写真 SNS としてはすっかり Instagram が我が世の春を迎え、写真に本気の人は 500px や Smugmug に流れていき、お手軽な無料写真置き場としては Facebook や Google Photos に取られ、その狭間で右往左往している感の強い Flickr。
一昨年に「え?無料ユーザーも容量 1TB?もう有料 Pro ユーザーの意味ないじゃん!?え?Pro なくすの?」という無料大開放な方針でも人が集まらず、収益が上がらなかったのか、先月
「有料 Flickr Pro 制度を復活させて、Pro ユーザー以外は公式アプリの自動アップロード機能を使わせなくするよ」
という 180度方針転換を発表しました。
■ Changes to Flickr Pro and coupon for 30% off annual rate | Flickr Blog
WIREDの煽り記事のせいで Flickr が全面有料化という誤解が一部に広がったりもしましたが、そんなことはなく、今も「公式アプリの自動アップロード機能は有料 Pro ユーザー限定」になった以外、大きな変更はない状況です。
ただ、長年のユーザーとして
この先どういう方向性でやっていくつもりなのだろう?という思いは、さらに強まって(一昨年の無料大開放時より、先行き不透明感が増した印象)、長く続けてきた有料 Pro 会員の支払いを先月末で止めて無料アカウントへ落としました。
■ 迷走 Flickr と私【前編】
Flickr をもう10年も愛用してきて、種々の制約が外れる有料 Pro ユーザーも 8年くらい払ってきたでしょうか。ISP などを除けば、お金を払い続けてきたネットサービスとしては Flickr が最長だったかもしれません。
それだけ使ってきたサービスなので止めるかどうかは悩みましたが、無料大開放で有料会員の意味がなくなった一昨年ほど悩んではなく、割とあっさり止めるのを決断できました。
と。その理由としては、以下のとおり。
正直なところ、一昨年の無料大開放時に「もう金払う意味あるのかなぁ?」と思いつつも2年間有料ユーザーを継続してきたのに、ここへ来て値上げでは話にならないですね。なに考えてるんだろう?って感じです。
昔のように Flickr に人が集まっていて魅力ある場だったら年会費2倍になっても「うむむ、仕方ないか…」と思えていたでしょうが、この現状で値上げは非常に疑問です。Smugmug あたりと価格を揃えてきたのでしょうけど、ますます人がいなくなりそうです。
それに何より
です。「え?どこが変わったの?」というくらい。
というわけで、何も困らないです。
というわけで、一昨年の「無料アカウントでも実質変わらんやんけ!」という大変更があっても健気に毎年 Flickr へ払い続けてきましたが、
「こんなことだったら、一年前の無料大開放の時に有料 Pro 会員は止めておけば良かったかも」
という後悔もなくはないです(⌒-⌒; )
ただ、今回の方針が強化されるなら、この先、無料ユーザーにさらなる制約がかかる可能性は小さくありません。ですが、
「今後 Flickr が無料ユーザーに大きな制約を課していくなら、もう完全に止めてもいいや」
という思いです。有料 Pro ユーザーを止める決断を下したのは、当然それを踏まえた上でのことです。
無料ユーザーは所詮、金のならない木です。広告をうまく回してる Google 基準の無料サービス満足度を他に求めても難しいわけですから仕方ありません。(Google だって独自ドメインで運用できる Google Apps は全面有料化されたり、きっちり金になるものは無料制度をなくしています)
私の場合、アップロードとダウンロードには前述のサードパーティ製アプリを主に利用していますので、無料ユーザーの API 利用回りに制約がかかって使えなくなったり、使いづらくなったら、その時が Flickr 卒業の時かなあ、と思っています。
ただ、無料ユーザーになって制約がかかるなら Flickr を止める、と言っても、前編で少し触れたように、
です。
写真 SNS というだけでなく、写真置き場として長年使われてきただけあって、Flickr のメリットは多数あるのは実感しています。
といったところでしょうか。Flickr を止めて他のサービスに移ったところで、これらを満たすものはそう見つかりません。
Google Photos は基本的にオリジナルデーターを保存できるサービスではないし、基本的に“良きに計らったろ”主義で自分でタグ付けができるわけではありません。(手動でタグ付けするなんて古い、と言われていく時代になるのは理解しています)
今年から写真データー置き場にしている Amazon Prime Photo は非常にシンプルなサービスゆえ、シンプルなアルバム作成以外の写真整理機能は皆無です。(そもそも写真にタイトルや説明も付けられません)
というか、今から別のサービスに手持ちの写真をアップロードし直して、1枚1枚写真にタグ付けしていくなんて暇なことをできるわけもないですしね。
そういう意味では長年使ってきたサービスを捨てるのは忍びないところです。ですから、有料会員を止めたからといって今すぐ Flickr を退会するようなことはしません。
ただ、今回の Flickr 方針変更で、値上げした年間 $50 弱をこれからも出せるサービスかというと、先行きも考えるとそれはなく、ぶっちゃけ言うと、
「そろそろ、私も泥舟から逃げる準備はしておこうか…」
と思い始めました。
いずれにせよ、長く続けてきた Flickr Pro 有料会員を止めたので、できるだけ長く無料会員の超優遇が続くことを祈りつつ、久しぶりに他の写真サービスも色々と使ってみようかと思う今日この頃です。アカウントだけ持って使っていないサービスも多いですしね(^_^;)
(Adobe Photography プラン12ヶ月ライセンスは 4/8 今日だけ 20%オフ!)
