地図&ナビアプリ「MapFan+」の有料課金継続を止めた2つの理由
「MapFan+」は地図だけでなくカーナビ機能も持っているわけですが、最近のカーナビアプリは機能も充実の一途を辿っていて、特にカーナビに特化した有料アプリは機能や情報量が車載カーナビと遜色ないレベルです。
唯一、スマホカーナビはジャイロセンサーがないのでトンネルやビルの谷間、山間部での自車位置がズレやすい点だけは車載カーナビを超えられませんが、それ以外はほぼ同等レベルになってきたと言ってもいいくらいです。
(正確にはスマホカーナビというかスマホの位置情報は Wi-Fi によるアシストもあり、一部のカーナビアプリはスマホのセンサー情報を活かしてジャイロセンサーがない欠点をフォローしているので、必ずしも GPS だけの位置情報ではありません)
ともあれ、スマホのカーナビアプリというか、iPhone のカーナビアプリを改めて見てみると、一時期は雨後の筍のように数多くのカーナビアプリが存在していたものの、現在は
感じです。
去年あたりから出てきているカーナビアプリもありますが、適当にググって数年前のカーナビアプリ紹介ブログ記事などを見てみると判りますが、そこで紹介されているアプリで少なくない数が AppStore から撤退済みだったりします。
そんな、一大勢力だったカーナビアプリが激減した原因といえば、まずは何と言っても Google Maps。
■ Google マップ (App Store)
対応当初は「高速もロクに認識しねえとか使い物にならねえわ」レベルだった Google Maps のカーナビ機能でしたが、無料で地図アプリの大定番 Google Maps が日本国内でもカーナビ機能に対応したことは大きく影響しましたし、徐々に改良されて今ではだいぶ実用的になりました。
そして、淘汰の決定打になったのは Yahoo! カーナビ。
■ Yahoo!カーナビ (App Store)
Yahoo! カーナビに関しては無料ながらも(基本機能は)有料カーナビアプリと大差ないレベルにあり、NAVITIME 系カーナビアプリの精度を必要としなければ、これで十分という人は多いでしょう。
他のアプリで有料課金が必要としている渋滞情報などを無料で提供していますし(Yahoo! ID ログインは必要)、何より Google と並ぶ利用者の多い Yahoo! ですから、みんな手を出しやすいアプリでもあります。
(ポータブルカーナビは大打撃ですっかり価格帯が変わりました)
そういった強力な無料アプリが出てきた以後も、なお生き残る他のカーナビアプリには各自それなりに特徴があり、特に有料アプリは「金が取れるレベル」でないと生き残れていません。
そんな iPhone 向けカーナビアプリの現状で、いま主に使われているカーナビアプリといえば、上記2つの無料カーナビアプリの他に、以下のアプリが挙げられるでしょうか。
他にもありますが、概ねこのあたりが使われてると思います。(他のアプリには上記アプリがベースになった製品も存在します)
いま生き残っているアプリの開発会社は車載カーナビの地図でお馴染みゼンリン、インクリメントPであったり、各種経路案内で有名な NAVITIME といった有名どころであるのを見ると、ある意味納得です。
カーナビアプリでは新参の「NAVIRO」も DeNA の関連会社が手がけていますから大きなベースはあり、アプリは元々韓国の会社が開発したものであり、地図は昭文社提供です。
これらを価格別に分けるとすれば、
という分類になります。(「いつもNAVI」は7日間、ドライブサポーター」「カーナビタイム」は30日間の有料機能の試用期間あり)
NAVITIME 系のアプリ2つそれぞれの月額課金価格に幅があるのは、NAVITIME 系はクレジットカード決済やキャリア決済なら300円/500円だけど、ストア手数料が30%かかる iTunesストア決済(Android 版の場合は Google Play 決済)では 400円/600円と高く設定されているためです。
電波の届かないエリアでも使えるオフライン地図機能に関しては、
となっていて、オフライン地図の使い勝手はダントツに「MapFan+」と言っていいでしょう。
「カーナビタイム」の地図データーをアプリに内蔵するやり方は初心者でも迷わない判りやすいやり方、NAVITIME らしいと思いますが、アップデートのたびに 1GB 以上ダウンロードしなきゃならないのは個人的に微妙です。(この手のアプリは更新頻度が低くないですから)
