本ブログで少し前に、私が愛用しているカメラストラップを3種類紹介しました。
■ お気に入りストラップ【前編】〜 ネック部が分離可能で融通の利く OP/TECH プロループ・ストラップ
■ お気に入りストラップ【中編】〜 三脚穴を使わない斜めがけストラップ「OP/TECH スリングストラップ」その利点と欠点
■ お気に入りストラップ【後編】〜2台吊り速写ストラップ BLACKRAPID デュアルカメラハーネス DR-1「DOUBLE」
どれもデジタル一眼レフ向けの(それも大型機材にも耐えられる)大きめストラップで、ミラーレス機全盛の今ではあまり需要のない?ものですが、ミラーレス機向けの小洒落たストラップの紹介は巷のカメラ女子ブログその他で山ほど紹介されていますので、敢えて漢のストラップを紹介した次第です。
(実はミラーレス機など小型軽量カメラ向けの、小洒落たストラップも何本も持ってます。何本かは友人にあげたり、将来一眼レフシステムが持てなくなってミラーレス機に戻ってきた時に使うために取ってありますけど、そういうのはカメラ女子ブログでいっぱい紹介されていますしね ^^;)
さて、上記記事でも書きましたが、私自身のストラップは通常 OP/TECH のネックストラップを使うことが一番多いのですが、ボディ二台同時使いする時は斜め掛けストラップを使うことが多く、BLACKRAPID の速写ストラップを使うことが多くなっています。
そして、速写ストラップは以前も紹介したように通常、カメラ(レンズ三脚座)の三脚穴に、ストラップフックを引っ掛ける器具を装着します。
ですから当然、速写ストラップ使用時には(ストラップを外さないと)三脚穴が使えません。
速写ストラップを使うようなシーンでは三脚、一脚を使うことは少ないのですが、ないわけではありません。そんな
という問題の解決策として私が購入したのが、コレ↓
■ GARIZ カメラプレート(アルカスイス互換) XA-PC1
一見、なんか小洒落たアクセサリーっぽいデザインですが(それも特長)、これを三脚穴に装着することで、
という一石三鳥なカメラプレートになっています。
もう随分長いこと使っているので、いささか使い古し感が出ていますが、製品細部を見ると以下のようになっています。
上面。カメラボディ取り付け側。三脚穴に取り付けるネジの他、
側面左右にストラップホール、手前と向こう側にアルカスイス互換溝が切られている
裏面。中央のリングは持ち上げられる。側面のストラップホール左右と
アルカスイス互換の溝が切られているのが判る
裏のリングを持ち上げたところ。これで三脚穴へのネジ締めを行う
速写ストラップの脱着フックもこのリングに通して装着する
側面のアルカスイス規格互換の溝
大きなカメラプレート、Lブラケットほどの固定信頼性はないものの、
バッテリーグリップなし中上級ボディに1kgくらいレンズなら問題なし
カメラに装着するとこんな感じ。
中央のリングは使わなければペタンと閉まっておけば邪魔にならない
三脚・一脚側にアルカスイス規格互換の雲台・クランプを使っていることが前提になりますが、本カメラプレートを使うことで、
することができます。
まぁ当然ながら速写ストラップの脱着フックをこのカメラプレートから外す必要はあるわけですが、アルカスイス規格互換の雲台・クランプを利用している人には便利なカメラプレートだと思います。
ちなみに、“アルカスイス規格”というのは、カメラやレンズを一脚、三脚にワンタッチで脱着できるようにするクイックシューシステムの一つで、本来アルカスイス (ARCA SWISS) 社がビューカメラで採用している規格ですが、迅速に脱着できる割には強固に締め付けが可能で、今は多くの雲台・プレートメーカーが互換規格を採用しています。
クイックシューは三脚・雲台メーカー毎に独自規格で採用していることが多いのですが、アルカスイス規格は多くのメーカーが採用しているため、
ことが大きなメリットです。(もっとも、メーカー間の微小な造りの違いで組み合わせによっては互換性の問題が色々ありますが、そのあたりは略 ^^;)
(愛用のマーキンス雲台にはしっかり溝はハマって問題なし)
アルカスイス規格のアイテムは奥深くて、私なんぞの浅はかな知識では到底語れるものではありませんが、面倒くさがりの私が昔、
「三脚使う時に、いちいち脱着するのが面倒なんだよなー。いざ手持ちという時に、すぐに外せないし」
「メーカー独自のクイックシューなんて雲台変えたら通用しないし、某V社のクイックシューなんて緩々だし、イマイチ信用できん」
と思っていたところに、アルカスイス互換のシステムを教えてもらってからずっと愛用しています。
カメラボディの三脚穴にアルカスイス互換のプレートを付けるだけでなく、以前の記事でも取り上げたようにサンニッパや 100-400mm のような望遠レンズは三脚座を純正のものから KIRK のアルカスイス互換の三脚座に交換しています。(アルカスイス互換の雲台と純正三脚座の間に、アルカスイス互換のレンズプレートを挟まなくて良くなるので、安定性・信頼性・利便性が大きく増す)
