前回のお買いものベスト 2015 【前編】では、今年のお買いものの中で良かったと感じた6位〜10位までの製品を紹介しました。(順位にあまり大きな意味がないのは言うまでもない)
■ だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2015 【前編】6位〜10位
そして今回の中編では、例によって、お買いものベスト10に入れなかったり、とりあえずひと言、言っておきたい製品を取り上げたいと思います。
中には、こちらの方がベスト10に入るべきだろうというのもあるでしょうが、あくまで私自身の感じ方によるものですので……
(今年のお買いもの上位を紹介すべく、次回後編へ……)
■ だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2015 【前編】6位〜10位
そして今回の中編では、例によって、お買いものベスト10に入れなかったり、とりあえずひと言、言っておきたい製品を取り上げたいと思います。
中には、こちらの方がベスト10に入るべきだろうというのもあるでしょうが、あくまで私自身の感じ方によるものですので……
- 次点 think TANK photo / エアポート・インターナショナル・LE・クラシック
■ エアポート・インターナショナル・LE・クラシック | think TANK Photo
▽ プラス点
- 重い機材を持ち歩くのにバックパックは辛い年頃になってきたので、やはりキャリーバッグは楽。長距離移動なら特に。
- 100人以上の国内線飛行機なら機内持ち込みできるのは、カメラ機材運搬に必須のポイント
- カメラバックらしくないレザー部のある仕上げは結構気に入っている
- サンニッパ(フード逆かさ付け)、100-400 II、16-35F4 or 24-70F4、テレコン、EOS 6D、7D Mark II(バッテリーグリップ付き)、無線レシーバー、予備バッテリー数個、予備メモリーカードその他アクセサリー類などが十分収納可能
- キャリーバッグで重要な点である車輪の滑らかさは合格。転がしても無駄にうるさいことはない。
- TSAダイアルロックのジッパー、盗難防止のワイヤーロックなどが内蔵されている点は安心
- 裏側のワイヤーロックが収納されている部分は思いの外大きくて、ここに色々と入られて便利
▽ マイナス点
- 引手収納部や車輪のスペース、出っ張りがあるので、サイズから想像できるほど入らないのは残念
(同サイズのバックパック「エアポート・アクセラレーター」の方が、より入る) - 出っ張りなどがあるため、結構頭を使って工夫しないと無駄スペースができて大型レンズを含めた多くの機材が入りきらない
- 正直、バッグ自体がかなり重い
- サイドにあるポケットはマチがかなり狭いので、カタログページにあるような三脚を入れるには無理がある
(せいぜい入って一脚。ペットボトルすら入らないのはちょっと不便) - ワイヤーロック収納部を除いて外側のポケット類はどれもオマケ程度の薄さで、あまり中身を入れられなくて微妙
- 1年前の時点で、日本ではもうローディバイダーが売ってなかった…
- 最寄りの伊丹空港からは近年、座席数100席以下の小型機ばかりで、このバッグは機内持ち込みできないので非常に困る
(かといって、これより小さなバッグでは持っていきたい機材が入らないことが多い) - 転がしている分には楽だが、転がせないような場所に行くとなると背負えないし、バッグがやたら重いので最悪
大型機材ユーザーには定番のカメラバッグメーカー thinkTANKphoto の、これまた定番ローリングカメラバッグである「エアポート・インターナショナル V2.0」の限定版。
限定版と言っても、ちょっと天然皮革を一部に使っているだけだが、これが意外と良い感じで気に入っている。今はもう、あっても店頭在庫だけになっているようだ。
とにかく重い機材を運ぶのは辛いし、腰痛持ちなので、去年から今年にかけて機材を大きく入れ替えた際、新しい三脚とともに購入しようと思っていたのが、ローリングカメラバッグ。機材量や機内持ち込みのことを考えても、最初からコレ一択であった。(thinkTANKphoto は他にも幾つか持っていて好きだしね)
上記プラス点マイナス点にも書いたように、
買って使ってみると想定外のことも少なくない
ところはあった。特に思ったより入らない感はあって、外部ポケットが狭くて入らないので余計にそう感じる。