前回記事でも書いたようにオフライン地図大好きな私ですが、これだけ電波エリアが広がったり高速道路のトンネルでも一定以上の長さではトンネル内で電波が入るようになった現状、オフライン地図機能に関しては特に必須とは思っていません。
ただ、県境の山間部などではキャリアによって圏外が頻出しますし、格安SIMを使っていると昼休み時間帯は通信速度が激減して地図の表示にタイムラグが出る場合もあるので、そういった使い方なら、あれば安心の機能です。
また、今回挙げたアプリをカーナビアプリと一括りにしていますが、
という違いがあり、それぞれの特徴を位置づけるものになっています。
カーナビとしてではなく地図アプリとして使う場合には、やはり「Google マップ」「MapFan+」が使いやすいと感じます。カーナビ専用アプリだと、「いつもNAVI」もさすがゼンリンで地図を見るのにも見やすいですね。(建物の3D化は個人的に微妙だけど)
「Google マップ」は拡大縮小にボタン操作や2本指によるピンチ動作が不要で、一本指だけで自由な拡大縮小が可能などの操作性の良さや航空写真、ストリートビューなどの便利さは他にないものです。知らない場所へ行く場合、実際の状況が確認できるという点でストリートビューはカーナビ以上に役立つ時もありますからね。
「MapFan+」は検索バーや不要なボタンを消して全画面地図にできる純粋地図アプリとしての良さを持っていながら、カーナビ機能がおまけレベルではない両立性に良さがあります。「Google マップ」のカーナビ機能は随分良くなったとはいえ、まだまだオマケっぽいですが(交差点名を言わないとか)、「MapFan+」はカーナビ専用アプリと比べても基本機能はカバーしています。(付加機能は少なくルート探索精度は微妙ですが)
なお、Yahoo! は地図アプリとして別途「Yahoo! 地図」アプリがあり、地図はそちらに任せてます。地図の更新速度は速く、見やすさもあって国内向けの地図アプリとしては「Google マップ」より優れてる点も多いですね。
というか、
ですから、そこは大きく割り引く必要性があります。
逆にカーナビ専用アプリとして開発されたアプリでは、車利用者向けの様々な機能が付加されていて、さすが専用アプリという機能が多くあります。
まだまだ発展途上な「Google マップ」のカーナビ機能は別として、他のアプリにはいずれも
などの機能が当然のようにありますが、カーナビ専用アプリには
といったサポート機能が充実しています。(※印は別アプリ連携で実現しているもの)
また、カーナビ専用アプリは機能面だけでなく、経路探索アルゴリズム、VICS だけでない渋滞情報の加味、リルートの速さ、高速道路と一般道が並走している時の判定など、
がポイントであり、特に有料カーナビアプリが金を取れるかどうかは機能より精度で決めると言ってもいいでしょう。
通信しない通常の車載カーナビだと渋滞情報は VICS に頼らざるをえませんし、カーナビアプリでも VICS だけという場合もありますが、VICS 情報に加えて自社収集情報(ユーザーがアプリを使ってると提供する情報など)を使って、渋滞回避の精度を上げているアプリがあります。(Google マップは VICS 情報なしに自社収集情報のみ)
自車位置測位も最初に書いたように GPS や Wi-Fi アシストだけでなく、スマートフォンの加速度センサーを利用して補助しているアプリがあり、有料アプリは色々と工夫されているのも事実。(それがどこまで功を奏しているかは判らないけど)
このあたり、NAVITIME 系アプリの優秀さは確かにあって、評判の高さも実際に試してみると頷けるものがあります。
VICS+自社収集情報を考慮したリアルタイムなルート探索や渋滞回避リルート機能、端末センサーを利用した測位精度の向上はもちろん、ボイスコントロールも単に目的地の音声認識だけではなく案内開始まで声でできてタップしなくて済むなど、よくできています。
ま、NAVITIME 系アプリは何かと細かく分類されていて、カーナビでも下位版「ドライブサポーター」、上位版「カーナビタイム」だけでなく、バイク向けは「ツーリングサポーター」、自転車向けは「自転車NAVITIME」とあって、月額課金は全て別という仕組みですが、
という印象ですね。
そうは言っても「自分がどれくらい使うか?必要とするか?」とのバランスであり、コストパフォーマンスは人それぞれ違いますし、私も常用しているわけではないんですけどね(^_^;)
(個人的に「ドライブサポーター」のトップメニューから周辺駐車場・G.S.・トイレの一発検索は◎)
(一覧で判りやすいのも○。必ずしも地図表示が良いとは限らない)
とまぁ色々偉そうなことを書いてきましたけど、現在常用している地図・カーナビアプリは、
