過去に何度か書いたように、以前 iPhone は毎年予約開始と同時にヨドバシへ予約に並び、発売日朝には速攻で端末一括購入し…というのを毎世代繰り返していましたし、よくよく考えれば Android でも気に入っていた端末は似たようなことはしていました。

しかし、スマホ進化が鈍ってきて「別に毎年買い換えるほどでもなくなってきたな」ということに気づいてから、敢えて発売日購入せず、半年くらい経って、年度末の安売り商戦期に買い替えするようになりました。

去年までは、年度末になれば、半年前に発売された iPhone が一括ゼロ円の激安価格で売られることも珍しくありませんでしたからね。

ところが「端末を買い替えない人が損になるのはアカン」的なお題目とともに、端末料金一括ゼロ円どころか実質ゼロ円すら事実上の禁止措置になり、以前のように半年経てば激安になる、年度末には一括ゼロ円なんてことは無くなってしまいました。(後述のように一括ゼロ円に近いことはある)

となると、

「時間が経っても大して安くならないのなら、発売直後に買っても同じでは?」


的なことも思うわけです。

アップル製品の場合、先日の為替レート要因での値上げ、値下げはあるものの、基本的に発売時から翌年の新製品発表時まで概ね価格は変わりません。iPhone / iPad で言えば、直販のSIMロックフリー機はそうです。(キャリア販売分は、毎月割・月々サポートの増減で実質価格は変わる)

もっとも、総務省が携帯電話会社に色々口出ししても、基本料の割引、端末分割購入や毎月割(月々サポート)などで結局のところ “2年縛り” は変わることはないため、多くの人にとっては 2年縛りの刑期明けが機種変、MNP のタイミングではありますが、「発売から半年待てば激安になる」可能性は薄くなりました。(そういう意味では正常化されたとも言えます)

iPhone6sPlus02


とまぁ、そんなことを思いつつも私は、ふと思い立って(というか、格安 SIM や iPhone SE 発表を機に)iPhone 6s Plus を半年遅れで購入したわけですが、自分自身のことや同時期に機種変や MNP した友達の契約ヘルプなどをしつつ、

「激安にはならずとも、時間が経って iPhone を買うメリットは未だ多少あるかな?」


と思い直したので、そのメリットと感じたことを以下に列挙してみます。




【1】リリース初期のトラブルをまともに受けることがない

iPhone の新機種というのは概ね iOS のメジャーアップデートと同時に発売されます。ということは、旧機種を使っていればしばらく様子見できても、iPhone 新機種は新しい iOS のバグ、トラブルから逃れられません。

以前なら iPhone 新機種も iOS のアップデートも大きな魅力を有するものでしたから、その魅力を考えれば「トラブルもまた楽し」と言ってられたのですが、さすがに最近の iPhone 新機種、iOS 新バージョンの革新度の少なさを思うと、リリース直後のトラブルに対する許容度は下がります。

半年経ってからの購入になれば、トラブルが皆無とは言いませんが、秋口に iOS がメジャーアップデートされてから細かいアップデートも進み、小数点以下第一位の数字も2つ3つ進んでいますから、だいぶこなれて安心できます。

(と言っても、今週リリースの iOS 9.3.2 初期バージョンでは 9.7インチ iPad Pro に適用すると動かなくなる可能性のある問題も指摘され、こういうことは毎回のようにあるので油断はできません)

何よりも発売されてから半年と言うことは、iPhone 本体にしろ、iOS にしろ、アプリとの相性にしろ、様々なトラブルの情報蓄積が積み上がっているので、何かあってもググれば解決策や解決策がないことが出てきます。

そういう意味で

「半年経ってから買う」というのは
刺激がない分、安心感のある購入時期


と言えるでしょう。

もっとも、(人柱モードで突っ込んでいって)情報を蓄積する側ではなく情報を受け取る側であり、ガジェットヲタ的にはつまらないことこの上ないのですが、それに安住できるということは、つくづく歳を食ったんだなあ…という気がしていますけどね(^_^;)

と書きましたが、よく考えたら去年の今ごろは Surface 3 予約購入して撃沈していましたね。 まだまだ年甲斐もなく(ダメだと想像がつきつつも)人柱していましたね…。ちなみにインテルが Atom シリーズを止めるみたいなので、それで Surface 4 を出さないとしたら、それは良い判断でしょう :D