大型カメラバックパックは、このキャリーバッグと同サイズ(機内持ち込みサイズいっぱい)のバックパック「エアポート・アクセラレーター」より一回り小さな「エアポート・コミューター」を愛用しているのだが、サイズ感およびバッグ重量は相当異なるにも関わらず、収納力はこのエアポート・インターナショナル・LE・クラシック | think TANK Photo(エアポート・インターナショナル V2.0)と大差ない。
エアポート・コミューターの方がサイドポケットのマチが大きくてペットボトルなどが入るし、メイン収納部以外のポケットなどが大きくて、使いやすさはエアポート・コミューターの方が上と感じます。
そういったことに加え、
「バッグ自体が重すぎて、階段の昇り降りでは結構辛いんだよなぁ」
「バッグがデカいので狭い家では使わない時は邪魔…」
「緩衝材があるとはいえ、カメラ機材をゴロゴロ引いてショックを与えるのは絶対良くないよな」
と思うわけですが、やはり状況が許せば
重い機材を担ぐよりは楽
なので、これからも愛用していくと思います。着くまでに疲れちゃいかんし、遠征地でギックリ腰になったりしたら目も当てられないですからね。
来年も、多くの機材を運ぶ時は、状況に応じて「エアポート・コミューター」と使い分けていくことになりそうです。
(というか、このカメラバッグに収まらないほどの機材は持っていかない基準になっています ^^)
- 【思ったほどじゃなかったで賞】 キヤノン / EF24-70mm F4L IS USM
■ キヤノン:EF24-70mm F4L IS USM|概要
▽ プラス点
- 以前使っていた EF24-105mm F4L IS USM と比べると、開放付近の周辺の描写が断然良くなっているのは素人目にも一目瞭然
- EF24-105mm F4L IS USM はLレンズの割には歪曲収差や色収差が出るレンズであったが、こちらは(一部条件を除けば)気持ち良く写る
- フッ素コーティングはお手入れ楽チンでお気に入り
- 標準Lズームの中では一番コンパクトで、収納時は意外と短くてカバンへの収まりは良い
- ズームレンズのおまけとは思えない本格的なマクロ機能があるので、マクロ撮りを殆どしない私にはこれのマクロ機能で十分
- よく効く手振れ補正ハイブリッド IS
▽ マイナス点
- 斜光線によるフレアが酷くて、イルミネーションものに使っているとハレ切りが必須だし、ハレ切りしても厳しい場面に何度も遭遇して嫌になる
- 24-105 F4L IS と比べて良くなった、という評ばかりだったので期待が大きくなりすぎたか、期待したほど繊細なレンズでもなく、正直Lレンズとしては凡庸、それなりの印象
- 望遠レンズは 70-200 より 100-400 を使いことが多いので、24-105mm の方が繋がりは良く、使い勝手は良かったなあ、と今でも悩む
- ハイブリッドIS付きの、かなり本格的なマクロモードがあるが、マクロモードでの使い勝手は良くない(AFも半分MFみたいなものだ)
- 一応、防塵防滴だけど、使っていてちょっと不安がある
歴代 EF24-70mm F2.8L、EF24-105mm F4L IS USM に続く3本目のL標準ズームであり、また F4通しのLズーム(いわゆる小三元ズーム)二世代目の標準ズーム。
EF24-105mm F4L IS USM は画角的にかなり便利であったものの、Lレンズを標榜する割には周辺描写を始め画質的にあまり評判の良くなく、本レンズはズームレンジを狭めつつ周辺画質は明らかに良くなっているし、何より本格的なマクロモードも搭載して発売当初から評判が良かった。
という評判もあって、EOS 6D 購入時に、さらに思い切って本レンズとのキットを購入した次第。
■ Canon EOS 6D レンズキット EF24-70mm F4L IS USM付属
■ Canon EOS 6D レンズキット EF24-105mm F4L IS USM付属
EOS 6D のレンズキットは、以前からある EF24-105mm F4L IS USM とのキットと、新しく出た本レンズ EF24-70mm F4L IS USM とのキットの2種類があり、購入前は正直かなり迷いました。
- テレ端が長い分だけ便利で、EF100-400 II 常用者にはズームレンジの繋がりもドンピシャだし安価な 24-105 F4L IS か?