の3つのみです。
私自身は毎日車に乗るわけでもなく、カーナビアプリを使う頻度もそう高くありません。カーナビは使いますが、それに従うのではなく、あくまで参考です。
というか、そもそも
「カーナビに従って運転させられるとか絶対嫌」
というタイプなので(^^;)、車載カーナビにしろ、カーナビアプリにしろ、それに頼るということはないし、頼るようになったら終わりと思ってる(古臭い)タイプです。
ただ、地図好きであるのと同様に、カーナビのルート探索は興味があって、
「自分の考えるルートと、どう違うんだろ?」
というのはあります。カーナビのルート探索が使えん!と思うこともあれば、なるほどこう言う手もあるか、と参考にすることもあります。
というように、私にとってのカーナビは実用というよりは単なる興味の色彩が強いので、複数の地図・カーナビアプリに有料課金をするようなことはなく、今まで「MapFan+」に有料課金してきたため(カーナビ目的じゃないけど)、NAVITIME 系アプリは実際に試して良いのを判っていながらもお試しだけで終わっていますし、「いつもNAVI」も同様です。
(NAVIRO は無料ですが、データー通信量削減のために地図が簡素化されているので、地図好きとしては常用はできませんでした。無料なのに多機能で面白いアプリですけどね)
あと、NAVITIME 系アプリは地図のデザインが好みでないことや、上位版「カーナビタイム」は(私の大好きな)オフライン地図搭載で機能、精度とも随一のカーナビアプリなのですが、
このセンス悪すぎなトップメニューを起動するたびにコレ見るのは辛くて、いくら中身が良くても課金できなかったですね。車内外をLEDでピカピカ光らせてる車に通じる田舎くささ、野暮ったさがあります。
下位版「ドライブサポーター」はフラットでシンプルなアプリデザインなのに何故こんなことになったのでしょうかねぇ。メニュー階層も「ドライブサポーター」の方が良いと思うのですが…うーん。
NAVITIME 系は地図のデザインも個人的に好みではなかったりするので、カーナビ機能より地図閲覧を重視する私には向かないのですが、逆に毎日カーナビアプリ使う人には高くても良いアプリです。
とまぁ、ダラダラと書いていたら、前回記事で MapFan さんに捕捉されてしまったみたいなので、次回は常用している Google Maps、MapFan+、Yahoo!カーナビといった無料カーナビアプリ3種(MapFan+ は一部有料だけど)を比較してみたいと思います。
(続き) → 無料 iPhone カーナビアプリ Googleマップ、Yahoo!カーナビ、MapFan+ の個人的比較感想【総評編】
(地図好きなら地球儀も1つ置いておきたいアイテム)
■ 大好きな地図&ナビアプリ「MapFan+」の有料課金継続を止めた2つの理由
「MapFan+」は地図だけでなくカーナビ機能も持っているわけですが、最近のカーナビアプリは機能も充実の一途を辿っていて、特にカーナビに特化した有料アプリは機能や情報量が車載カーナビと遜色ないレベルです。
唯一、スマホカーナビはジャイロセンサーがないのでトンネルやビルの谷間、山間部での自車位置がズレやすい点だけは車載カーナビを超えられませんが、それ以外はほぼ同等レベルになってきたと言ってもいいくらいです。
(正確にはスマホカーナビというかスマホの位置情報は Wi-Fi によるアシストもあり、一部のカーナビアプリはスマホのセンサー情報を活かしてジャイロセンサーがない欠点をフォローしているので、必ずしも GPS だけの位置情報ではありません)
ともあれ、スマホのカーナビアプリというか、iPhone のカーナビアプリを改めて見てみると、一時期は雨後の筍のように数多くのカーナビアプリが存在していたものの、現在は
カーナビアプリがだいぶ淘汰されてきた
感じです。
去年あたりから出てきているカーナビアプリもありますが、適当にググって数年前のカーナビアプリ紹介ブログ記事などを見てみると判りますが、そこで紹介されているアプリで少なくない数が AppStore から撤退済みだったりします。
そんな、一大勢力だったカーナビアプリが激減した原因といえば、まずは何と言っても Google Maps。
■ Google マップ (App Store)
対応当初は「高速もロクに認識しねえとか使い物にならねえわ」レベルだった Google Maps のカーナビ機能でしたが、無料で地図アプリの大定番 Google Maps が日本国内でもカーナビ機能に対応したことは大きく影響しましたし、徐々に改良されて今ではだいぶ実用的になりました。
