ちょうど一ヶ月前、先月のことですが、山梨県にある JR東海の超伝導リニア山梨実験センターで、超伝導リニア(いわゆるリニアモーターカー)に体験乗車してきました。

昨年起工式が行われて東京〜大阪を結ぶリニア中央新幹線の建設が始まりましたが、先行開業する東京〜名古屋間でも開業予定は 2027年。大阪までは、現在の予定で 2040年。予定通りにいく保証はないわけで(南アルプスを突き抜けるトンネルもあるし)、癌という病気を一度患った身としてはリニア開業まで生きている自信はあまりないので、今のうちに乗っておきたかった、というのもありました :-)

超電導リニア Superconducting Maglev | JR東海

リニア実験線は当初、宮崎に実験線があり、20年前(1996年)に現在の山梨実験線ができあがってしばらくしてから一般向けリニア体験乗車が催されるようになりましたが、10年ほど前に実験線の延長が決まってからは中止になり、長らくリニア体験乗車はできなくなっていました。

その後山梨実験線が 42.8km に延長され、そして一昨年末から再び体験乗車の募集が始まったので応募したものの、なかなか当選せず、今回ようやく当たって、上がるテンションを抑えつつ乗ってきた次第です。

超電導超電導リニア体験乗車実施に関するご案内

山梨実験線は実験線でありながらも将来はリニア中央新幹線の営業区間の一部となる路線ですし、いま実験線を走るリニア車両(L0系)は営業運転を念頭に置いた車両ですので、ある意味

一足早いリニア中央新幹線試乗みたいなもの


と言えるかもしれません。

Fujikyuko Line, Mt. Fuji & Superconducting Maglev train
(奥の高架路線がリニア実験線、手前は富士急行)


一昨年から再開した体験乗車は1区画(2席分)4,320円と有料となっていますが(昔のリニア体験乗車は無料だった)、営業用車両に近いもので以前より長い距離を走り、500km オーバーを2回、それなりの時間体験できるのですから安いものです。

なにより超電導電磁石による浮上走行で時速 500km を体験できるのは世界でもここだけですし、十分リーズナブルなお値段でしょう。

なお、体験乗車は昨年の例でいえば年3回開催されました。開催の2〜3ヶ月くらい前に募集開始となり、その後の抽選に当選してした人にはメールで連絡が行き、指定日時までに乗車料金の振り込みを完了した人のみが体験乗車できます。

体験乗車は今年3月の場合だと9日間行われて(全て平日のみ)、各日朝から夕方まで6便の日程が用意され、延べ1万席近くが用意されていましたが、競争率は相変わらず高いようです。(何度も当たらなかったので、第三候補まで全て週半ばの日の朝イチ便ばかりで応募した ^^;)

running Superconducting Maglev train (1)


あくまで実験施設を使ったサービスですので、普段の試験走行も含めて日曜日はリニアは走りません。ただ、昨年は夏休み期間中に体験乗車が行われているので、今年もその頃に開催される可能性はあります。その場合は来月にも募集の告知があるかと思います。

【2016/5/16 追記】2016年の第2回体験乗車募集が発表されました。7月末から9月初頭にかけて、夏休み期間に行われます。募集は5月17日から6月20日まで。詳しくは以下のページで。
超電導超電導リニア体験乗車実施に関するご案内
【追記終わり】

一昨年末に超伝導リニア体験乗車が再開されてから既に多くのブログなどで体験乗車の報告はされていますが、自分自身の記録も含めて遅まきながら体験記を残しておこうと思います。


さて、超伝導リニアに搭乗するために赴いたのは、山梨県都留市にあるリニア実験センター。

山梨県でも東京に近いエリアですので、東京からなら車でも電車でも楽々日帰りエリアですが、関西からだとそれなりに距離がありますし、搭乗するのは朝10時の第1便でしたので、お隣りの富士吉田市に前泊しました。

Mt. Fuji view from Fuji-Yoshida City (2)
(ホテルの部屋からは見事な富士山でお目覚め)


体験乗車当日は快晴すぎて、リニアに乗るより写真撮りに行きてえ〜と思うくらいでしたが、搭乗手続き1時間前の朝9時に現地へ到着しました。

なお、リニアの体験乗車案内では「駐車場がありません。公共交通機関でのご来場を」となっていますが、これはリニア実験センターの隣りに用意されている駐車場がリニア体験乗車のための駐車場ではなく、お隣り、徒歩数分のところにあるリニア見学センターの駐車場だからです。

JR Tokai Yamanashi Maglev Test Center
(駐車場から見た山梨実験センター)

Linear01
(駐車場前にあるリニア見学センターの案内看板)


とはいえ、どうせ行くならリニア見学センターも行くつもりでしたので、体験乗車受付の1時間前に行って、リニア見学センター「どきどきリニア館」も見て回ることにしました。

山梨県立リニア見学センター

リニア見学センターは入館料無料の「わくわくやまなし館」と有料の「どきどきリニア館」があり、無料の「わくわくやまなし館」は山梨の観光名産案内の施設ですが、3階からすぐ横を走るリニア走行試験を見学することが可能です。

