今日から始まる CP+ 2016。日本最大のカメラショーイベントが「CP+」になってからもう何年ですかねぇ…と思って調べたら、今年で7回目ですか。すっかり定着した感があります。

東京在住時には、その昔の「PHOTO EXPO」や他の写真関連団体と統一イベントにしたものの空中分解した「PHOTO IMAGING EXPO」へ何度か足を運んでいましたが、「CP+」になってから一度は行こうかと思いつつ行けていない私です。

地方民としては、CP+ に行ってみたいけれど、わざわざお金かけて CP+ に行くくらいなら別のところへ遠征に行くなり、旅行へ行くなりした方が良いですからねぇ。羽田空港撮影と合わせて…などと考えることもありますが、やはり冬は北海道へ足が向いてしまいます(^^;)


ということで、最近はカメラやレンズへの興味も EFマウント関連以外は比較的スルー気味で、すっかりカメラ関連のニュースも追えていないので、CP+ 行けないけど、この怒涛の新製品発表期に出てきたのを自分メモ用にまとめておこうと思います。


▽ シグマ




sd Quattro | カメラ | SIGMA GLOBAL VISION
SIGMA MOUNT CONVERTER | マウントコンバーター | 共通アクセサリー | SIGMA GLOBAL VISION
Art | 50-100mm F1.8 DC HSM | SIGMA GLOBAL VISION
Contemporary | 30mm F1.4 DC DN | SIGMA GLOBAL VISION
ELECTRONIC FLASH EF-630 発表|株式会社シグマ

北米 CES 前後には音沙汰なしだったものの、CP+ 直前に驚きの発表を行ったシグマ。

  • APS-C だけでなく、まさかの APS-H も用意した新ボディ sd Quattro
    (センサーの歩留まりからのコストを考えれば、良い落としどころな気がする)

  • 新ボディは一眼レフを捨て?ミラーレス機へ
    (動体撮影をするようなカメラでもないし、じっくり撮るカメラだから必然に思う)

  • まさかまさかの国内メーカーからの EF-Eマウントコンバーター。EFレンズをソニーのミラーレス Eマウント機で使う AF 可能なマウントアダプターは Metabones、KIPON から出ていると言っても、まさか国内企業から…と。補正その他をアダプターに内蔵するというのも、なかなか凄い。
    もちろん、シグマの EFレンズを Eマウントボディで使うためのアダプターだけど、EF純正レンズにもこっそりバッチリ対応とかになると、また Eマウント機を…と思わなくもなくもないわけだがw

  • レンズの調整、ファームウェアアップデートを USB Dock で、というのがシグマの特長だが(タムロンも真似し始めたけど)、前項マウントアダプターやフラッシュまで USB Dock で調整、というのも要注目。
    マウントアダプターはファームウェアアップデートがあるから判るけど、フラッシュまで USB Dock 対応ですか。ただ、USB Dock がレンズ等とはまた別というのは微妙かも。

  • 単焦点並みの写りをズームで、がウリの Art DC F1.8 第2弾が 50-100mm という焦点距離で。75(80)〜150(160)mm という画角なので、ポートレート狙いということですかね。
    あとは Art 35-70mm F1.8 DC HSM が出るということですかね :-)

  • APS-C ミラーレス機向けの 30mm F1.4 DC DN も発表。NEX ユーザーの頃、F2.8 DN レンズは買いましたけど、手頃な標準域の F1.4 レンズ、コレ使いたかったなあ。

  • 【追記】50-100mm F1.8 という超ニッチ向けレンズを出しておきながら、大定番 24-70mm F2.8 や 70-200mm F2.8 が Art タイプでリニューアルされないのは少々謎でもあったり… 70-200mm F2.8 DG HSM | Art はちょっと期待してるんですが


という感じで、

非上場企業だから可能であろう独自路線驀進中


特に信者でもなんでもない身からしても、「日本カメラ界の宝やなあ〜」と思いますね。

今回発表の製品はマス層には訴求しないニッチ製品が殆どですが、カメラ好き写真好きならちょっと気が惹かれる製品が多くて、シグマがいなかったら少しだけつまらないカメラ界だったかもなあ…と思わせる相変わらずのシグマです :-)



▽ ソニー




α6300 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
G MASTER | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

一昨年後半から去年にかけてフルサイズボディを一気更新して、高いけど凄いもしくは凄いけど高すぎなカメラばかりになりつつあるソニー。

ソニーも会社自体に余裕がないので、ソニーブランドに相応しいプレミアム感を持ったカメラというお題目で、利益率重視の展開は仕方ないでしょう。(今さらソニーというブランド力が通用するのは一部だけな気もするが、ブランドに頼る必要のない凄いカメラ揃いにはなった)

CES〜CP+ に向けては APS-C ボディ1機種と、F2.8 通しズームを中心としたハイエンド FEレンズの発表だけですが、足りない部分だったので、数は少ないけど納得の新製品内容。良くも悪くも色々と明らかになったこともあるけど。

