先月末、一冊の月刊誌が(一部界隈で)超話題になりました。「デジモノステーション 2016年02月号」
■ デジモノステーション 2016年02月号
話題になった理由は、毎月 500MB までのデーター通信なら月額無料の SIM「0 SIM by So-net」スペシャルスターターパックが付録されていたからです。
SIM が付いてくる雑誌は IIJmio プリペイド SIM を始め、今ではそう珍しくもないのですが、なにせ
とくれば、話題になるのは当然ですし、
ということで、特に“罠”もないということで安心感もあり、さらに上記雑誌で SIM を入手した場合には事務手数料も無料(雑誌の 620円のみ)という超お買い得感もありました。
雑誌は、あっという間に売り切れ、買い占めからの Amazon 中古やヤフオクでの転売もすぐに始まりました。(私も友人の分と合わせて買いました ;-)
もっとも、この時から「近いうち so-net でサービス開始する前の話題作り、βテストみたいなものだろう」と言われていましたし、その通り、雑誌発売から1ヶ月経って、so-net から正式にサービスが発表、開始になりました。
■ ソネット、『0 SIM』の販売をスタート 〜データ通信が毎月500MB未満まで無料、SMS、音声付きプランも提供〜
とにかく「毎月 500MB 未満は無料」が超目立つウリですが、その他の特徴は以下の通り。
といったところです。(価格は全て税別)
今回の正式サービスでは音声通話プランも用意されましたので、
にもなりました。月 500MB 未満に抑えれば、月700円で音声回線スマホが持てるのです。
もっとも、こういった MVNO の廉価サービスというのは「安く使えば安い」わけで、この 0 SIM も
なので、はっきり言って初心者向きではないです。
昔あった「安く見せかけておいて、油断すると馬鹿高くなる」ということがない(月額上限 1,600円)ので、データー通信をそれなりに使うことになっても安心なのですが、例えば月 3GB くらいの平均的な?使用量であれば、月額 900円前後のプランが各社から用意されていて、そちらの方が安くなります。
メールと Twitter をちょっとするくらい、という程度の人ならともかく、普通にスマホを使っていて、月に 500MB 未満というのは厳しい昨今です。動画や音楽は言うまでもなく、スマホ用サイトでも画像のあるページを読んでいると、あっという間に 500MB なんか超えてしまいます。
ですから、
といった用途で、なおかつ、この SIM を使っている時は動画や音楽などを出先で見ない、というなら月 500MB に収まり、月額無料維持が可能でしょう。
私も MVNO SIM を差している iPad Air 2 を日々持ち歩いていますが、メインはあくまで iPhone であり、テザリング回線としては iPhone と Android 両方持ってることもあって、MVNO 回線の使用量は月 500MB に収まることも多いです。ちょっとテザリング多めにすれば余裕で 500MB に収まります。
ですから、そういった用途であれば、この「0 SIM」は超コストパフォーマンスの良い回線になるでしょう。
反面、そういった“データー通信量をコントロールする”意識や環境になければ、普通の月間 1GB とか 3GB あたりのプランを選択した方がお得です。
(この手の激安プランを、よく判っていない子供や年寄りに使わせるのは出先で動画やら何やらを見てしまって結局高くつくことがあるので、あくまで判っている人向けです)
逆に言うと、so-net としては「500MB 未満無料に釣られて契約して、500MB 以上使ってくれることを期待」して、この 0 SIM なるサービスを始めるわけですし、ですから「みんなが 500MB 未満で月額無料になると商売上がったり」になるわけです。
加えて言えば、
ので、MNP してメイン回線として使おうと思っている人は、そのあたりも注意が必要ですし、様子見が必要かもしれません。
まぁ月額無料なら遅くても文句言えないわけですが、だからと言って実用にならない速度だったりすると、使っている意味がありませんからねぇ。心配な人は、しばらく様子見して評判をチェックしておいた方がいいでしょう。
(現段階では劇遅というようなことはありませんが、正式サービスで人が増えると変わってくる可能性は大きいですからね)
いずれにせよ、多少条件はあるものの
というのはインパクト大です。
そして、この「0 SIM」の登場で、今後他の MVNO 各社がどういった行動に出るかは興味深いところです。毎年春には大きな動きが続いた MVNO サービス競争でしたが、去年は比較的おとなしかったですからねぇ。一定レベルまで 0円 という圧倒的な競争力に、どう対抗しますやら。
■ 0 SIM | So-net モバイルサービス
(他社は初期費用代わりのパッケージが安くなってるのも魅力…)
■ デジモノステーション 2016年02月号
話題になった理由は、毎月 500MB までのデーター通信なら月額無料の SIM「0 SIM by So-net」スペシャルスターターパックが付録されていたからです。
SIM が付いてくる雑誌は IIJmio プリペイド SIM を始め、今ではそう珍しくもないのですが、なにせ
月額 500MB 未満は月額無料!
