以前は SLの聖地だった京都駅近くの梅小路蒸気機関車館を大拡張&完全に一新して、大阪にあった交通科学博物館の収蔵物の一部も取り込んだ「京都鉄道博物館」が明日4月49日にオープンします。
■ 京都鉄道博物館
首都圏では有名な JR東日本の「鉄道博物館」(さいたま市)、名古屋にある JR東海の「リニア・鉄道館」の JR西日本版と言えるもので、JR西日本も遅ればせながら立派な鉄道展示館を作ったわけです。
以前は大阪・弁天町に交通科学博物館というのがありましたが、かなりボロくなっていましたので、京都の梅小路蒸気機関車館を大幅リニューアル&拡張する形で立派なものを作りました。もちろん、鉄道博物館よりもずっと貴重な梅小路蒸気機関車館は今後も京都鉄道博物館の一部、「梅小路蒸気機関車庫」として残っています。
さて、当方は鉄道も好きであるものの別段鉄道マニアではないのですが、たまたま内覧会のチケットをいただくことができましたので、開業1週間前の先週、京都鉄道博物館の展示を見て回ることができました。
内覧会の時点で、鉄道ファン、マニアからは色々と突っ込まれまくっている京都鉄道博物館ですが、開放感のある広い空間の造りで通路なども広くとられており、鉄道の歴史や基本的な仕組みを知る展示も多く、また体験コーナーの類いも多くて、マニアにはツッコミどころが多けれど、お子さまを連れた家族連れなどの一般層には楽しい施設なのではないかと思います。
かく言う大きな子供の私めも内覧会の時間めいっぱい楽しんで、むしろ最初にゆっくりじっくり回りすぎて、時間が足りなかったくらいです。
ということで、私が JR西日本の宣伝をしたところで何の益があるわけでもありませんが、思いの外良かったということもあるので、撮影してきた写真とともに京都鉄道博物館の中身や注意点などを紹介しておこうと思います。
なお、内覧会もそこそこ多くの人が来ていましたが、オープン直後のゴールデンウイークなどはもっと多くの人が来るでしょうから、行列の並びその他については私が赴いた時と差があることをご了解ください。
また、京都鉄道博物館には駐車場がありませんし、京都の行楽期の休日は道路も何もかも地獄の混み方ですので、公共交通機関で来られることをお勧めします。また、休日は朝早くを除き、駅からバスを待って乗るより徒歩20分歩いた方が早い時も多いです。
(入って館内に向かうプロムナードでは、まずC62、80系、0系がお出迎え)
(C62形蒸気機関車 C62-2-26)
(湘南電車 クハ86-1)
(新幹線 0系21-1)
(みんな最初にプロムナード正面で記念撮影。一番人気はやっぱりSL)
京都鉄道博物館の入口ゲートを入ると、本館までの長い通路は「プロムナード」という屋根付きの屋外展示で、各種車両が早速展示されています。お爺ちゃんお婆ちゃんから子供まで人気のSL、団塊世代には懐かしい80系、そして初代新幹線0系。
新幹線0系は4両編成で、80系は2両のみ、その後ろはディーゼル機関車 DD54 に率いられた風のブルートレイン食堂車(ナシ20)が、SL C62 の後ろは弁天町の交通科学博物館から移設された、往年の皇族専用寝台車両であるマロネフ59と(実存車両とは違う)食堂車スシ28 が展示され、その後ろには長年普通電車としてお馴染みだった103系の先頭車(クハ103)がいたりします。
本館内の展示もそうですが、一見ホームに停車してる風になっていますが、車内へ入れる列車が極めて限られています。保存状態を維持するためだと理解できるものの、京都鉄道博物館は基本的に「外から見るだけ」なのが多いのは少々残念なところです。
マロネフ59やスシ28は交通科学博物館閉館前に特別公開されたので、今後また何かの際には限定公開されるかもしれません。が、基本的にはどの車両も見てるだけ、であります。(後述の現役"食堂"車、ナシ20を除く)
プロムナードを最後まで行くと、いよいよメイン展示の本館にはいるわけですが、左側に小さな中庭があり、その先にまた屋外展示(もちろん屋根付き)があり、一番目立つところにトワイライトエクスプレス仕様の EF81がいるので、ついそちらへ向かってしまいます :D
