前回前々回と格安 SIM プロバイダ(MVNO)の一つ、mineo を契約してから一ヶ月使ってきた感想を述べました。

mineo を使い始めて一カ月【前編】 〜速度はそれなりだが、妙な規制がなくストレスは少なめ
mineo を使い始めて一カ月【後編】 〜格安SIMにしては手厚くて初心者向けで、パケットギフトの仕組みも良いね!

mineo は一般的な MVNO 格安 SIM プロバイダと同じ docomo 回線を使ったサービスだけでなく、貴重な au 回線を使った格安 SIM も提供しているので、au 回線が2年満期になった際に乗り換えたのは過去に記した通りですが、今月ドコモも2年満期を迎えます。

ドコモ回線を更新月に解約/MNP する際、日割りにならない更新月のパケット使用料を節約するために「月末日にデーター通信関連を解約→翌1日にMNP」する方法があるのですが(MNP するまではモバイルデーター通信不可になる)、今回もその方法で31日に 157 へ電話してパケホーダイと sp モードを解約し、翌1日 MNP することにしました。

今回の MNP 先は当初、物は試しとイオンモバイルにしようと思って(慣れた IIJmio 系だし、ダメでも縛りは業界最短なので短期で脱出可能)、今月1日朝に近所のイオンへ行ったのですが、サービス開始時から契約がロクに進まないと評判のイオンモバイルは相変わらずグダグダで、
  • 受付開始時間の朝10時に行っても、今日開通できるか明日になるか判らない
  • 複数 SIM が必要なシェアプランだと、もっといつになるか判らない
  • 判らないばかりなので、カウンター内にいる担当のイオン店員を出してくれ、と言っても一向に出てこない

という、さすがやる気のないイオンモバイルだぜ、というのを朝っぱらからやられて、契約する気は雲散霧消しました(´Д` )

元々、主回線の一つをグダグダ状態のイオンで契約するのはリスキーだと覚悟していましたが、サービスインから一ヶ月以上経ってもにネットでの契約申し込みはできないまま、店頭でもこういう状態では、定評ある IIJmio の別形態だと言っても心配になります。(それでなくても IIJmio 系は最近遅いのに)

そんなわけで、イオンモバイルに突撃することは綺麗さっぱり忘れて、心置きなく別の即日契約可能な MVNO へ向かおう…と思ったのですが、

「スマートフォン2台持ちだし、タブレットも LTE モデルで通信できるし、通話は問題なくできるんだから、少しの間 iPhone は通信不可の電話のみでも良いんじゃね?」

と考えなおし、MNP はネット申し込みのプロバイダにして、数日間はメイン端末の iPhone を通話専用、Wi-Fi 通信専用機として使ってみることにしました。

そして、これには最近少し思っていたことも絡んでいて、

メイン端末である iPhone が外出先で通話しかできなくなれば
どこでもすぐスマートフォンを見てしまう状態を少し改善できるかも?


というテストでもありました。拙い実験ですけどね。


私自身は自宅だとあまりスマートフォンを使うことがないので、スマートフォン依存症というほどではないと思っていますが(周りからどう思われてるかは知らない ^^;)、外出時は左手に iPhone が握られていることがしょっちゅうです。

もちろん、歩きスマホはできるだけ止めよう、と思っていますし、最近は特に気をつけています。ただ、使っている端末が iPhone 5s という手のひらサイズというか、手の内サイズなので、

  • 歩いている時も知らず知らずのうちに、ついポケットの中の iPhone を握っていたりする

  • 歩いてる時は端末を見ていなくても、信号やエスカレーターで立ち止まった際にすぐ iPhone を出して見てしまう

  • 歩きスマホはダメだと判っていても、通知の振動(バイブ)があれば、歩きながらロック画面に表示される通知内容を見てしまう

  • 手持ちぶさたになると、ほんの少しの合間でも、とにかくついスマホを見てしまう


ということが多々あるのは、自分自身でも気にしています。(これは十分スマホ依存症かもしれません ^^;)

こういうスマホを常時いじっているのは私だけではなく巷でも普通に見かけますし、そういう時代といえば時代ですが、これはちょっと行き過ぎてる感を自身で感じていて、最近は