とくれば、話題になるのは当然ですし、
500MB を超えても料金青天井ではなく上限1,600円(2〜5GB)
ということで、特に“罠”もないということで安心感もあり、さらに上記雑誌で SIM を入手した場合には事務手数料も無料(雑誌の 620円のみ)という超お買い得感もありました。
雑誌は、あっという間に売り切れ、買い占めからの Amazon 中古やヤフオクでの転売もすぐに始まりました。(私も友人の分と合わせて買いました ;-)
もっとも、この時から「近いうち so-net でサービス開始する前の話題作り、βテストみたいなものだろう」と言われていましたし、その通り、雑誌発売から1ヶ月経って、so-net から正式にサービスが発表、開始になりました。
■ ソネット、『0 SIM』の販売をスタート 〜データ通信が毎月500MB未満まで無料、SMS、音声付きプランも提供〜
とにかく「毎月 500MB 未満は無料」が超目立つウリですが、その他の特徴は以下の通り。
- 雑誌に付録された SIM はデーター通信専用 SIM だったが、正式サービスでは、データー専用、データー専用 + SMS 対応、音声+データー通信(一般的なサービス同様)の3プランが用意される
- 雑誌に付録された SIM は nano SIM だったが、正式サービスでは標準SIM、microSIM、nanoSIM の3種類から選べる
- 何度も書いている通り、一ヶ月のデーター通信料が 500MB 未満ならデーター通信料は無料
- 500MB 以上の場合、100MB 毎に 100円のデーター通信料金がかかる
- 2GB を超えるとデーター通信料金は上限 1,600円で打ち止め
- 上限 1,600円のデーター使用量で月 5GB まで利用可能
- 月 5GB までは有料無料に関わらずドコモのネットワークを使った高速通信(下り225Mbps/上り50Mbps)が可能だが、月 5GB 以上のデーター使用は 200Kbps の低速通信に制限される
- 月 5GB を超えて高速通信したい場合には、100MB 500円、500MB 2,100円、1GB 3,800円の追加チャージを行うことで利用可能
- 正式サービスでは初期手数料が 3,000円かかる
- SMS オプション付きでは月額 150円、音声通話可能プランでは月額 700円の基本料金と、ユニバーサルサービス料(月2円)がかかる
- 音声通話の発信料金は 30秒毎20円、SMS送信量は国内 3円/通がかかる
(MVNO 共通の音声通話、SMS 価格と同じ) - so-net の他プラン同様、留守番電話・キャッチフォンなどの音声オプションも用意されている
- 音声通話可能なプランの場合、最低利用期間として 12か月が設定されていて、それ以前に解約する場合には違約金 5,200円かかる
- so-net PLAY SIM のような1日・3日毎の容量制限はないみたい?
といったところです。(価格は全て税別)
今回の正式サービスでは音声通話プランも用意されましたので、
とにかく安く上げたい人の MNP 先の選択肢の一つ
にもなりました。月 500MB 未満に抑えれば、月700円で音声回線スマホが持てるのです。
もっとも、こういった MVNO の廉価サービスというのは「安く使えば安い」わけで、この 0 SIM も
安くあげるには、データー通信量をケチって使う環境 or テクニックが必要
なので、はっきり言って初心者向きではないです。
昔あった「安く見せかけておいて、油断すると馬鹿高くなる」ということがない(月額上限 1,600円)ので、データー通信をそれなりに使うことになっても安心なのですが、例えば月 3GB くらいの平均的な?使用量であれば、月額 900円前後のプランが各社から用意されていて、そちらの方が安くなります。
メールと Twitter をちょっとするくらい、という程度の人ならともかく、普通にスマホを使っていて、月に 500MB 未満というのは厳しい昨今です。動画や音楽は言うまでもなく、スマホ用サイトでも画像のあるページを読んでいると、あっという間に 500MB なんか超えてしまいます。
ですから、
- 必要に応じてメイン端末のテザリングを使うサブ端末用
- 別途モバイルルーターを常用している
- 普段は自宅内で使っているタブレットを、たまに外へ持ち出す時に使う
といった用途で、なおかつ、この SIM を使っている時は動画や音楽などを出先で見ない、というなら月 500MB に収まり、月額無料維持が可能でしょう。
私も MVNO SIM を差している iPad Air 2 を日々持ち歩いていますが、メインはあくまで iPhone であり、テザリング回線としては iPhone と Android 両方持ってることもあって、MVNO 回線の使用量は月 500MB に収まることも多いです。ちょっとテザリング多めにすれば余裕で 500MB に収まります。
メインで常用するにはあまりに少ない月 500MB だけど
サブ端末なら意外と使い出があるのが月 500MB
サブ端末なら意外と使い出があるのが月 500MB
ですから、そういった用途であれば、この「0 SIM」は超コストパフォーマンスの良い回線になるでしょう。
反面、そういった“データー通信量をコントロールする”意識や環境になければ、普通の月間 1GB とか 3GB あたりのプランを選択した方がお得です。
(この手の激安プランを、よく判っていない子供や年寄りに使わせるのは出先で動画やら何やらを見てしまって結局高くつくことがあるので、あくまで判っている人向けです)
逆に言うと、so-net としては「500MB 未満無料に釣られて契約して、500MB 以上使ってくれることを期待」して、この 0 SIM なるサービスを始めるわけですし、ですから「みんなが 500MB 未満で月額無料になると商売上がったり」になるわけです。
加えて言えば、
激安プランがあると回線速度が遅くなりやすい
ので、MNP してメイン回線として使おうと思っている人は、そのあたりも注意が必要ですし、様子見が必要かもしれません。
まぁ月額無料なら遅くても文句言えないわけですが、だからと言って実用にならない速度だったりすると、使っている意味がありませんからねぇ。心配な人は、しばらく様子見して評判をチェックしておいた方がいいでしょう。
(現段階では劇遅というようなことはありませんが、正式サービスで人が増えると変わってくる可能性は大きいですからね)
いずれにせよ、多少条件はあるものの
うまくやれば、月額無料のデーター通信回線
というのはインパクト大です。
そして、この「0 SIM」の登場で、今後他の MVNO 各社がどういった行動に出るかは興味深いところです。毎年春には大きな動きが続いた MVNO サービス競争でしたが、去年は比較的おとなしかったですからねぇ。一定レベルまで 0円 という圧倒的な競争力に、どう対抗しますやら。
■ 0 SIM | So-net モバイルサービス
(他社は初期費用代わりのパッケージが安くなってるのも魅力…)
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