- 周辺画質も良く、マクロレンズ代わりにもなり、現行のLレンズの各種特長も入った新設計の 24-70 F4L IS か?
初代 5D 購入時から長く 24-105 F4L IS を愛用していた分、その便利さ、100-400 との繋がりの良さも(画質的問題も)判っていましたし、レンズ単体だと2万円ほどの価格差ながらレンズキットだと4万近い価格差があるので、相当迷いました。
結局のところ、
24-70F4L IS は使ったことがないから使ってみたい
マクロレンズはもう買うつもりがないから、その代わりにもなるし
という思いで購入した次第ですが、使い始めてすぐ
やっぱりテレ端はもう一息欲しいのお…
と思うわけです(^_^;)。予想していたけど、予想通り。
そもそも昔、ニコンからキヤノンへマウント移行した際に(当時ニコンにはなかった)フルサイズデジタル一眼の 5D が使いたかっただけではなく、EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM(初代)も使いたかったのが理由なくらい 100-400 は常用し続けていますから、標準ズームも感覚的に 100mm レンジまで欲しいわけです。
おまけに画質的にも期待が大きかったせいか、正直言って物足りない部分もあり、
「画質の評判が良かったけど、まぁこんなもんか…」
という印象。周辺画質は 24-105 F4L に比べて断然良くなっていて気持ち良く写るけど、それ以外は画質的にも 24-105 F4 より1ランクアップしたと感じるほどの差はないし、斜光線によるフレアはちょっと頭を抱えるレベル。
評判が良かった分、もうちょっと繊細な描写をするかと思っていたこともあって、
画質的には可もなく不可もなし、値段なり
という感じではあります。
ただ、逆に言えば、値段相応の分はあるわけで、
取り立てて不満を言うほどでもない
わけです。今時の標準ズームならこれくらいは最低ラインで欲しいよなぁ…という自分なりの基準はクリアしています。
それに本レンズのマクロモードは、シグマやタムロンの高倍率ズーム、望遠ズームレンズなどに MACRO と銘打たれた、なんちゃってマクロのレベルではなく、以前使っていた XF60mm F2.8 R のようなハーフマクロよりも寄れますし、便利なことは便利です。
ただ、マクロモードに切り替えての撮影はちょっとややこしく?て、慣れが必要ですし、友達から借りて撮った EF100mm F2.8L IS Macro の描写と比べると、ズームだし近接での描写は緩めなのは否めませんが、私みたいなマクロ撮影なんて年に1〜2回、たまにしかしない人間には、こういうオマケ機能で十分と思っています。
というわけで、それなりに良いけど期待したほどではなかった、というのが本レンズ EF24-70mm F4L IS USM を8ヶ月使ってきての印象ですね。可もなく不可もなし、がピッタリくる感じなのです。(決してネガティブ評価ではない)
ま、とりあえずは
EF24-105mm F4L IS USM を早くモデルチェンジしてくれ〜
と切に思います。
マクロモードは要らんし、ニコンに対抗して 120mm までテレ端を伸ばすとかしなくていいので、手振れ補正の強化とフッ素コーティングと、何よりも周辺画質を良くしてくれたら、それで十分。買い換えます!(^_^;)
- 【地味に良くなったで賞】 Amazon / Kindle Paperwhite 第三世代 (2015)
■ Amazon Kindle Paperwhite (ニューモデル) Wi-Fi 、キャンペーン情報つき
▽ プラス点
- 解像度がアップした割にはパッと見では判らないものの、慣れてから旧モデルを見ると違いは感じる
- コレクションへの追加、ストアの表示など読書外の操作で、動作のもたつきが(多少)減った
- 初めて、2千円安い広告付きモデルにしてみたが、広告は全然鬱陶しさがなくて、これなら許容範囲
▽ マイナス点
- 読書時の文字サイズを大きめにしている人は解像度アップの恩恵は感じられない
