今日4月29日、ゴールデンウィークのスタートと同時にオープンした京都鉄道博物館。関西ローカルのニュースでも紹介されていましたが、予想に違わず結構な人出のようですが、当日券を買うのに長蛇の待ち行列となるような混乱はなかったようですね。
公式サイトのトップでも待ち時間が表示されていますが、いずれにしても大勢の来館者がいると前回の前編記事でも述べたように、お昼ごはんを食べるところに苦労しますし、トイレもそう多くないので、これから行く人はその点を充分ご留意ください。
というわけで、有難いことに一足先に見に行くことができた京都鉄道博物館の体験記その2、であります。
■ いよいよオープン!京都鉄道博物館へ行ってきた【前編】
前回は入場して博物館本館へ行くまでのプロムナード、そして本館の脇に展示しているトワイライトプラザで屋外展示している車両を紹介し、プロムナードに展示されているブルートレインの食堂車内で昼食をいただき、本館に入ったところまで紹介しました。
レストランになっているブルートレインの食堂車(ナシ20)を除いて、ほとんどの列車は車内に入ることはできませんし、展示方法にも多少ツッコミどころがないわけではないですが、昔懐かしの車両から最近まで走っていた車両まで、鉄ヲタじゃなくても楽しめるというか、むしろ鉄ヲタじゃないライト層の方が楽しめる印象です。
そして、このメインの3両の展示の周囲に、「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」というテーマごとの展示があり、これがなかなか充実しています。充実しすぎていて、ゆっくり見て回っていたら、実は時間が足りなくなってしまいました(^_^;)
というのも、内覧会は10時から15時の5時間のみで(営業開始後は通常17時半まで)、割と時間が短かったのに屋外展示や昼ご飯をゆっくり食べ過ぎて、結構あちこちサッと通り過ぎるだけになってしまいました。
そういう意味では、また混雑が一息ついた頃にまた再度見たりなかったところを見に行こうと思っているのですが、とりあえず今回は1階のテーマ別展示を紹介したいと思います。これがホント、なかなか盛りだくさんありました。
公式サイトのトップでも待ち時間が表示されていますが、いずれにしても大勢の来館者がいると前回の前編記事でも述べたように、お昼ごはんを食べるところに苦労しますし、トイレもそう多くないので、これから行く人はその点を充分ご留意ください。
というわけで、有難いことに一足先に見に行くことができた京都鉄道博物館の体験記その2、であります。
■ いよいよオープン!京都鉄道博物館へ行ってきた【前編】
前回は入場して博物館本館へ行くまでのプロムナード、そして本館の脇に展示しているトワイライトプラザで屋外展示している車両を紹介し、プロムナードに展示されているブルートレインの食堂車内で昼食をいただき、本館に入ったところまで紹介しました。
レストランになっているブルートレインの食堂車(ナシ20)を除いて、ほとんどの列車は車内に入ることはできませんし、展示方法にも多少ツッコミどころがないわけではないですが、昔懐かしの車両から最近まで走っていた車両まで、鉄ヲタじゃなくても楽しめるというか、むしろ鉄ヲタじゃないライト層の方が楽しめる印象です。
そして、このメインの3両の展示の周囲に、「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」というテーマごとの展示があり、これがなかなか充実しています。充実しすぎていて、ゆっくり見て回っていたら、実は時間が足りなくなってしまいました(^_^;)
というのも、内覧会は10時から15時の5時間のみで(営業開始後は通常17時半まで)、割と時間が短かったのに屋外展示や昼ご飯をゆっくり食べ過ぎて、結構あちこちサッと通り過ぎるだけになってしまいました。
そういう意味では、また混雑が一息ついた頃にまた再度見たりなかったところを見に行こうと思っているのですが、とりあえず今回は1階のテーマ別展示を紹介したいと思います。これがホント、なかなか盛りだくさんありました。
まずは、本館入ったメイン展示の 500系新幹線、クハネ581、クハ489 の右手側にあるのが「鉄道のあゆみ」。初期の蒸気機関車から今に至るまで、日本の鉄道の歴史を中心に時代を追って学べるようになっています。
(本館に入って一番最初に目につくのが230形蒸気機関車)
(初の量産型国産蒸気機関車だそうです。英国製SLがベースだとか)
(230形が現存するのはココと鳥栖駅だそうです。何度も鳥栖駅使ってるのに見過ごしてた!)
