CP+ に向けて連日の新製品発表があるデジタルカメラ業界。今朝もソニーから既に海外発表されていた α6300 や GMaster レンズ群が発表になっています。(しかし最近のソニーは高価格帯へのシフトが激しいですなぁ)

ソニー、APS-Cミラーレス最上位機「α6300」 - デジカメ Watch
ソニー、フルサイズEマウント用レンズ「G マスター」国内発表 - デジカメ Watch

ところで昨日のキヤノンの発表では EOS 80D について、少々魅力的なところを感じて記事にしました。

7D Mark II ユーザーにとっても少々魅力的な EOS 80D 発表

加えてコンパクトデジカメも「PowerShot G7 X Mark II」「PowerShot SX720 HS」「IXY 190」が発表になっていました。

デジタル一眼レフ以上にコンパクトデジカメでは(利益率が確保できる)高級機以外の新製品を出す気がないメーカーが増えている中、1万円台の廉価機、高倍率コンパクト、1インチセンサー搭載のハイエンドクラスと揃えて出してくるところは、さすがキヤノンという感じがします。

(一昔前までは PowerShot が廉価機で IXY は高級コンパクトだったんですけどね…)

キヤノン、手ブレ補正効果4段分の「PowerShot G7 X Mark II」 - デジカメ Watch
キヤノン、40倍ズーム搭載の「PowerShot SX720 HS」 - デジカメ Watch
キヤノン、10倍ズーム+Wi-Fi/NFCの「IXY 190」 - デジカメ Watch

この中で個人的に気になるのは、やはり PowerShot G7 X Mark II。私自身、昨秋初代機を購入しましたし、1インチセンサー・コンパクトのソニー RX100 シリーズ独走に待ったをかけたリーズナブルモデルでしたから、2代目は注目していました。



昨秋、初代 G7 X の兄弟機として、ほぼ同じセンサーを搭載しながら EVF 付きの G5 X と、より軽量小型にした G9 X が発表発売され、それらは G7 X の基本性能を踏襲しつつ G7 X の欠点(今時 USB 充電不可とか)をしっかり改善していたので、2代目も初代の欠点改良は確実であり、あとは

2代目は初代の欠点改良以上の「何か」があるか?


が注目でしたが、結論から言えば、

Mark II は初代の欠点改良と順当進化のみ


のマイナーチェンジでした。

確かに、以下のとおり、初代ユーザーとして感じる欠点はしっかり改良されています。




  • USB 充電対応に(今さら)

  • ツルツルボディでホールド性最悪だったのが、グリップ付きになった
    (S90/95→S100の時と同じだが、もはやワザと初代は使いづらくしてるのか?と思う学習能力のなさ)

  • チルト液晶が上180度だけだったのが、下45度も開くようになった
    (手を上げたり、自撮り棒などでハイアングル撮影する時に威力大)

  • 画像エンジンが DIGIC 6 → DIGIC 7 になり、手振れ補正が強化され、手振れ補正パターンに「デュアルセンシング IS」追加、流し撮り性能強化

  • 画像エンジン更新で、高感度画質が公称1段向上、オートライティングオプティマイザや回折現象の補正も向上

  • コンパクト機初のピクチャースタイル利用可能
    (EOS デジタルと併用ユーザー的には魅力的)

  • カメラ内現像、バブル撮影が可能に

  • 起動時間短縮などの細かい改善色々

  • レンズ性能はそのまま、画素数もほとんど同じ

  • デザイン、操作性もそのまま

  • サイズ・重さは、横と厚みが微増、重さも更に少々増加

  • G5 X、G9 X 同様、USB 充電対応可能になってもバッテリーチャージャー同梱
    (これは他メーカーと違ってキヤノンの良心やね)


という感じで、コンパクトデジカメというにはギリギリの重さ厚みだったのが、少々なれど更に重く厚くなりましたが、それ以外を除けば

初代の欠点をしっかり潰してきた2代目


であり、画像エンジンに最新 DIGIC 7 を載せて世代交代もしっかりしてきた堅実マイナーチェンジ Mark II であります。

ただ、よくよく初代発表時と比べてみると

値段が1万円以上の値上がり


であります。(キヤノンオンラインショップの予約価格で初代は 66,800円、Mark IIは 77,800円)

現状の初代との実売価格の差はヨドバシカメラで見ると2万5千円あります。

PowerShotG7X2_Release2

PowerShotG7X2_Release3


Amazon では3万円以上の開きがあります。(2016年2月20日現在)



他メーカーの高級コンパクト機がやたら高くなっている昨今ではありますが、コンパクトカメラで8万、9万、ましてや10万以上ともなると、個人的にはなかなか鼻白むところがあり、EVF なしなら 5万円前後、高くても6万円くらいまでが適正価格じゃないのかなあ、と思ったりしているので、正直言って、この値上がりは微妙です。

もちろん、予約価格ですので発売時には Amazon などではもう少し下がるでしょうし、発売直後から少し経ったボーナス商戦期には更に下がるかもしれませんが、初代 G7X もだいたいずっとこの値段で安定してきたことを思うと(他メーカーライバル機より安かったし)、

基本性能は全く変わってないし、安くなった初代の方がお買い得じゃね?


という気はしますね。

初代 G7X を使っていて、はっきり不便に感じるのは
  • ツルペタボディでホールディング最悪
  • USB 充電がない

ことですが、グリップについてはデザイン性は多少損なう可能性はあるにせよ、



こういった後付けグリップで十分代用できますし、USB 充電についても



少々スマートさには欠けますが、こういう USB バッテリーチャージャーがあり、これはこれで重宝します。

ですから Mark II でしか得られない改善としては
  • チルト液晶が下にも開くようになった
  • DIGIC 7 採用での幾ばくかの画質改善、機能プラスα

といったところで、それに魅力を感じるようなら Mark II だろうと思いますが、正直なところ

値上がりしてコレだったら初代でも全然ええわ


という感じのする Mark II でもあります。

まぁ初代ユーザーとしては安心?のマイナーモデルチェンジでありましたが、行きづまり感のあったコンパクトデジカメの生き残る道の一つでもあった高画質1インチセンサー機も、正直この先大きく変わることもないのかもなぁ…と思わせる Mark II であったかもしれません。

キヤノン:PowerShot G7 X Mark 供坦詰



(Wi-Fi を多用しなければバッテリーもそこそこ保つので、予備は1個で満足)