すぐスマホを見てしまうのを控えたいなぁ


と思ったりしています。

集中力の欠如という実害だけではなく、「こういうのは、なんかちょっとおかしいんじゃないか?」と漠然とした不安があるのです。

(これはあくまで自分の行動に対して、ですから、他人に強要するつもりは全くありません。自転車スマホは音楽聴きながら運転するヤツも含めて全員捕まってしまえ、と思ってますけどねw)

そんなわけで、今回の「電話だけしか使えない iPhone」を数日間でも持つことで、この “すぐスマホを見てしまう症候群” への対処法が見つかるかな?なんて思ったわけです。

出先でいつものように iPhone を掴み、出しても、モバイルデーター通信はできませんから(通話は可能)、ちょっとした合間に SNS やウェブサイトをブラウズすることはできません。だから、しょっちゅうスマホを見る理由はなくなります。

ネットにアクセスする必要があるなら鞄に入れてあるサブ端末の Android 機を使えばいいですし、たいていはタブレット(iPad Air 2)を持ち歩いていますから、それもあります。

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というわけで、そんな「通話だけできる iPhone をポケットに、あとはカバンの中」という生活を、たった3日間だけ試してみました。

初日は、ポケットから iPhone を出してはデーター通信ができないことに気づき、時計だけ見てポケットに戻す、なんてことが続きました。

2日目になると慣れてきて(学習してきて)、iPhone をポケットで掴む動作まで行くけど、出すことはなくなってきます。

ただ、友人との待ち合わせはもう電話ではなく Twitter の Direct Message や LINE ですから、

「スタジアムに来ました、どこにいます?」
「ゲートA 横の階段で落ち合いましょう」
「了解」

といったやり取りをするのは anytime IP reachable でないと厳しいものがあります。

Twitter や Facebook などは複数端末で通知を受けられますから、必要に応じてカバンの中に入れてあったサブ端末を出してチェックすることが可能ですが、LINE は1アカウント1端末という糞仕様なので、モバイルデーター通信ができない端末に入れっぱなしでは使い物になりません。(当たり前)

結局、2日目の夕方以降は、サブの Android 端末をテザリング ON にして iPhone も常時通信可能状態にしてしまいました。

(常時テザリングは2台の端末のバッテリーを減らしていくことになりますし、無駄が多くて良いものではないと思っていますが)

3日目は改めて iPhone はモバイルデーター通信できないままにして動いてみましたが、だいぶ感覚に慣れてきたのか、すぐにスマホを取り出そうとすることはあっても頻度は減ってきました。

この日には MNP 先の開通準備ができたので、「メイン端末の iPhone は通話のみ」という生活は3日間で終わりを告げましたが、この3日間で気づくことは多くありました。

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実際にこういったことをやってみると、

常時モバイルデーター通信ができなくて、どうしても不便なのは
待ち合わせや連絡のネットサービス通知をどう受けるか?


という点だけです。逆に言えば、そこを常時必要とするためのモバイルデーター通信依存なわけですが。

スマートフォンでよく使う生活系ネットサービスと言えば、乗り換え案内や地図といったものもありますが、そういったものは「能動的に通信を利用とする」ものですから、今回の場合で言えば、カバンからサブのスマートフォンなり、タブレットなりを出して調べればいいわけです。

「ガラケー + タブレット」というスタイルの人はいますし、今では少なくなってしまいましたが、「ガラケー + モバイルルーター + iPod touch or Wi-Fi版タブレット」という人もいます。そういう人からすれば、何言ってんだよ?的な話でしょう。

スマートフォン2台持ち+タブレット(+ノートパソコン)を持ち歩く生活に慣れてしまっていて、いつでもどこでも大量のネットサービスの通知を受けることに慣れてしまった自分がいますが、それに改めて気づけただけでも“実験”してみて良かったな、と思っています。

やっぱり自覚以上に、私はネット依存症になってるわ…


ということも感じざるをえない3日間でしたし、

「どこかのタイミングで、常時、様々な通知を受ける生活を見直す必要もあるんじゃないのかな?」

とも考えるようになりました。

これが日常であり続けることが、今の時代だからという言い訳でいいのかどうか、今後は時折見つめ直していきたいものです。