暖かくなったり寒くなったりと春先らしい気温の変動が続く昨今ですが、関西では来週に各地で桜の開花宣言が出る予報となっています。来週の三連休から春休み期間ですし、これからが春旅のハイシーズンといったところでしょう。

今春の青春18きっぷは暦的に、期間中(3月1日〜4月10日)に土日が6回ある恵まれた年ですので、今から購入しても使い勝手はあるように思います。4月10日ギリギリまで使えるので桜を観に行く旅というのも、この季節の青春18旅の醍醐味です。

というわけで、ええ歳してからも相変わらず青春18きっぱーな旅を(時々)しているオッサンが、気のむくまま青春18旅プランを紹介してみる 3回目。

大阪発日帰り青春18きっぷ旅プラン 2016春【前編】
大阪発日帰り青春18きっぷ旅プラン 2016春【中編】

今回も
  • 大阪発(京阪神エリア発)
  • 日帰り(朝7時前後出発をメド)
  • 乗り鉄じゃない
  • でも旅行気分を味わえるくらい遠く
  • 春の青春18きっぷ期間に行くのが相応しい

コースで、今回は大阪から西のコースを紹介してみたいと思います。

前回〜前々回同様、モデルプランの時刻は 3月26日のダイヤ改正前の土休日ダイヤを前提に紹介しています。平日ダイヤでも似たような時刻で行けるようなプランですが、細部の時刻は異なります。3月26日のダイヤ改正後は、時刻に変更の可能性があります。


《5》尾道・千光寺公園 観桜の旅


▽モデルプラン
大阪8:00→(新快速)→9:29相生9:33→10:39岡山10:50→12:08尾道(昼食・観光)
尾道17:50→19:16岡山19:17→20:41姫路20:57→(新快速)→21:58大阪

Seishun18_2016Spring3D
(友達から写真の一つも入れないとか手抜きすぎ、と言われたので拙い写真をば)


京阪神からの青春18きっぷ旅としては定番とも言えるコースの一つが、尾道。
  • 所要時間は片道4時間〜4時間半とやや長めだが、乗り鉄にならず現地で十分観光できる
  • 比較的座席がまともな(ロングシートとかボックス席じゃない)車両が多いので、長めの行程でも「座れれば」結構楽できる
  • 普通電車が1時間に1本しかない相生〜岡山区間というネックはあるものの、姫路/相生までは早くて快適な新快速が使え、接続もスムースで時間を無駄にしない
  • そもそも人気の観光地

ということで、

大定番かつ初心者向きのコース


です。尾道の坂の町を歩くもよし、千光寺公園から尾道水道を見下ろすもよし、渡し舟で向島へ渡りながら海から坂の町を眺めるもよし、であります。

おのなび|広島県尾道市(しまなみ)の観光情報
尾道、千光寺、公式ホームページ
尾道市港湾振興課、航路、旅客船

Seishun18_2016Spring3C


そのためか、京阪神からの新快速を姫路・相生まで乗り通し、そこから接続していく列車に次々と乗り継いで行く大勢の青春18きっぱーが、尾道でドッと降りていくことはよくあることです。(尾道から先が目的地だと、だいたい尾道で車内が一気にガラガラになる)

私も尾道は大好きなものの、さすがに定番すぎますし、尾道より東や西に青春18きっぷで行ける良い場所は幾らでもあるので(そして尾道ほど混んでもいない)、そちらを紹介しようと思ったのですが、青春18きっぷ期間が終わろうとする4月上旬は、千光寺公園の桜の季節

満開の桜とともに、山の上から尾道水道や瀬戸内海の島々を眺める風光明媚さは、多少人混みでウンザリしても一見の価値ありですので、今回は

「混雑覚悟で、桜満開の季節に行く尾道」

を敢えて勧めてみたいと思います。

今年は4月2〜3日、9〜10日と2回の週末がありますので、開花情報を見ながら、千光寺公園の桜が満開 or 満開に近い時に行かれると良いでしょう。ちょうど千光寺では、その時期に特別拝観も行われるようです。

愛染明王襖絵・花結千手観音軸(初公開) 特別拝観/尾道観光なら先ずは尾道らしい場所千光寺へ

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先に述べたように、相生〜岡山間は概ね1時間に1本しか電車がなく、姫路や相生までの新快速に比べると編成車両数も短いので土祝日を中心にどうしても混みます。

特に上記モデルプランは、その前に尾道へ向かうパターンが、

大阪6:00→(快速)→7:28姫路7:31→(各駅停車)→9:08岡山9:13→(各駅停車)→10:33尾道

大阪6:25→(快速)→7:55姫路8:01→(各駅停車)→9:29岡山9:30→(各駅停車)→10:50尾道


と1時間半以上も早い時間しかなく、この大阪6:25発の次が8:00発になるので、この8:00発のパターンは青春18きっぱーが集中する電車になっています。(尾道だけでなく岡山や岡山から先へ向かう人は同じなので)