そして、淘汰の決定打になったのは Yahoo! カーナビ。
■ Yahoo!カーナビ (App Store)
Yahoo! カーナビに関しては無料ながらも(基本機能は)有料カーナビアプリと大差ないレベルにあり、NAVITIME 系カーナビアプリの精度を必要としなければ、これで十分という人は多いでしょう。
他のアプリで有料課金が必要としている渋滞情報などを無料で提供していますし(Yahoo! ID ログインは必要)、何より Google と並ぶ利用者の多い Yahoo! ですから、みんな手を出しやすいアプリでもあります。
(ポータブルカーナビは大打撃ですっかり価格帯が変わりました)
そういった強力な無料アプリが出てきた以後も、なお生き残る他のカーナビアプリには各自それなりに特徴があり、特に有料アプリは「金が取れるレベル」でないと生き残れていません。
そんな iPhone 向けカーナビアプリの現状で、いま主に使われているカーナビアプリといえば、上記2つの無料カーナビアプリの他に、以下のアプリが挙げられるでしょうか。
- カーナビ&渋滞情報 NAVITIMEドライブサポーター(月額300〜400円)
- カーナビタイム -オフラインで使えるカーナビアプリ-(月額500〜600円)
- ゼンリンいつもNAVI[ドライブ](月額360円)
- MapFan+(マップファンプラス)(無料/渋滞情報など利用は月額400円)
- カーナビNAVIRO(無料)
他にもありますが、概ねこのあたりが使われてると思います。(他のアプリには上記アプリがベースになった製品も存在します)
いま生き残っているアプリの開発会社は車載カーナビの地図でお馴染みゼンリン、インクリメントPであったり、各種経路案内で有名な NAVITIME といった有名どころであるのを見ると、ある意味納得です。
カーナビアプリでは新参の「NAVIRO」も DeNA の関連会社が手がけていますから大きなベースはあり、アプリは元々韓国の会社が開発したものであり、地図は昭文社提供です。
これらを価格別に分けるとすれば、
- 「Google マップ」「Yahoo!カーナビ」「NAVIRO」は完全無料。
- 「MapFan+」は、渋滞情報やオフライン地図機能などを利用しないなら無料で使え、地図閲覧もカーナビ機能も無料利用可能です。(有料機能は月額400円)
- 「いつもNAVI」は地図表示と渋滞情報なしのルート検索までは無料ですが、カーナビ機能は有料です。(iOS は月額360円)
- 「ドライブサポーター」(月額300〜400円)は地図閲覧だけなら無料で使えなくもないですが、カーナビ機能などは課金登録必須であり、上位版の「カーナビタイム」(月額500〜600円)は課金登録していないと、ほぼ何も使えません。
という分類になります。(「いつもNAVI」は7日間、ドライブサポーター」「カーナビタイム」は30日間の有料機能の試用期間あり)
NAVITIME 系のアプリ2つそれぞれの月額課金価格に幅があるのは、NAVITIME 系はクレジットカード決済やキャリア決済なら300円/500円だけど、ストア手数料が30%かかる iTunesストア決済(Android 版の場合は Google Play 決済)では 400円/600円と高く設定されているためです。
☆
電波の届かないエリアでも使えるオフライン地図機能に関しては、
- 「MapFan+」はアプリ起動後、地域毎にオフライン地図をダウンロード可能
(全国全ての詳細地図は 1.7GB あるが、必要な地域だけダウンロードできるのでストレージ容量を節約可能) - 「カーナビタイム」は全国データーをアプリに内蔵
(アプリサイズ 1.13GB であり、地図更新時もアプリ修正時もそのサイズをダウンロードすることになる) - 「Google マップ」は指定エリアのオフライン用データーをダウンロード可能だが、現状国内はオフライン利用不可
- 「Yahoo!カーナビ」「NAVIRO」「いつもNAVI」「ドライブサポーター」は常時通信するオンライン地図
(キャッシュ機能によって通信を節約する機能はあり、「Yahoo!カーナビ」などはキャッシュ容量指定可能)
となっていて、オフライン地図の使い勝手はダントツに「MapFan+」と言っていいでしょう。
「カーナビタイム」の地図データーをアプリに内蔵するやり方は初心者でも迷わない判りやすいやり方、NAVITIME らしいと思いますが、アップデートのたびに 1GB 以上ダウンロードしなきゃならないのは個人的に微妙です。(この手のアプリは更新頻度が低くないですから)