【2】安価なアクセサリー類が既に揃っている

iPhone 新機種発売と同時に、ケースをはじめとするアップル純正以外の各種専用アクセラリー類が店頭に並ぶことも珍しくなくなりました。

「昔は純正品以外のアクセサリは、ケースですら1ヶ月くらいしないと出てこなかったんだよ」

なんて言ってもジジイの戯言に過ぎなくなりました。まぁ Jobs 存命時はまだこんなに事前情報ダダ漏れにならない企業でしたし、当時はまだ下請けよりアップルの支配力が強かった頃だったから、とも言えます。

さらに半年もすれば100円ショップでも iPhone 現行機種用の様々なケース、液晶保護フィルムなどが並びます。

数年前までだと

「百均のケースとか使えんわー」
「百均の液晶保護フィルムなんて透明度が低いし、気泡残りやすいし、ちょっとね…」


なんて言っていたし、事実そうだったのですが、今やすっかり状況は変わりました。

百均でもそれなりの売れ筋製品であるせいか、また “s世代” で前世代からボディ形状が変わっていないせいか、iPhone 6s に関しては

デザイン性の高いケース、ガラス系の液晶保護フィルムでなければ
百均ショップを幾つか回って好みのを選べば十分賄える


という状況になったと思います。(6s に比べればユーザー数の少ない 6s Plus 向け製品は 6s 向けに比べると、だいぶバリエーションは少ない)

ケースに関しても海外向けの激安品をそのまま売っていたのでストラップホールのないケースばかりだったのが、今や日本人向けストラップホール付きケースも多くなり、販売製品の大半がストラップホール付きになっている百均もあります。

液晶保護フィルムにしても一般的な光沢タイプのみならず、「反射防止」「指紋防止」「ブルーカット」「のぞき見防止」「ファンデーション防止」「スムースタッチ」「気泡レス」と言った文字が並び、高価なガラス系を除く色々なタイプのフィルムが百均に揃っています。

(そのうち幾つかは売り文句を変えただけで中身は一緒だろ?という気がするものがあったりしますが…)

iPhone6sPlus42


実際、光沢タイプを選んだ場合の透過率は(数年前と違って)百均ブランドでも十分実用的に感じますし、気泡レス製品を試してもそこそこ上手く抜けていくので、

「シンプルなケースなら、もう百均で十分かも?」
「ガラス系や特殊な製品以外で、千円くらいの液晶保護フィルムを買う意味があるのか?」


と思ってしまう昨今の充実ぶりです。

私自身、ケースや液晶保護フィルムについての考え方は

ケースや液晶保護フィルムは消耗品だから
高い製品を長く使うより、少し汚れたり曇ったら次々買い換える


方が結局見た目綺麗に、気持ちよく使えると思っています。(昔は1万円近いウッドケース、本物のジュラルミンケースとかを海外から個人輸入して使っていたりしましたけどね…)

そういう意味でも百均の製品がここまで充実するとありがたいですし、“s世代” じゃなくても発売から半年経てばアクセサリー類は安価にたくさんの種類が揃うのは大きなメリットだと感じています。


【3】新機種対応・新機能アプリが増えている

iPhone 6 世代からノーマルモデルと Plus モデルの2機種構成になりました。ノーマルモデルもそれまでの 5/5s 世代より画面サイズ・解像度アップしましたが、Plus はさらに大きく解像度も高くなっていました。

そのせいか、iPhone 6/6s に最適化されるアプリはすぐに増えたものの、Plus の画面に最適化されたアプリはなかなか増えず、6 Plus から1年半、 6s Plus 発売から半年経った今でも、アップデート内容に「Plus に最適化しました」というアプリがあったりします。

Plus に最適化されずとも拡大処理で問題なく使えますが、せっかくの大画面なのにメリットが少なくなりますから、

「ゆるゆる増えて多くのアプリが Plus に対応済みになった今ごろに 6s Plus を買ったのは悪くない選択肢だったなあ」

と思っていたりします。

同じように、どれだけの人が使っているのか判らない、画面強押しの Peek/Pop 機能。長押しならともかく強押しなんて、素早い操作を必要とするスマホでこんな判りづらい操作もないわ…と iPhone 6s Plus を買う前から思っていましたし、今も思っています。