■ KIRK製 EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 用アルカスイス互換レンズフット LP-61 愛用中
■ KIRK製EF300/400mm F2.8L IS II USM, EF500/600mm F4L IS II USM用アルカスイス互換三脚座(レンズフット)
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話は脱線しましたが、アルカスイス互換の雲台・クランプに装着するためのカメラプレートの多くは脱着のネジ回しとしてコインが必要だったりしますが、本製品は速写ストラップ装着のためのリングが脱着のネジ回し代わりにもなっているので、
なのも便利なところです。
(実際にはこんなことはしないが、ハンドストラップと速写ストラップの二重装着)
また、
ただ、便利で良いところばかりではなく、本製品にも(小さくない)欠点はあります。
この2点、特にカメラとの装着が緩みやすい点については要注意です。
他の速写ストラップでもカメラとの脱着器具の緩みからカメラ落下という悲劇は時々起きているわけで、メーカー指定のストラップ穴を使わない
でありますが、本製品を速写ストラップと組み合わせて使っている場合は、ちょくちょく緩みは確認した方がいいでしょう。
私自身、このカメラプレートを使っていてカメラを落下させたことはありませんが、ふと確認したらカメラとプレートとの締め付けが緩くなっていることがありました。BLACK RAPID や C-Loop あたりと比べても緩みやすい傾向にあると思いますので、その点は十分ご留意ください。
というわけで、
の3つを兼ねる便利物カメラプレート GARIZ XA-PC1、常用ではありませんが、度々装着して愛用していますし、撮影機材条件によっては必須のものとなっています。
普段は OP/TECH のハンドストラップを付けっぱなしにしていて、当方所有の機材の中では比較的軽量な EOS 6D +単焦点レンズなどでのお気軽スナップ体制の時に使ったり、2台体制で1台はハンドストラップでいいや、と思うような時に利用しています。
■ OP/TECH ハンドストラップ リストストラップ 一眼レフ用 シンプル ネオプレーン
また、夜撮なんかで三脚前提の時にはネックストラップは邪魔なだけですから、ストラップはハンドストラップだけにする、という場合にも重宝しています。(OP/TECH のハンドストラップは根元で脱着できるので、三脚使用時の邪魔にもならない)
もちろん、速写ストラップ使用時にも本製品を使っています。BLACK RAPID 速写ストラップのカメラ取り付け器具は小さいながらも出っ張りが大きくてバッグへの収まりが悪いので、本製品を使うことの方が多いですね。
この手の「+α」のある速写ストラップ関連製品としては、C-Loop とか CARRY SPEED といった製品でも様々なアイデアがあるので、これだけが良い製品ということもありませんが、三脚・一脚装着との親和性も含めて、
としても良いのではないかと思います。
なお、速写ストラップご利用の際は、くれぐれも器具の緩みにはお気をつけて :)
(両方同じです。最近までAmazon本体の扱いがなく、右のマケプレ業者だけでした)
■ お気に入りストラップ【前編】〜 ネック部が分離可能で融通の利く OP/TECH プロループ・ストラップ
■ お気に入りストラップ【中編】〜 三脚穴を使わない斜めがけストラップ「OP/TECH スリングストラップ」その利点と欠点
■ お気に入りストラップ【後編】〜2台吊り速写ストラップ BLACKRAPID デュアルカメラハーネス DR-1「DOUBLE」
どれもデジタル一眼レフ向けの(それも大型機材にも耐えられる)大きめストラップで、ミラーレス機全盛の今ではあまり需要のない?ものですが、ミラーレス機向けの小洒落たストラップの紹介は巷のカメラ女子ブログその他で山ほど紹介されていますので、敢えて漢のストラップを紹介した次第です。
(実はミラーレス機など小型軽量カメラ向けの、小洒落たストラップも何本も持ってます。何本かは友人にあげたり、将来一眼レフシステムが持てなくなってミラーレス機に戻ってきた時に使うために取ってありますけど、そういうのはカメラ女子ブログでいっぱい紹介されていますしね ^^;)
さて、上記記事でも書きましたが、私自身のストラップは通常 OP/TECH のネックストラップを使うことが一番多いのですが、ボディ二台同時使いする時は斜め掛けストラップを使うことが多く、BLACKRAPID の速写ストラップを使うことが多くなっています。
そして、速写ストラップは以前も紹介したように通常、カメラ(レンズ三脚座)の三脚穴に、ストラップフックを引っ掛ける器具を装着します。
ですから当然、速写ストラップ使用時には(ストラップを外さないと)三脚穴が使えません。
速写ストラップを使うようなシーンでは三脚、一脚を使うことは少ないのですが、ないわけではありません。そんな
三脚穴を塞いでしまう速写ストラップ使用時の、一脚・三脚装着はどうする?