というか、本館の奥からもトワイライトプラザへ行けるのですが、本館をあちこち見て2階3階へ行くと、結局トワイライトプラザへ戻ってこなかったりする可能性はあるので、気が付いた時に見ておく方が良いでしょう。
(つい最近まで走っていたトライライトエクスプレス仕様 EF81)
(一度は乗りたかったトワイライトエクスプレス1号車スイート)
(子供の頃はまだブルトレ牽引していたEF58形電気機関車)
(一時期はコレばっかりだったけど、残り少ない先行きのEF65形)
内覧会は10時から15時の5時間のみでしたが(通常営業時間は10時から17時半)、10時に入って最初の方からアレコレじっくり見てたら1時間近くが経つとともに、連れ合いが「食堂車でお昼ごはんが食べたい!」というので、お昼時の混雑時間の前にプロムナードにある食堂車ナシ20で昼ご飯をいただくことにしました。
京都鉄道博物館での食事は
の4カ所で可能になっています。
内覧会の人出では多少並んでも20〜30分待てばレストランや食堂車へ入れましたし、お弁当買ってテラスなどで食べることも可能でしたが、
だと思います。お弁当を買ったり、持って行っても意外と座って食べられる場所は多くないので、激混み時に行かれる方はそのあたりを覚悟するなり、食堂車やレストランの席を待つ人、その間に見る人を分けるなどした方が良いと思います。
(内覧会の時は11時前だと20分くらい待てば食堂車へ入ることができた)
(食堂車のメニューその1)
(食堂車のメニューその2。最初に売り切れはカレー、次はサンドウィッチでした)
(食堂車入り口。車内は狭いが回転は早い)
(前の前の人で食堂車カレーが売り切れたので、SL弁当に)
(SL弁当の中身。そつない美味しさでしたよ)
ちなみに食堂車で飲み物として「昔懐かしいお茶」(100円)というのがあって、30代、いや40代以上の人なら懐かしく感じられるお茶が出てきます。そして、当時と同じく、メッチャ熱くて、たいていの人は食堂車内で飲めずに持ち帰りしていました(笑)
早めの腹ごしらえもしたことなので、メインの博物館内をしっかり回ることにします。館内へ入ると、1階のど真ん中には、デーン!と JR西日本(国鉄)が誇った往年の特急たちが3種類お出迎えです。
(プロムナードの最初とここが一番の記念撮影ポイント。だいぶ空いてから撮影)
(みんな大好き500系新幹線。先端は指紋つきまくり ^^;)
(やっぱり格好良い500系。乗り心地最悪だったけど)
(懐かしの月光。なんて言ってる人はジジイですね ^^;)
(サンダーバードじゃないオリジナル雷鳥。ボンネット型の先頭車ですよねー)
プロムナードと同じくホームを模した感じで展示されていますが、これも車内へは入ることができません。「後世に残す文化財だから」ということのようですが、なんというか、展示の仕方も含めて
があるのは否めず、特に2階から見下ろすと割と哀愁を感じると言いますか、これで後世に残す文化財と言われてもなぁ、という印象はありました。ま、個人の感想ですけどね(^^)
こういったところの微妙感は、私なんかはJR西日本らしいとも思うのですが、一部には批判されてもいるようです。ただ、個人的には一番微妙なのはここで、他はあまりそういったことを感じることもなく、それなりに楽しく面白く回れたので、京都鉄道博物館がダメだとも思わないし、人出が落ち着いたらまた行ってみようかな?と思うくらいです。
1階は、このど真ん中の3両展示の周りに「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」というテーマごとの展示があります。
ここまででもかなり長くなりましたので、これらについては次回記事で紹介します。
(続き)→ いよいよオープン!京都鉄道博物館へ行ってきた【中編】
(京都鉄道博物館ガイド本も既に何冊も出ています!)