  • APS-C 最上位機α6300、ミラーレス機でも AF 頑張る路線で順当進化だし、従来機の足りないところもフォローしてきて良いけれど、タッチパネルなくなったままだし、意外と全部入りじゃないのに、結構高けえ……

  • α6300 は方向性が違うとはいえ、もう少しで α7 II 買えるじゃん?という値段だと、コスパ微妙は否めず。キヤノンで言えば EOS 6D と 7D Mark II の立ち位置に似せているのかもしれないが、α6300 にそこまでのポテンシャルイメージはないし。

  • そして、ミラーレス機といっても結局、大きなセンサーサイズ対象にハイエンドレンズを作ると、一眼レフ用とサイズも重さも大差ないことが改めて証明された G Master レンズ群

  • G Master レンズ群は良さそうだけど、ボディ側が小さいとバランス悪いと思うんだけどなぁ。やはりミラーレス機はマイクロフォーサーズや APS-C あたりがレンズとのバランスが良いのかも?と改めて思ったり。
    でもフルサイズの良さはあるし、そこがトップエンドなら結局そこへ誘導していくことになるからなあ。

  • でも「ボディは凄いけど、レンズラインナップが微妙」と言われた FEレンズもこれで一応格好がつくし、超広角 F2.8 レンズも出せば、大三元・小三元揃える3つ目のメーカーになるし、いよいよ…という感じ。

  • ところで G Master シリーズって、G-SHOCK Master シリーズとカブらない?(^^;)

  • 24-70mm F2.8 って、タムロンの(ry


個人的にはこの高価格路線だと、ちょっとサブ機で…というのもなかなか難しくなってきましたし、カメラとしてソツがなさすぎて、ある意味キヤノンとかぶるところがあるので、凄いなぁ〜と思いつつ今はもうあまり惹かれない…

のですが、Metabones や KIPON に続いてシグマまで EF-E マウントコンバーターを出してくるとなると、キヤノンのミラーレス機の今後によっては…と思う人は多数いそうだし、私も気になります。

ってか、フルサイズ・ミラーレス機で EFマウントレンズが使えるのは大きいですからねぇ。アレ見てキヤノンが本気でフルサイズ・ミラーレス機を……ないかw



▽ ニコン




D5 - 概要 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
D500 すべてを凝縮した、渾身のDX。 | ニコン
スピードライトSB-5000 - 概要 | アクセサリー | ニコンイメージング
DL24-500 f/2.8-5.6 - 概要 | コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング
DL24-85 f/1.8-2.8 - 概要 | コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング
DL18-50 f/1.8-2.8 - 概要 | コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング
EOS 7D Mark II ユーザーが思う、7D Mark II キラー「D500」発表雑感

D5, D500 というスペックモンスターなダブル・フラッグシップを正月明けに発表したニコン。さすがに CP+ 前はコンパクトデジカメばかりになっていますが、ハイエンドコンパクトの1インチセンサー機を3機種同時発表して、

今年もどこまでアグレッシプに行くのか、ニコン


という感じ。

  • D5 は言うことなしの旗艦カメラ。圧倒的なスペック性能もそうだが、高画素バランス機の D810 と住み分けが巧いことできる印象。

  • EOS 7D Mark II は EOS-1D X に似て全く非なる価格なりのカメラだけど、D500 は D5 直系感のある圧倒的なスペックは正直羨ましい。ニコンユーザーならまず間違いなく買ってた。

  • DL シリーズは、ソニー RX100 シリーズやキヤノン PowerShot G X シリーズで並みの上下展開を一気に発表するのは、後発とはいえ凄い。ニコンのアグレッシブさがここにも。

  • サイズ・重量は重めだけど、一般的な標準域カバーのモデルと高倍率機だけでなく、ワイド端18mm と広角側に振ったモデルがあるのは好き者に売れそうだし、標準ズームの他社1インチセンサー機を持ってる人にも訴求力ありそう。

  • CP+ で触った方によれば、Nikon 1 と同じくらい AF が速い!ということで、動体がまともに撮れるミラーレス機だった Nikon 1 譲りが本当なら、高倍率機が途端に魅力的に映る。(連写も AF追従 20コマ/秒だしね)

  • 反面、すっかり音沙汰がなくなりつつある Nikon 1 はどうするのか…。リソースを考えると DL シリーズで、という気もする。レンズ交換式で1インチセンサーを展開するのは、値段を高めに設定しづらいことを思うと難しいように思う。

  • それにしても D500 も D5 からスペック的に殆どケチらず全部入りだったが、DLシリーズも機能面では全部入り。キヤノンと違ってニコンの素晴らしさですな。

    まぁ信者の方はついていくのが大変だと思いますが、キヤノンユーザーとしては毎度言っているとおり、ニコンが頑張ってくれることがキヤノンユーザーの利益に直結するので、キヤノンユーザーが羨むくらいのアグレッシブな展開を今後も期待します。


    ってことで、適当ヨタ記事は続きますw