という問題の解決策として私が購入したのが、コレ↓
■ GARIZ カメラプレート(アルカスイス互換) XA-PC1
一見、なんか小洒落たアクセサリーっぽいデザインですが(それも特長)、これを三脚穴に装着することで、
- 真ん中のリングを起こして、速写ストラップのフックを掛けることで、ストラップ付属の器具と同様に速写ストラップを装着できる
- 製品の側面にはアルカスイス互換規格の溝が切られているので、取り外して三脚穴を出さずとも、アルカスイス互換の雲台/プレートを通して三脚、一脚に装着できる
- アルカスイス互換規格の溝が切られてない側面にはストラップ穴があり、ハンドストラップを付けられる
という一石三鳥なカメラプレートになっています。
もう随分長いこと使っているので、いささか使い古し感が出ていますが、製品細部を見ると以下のようになっています。
上面。カメラボディ取り付け側。三脚穴に取り付けるネジの他、
側面左右にストラップホール、手前と向こう側にアルカスイス互換溝が切られている
裏面。中央のリングは持ち上げられる。側面のストラップホール左右と
アルカスイス互換の溝が切られているのが判る
裏のリングを持ち上げたところ。これで三脚穴へのネジ締めを行う
速写ストラップの脱着フックもこのリングに通して装着する
側面のアルカスイス規格互換の溝
大きなカメラプレート、Lブラケットほどの固定信頼性はないものの、
バッテリーグリップなし中上級ボディに1kgくらいレンズなら問題なし
カメラに装着するとこんな感じ。
中央のリングは使わなければペタンと閉まっておけば邪魔にならない
三脚・一脚側にアルカスイス規格互換の雲台・クランプを使っていることが前提になりますが、本カメラプレートを使うことで、
カメラの三脚穴から器具を脱着なしに速写ストラップと三脚・一脚装着を両立
することができます。
まぁ当然ながら速写ストラップの脱着フックをこのカメラプレートから外す必要はあるわけですが、アルカスイス規格互換の雲台・クランプを利用している人には便利なカメラプレートだと思います。
ちなみに、“アルカスイス規格”というのは、カメラやレンズを一脚、三脚にワンタッチで脱着できるようにするクイックシューシステムの一つで、本来アルカスイス (ARCA SWISS) 社がビューカメラで採用している規格ですが、迅速に脱着できる割には強固に締め付けが可能で、今は多くの雲台・プレートメーカーが互換規格を採用しています。
クイックシューは三脚・雲台メーカー毎に独自規格で採用していることが多いのですが、アルカスイス規格は多くのメーカーが採用しているため、
- 自分の好みに合わせた幅広いアクセサリーが利用できる
- 三脚・雲台メーカーの規格に縛られない
ことが大きなメリットです。(もっとも、メーカー間の微小な造りの違いで組み合わせによっては互換性の問題が色々ありますが、そのあたりは略 ^^;)
(愛用のマーキンス雲台にはしっかり溝はハマって問題なし)
アルカスイス規格のアイテムは奥深くて、私なんぞの浅はかな知識では到底語れるものではありませんが、面倒くさがりの私が昔、
「三脚使う時に、いちいち脱着するのが面倒なんだよなー。いざ手持ちという時に、すぐに外せないし」
「メーカー独自のクイックシューなんて雲台変えたら通用しないし、某V社のクイックシューなんて緩々だし、イマイチ信用できん」
と思っていたところに、アルカスイス互換のシステムを教えてもらってからずっと愛用しています。
カメラボディの三脚穴にアルカスイス互換のプレートを付けるだけでなく、以前の記事でも取り上げたようにサンニッパや 100-400mm のような望遠レンズは三脚座を純正のものから KIRK のアルカスイス互換の三脚座に交換しています。(アルカスイス互換の雲台と純正三脚座の間に、アルカスイス互換のレンズプレートを挟まなくて良くなるので、安定性・信頼性・利便性が大きく増す)
■ KIRK製 EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM 用アルカスイス互換レンズフット LP-61 愛用中