一昨年に「え?無料ユーザーも容量 1TB?もう有料 Pro ユーザーの意味ないじゃん!?え?Pro なくすの?」という無料大開放な方針でも人が集まらず、収益が上がらなかったのか、先月
「有料 Flickr Pro 制度を復活させて、Pro ユーザー以外は公式アプリの自動アップロード機能を使わせなくするよ」
という 180度方針転換を発表しました。
■ Changes to Flickr Pro and coupon for 30% off annual rate | Flickr Blog
WIREDの煽り記事のせいで Flickr が全面有料化という誤解が一部に広がったりもしましたが、そんなことはなく、今も「公式アプリの自動アップロード機能は有料 Pro ユーザー限定」になった以外、大きな変更はない状況です。
ただ、長年のユーザーとして
今後 Flickr は、どうなっていくんや?
この先どういう方向性でやっていくつもりなのだろう?という思いは、さらに強まって(一昨年の無料大開放時より、先行き不透明感が増した印象)、長く続けてきた有料 Pro 会員の支払いを先月末で止めて無料アカウントへ落としました。
■ 迷走 Flickr と私【前編】
Flickr をもう10年も愛用してきて、種々の制約が外れる有料 Pro ユーザーも 8年くらい払ってきたでしょうか。ISP などを除けば、お金を払い続けてきたネットサービスとしては Flickr が最長だったかもしれません。
それだけ使ってきたサービスなので止めるかどうかは悩みましたが、無料大開放で有料会員の意味がなくなった一昨年ほど悩んではなく、割とあっさり止めるのを決断できました。
10年使ってきたけど、そろそろ潮時かな…
と。その理由としては、以下のとおり。
- 無料会員でも容量 1TB の事実上無制限が維持されたままなのに、新しい有料 Pro 会員の年会費が2倍に値上げ
- Flickr に代われるものではないけれど、ネット上の写真置き場、閲覧の場としては Amazon プライムフォトができたので、無料会員のサービスが削減されても我慢できる
- 人は減ってるし、flickr の先行きも不透明なので、お金を払い続けて頑張って使う意味もないかな…
正直なところ、一昨年の無料大開放時に「もう金払う意味あるのかなぁ?」と思いつつも2年間有料ユーザーを継続してきたのに、ここへ来て値上げでは話にならないですね。なに考えてるんだろう?って感じです。
昔のように Flickr に人が集まっていて魅力ある場だったら年会費2倍になっても「うむむ、仕方ないか…」と思えていたでしょうが、この現状で値上げは非常に疑問です。Smugmug あたりと価格を揃えてきたのでしょうけど、ますます人がいなくなりそうです。
それに何より
現状では有料会員やめて無料会員にしても特に困らない
です。「え?どこが変わったの?」というくらい。
- 容量無制限から上限 1TB になったとはいえ撮った写真を全て載せているわけでもないし
- 自分の写真へのアクセス統計情報が見られなくなっても以前から見てなかったし
- 広告が出ると言っても気にならない程度だし
- 公式アプリの撮影写真自動アップロード機能が使えなくても、そもそも公式アプリを使ってないし
- アカウント名の横に「PRO」のマークがなくなったのは、それこそどうでもいい
というわけで、何も困らないです。
というわけで、一昨年の「無料アカウントでも実質変わらんやんけ!」という大変更があっても健気に毎年 Flickr へ払い続けてきましたが、
「こんなことだったら、一年前の無料大開放の時に有料 Pro 会員は止めておけば良かったかも」
という後悔もなくはないです(⌒-⌒; )
ただ、今回の方針が強化されるなら、この先、無料ユーザーにさらなる制約がかかる可能性は小さくありません。ですが、