前回記事でも書いたようにオフライン地図大好きな私ですが、これだけ電波エリアが広がったり高速道路のトンネルでも一定以上の長さではトンネル内で電波が入るようになった現状、オフライン地図機能に関しては特に必須とは思っていません。
ただ、県境の山間部などではキャリアによって圏外が頻出しますし、格安SIMを使っていると昼休み時間帯は通信速度が激減して地図の表示にタイムラグが出る場合もあるので、そういった使い方なら、あれば安心の機能です。
☆
また、今回挙げたアプリをカーナビアプリと一括りにしていますが、
- 元々地図アプリにカーナビ機能が付いたもの:「Google マップ」「MapFan+」
- カーナビ専用アプリ:「Yahoo!カーナビ」「いつもNAVI」「ドライブサポーター」「カーナビタイム」「NAVIRO」
という違いがあり、それぞれの特徴を位置づけるものになっています。
カーナビとしてではなく地図アプリとして使う場合には、やはり「Google マップ」「MapFan+」が使いやすいと感じます。カーナビ専用アプリだと、「いつもNAVI」もさすがゼンリンで地図を見るのにも見やすいですね。(建物の3D化は個人的に微妙だけど)
「Google マップ」は拡大縮小にボタン操作や2本指によるピンチ動作が不要で、一本指だけで自由な拡大縮小が可能などの操作性の良さや航空写真、ストリートビューなどの便利さは他にないものです。知らない場所へ行く場合、実際の状況が確認できるという点でストリートビューはカーナビ以上に役立つ時もありますからね。
「MapFan+」は検索バーや不要なボタンを消して全画面地図にできる純粋地図アプリとしての良さを持っていながら、カーナビ機能がおまけレベルではない両立性に良さがあります。「Google マップ」のカーナビ機能は随分良くなったとはいえ、まだまだオマケっぽいですが(交差点名を言わないとか)、「MapFan+」はカーナビ専用アプリと比べても基本機能はカバーしています。(付加機能は少なくルート探索精度は微妙ですが)
なお、Yahoo! は地図アプリとして別途「Yahoo! 地図」アプリがあり、地図はそちらに任せてます。地図の更新速度は速く、見やすさもあって国内向けの地図アプリとしては「Google マップ」より優れてる点も多いですね。
というか、
Google マップは地図の更新が地図・カーナビアプリの中で圧倒的に遅い
ですから、そこは大きく割り引く必要性があります。
☆
逆にカーナビ専用アプリとして開発されたアプリでは、車利用者向けの様々な機能が付加されていて、さすが専用アプリという機能が多くあります。
まだまだ発展途上な「Google マップ」のカーナビ機能は別として、他のアプリにはいずれも
- 渋滞情報を加味したルート探索(これは Google マップにもあり)
- 交差点名読み上げ、交差点レーン表示
- 駐車場の満空情報
- G.S. のガソリン価格表示
- オービス位置情報
などの機能が当然のようにありますが、カーナビ専用アプリには
- 給油・燃費などの車両管理(カーナビタイム)
- ボイスコントロール(ドライブレコーダー、カーナビタイム)
- 道幅優先ルート探索(いつもNAVI)、景観優先ルート探索(カーナビタイム)といったバリエーション探索
- バイクモード(カーナビタイム、NAVIRO)、大型車ルート(ドライブレコーダー、カーナビタイム)
- JARTIC 渋滞情報表示(ドライブレコーダー、カーナビタイム、Yahoo!カーナビ)
- 取締情報表示(ドライブレコーダー、カーナビタイム、いつもNAVI ※)
- ライブカメラ情報表示(ドライブレコーダー、カーナビタイム)
- 降雨レーダー(ドライブレコーダー、カーナビタイム、Yahoo!カーナビ ※)
- 常用ルートの学習機能(カーナビタイム)
- ナビの音声変更(NAVIRO)
- ARモード(NAVIRO)
- ドライブレコーダー機能(NAVIRO)
といったサポート機能が充実しています。(※印は別アプリ連携で実現しているもの)
また、カーナビ専用アプリは機能面だけでなく、経路探索アルゴリズム、VICS だけでない渋滞情報の加味、リルートの速さ、高速道路と一般道が並走している時の判定など、
肝心要のルート探索精度の高さと自車位置測位
がポイントであり、特に有料カーナビアプリが金を取れるかどうかは機能より精度で決めると言ってもいいでしょう。
通信しない通常の車載カーナビだと渋滞情報は VICS に頼らざるをえませんし、カーナビアプリでも VICS だけという場合もありますが、VICS 情報に加えて自社収集情報(ユーザーがアプリを使ってると提供する情報など)を使って、渋滞回避の精度を上げているアプリがあります。(Google マップは VICS 情報なしに自社収集情報のみ)