■ KIRK製EF300/400mm F2.8L IS II USM, EF500/600mm F4L IS II USM用アルカスイス互換三脚座(レンズフット)
■
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話は脱線しましたが、アルカスイス互換の雲台・クランプに装着するためのカメラプレートの多くは脱着のネジ回しとしてコインが必要だったりしますが、本製品は速写ストラップ装着のためのリングが脱着のネジ回し代わりにもなっているので、
カメラとのプレート脱着にもコインなどが不要で簡単に脱着可能
なのも便利なところです。
(実際にはこんなことはしないが、ハンドストラップと速写ストラップの二重装着)
また、
- 中央リングを畳めば比較的出っ張りが小さいので、カメラバッグへの収まりも悪くない
- デザイン的にもサイズ的にもゴツくないので、ストラップを外していると何か付けてる感がない
ただ、便利で良いところばかりではなく、本製品にも(小さくない)欠点はあります。
- カメラとの脱着が緩みやすく、時々緩みを確認し、必要に応じて再締め付けしないとカメラ落下の危険性がある
- カメラとの締め付けや速写ストラップのフック取り付けに使う、中央のリングが意外と引っ張り上げにくい(爪が短いと苦労する)
この2点、特にカメラとの装着が緩みやすい点については要注意です。
他の速写ストラップでもカメラとの脱着器具の緩みからカメラ落下という悲劇は時々起きているわけで、メーカー指定のストラップ穴を使わない
速写ストラップは自己責任ストラップ
でありますが、本製品を速写ストラップと組み合わせて使っている場合は、ちょくちょく緩みは確認した方がいいでしょう。
私自身、このカメラプレートを使っていてカメラを落下させたことはありませんが、ふと確認したらカメラとプレートとの締め付けが緩くなっていることがありました。BLACK RAPID や C-Loop あたりと比べても緩みやすい傾向にあると思いますので、その点は十分ご留意ください。
というわけで、
- 速写ストラップ用カメラ装着器具
- アルカスイス互換カメラプレート
- ハンドストラップホール
の3つを兼ねる便利物カメラプレート GARIZ XA-PC1、常用ではありませんが、度々装着して愛用していますし、撮影機材条件によっては必須のものとなっています。
普段は OP/TECH のハンドストラップを付けっぱなしにしていて、当方所有の機材の中では比較的軽量な EOS 6D +単焦点レンズなどでのお気軽スナップ体制の時に使ったり、2台体制で1台はハンドストラップでいいや、と思うような時に利用しています。
■ OP/TECH ハンドストラップ リストストラップ 一眼レフ用 シンプル ネオプレーン
また、夜撮なんかで三脚前提の時にはネックストラップは邪魔なだけですから、ストラップはハンドストラップだけにする、という場合にも重宝しています。(OP/TECH のハンドストラップは根元で脱着できるので、三脚使用時の邪魔にもならない)
もちろん、速写ストラップ使用時にも本製品を使っています。BLACK RAPID 速写ストラップのカメラ取り付け器具は小さいながらも出っ張りが大きくてバッグへの収まりが悪いので、本製品を使うことの方が多いですね。
この手の「+α」のある速写ストラップ関連製品としては、C-Loop とか CARRY SPEED といった製品でも様々なアイデアがあるので、これだけが良い製品ということもありませんが、三脚・一脚装着との親和性も含めて、
普通の速写ストラップを少し便利にしてくれるカメラプレート
としても良いのではないかと思います。
なお、速写ストラップご利用の際は、くれぐれも器具の緩みにはお気をつけて :)
(両方同じです。最近までAmazon本体の扱いがなく、右のマケプレ業者だけでした)
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