(初期の蒸気機関の模型です。ボタンを押すと動いて仕組みを実演してくれます)
(初期蒸気機関模型の動作中動画。1回動かすと次は5分待ちのが辛い)
(初代大阪駅のジオラマ。ボタンで先代の大阪駅に切り替わるのですが、写真に写らず…)
(国産初の大型電気機関車EF52形の初号機)
(1800形タンク式蒸気機関車。急勾配の京都〜大津間開業のために英国から輸入したとか)
(エリア両サイドは車両展示ですが、真ん中は鉄道の歴史の説明展示)
(各ブロックに番号が振られているので、番号順に見ていくと時系列的に繋がる)
(この時代までくると私も…まだ知らない頃だ ^^;)
「鉄道のあゆみ」エリアの前半は、イギリスで蒸気機関車が誕生するところから、幕末〜明治維新にかけて日本に輸入されて日本で初めての鉄道が作られ、その後国産化も含めて鉄道成長期、全盛期、国鉄民営化から JR時代を一通り説明しています。
鉄道初期から成長期全盛期(30〜40年代)くらいまでは比較的しっかり記されていたり、展示物もあるのに対して、民営化の原因になった国鉄破綻に関してはほとんどスルー、民営化以降の展示は今ひとつ少なめ、という感じですね。
ま、黒歴史でもある国鉄最盛期以降の転落の歴史、破綻問題、赤字路線の廃止については、JR 西日本としてもわざわざ書きたくないのでしょうけれど、
と思わざるをえないところは正直ありました。
それを踏まえて、しっかりやってる、前を向いて進んでいる、ということにつながると思うのですが、そういうのを JR に求めるのは無理な気もしているのでとやかくは言いませんけど、楽しいだけが博物館ではないと思うんですよね。
とりあえず、そういうことは横に置いとくとして、現在に至るまでの「鉄道のあゆみ」の説明を最後まで読んで奥に進むと、こちらは昭和時代の再現コーナーがあります。
パッと見、「三丁目の夕日」の世界です。ノスタルジーに浸れるように考えてセットを作ってると思うのですが、もう平成も28年。昭和時代の何かしらをしっかり覚えている人って、40代以上だけじゃないかと思うので、若い世代にはどれほど訴求力があるのかな?という気がしなくもないです。
というか、近くない将来には、ここが「平成の駅」になったりするのでしょうか(笑)
(昭和乃駅。でもこんな駅、今でもあるけどな)
(駅前の駄菓子屋、国鉄バスのバス停、ミゼット。まさに「三丁目の夕日」 ^^;)
(昭和乃駅の改札口。昔は駅員さんが切符見てたんだよ!という感じでしょうか)
(昭和乃駅の駅員室内。さすがに古すぎて知らない…)
(昭和乃駅ホームから)
(昭和乃駅ホームに止まっていたのは、懐かしのキハ81系ボンネット型)
また、この昭和ノスタルジーコーナーの横、「鉄道のあゆみ」エリアの一番隅には、新幹線100系がひっそりと鎮座されておりました。
内覧会の時には入れませんでしたが、これは何かの時に入れるようにするんですかね?そんな感じでもありました。
さて、昭和ノスタルジーコーナーから館内中央側(500系新幹線やクハネ583、クハ489の裏手側)へ行くと、そこは「車両のしくみ」コーナーになっていて、蒸気機関車からディーゼル機関車・ディーゼルカー、そして電気機関車・電車に至るまで、どのようにして動いているのか、また電車のどのパーツがどう動くのかを見ることができます。
またディーゼル機関車 DD51、電気機関車 EF66 の下に通路があって、機関車を下から見ることができます。こういうのは機関車の工場、機関区勤めでもしなければ、博物館以外では見られないと思います。
(DD51形ディーゼル機関車)
(DD51 機関車の下に潜れるように通路がある)
(下からじっくり眺めることができる)
(外から見ても車輪は目の前)
(昔は珍しくも何もなかったのに、今は貴重種に…)
(ヨ5000形貨車。コンテナ特急「たから」なんてあったんですねー)
(個人的に思い出のある EF66。子供心に格好いい!と思ってましたw)
(こちらも下に通路があって、電気機関車を下から覗けます)
(うむ、格好いい!)