自車位置測位も最初に書いたように GPS や Wi-Fi アシストだけでなく、スマートフォンの加速度センサーを利用して補助しているアプリがあり、有料アプリは色々と工夫されているのも事実。(それがどこまで功を奏しているかは判らないけど)
このあたり、NAVITIME 系アプリの優秀さは確かにあって、評判の高さも実際に試してみると頷けるものがあります。
VICS+自社収集情報を考慮したリアルタイムなルート探索や渋滞回避リルート機能、端末センサーを利用した測位精度の向上はもちろん、ボイスコントロールも単に目的地の音声認識だけではなく案内開始まで声でできてタップしなくて済むなど、よくできています。
ま、NAVITIME 系アプリは何かと細かく分類されていて、カーナビでも下位版「ドライブサポーター」、上位版「カーナビタイム」だけでなく、バイク向けは「ツーリングサポーター」、自転車向けは「自転車NAVITIME」とあって、月額課金は全て別という仕組みですが、
カーナビアプリに関しては、NAVITIMEは高い金とる意味がある
という印象ですね。
そうは言っても「自分がどれくらい使うか?必要とするか?」とのバランスであり、コストパフォーマンスは人それぞれ違いますし、私も常用しているわけではないんですけどね(^_^;)
(個人的に「ドライブサポーター」のトップメニューから周辺駐車場・G.S.・トイレの一発検索は◎)
(一覧で判りやすいのも○。必ずしも地図表示が良いとは限らない)
とまぁ色々偉そうなことを書いてきましたけど、現在常用している地図・カーナビアプリは、
- Google Maps
- Yahoo! カーナビ
- MapFan+
の3つのみです。
私自身は毎日車に乗るわけでもなく、カーナビアプリを使う頻度もそう高くありません。カーナビは使いますが、それに従うのではなく、あくまで参考です。
というか、そもそも
「カーナビに従って運転させられるとか絶対嫌」
というタイプなので(^^;)、車載カーナビにしろ、カーナビアプリにしろ、それに頼るということはないし、頼るようになったら終わりと思ってる(古臭い)タイプです。
ただ、地図好きであるのと同様に、カーナビのルート探索は興味があって、
「自分の考えるルートと、どう違うんだろ?」
というのはあります。カーナビのルート探索が使えん!と思うこともあれば、なるほどこう言う手もあるか、と参考にすることもあります。
というように、私にとってのカーナビは実用というよりは単なる興味の色彩が強いので、複数の地図・カーナビアプリに有料課金をするようなことはなく、今まで「MapFan+」に有料課金してきたため(カーナビ目的じゃないけど)、NAVITIME 系アプリは実際に試して良いのを判っていながらもお試しだけで終わっていますし、「いつもNAVI」も同様です。
(NAVIRO は無料ですが、データー通信量削減のために地図が簡素化されているので、地図好きとしては常用はできませんでした。無料なのに多機能で面白いアプリですけどね)
あと、NAVITIME 系アプリは地図のデザインが好みでないことや、上位版「カーナビタイム」は(私の大好きな)オフライン地図搭載で機能、精度とも随一のカーナビアプリなのですが、
このセンス悪すぎなトップメニューを起動するたびにコレ見るのは辛くて、いくら中身が良くても課金できなかったですね。車内外をLEDでピカピカ光らせてる車に通じる田舎くささ、野暮ったさがあります。
下位版「ドライブサポーター」はフラットでシンプルなアプリデザインなのに何故こんなことになったのでしょうかねぇ。メニュー階層も「ドライブサポーター」の方が良いと思うのですが…うーん。
NAVITIME 系は地図のデザインも個人的に好みではなかったりするので、カーナビ機能より地図閲覧を重視する私には向かないのですが、逆に毎日カーナビアプリ使う人には高くても良いアプリです。
☆
とまぁ、ダラダラと書いていたら、前回記事で MapFan さんに捕捉されてしまったみたいなので、次回は常用している Google Maps、MapFan+、Yahoo!カーナビといった無料カーナビアプリ3種(MapFan+ は一部有料だけど)を比較してみたいと思います。
(続き) → 無料 iPhone カーナビアプリ Googleマップ、Yahoo!カーナビ、MapFan+ の個人的比較感想【総評編】
(地図好きなら地球儀も1つ置いておきたいアイテム)
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