相生乗換え時の“相生ダッシュ”も一時期よりだいぶマシになった気がしますが、相生〜岡山間は意外と時間がかかるので座りたいものです。

ところが「じゃあ、相生まで1本早い電車で行っといて確実に座ろう」と思っても、中編プラン《4》の金沢・福井方面敦賀乗り換えと同じように、相生までの一本早いパターンがやたら早くなり、

大阪6:46→8:15姫路8:39→8:59相生


となっていて、1時間以上早くなるので時間の無駄なだけです。

相生まで1本早く行くくらいなら、素直に大阪6:25発のパターンで行くことをオススメします。このパターンは最初のモデルプランに比べると混雑具合はグッと下がります。

岡山から先も編成両数は長くないので相生までほどでなくとも混雑しますが、岡山から尾道は昼間なら電車は20分に1本あるので、座れなかった場合は1本後の電車で行くというのも手です。(電車によっては福山行きで、福山で乗り換えが必要になる場合もある)

とにかく、行きの電車で疲れきってしまわない、尾道到着時に観光する体力を残しておくことが重要ですから、岡山では電車を1本遅らせてでも座っていく方が良いように思います。(相生〜岡山間で座れなかった場合は特に)

帰りの岡山乗り換えも同じことで、上記モデルプランでは岡山1分乗り換えなので(乗り換える電車はホームの向かい側なので乗り換えできない心配はない)、混雑時間帯ということもあり、だいたい既に座席は埋まっています。

ですから、尾道を15分早く出て

尾道17:35→18:55岡山


この電車で岡山へ行っておけば、姫路行きの電車は岡山始発ですから座れる確率は高いです。

Seishun18_2016Spring3A


また、尾道から四国・今治までの「しまなみ街道」はサイクリングの聖地であり、本気サイクリング組だけじゃなく観光用のレンタサイクル・ターミナルが各地(各島)に整備されています。(レンタル料金は千円という観光地価格ですが ^^;)

サイクリング | SHIMAP しまなみ海道観光マップ
しまなみ海道サイクリング。自転車でもっと楽しく。
路線バス | しまなみエリア内のアクセス | 交通アクセス | SHIMAP しまなみ海道観光マップ
因島観光協会因島TOP

しまなみ街道のレンタサイクルは乗捨ても各ターミナル間で自由に可能なので(乗捨て料金は千円)、

行きはレンタサイクルで島巡り、帰りはバスまたは船というのもオススメ


です。

青春18きっぷで日帰りとなると今治まで行くのは無理ですし、尾道からサイクリングで行ける距離も限られますが、帰りをバスにすれば時間的にも精神的にも楽です。

尾道か向島に渡し舟で渡ってから自転車を借りて、まったりサイクルしても次の因島までは十分行って回れるでしょう。体力がないと、だいたい向島から因島へ渡る因島大橋へのアップダウンで嫌になります。

(島の海岸線沿いを走るのは大きなアップダウンは少ないが、島を渡る橋は高いところにあるので、島を渡る時が一番苦労する。ただ、橋を渡りながらの眺めは絶景のところも多い。車と違って、ゆっくり眺められる :-)

頑張れる人なら生口島まで行って瀬戸田のサンセットビーチでゴールというのがオススメです。瀬戸田からは尾道への高速船が出ていますから、瀬戸田でレンタサイクルを乗り捨てて、瀬戸内海へ落ちる夕陽を見ながら高速船で尾道へ向かい、帰路につくというのも良いと思います。

地図 | 瀬戸内界隈を貸切り船でクルージング!瀬戸内クルージング

瀬戸田17:10発の高速船は尾道港17:49着予定ですから上記のプランには間に合いませんが、

尾道18:29→19:49岡山19:55→21:21姫路21:37→(新快速)→22:38大阪


次のこのパターンで帰ることができるでしょう。(岡山乗り換え時の着席確率を高めるなら尾道18:12発で)

青春18旅の場合、終電や終電に近いパターンで帰るのは、途中のちょっとした遅延で帰れなくなることもあるのでオススメできませんが(と言いながら自分は何度もやってるけど)、山陽本線沿いだと最悪の場合、新幹線を使って帰り着くことが可能ですので、

尾道19:38→21:04岡山21:09→22:34姫路22:57→(新快速)→23:58大阪


とか、終電パターンの

尾道20:19→20:40福山20:49→21:48岡山21:50→23:12姫路23:19→(新快速)→0:23大阪


を使えば、瀬戸田サンセットビーチで日没を見てからの最終高速船で戻ってきたり、夕暮れ&残照の尾道水道を眺めて尾道ラーメン食べてから帰ることが可能です。

とまぁ、桜見物はもちろん、サイクリングにもちょうど良い季節ですから、土休日の車内は混雑するものの、この時期の尾道への青春18旅はオススメであります。

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(尾道水道にはラバーダックがきた夏もありましたね)