そんな “強押しタップ” 機能も対応アプリがなかなか増えなかったのですが、最近はサードパーティーアプリも(バージョンアップで大してやることなくなったのか)Peek機能に対応するアプリが増えてきました。

iPhone6sPlus43


アプリ毎に Peek でポップアップされる機能が違いますから、どれもこれも覚えるのは無理ですし(地図、ナビ系アプリのようにホーム画面アプリアイコンの強押し Peek で、登録した自宅・勤務先への経路探索ショートカットで共通している場合もある)、はっきり言ってあまり使うものではありませんが、

「Peek で LINE を既読にせずメッセージを読めるのは便利な時もあるなぁ」

と感じることもあるので、あるからには多少なりとも使おう、対応アプリが増えてきた時に使い始めたから少しは使う気になっている、と思っています。

これが 6s リリース当初または間もない頃に買っていたら「なんやこの Peek とか Pop とかいうのは!?よう判らんし、使いづらいし、アプリ対応してないし、要らんわ!」で忘却の彼方へ行っていたかもしれません(^_^;)


【4】一括ゼロ円、実質ゼロ円はなくなれど、半年経てば多少は安くなることも

先月今月と iPhone 5s ユーザーで買い替え時期の友人がいて、相談されてることもあって docomo や au の状況(下取り金額や毎月割・月々サポートの金額など)を見ているのですが、docomo は長期割引が適用されないと機種変更にしろ、MNP してくるにしろ、結構高値安定なのですが、au は MNP &下取り有りだと意外と安くなったりします。

docomo は4月から iPhone 5s の下取り金額を1万円に減額したのですが、au は記事執筆時点(5月中旬)は未だ 2万円以上ですし、iPhone 6s 64GB の実質価格(機種代金から毎月割・月々サポートの24ヶ月合計額を引いたもの)は docomo が 1万5千円強に対し、au は1万円強。

au は iPhone 5s の下取り金額を据え置いたまま 4月末から毎月割を増額したので、docomo の長期割引が適用されないと毎月の支払金額に多少の差が出るようになっています。(au は毎月割を適用されながら、毎月のデータープランで 3GB が選べるので、そうなると毎月千円以上の差になる)

また、総務省が「ゼロ円やそれ以下で安売りしてる店はチクるように」と言っているせいか、なかなか表立って実質ゼロ円の販売をやる店は少なくなっていますが、店舗によっては契約時にオプションプランを付けることで実質ゼロ円か、それ以下になる販売も行われています。

某キャリア店舗で友人の MNP 契約に付き合った際は、無料期間のあるビデオや付帯サービスを3つほど追加契約することで、店舗特典により実質ゼロ円以下で契約することができていました。(サービスはどれも無料期間のうちに解約OKでした)

昔は一括ゼロ円端末に10個20個の訳分からんサービスを付けられて解約に手間がかかることもありましたが、簡単に外せるキャリア公式サービスを無料期間のうちに外して実質ゼロ円以下になって、毎月の支払いも5〜6千円程度に収まるのなら、半年後のタイミングで契約するのも悪くない、と思った次第です。

このあたりはタイミングが運次第?的なところもありますし、地域によっても差はあるのですが、とりあえず

「総務省はうるさいけど、半年経てば、多少は安くなることもあるかもよ?」

程度のことはあるのかなあ、とは感じたこの春でした。



とまぁ、適当に戯言を並べましたが、「時間が経っても大して安くならないのなら、発売直後に買っても同じでは?」という反論というか、半年経ってから買うことの良さも今なお多少はあることを感じたので、書いてみました。

iPhone6sPlus10


こうして改めて考え直してみると、昨今の総務省指導で去年までのような一括ゼロ円という激安 iPhone を買えるメリットは無くなりましたから、

いつ買っても大差ない


と言えなくもなくなってきたのは、やはり “正常化” なのかもしれません。

でもまぁ逆に言えば、

「時間が経ってから買うメリットもあるけど、早期に買いたい気持ちを抑えるほどのメリットはなくなった」

わけですから、新機種に飛びつきたい場合は「年末になったら安く、春になったら激安になるのだけどなぁ」と思いながら買わなくて済むようになりました :D

問題は、iPhone にしろ Android にしろ、飛びつきたいほど魅力のある新機種がもう出てくるとは思えない、ということですけどね……(´Д` )



(ネットではガラスフィルムも千円未満が当たり前に。評判はまちまちですが…)