■ 京都鉄道博物館
首都圏では有名な JR東日本の「鉄道博物館」(さいたま市)、名古屋にある JR東海の「リニア・鉄道館」の JR西日本版と言えるもので、JR西日本も遅ればせながら立派な鉄道展示館を作ったわけです。
以前は大阪・弁天町に交通科学博物館というのがありましたが、かなりボロくなっていましたので、京都の梅小路蒸気機関車館を大幅リニューアル&拡張する形で立派なものを作りました。もちろん、鉄道博物館よりもずっと貴重な梅小路蒸気機関車館は今後も京都鉄道博物館の一部、「梅小路蒸気機関車庫」として残っています。
さて、当方は鉄道も好きであるものの別段鉄道マニアではないのですが、たまたま内覧会のチケットをいただくことができましたので、開業1週間前の先週、京都鉄道博物館の展示を見て回ることができました。
内覧会の時点で、鉄道ファン、マニアからは色々と突っ込まれまくっている京都鉄道博物館ですが、開放感のある広い空間の造りで通路なども広くとられており、鉄道の歴史や基本的な仕組みを知る展示も多く、また体験コーナーの類いも多くて、マニアにはツッコミどころが多けれど、お子さまを連れた家族連れなどの一般層には楽しい施設なのではないかと思います。
かく言う大きな子供の私めも内覧会の時間めいっぱい楽しんで、むしろ最初にゆっくりじっくり回りすぎて、時間が足りなかったくらいです。
ということで、私が JR西日本の宣伝をしたところで何の益があるわけでもありませんが、思いの外良かったということもあるので、撮影してきた写真とともに京都鉄道博物館の中身や注意点などを紹介しておこうと思います。
なお、内覧会もそこそこ多くの人が来ていましたが、オープン直後のゴールデンウイークなどはもっと多くの人が来るでしょうから、行列の並びその他については私が赴いた時と差があることをご了解ください。
また、京都鉄道博物館には駐車場がありませんし、京都の行楽期の休日は道路も何もかも地獄の混み方ですので、公共交通機関で来られることをお勧めします。また、休日は朝早くを除き、駅からバスを待って乗るより徒歩20分歩いた方が早い時も多いです。
(入って館内に向かうプロムナードでは、まずC62、80系、0系がお出迎え)
(C62形蒸気機関車 C62-2-26)
(湘南電車 クハ86-1)
(新幹線 0系21-1)
(みんな最初にプロムナード正面で記念撮影。一番人気はやっぱりSL)
京都鉄道博物館の入口ゲートを入ると、本館までの長い通路は「プロムナード」という屋根付きの屋外展示で、各種車両が早速展示されています。お爺ちゃんお婆ちゃんから子供まで人気のSL、団塊世代には懐かしい80系、そして初代新幹線0系。
新幹線0系は4両編成で、80系は2両のみ、その後ろはディーゼル機関車 DD54 に率いられた風のブルートレイン食堂車(ナシ20)が、SL C62 の後ろは弁天町の交通科学博物館から移設された、往年の皇族専用寝台車両であるマロネフ59と(実存車両とは違う)食堂車スシ28 が展示され、その後ろには長年普通電車としてお馴染みだった103系の先頭車(クハ103)がいたりします。
本館内の展示もそうですが、一見ホームに停車してる風になっていますが、車内へ入れる列車が極めて限られています。保存状態を維持するためだと理解できるものの、京都鉄道博物館は基本的に「外から見るだけ」なのが多いのは少々残念なところです。
マロネフ59やスシ28は交通科学博物館閉館前に特別公開されたので、今後また何かの際には限定公開されるかもしれません。が、基本的にはどの車両も見てるだけ、であります。(後述の現役"食堂"車、ナシ20を除く)
プロムナードを最後まで行くと、いよいよメイン展示の本館にはいるわけですが、左側に小さな中庭があり、その先にまた屋外展示(もちろん屋根付き)があり、一番目立つところにトワイライトエクスプレス仕様の EF81がいるので、ついそちらへ向かってしまいます :D
というか、本館の奥からもトワイライトプラザへ行けるのですが、本館をあちこち見て2階3階へ行くと、結局トワイライトプラザへ戻ってこなかったりする可能性はあるので、気が付いた時に見ておく方が良いでしょう。