(EF66 の下回りはカバーされたものが多くて面白みに欠けますね ^^;)
この機関車や貨車のあるエリアからさらに奥へ行くと、台車やパンタグラフの仕組みを解説しているコーナーがあります。この辺は割と地味なんですが、見てると結構面白いと思うんですけどね。
実際、展示モデルを動かしたりしてますから、種類や時代によって差があって、なるほどなーなんて思えたりします。
これらのさらに奥には車両工場を模した展示があり、ブルートレイン24系や、昔の客車オハ46などが展示されていて、屋根の上を整備するための中2階の足場から、上から目線で客車を眺められたりするのですが、実は急いで回っていて写真がありません(^_^;)
1階の主要な3つのコーナー「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」の3つ目、「鉄道の施設」エリアもなんだかんだで見たのですが、ちゃんと写真を撮っておらず、最初にザッと見てから、あとできちんと順路順に回りながら写真を撮ろうと思いつつも、結局撮る時間がありませんでした…orz
最初に書いたように午前中に余裕ぶっかまして屋外展示と昼ご飯に時間かけすぎましたね。内覧会は15時までだったので、通常営業の17時半までなら一通りゆっくり回れたと思うのですが、まぁ内覧会に招待してもらっただけでラッキーなのですから不満は言えません。また行くしかありませんね。
「鉄道の施設」にある踏切模型が時々遮断機が降りますし、その隣には「軌道自転車」と言って、線路の上を走る自転車を2人1組で体験することができるようになっています。
他にも目に付いたのは、早朝勤務の運転手・車掌さんなどが休憩中に使う強引に起こす目覚まし時計(もはや時計とも言い難いが ^^;)があったりもしたのですが、実際に起床体験ができるわけではなかったのが残念でしたね。一度、あの鉄道マン向け目覚ましを体験したいとは思うのですが(笑)
ということで、1階は最後が駆け足になってしまいましたが、色々体験コーナーのある2階と屋上、そして京都鉄道博物館建築後もパワーアップして遺された貴重な貴重な梅小路機関車庫については、次回に。
(続き)→ いよいよオープン!京都鉄道博物館へ行ってきた【後編】
(毎年出てる東洋経済の鉄道特集増刊)
(本館に入って一番最初に目につくのが230形蒸気機関車)
(初の量産型国産蒸気機関車だそうです。英国製SLがベースだとか)
(230形が現存するのはココと鳥栖駅だそうです。何度も鳥栖駅使ってるのに見過ごしてた!)
(初期の蒸気機関の模型です。ボタンを押すと動いて仕組みを実演してくれます)
(初期蒸気機関模型の動作中動画。1回動かすと次は5分待ちのが辛い)
(初代大阪駅のジオラマ。ボタンで先代の大阪駅に切り替わるのですが、写真に写らず…)
(国産初の大型電気機関車EF52形の初号機)
(1800形タンク式蒸気機関車。急勾配の京都〜大津間開業のために英国から輸入したとか)
(エリア両サイドは車両展示ですが、真ん中は鉄道の歴史の説明展示)
(各ブロックに番号が振られているので、番号順に見ていくと時系列的に繋がる)
(この時代までくると私も…まだ知らない頃だ ^^;)
「鉄道のあゆみ」エリアの前半は、イギリスで蒸気機関車が誕生するところから、幕末〜明治維新にかけて日本に輸入されて日本で初めての鉄道が作られ、その後国産化も含めて鉄道成長期、全盛期、国鉄民営化から JR時代を一通り説明しています。
鉄道初期から成長期全盛期(30〜40年代)くらいまでは比較的しっかり記されていたり、展示物もあるのに対して、民営化の原因になった国鉄破綻に関してはほとんどスルー、民営化以降の展示は今ひとつ少なめ、という感じですね。
ま、黒歴史でもある国鉄最盛期以降の転落の歴史、破綻問題、赤字路線の廃止については、JR 西日本としてもわざわざ書きたくないのでしょうけれど、
国鉄破綻も福知山線脱線事故もしっかり説明してこそ
鉄道博物館の展示と言えるんではないですかね?
鉄道博物館の展示と言えるんではないですかね?