「今後 Flickr が無料ユーザーに大きな制約を課していくなら、もう完全に止めてもいいや」
という思いです。有料 Pro ユーザーを止める決断を下したのは、当然それを踏まえた上でのことです。
無料ユーザーは所詮、金のならない木です。広告をうまく回してる Google 基準の無料サービス満足度を他に求めても難しいわけですから仕方ありません。(Google だって独自ドメインで運用できる Google Apps は全面有料化されたり、きっちり金になるものは無料制度をなくしています)
私の場合、アップロードとダウンロードには前述のサードパーティ製アプリを主に利用していますので、無料ユーザーの API 利用回りに制約がかかって使えなくなったり、使いづらくなったら、その時が Flickr 卒業の時かなあ、と思っています。
ただ、無料ユーザーになって制約がかかるなら Flickr を止める、と言っても、前編で少し触れたように、
Flickr に代わるものがないのも事実
です。
写真 SNS というだけでなく、写真置き場として長年使われてきただけあって、Flickr のメリットは多数あるのは実感しています。
- 有料ユーザーなら容量無制限、無料ユーザーでも 1TB まで使えて、Google Photos などと違って圧縮されず、そのまま解像度無制限でアップロード可能
- スライドショーやアルバム機能だけでなく、アルバムをまとめられるコレクション、時系列的に見られるカメラロールなど多くの閲覧、整理方法がある
- 自動タグ付けだけでなく、自分で自由にタグがつけられるので、アルバムとはまた別の整理方法・検索が可能
- 検索機能が良きに計らえだけでなく、検索範囲を細かに設定できる
- ブログなどへの貼り込みが可能(連携してるサービスも多い)
- 写真やアルバム毎に、自分、家族、友達、その他のユーザーへの公開許可を設定でき、閲覧できる画像最大サイズの設定やオリジナルデーターへのアクセス許可も設定できる
といったところでしょうか。Flickr を止めて他のサービスに移ったところで、これらを満たすものはそう見つかりません。
Google Photos は基本的にオリジナルデーターを保存できるサービスではないし、基本的に“良きに計らったろ”主義で自分でタグ付けができるわけではありません。(手動でタグ付けするなんて古い、と言われていく時代になるのは理解しています)
今年から写真データー置き場にしている Amazon Prime Photo は非常にシンプルなサービスゆえ、シンプルなアルバム作成以外の写真整理機能は皆無です。(そもそも写真にタイトルや説明も付けられません)
というか、今から別のサービスに手持ちの写真をアップロードし直して、1枚1枚写真にタグ付けしていくなんて暇なことをできるわけもないですしね。
そういう意味では長年使ってきたサービスを捨てるのは忍びないところです。ですから、有料会員を止めたからといって今すぐ Flickr を退会するようなことはしません。
ただ、今回の Flickr 方針変更で、値上げした年間 $50 弱をこれからも出せるサービスかというと、先行きも考えるとそれはなく、ぶっちゃけ言うと、
「そろそろ、私も泥舟から逃げる準備はしておこうか…」
と思い始めました。
いずれにせよ、長く続けてきた Flickr Pro 有料会員を止めたので、できるだけ長く無料会員の超優遇が続くことを祈りつつ、久しぶりに他の写真サービスも色々と使ってみようかと思う今日この頃です。アカウントだけ持って使っていないサービスも多いですしね(^_^;)
(Adobe Photography プラン12ヶ月ライセンスは 4/8 今日だけ 20%オフ!)
コメント
コメント一覧 (1)
無料ユーザの1TB制限をさらに縮め、写真のアップロードは1000点まで!ということにしたようです。