(つい最近まで走っていたトライライトエクスプレス仕様 EF81)
(一度は乗りたかったトワイライトエクスプレス1号車スイート)
(子供の頃はまだブルトレ牽引していたEF58形電気機関車)
(一時期はコレばっかりだったけど、残り少ない先行きのEF65形)
内覧会は10時から15時の5時間のみでしたが(通常営業時間は10時から17時半)、10時に入って最初の方からアレコレじっくり見てたら1時間近くが経つとともに、連れ合いが「食堂車でお昼ごはんが食べたい!」というので、お昼時の混雑時間の前にプロムナードにある食堂車ナシ20で昼ご飯をいただくことにしました。
京都鉄道博物館での食事は
- 博物館2階にあるレストラン・休憩所で
- プロムナードにある食堂車で
- プロムナードの食堂車横で売ってるお弁当を買って中庭などのテーブルで
- 博物館3階屋上のスカイテラスでも弁当を売っているので、そこで買ってテラスの椅子、テーブルで
の4カ所で可能になっています。
内覧会の人出では多少並んでも20〜30分待てばレストランや食堂車へ入れましたし、お弁当買ってテラスなどで食べることも可能でしたが、
ゴールデンウィークなどで激混みだと、座る場所の確保が大変
だと思います。お弁当を買ったり、持って行っても意外と座って食べられる場所は多くないので、激混み時に行かれる方はそのあたりを覚悟するなり、食堂車やレストランの席を待つ人、その間に見る人を分けるなどした方が良いと思います。
(内覧会の時は11時前だと20分くらい待てば食堂車へ入ることができた)
(食堂車のメニューその1)
(食堂車のメニューその2。最初に売り切れはカレー、次はサンドウィッチでした)
(食堂車入り口。車内は狭いが回転は早い)
(前の前の人で食堂車カレーが売り切れたので、SL弁当に)
(SL弁当の中身。そつない美味しさでしたよ)
ちなみに食堂車で飲み物として「昔懐かしいお茶」(100円)というのがあって、30代、いや40代以上の人なら懐かしく感じられるお茶が出てきます。そして、当時と同じく、メッチャ熱くて、たいていの人は食堂車内で飲めずに持ち帰りしていました(笑)
早めの腹ごしらえもしたことなので、メインの博物館内をしっかり回ることにします。館内へ入ると、1階のど真ん中には、デーン!と JR西日本(国鉄)が誇った往年の特急たちが3種類お出迎えです。
(プロムナードの最初とここが一番の記念撮影ポイント。だいぶ空いてから撮影)
(みんな大好き500系新幹線。先端は指紋つきまくり ^^;)
(やっぱり格好良い500系。乗り心地最悪だったけど)
(懐かしの月光。なんて言ってる人はジジイですね ^^;)
(サンダーバードじゃないオリジナル雷鳥。ボンネット型の先頭車ですよねー)
プロムナードと同じくホームを模した感じで展示されていますが、これも車内へは入ることができません。「後世に残す文化財だから」ということのようですが、なんというか、展示の仕方も含めて
はめ込み合成感
があるのは否めず、特に2階から見下ろすと割と哀愁を感じると言いますか、これで後世に残す文化財と言われてもなぁ、という印象はありました。ま、個人の感想ですけどね(^^)
こういったところの微妙感は、私なんかはJR西日本らしいとも思うのですが、一部には批判されてもいるようです。ただ、個人的には一番微妙なのはここで、他はあまりそういったことを感じることもなく、それなりに楽しく面白く回れたので、京都鉄道博物館がダメだとも思わないし、人出が落ち着いたらまた行ってみようかな?と思うくらいです。
1階は、このど真ん中の3両展示の周りに「鉄道のあゆみ」「車両のしくみ」「鉄道の施設」というテーマごとの展示があります。
ここまででもかなり長くなりましたので、これらについては次回記事で紹介します。
(続き)→ いよいよオープン!京都鉄道博物館へ行ってきた【中編】
(京都鉄道博物館ガイド本も既に何冊も出ています!)
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