《6》うどんとラーメンとフェリーの旅


▽モデルプラン
大阪6:25→(快速)→7:55姫路8:01→9:29岡山9:54→(マリンライナー19号)→10:35坂出10:39→10:44鴨川…(徒歩15分)…蒲生うどん…(徒歩15分)…鴨川12:02→12:23高松12:50→14:42徳島…(徒歩15分)…いのたに本店…(徒歩15分)…徳島
徳島駅前15:45→(徳島バス/210円)→16:05南海フェリー前・徳島港16:30→(南海フェリー/2,000円)→18:35和歌山港18:45→(南海電車/150円)→18:50和歌山市18:57→19:03和歌山19:08→(阪和線快速)→20:13天王寺20:16→(環状線内回り関空快速)→20:39大阪


やや乗り鉄風味になってしまってますが、瀬戸内海東側をぐるっと一周するような感じで回りながら、讃岐うどんと徳島ラーメンを食べ、最後はフェリーで和歌山へ渡り、海の上で日没を迎えて帰る旅です。

うどん屋とラーメン屋については、「“蒲生うどん” と “いのたに” とは芸がないのお!」というご批判は甘んじて受けたいと思います(笑)

よく知ってる人は自分で調べていけると思いますが、讃岐うどんにしろ、徳島ラーメンにしろ、駅から近くの美味い店ってのは限られていますので…。

讃岐うどん食べ歩きだけの青春18旅なら名店・人気店に挙げられるところを3〜4軒回れますが、駅近の徳島ラーメン店はかなり限られると思います。徳島駅近くだと「いのたに」以外だと「麺王」くらいでしょうか。(徳島ラーメンはあまり詳しくない)

讃岐うどんも、2時間に1本しかない高松→徳島の列車に乗り遅れないで行けそうな美味い店といえば、超定番「蒲生うどん」の他には「うどん一福」くらいでしょうか。蒲生うどんは日曜定休(祝日は営業)なので、日曜の場合も一福へ。

坂出10:39→10:53端岡…(徒歩10分)…うどん一福…(徒歩10分)…端岡12:11→12:23高松


また、11時半〜12時半しか営業してない日の出製麺所は、営業開始前に並んで11時半の営業開始と同時に食べれば坂出12:13発の電車に十分間に合うと思います。タイミングが合わないと行きづらい店なので、行ったことがない人は行ってみても良いかもしれません。

蒲生(がもう)うどんのページにようこそ!
さぬきうどん 一福|さぬきうどん 一福本店のホームページです。
いのたに 本店 | 徳島ラーメン

ちなみに、郊外の讃岐うどんの店へ行かず、「昼飯は高松駅の立ち食いうどんか、高松駅前の適当な店で構わん!」という場合なら、前項の尾道行きで挙げた、大阪8:00発の電車でも間に合います

大阪8:00→(新快速)→9:29相生9:33→10:39岡山10:53→(マリンライナー23号)→11:49高松12:50→…


この場合でも高松駅で1時間ほど余裕があるので、駅前のショッピングセンターとか周囲のうどん屋で食べることができます。

私は蒲生うどんが好きなので、モデルプランのように組み立てていますが(あと混雑を避けるため)、ゆっくり出発が良い時は上記パターンで良いのではないかと思います。

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また、今回は帰りにフェリーを使っていますが、徳島から高速バスを使って京阪神へ戻ることもできます。(というか、徳島からはそのルートが一番早いし、ほとんどの人が高速バスを使う)

徳島から神戸・大阪方面の高速バスは多数出ていますし、21時頃までありますから、そのルートならば讃岐うどんを2〜3軒まわってから、晩飯に徳島ラーメンで〆て帰ることも可能です。

ちなみに、日曜夜のバスは事前予約していた方が無難です。また青春18きっぷがあることですし、高速舞子で降りて舞子駅から JR で帰った方が、渋滞に巻き込まれることもなく安定した時間で帰ることができます。

ただ、今回は敢えてフェリーで和歌山へ渡って…というプランにしてみました。個人的に南海フェリーで戻るプランはお気に入りです。前編で伊勢湾フェリーを使ったように、ちょっと船旅はアクセントになって良いと思うんですよね。鉄道乗りだけでは飽きちゃいますし :D

また、個人的に青春18きっぷでのうどん食べ歩き旅は定番で2〜3年に一度は行っていて、それなりに駅近のうどん屋情報も実体験として持っているので、また機会があれば紹介したいと思います。(冬の青春18旅向け、と思ってます)

大阪発日帰り青春18きっぷ旅プラン 2016春【前編】
大阪発日帰り青春18きっぷ旅プラン 2016春【中編】