以前の記事でチラッと触れましたが、先月が docomo の回線が更新月でしたので、au に続いて MVNO 格安SIM プロバイダーへ MNP しました。DMM mobile です。

DMM mobile - 業界最安値水準の格安スマホ・SIM!速い!つながる!

au、docomo 両回線とも格安SIM にする予定はなかったのですが(安心安定のためにも主回線2つのうち1つは大手キャリアに残したかった)、総務省の締め付けが厳しくてすっかり MNP 移行しても何しても従来料金の倍くらいかかることを考えると嫌になってしまいました。

(今までの2年間は au も docomo もパケ・ホーダイで一ヶ月 7GB の通信量が使えて、それぞれ3千円台半ばでしたからね…)

au 回線を格安SIM プロバイダーへ MNP する際には、au の Android 端末をしばらく使い続けるつもりでしたので au 回線の MVNO 2社(UQ と mineo)のどちらかでしたが、docomo 系の MVNO は百花繚乱、よりどりみどりであります。

そんな中、MVNO 格安SIM の状況・変化に詳しい人なら、

「え?いま、DMM mobile なんかにするの?老舗 IIJmio 系は最近、回線ダメでしょ」

と言ってしまうでしょう。私もそのことは十分承知ですし、正直迷いました。

ただ、今回 MVNO 格安SIM プロバイダーへ MNP する際には、以下のような個人的事情による条件がありました。




  • 回線が日本通信系とフリービット系は過去の利用経験もあって論外

  • 純粋に気分の問題で、今まで使ったことのないプロバイダーを選びたい(^_^;)

  • 別の MVNO で利用してきたデーター通信 SIM3枚の契約を解約するので、音声SIM 1枚+データー通信SIM 2枚の計3枚の SIM 契約は最初から必要。
    (データー通信 SIM が1枚少なくなるが、以前手に入れた 0 SIM by so-net の SIM が余っているし、Surface 3 を売り払ったので問題なし)

  • MNP する音声 SIM を単独で契約した月額費用+従来のデーター通信 SIM 3枚分の月額費用の合計金額より安くならなければ、契約をまとめる意味がない。

  • ○○ヶ月無料 or 割引キャンペーンに釣られず、それがなくなった時の月額コストで考える。

  • 複数 SIM 契約のプランでも、利用状況に応じて毎月の月額容量とプラン変更が可能なこと。

  • 高速通信容量の利用状況確認や高速/低速通信の切り替えができるアプリが用意されていること。

  • 画像や動画などファイルによって転送速度を制限している、アプリによって制限をかける、Proxy で画像を劣化させる、などの制約がないこと
    (某フリー○ルとか楽○モバイルみたく速度計測アプリだと速いが動画や画像は明らかに遅い、bモバ○ルみたいにダウンロード側はマシになってもアップロード速度が劇遅い、なんてのは論外)

  • 低速通信時のみならず、高速通信容量があるのに1日ないし3日間の通信量で速度制限をかける、時間帯による速度規制などがないこと
    (3日間通信量制限のある楽○モバイルとか、時間帯規制のあるフリー○ルとか)


というのが条件でした。

基本的な考え方として、

回線速度は重要だが、それ以上に変な制約がなく安心して使えるのが第一


というのが方針です。

もちろん、「様々な規制があってもそれで速度が確保されて快適に使えるなら、それでいいじゃん」という考え方もありますし、そういったプロバイダもそれを使う人の考え方も全く否定しませんが、私個人としては「規制を最初から受け入れると、際限なくやられても仕方ない」と思ってるので、そういったところはできるだけ回避したいと思っています。


(mineoはプランA契約を記事にしたが、複数SIM利用でなかったらプランDも契約したかも)


もう一つの大きな条件は、複数 SIM 利用。以前は複数 SIM が利用できる MVNO は少なく、IIJmio 系ばかりだったのですが、今は大手中心に幾つものところで複数 SIM 利用プランや SIM 追加オプションを提供しています。