と思わざるをえないところは正直ありました。
それを踏まえて、しっかりやってる、前を向いて進んでいる、ということにつながると思うのですが、そういうのを JR に求めるのは無理な気もしているのでとやかくは言いませんけど、楽しいだけが博物館ではないと思うんですよね。
☆
とりあえず、そういうことは横に置いとくとして、現在に至るまでの「鉄道のあゆみ」の説明を最後まで読んで奥に進むと、こちらは昭和時代の再現コーナーがあります。
パッと見、「三丁目の夕日」の世界です。ノスタルジーに浸れるように考えてセットを作ってると思うのですが、もう平成も28年。昭和時代の何かしらをしっかり覚えている人って、40代以上だけじゃないかと思うので、若い世代にはどれほど訴求力があるのかな?という気がしなくもないです。
というか、近くない将来には、ここが「平成の駅」になったりするのでしょうか(笑)
(昭和乃駅。でもこんな駅、今でもあるけどな)
(駅前の駄菓子屋、国鉄バスのバス停、ミゼット。まさに「三丁目の夕日」 ^^;)
(昭和乃駅の改札口。昔は駅員さんが切符見てたんだよ!という感じでしょうか)
(昭和乃駅の駅員室内。さすがに古すぎて知らない…)
(昭和乃駅ホームから)
(昭和乃駅ホームに止まっていたのは、懐かしのキハ81系ボンネット型)
また、この昭和ノスタルジーコーナーの横、「鉄道のあゆみ」エリアの一番隅には、新幹線100系がひっそりと鎮座されておりました。
内覧会の時には入れませんでしたが、これは何かの時に入れるようにするんですかね?そんな感じでもありました。
さて、昭和ノスタルジーコーナーから館内中央側(500系新幹線やクハネ583、クハ489の裏手側)へ行くと、そこは「車両のしくみ」コーナーになっていて、蒸気機関車からディーゼル機関車・ディーゼルカー、そして電気機関車・電車に至るまで、どのようにして動いているのか、また電車のどのパーツがどう動くのかを見ることができます。
またディーゼル機関車 DD51、電気機関車 EF66 の下に通路があって、機関車を下から見ることができます。こういうのは機関車の工場、機関区勤めでもしなければ、博物館以外では見られないと思います。
(DD51形ディーゼル機関車)
(DD51 機関車の下に潜れるように通路がある)
(下からじっくり眺めることができる)
(外から見ても車輪は目の前)
(昔は珍しくも何もなかったのに、今は貴重種に…)
(ヨ5000形貨車。コンテナ特急「たから」なんてあったんですねー)
(個人的に思い出のある EF66。子供心に格好いい!と思ってましたw)
(こちらも下に通路があって、電気機関車を下から覗けます)
(うむ、格好いい!)
(EF66 の下回りはカバーされたものが多くて面白みに欠けますね ^^;)
この機関車や貨車のあるエリアからさらに奥へ行くと、台車やパンタグラフの仕組みを解説しているコーナーがあります。この辺は割と地味なんですが、見てると結構面白いと思うんですけどね。
実際、展示モデルを動かしたりしてますから、種類や時代によって差があって、なるほどなーなんて思えたりします。
これらのさらに奥には車両工場を模した展示があり、ブルートレイン24系や、昔の客車オハ46などが展示されていて、屋根の上を整備するための中2階の足場から、上から目線で客車を眺められたりするのですが、実は急いで回っていて写真がありません(^_^;)
1階の主要な3つのコーナー「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」の3つ目、「鉄道の施設」エリアもなんだかんだで見たのですが、ちゃんと写真を撮っておらず、最初にザッと見てから、あとできちんと順路順に回りながら写真を撮ろうと思いつつも、結局撮る時間がありませんでした…orz
最初に書いたように午前中に余裕ぶっかまして屋外展示と昼ご飯に時間かけすぎましたね。内覧会は15時までだったので、通常営業の17時半までなら一通りゆっくり回れたと思うのですが、まぁ内覧会に招待してもらっただけでラッキーなのですから不満は言えません。また行くしかありませんね。
「鉄道の施設」にある踏切模型が時々遮断機が降りますし、その隣には「軌道自転車」と言って、線路の上を走る自転車を2人1組で体験することができるようになっています。
他にも目に付いたのは、早朝勤務の運転手・車掌さんなどが休憩中に使う強引に起こす目覚まし時計(もはや時計とも言い難いが ^^;)があったりもしたのですが、実際に起床体験ができるわけではなかったのが残念でしたね。一度、あの鉄道マン向け目覚ましを体験したいとは思うのですが(笑)
ということで、1階は最後が駆け足になってしまいましたが、色々体験コーナーのある2階と屋上、そして京都鉄道博物館建築後もパワーアップして遺された貴重な貴重な梅小路機関車庫については、次回に。
(続き)→ いよいよオープン!京都鉄道博物館へ行ってきた【後編】
(毎年出てる東洋経済の鉄道特集増刊)
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