- 一番恩恵があるべきコミックは Voyager や新型 Paperwhite に最適化されてないであろうデーターがまだ多々ある
- テキストものでも連続ページ送りをすると、指の動きについてこなくて、もたつくことがある
- 明らかにバッテリーの減りが早くなった
- 重量と厚みに関しては改善なし、見た目も同じで、買い替えようと思わせる動機に欠ける
- どんどん値上がりして、正直高い
Kindle 電子インク端末の主力機種である Paperwhite の三世代目。(Amazon の表記では「ニューモデル」であり、オリジナル Kindle から七世代目と位置付けられている)
前世代 2013年モデルからの変更点は、画面解像度アップ(上位機 Voyager 同等)、ただ一点。
Paperwhite は初代 2012年モデル、二代目 2013年モデル、三代目の本モデルと買い替え続けてきましたが、
買い替え効果の実感としては 2012→2013年モデルの
内蔵ストレージ&速度アップによるストレス軽減の方が効果あったかなあ
とは感じますね。
解像度アップは確かに恩恵はありますし、比べてみれば明らかに判るのですが、文字サイズを最小から2段階くらいなら効果絶大であるものの、それ以外では従来 Paperwhite で困るほどでもないので、4千円も値上がりしたこともあって、買い替えてどこまで満足感が得られるかは人それぞれでしょう。
解像度アップという点では、Paperwhite 以前の Kindle 端末から Paperwhite になった際の解像度アップの方が効果絶大で、それに比べると、漢字圏とはいえ、ちょっと効果は小さいと感じますね。
(それゆえに、解像度の低い、一番安い無印 Kindle モデルは、最初の一台、お試しの一台としても推奨できない。無印 Kindle は漢字を含めた文章を表示するには解像度不足)
お金に余裕があれば 2015年モデルに買い替え推奨ですが、高くなった分、上位機の Voyager との価格差が小さくなったので、お金に余裕があるなら
大幅値上げの Paperwhite 2015 に買い換えるくらいなら
いっそ Voyager にした方が良くね?
と思いますね。
Voyager は軽いし薄いし、周辺光量に応じたフロントライトの自動調整機能もあるし、ページ送りボタンもあるし…と、ある意味至れり尽くせりです。Paperwhite がここまで値上がりすると、Voyager の方が魅力的です。
とかいう私も、
衝動的に Paperwhite 2015 を予約買いしたけど
これなら思い切って Voyager 買えば良かったかもなぁ
というのが率直なところです。
そして、ここまで主力モデルの Paperwhite が値上がりすると、電子インク端末を人に勧めるのもなかなか難しくなってきたなぁ、と。やっぱり Paperwhite は1万円までで買えないと、と思います。
■ 新 Kindle Paperwhite (2015) ファーストインプレ 〜パッと見で判る解像度の違いだが、その差は悩ましい
■ Kindle 端末を買い替えて初めて“キャンペーン情報つき”(広告表示あり)モデルにしてみた感想
■ 高解像度化された Kindle Paperwhite 2015年版に買い替えて半月、改めての感想
- 【覚悟して買ったらやっぱりダメだったで賞】 Microsoft / Surface 3
■ Surface 3 タブレット
半年間我慢して、何かポジティブになれないかと思って使ってきましたが、もう限界です。売ります。
Surface Pro の皮を被ったネットブックです。遅すぎる。
マイクロソフト謹製かもしれないが、5万円が適正価格でしょう。高すぎる。
TK-80 の頃からこの業界を見てきて、自分の予感にあまり間違いはないのに、でも手を出してしまった。仕方ない性分なので後悔はしてないけど、無駄遣いだったのは間違いないなぁ……┐(´д`)┌
(今年のお買いもの上位を紹介すべく、次回後編へ……)
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