今回も使い慣れた IIJmio 系列(IIJmio、DMM mobile、イオンモバイルなど)の他に BIGLOBE や OCN モバイルなども検討しました。

ただ、IIJmio 系は昔から SIM 3枚までは月額料金の追加なし、2枚目以降の SIM 発行も最初の SIM 契約時と同時に行えば手数料はかからない(初期手数料に含まれる)、という複数 SIM 利用者にかなり優しい制度であり、IIJmio 系以外で複数 SIM を使おうとすると高い印象を感じてしまいます。

BIGLOBE や OCN モバイルでも SIM 追加オプションという形だと1枚あたり3,000円の SIM 発行手数料を取られますし、SIM 1枚あたりの月額料金が別途かかるのも普通です。

(BIGLOBE はキャンペーンで追加データー通信 SIM の月額料金が15ヶ月間無料になりますし、回線品質の評判と価格を考えるとかなり魅力的で迷ったのですが、SIM 2枚追加で 6,480円を考えると月額料金が15ヶ月無料になってもなぁ…と ^^;)


(少し前まではトップ評価を受けていた BIGLOBE も有力選択肢でした)


というわけで、結局は使い慣れた IIJmio 系なら複数 SIM 利用も安価だし、変な制限もないので無難かな?ということで、安直にその方向に。

まぁ1〜2ヶ月前から色々検討していて、

最近 MVNO がいっぱいありすぎて、詳細に検討してたら疲れた


というのも正直ありました(笑)

そして、ちょうどイオンモバイルが2月下旬からサービスを開始しており、最初は完全スルーだったのですが、よくよく見ると MVNE(回線の元請け)が IIJmio と知って、容量プランが多彩で安価なイオンモバイルにしよう!と最初は決めました。

ところが、最初は4月1日朝10時のオープンとともにイオンモバイルへ契約しに行ったのですが、

「MNP で契約したいのですが、即日契約って、できます?」
「分からないですねぇ。明日にはできると思いますけど」
「シェアプランで3回線で申し込みたいんですが?」
「3回線?それだといつになるか分からないです」


と言われ、さらには応対した店員が「私はよく分からないので」というので、「じゃあ、詳しい人呼んできて」と言うと、なんか向こうで雑談して出てくる気配がなく、放置プレイをかまされて気づきました。

いくら MVNE が安定の IIJmio とはいえ、
イオンのプライベートブランド商品を買おうとした俺が馬鹿だった


ということを。「トップバリュ」が散々アレなのに、なぜイオンモバイルが良いと思ったのか…。(イオンモバイルも今は混乱がだいぶ落ち着いたようですが)

イオンモバイルはもう止めや!という勢いで、そのままビックカメラの「ビックSIM」(IIJmio)即日 MNP カウンターへ行こうかと思ったのですが、途中で思い直し、そのまま出先から DMM mobile に申し込んだ次第です :D


(直接オンライン申込みより Amazon でパッケージ買って申し込んだ方が遥かに安上がりです!)


IIJmio に戻らなかったのは、シェアプランが相変わらず1種類のままだったからです。毎月10GBも使わないですしねぇ。(使う時もあるけど)

というわけで、

DMMモバイルにしたのは、割と消去法の結果(^^;)


でしたね。

ちなみに、再び IIJmio 系で契約するにあたって一番懸念したことは、

昔は安定の速さだった IIJmio 系も、最近は遅くて安定


ということ。MVNOの雄としてのブランド力にも翳りをみせているのは確か。

DMM mobile は、ほぼ IIJmio と同程度の速度で、IIJmio が遅い時は DMM mobile も同じくらい遅い、IIJmio が速い時は DMM mobile も速い、となっています。(これはイオンモバイルも同じ)

このあたりはググって格安SIM プロバイダーの回線速度比較をしているサイトを見ると自明なのですが、3月まで同じ IIJmio 系列の bb.Excite LTE も使っていたので経験としても十分に判っています。

ただ、実感として最近の遅さを知っているとはいっても、サブ回線として使うのとメイン回線として使うのではストレスが違うので、そのあたり

実際に使ってみて今の DMM mobile (IIJmio系) は遅すぎて辛いか?


という点について、忌憚なく記してみたいと思います。


(続き)→ DMM mobile を使い始めてみて一カ月 〜IIJmio系MVNO、DMMmobileは最近すっかり遅いという評判は本当か?編