「どきどきリニア館」は入館料420円(大人)が必要なものの、リニアの歴史や技術などについて展示学習可能な建物になっていて、リニア目的ならやはりこちらを見学したいものです。

Yamanashi Prefectual Maglev Exhibition Center (1)


ということで、「どきどきリニア館」の入り口で受付のオネーサンに出迎えられつつ入館料を払って入ると、館内中央の吹き抜けにドーンとリニアの実物大模型(先頭車両のみ)が鎮座されていて、お出迎えしてくれます。

Yamanashi Prefectual Maglev Exhibition Center (2)


リニア模型前は記念撮影スポットになっていて、模型の前で記念写真を撮る人も多く、受付のおねーさんや係員にカメラやスマホを渡して頼めば撮ってくれます。

この実物大模型の車両は中に入ることも可能で、片側だけですが座席も用意されており、体験乗車できなくてもリニア新幹線に乗った雰囲気を味わえるようになっています。

Yamanashi Prefectual Maglev Exhibition Center (3)

Yamanashi Prefectual Maglev Exhibition Center (4)

Yamanashi Prefectual Maglev Exhibition Center (5)
(壁際にはリニア50年の開発の歴史が記されている)


2階には超伝導技術を分かりやすく学習、体験できるコーナーが揃っていて、手回しで電磁力を発生させてリニア模型を浮上させたり、「ミニリニア」なる、ほんのちょっと浮上体験コーナーも用意されています。

Linear04

Linear05

Linear06


3階はミニシアターと、リニア中央新幹線ができたら山梨はこんな風になるんだぞ的なジオラマがあったりします(上記写真)。まぁ、こういうジオラマなんかを作っちゃうのが、官製施設って感じがしますね X-)

また、2階3階の窓際はすぐ目の前を超電導リニアの実験線が走っており、走行試験中は時速500kmで、すっ飛んでいくリニア車両を間近で見ることができます。

ちょうど朝一番の走行試験があったので、そこで流し撮りを…と思いましたが、すぐ横のトンネルから飛び出てきて一瞬で通過するので見事に失敗しました(^_^;)

Linear02


新幹線も時速 300km 出していると十分に速いので、超伝導リニアが「時速 500km !」と言っても一段速い新幹線っぽい速度感で、見た目では数字ほど差がないように感じるのですが、近接でファインダーに捉えようとすると、やっぱり速度レンジの差を実感しますね(-。-;)

ちなみに見学センターから東側はリニア実験センターとか町を渡る橋があるので実験線は見渡せるのですが、西側はすぐトンネルなので東向きのリニアを見学センターから捉えるのは難しいですね。試験走行が西向きの時に狙うしかありません。

(走行試験や体験乗車はリニア実験センターから少し東の方へ行って、そこから西向きに 500km/h 出しながら実験線の西端へ行き、今度は東向きに 500km/h 出して実験線の東端まで行ってから実験センターへ帰ってくるのがルーチンになっています)

Yamanashi maglev test line view from Yamanashi Prefectual Maglev Exhibition Center
(目の前の建物は入館料無料の、わくわくやまなし館)


見学センターのすぐ前をリニアが一瞬で通過するものの、2階の見学エリアでは走行試験中、体験乗車実施中のリニア車両が今どのあたりを走っているかの表示モニターもありますし、ガイドの方がもうすぐ来ます、まもなく通過します、と案内してくれます。

リニア見学センターからの走行試験見学はどこからもガラス越しになりますが、実験線をはさんで反対側は高い金網フェンスがあったり、丘の上へ登っての見学になるので、一番最接近でき迫力あるポイントだと思います。

ちなみに、実験センターの体験乗車ではリニアに乗車できても走行試験中の車両を観ることはできないので、走行試験を見学したい場合はこの見学センターか周囲の見学ポイントからになります。

view point for Yamanashi maglev test line
(実験線を挟んでリニア見学センターと反対側はこんな感じ)


リニアの走行試験を行う日は事前に公開されていますので、その日に見学センターへ行けば体験乗車はできなくともリニアの走行シーンを見ることができます。

走行試験予定のご案内 | 超電導リニア Superconducting Maglev | JR東海

走行シーンを見るだけなら、入館料無料の「わくわくやまなし館」の3階からでも可能なので、入館料払って「どきどきリニア館」に入る必要もありません。

週末でも土曜日なら走行試験が行われている可能性はあるので、上記サイトで走行試験の予定があれば、富士山や富士五湖へドライブ行くついでに寄ってみるのも良いかもしれません。

Linear03
(レストランはありませんが屋台が出てました。やまなし館1階は土産物コーナーです)


さて、前置きのリニア見学センターで少々長くなってしまいましたので、肝心要のリニア体験搭乗の話は次回に。

(続き)→超伝導リニア(リニア中央新幹線山梨実験線)体験乗車記【搭乗編】