発売購入から1年を前に、先日、点検修理に出した EOS 7D Mark II。当初半月以上かかって来週に返却予定でしたが、予定よりも早く、本日戻ってきました。

5月に点検に出した時は3週間以上かかり、今回も半月以上かかる予定で、「最近、キヤノンの修理は時間かかるようになったなぁ」と思っていたのですが、10日間ならば昔と変わらないですね。ただ、今週末は 7D Mark II がないものと思って予定していたので、戻ってきて逆に戸惑ってますが(^_^;)

修理点検を依頼していた内容のうち、レリーズ周りの気になる点については「問題なし」ということで戻ってきましたが、エラー70が出ていることは確認されて基板交換されて戻ってきました

EOS7D2AYear_Repair


基板交換も保証期間外だとそれなりに費用がかかりますから、使う予定を諦めて保証期間内に出しておいて良かったです。

もっともシャッター回数が1年で10万近くいっていることを考えると、来年あたりシャッターユニット交換の入院 or オーバーホールに入れてもおかしくないので、それなりの修理費用を見込んでおかなきゃならないなぁ…と覚悟しています。

カメラは写真を撮る道具ですから、大切に傷も付けず、中身も傷めず愛でているわけにもいかないので、維持費用は仕方ありませんけどね(;´д`)



さて、前編中編と EOS 7D Mark II そのものに対する下らない雑感を並べてきましたが、後編の今回は 7D Mark II そのものから少し離れた話を。

EOS 7D Mark II 発売・購入から一年使ってきた雑感【前編】 〜限られた懐で超望遠動体撮影するための良いツール
EOS 7D Mark II 発売・購入から一年使ってきた雑感【中編】 〜キヤノンらしい優等生とは若干違う?

以前の記事にも書きましたが、昨年 EOS 7D Mark II の発表を前に(発表されるのがほぼ確定的になった時点で)、手持ちのミラーレス機を全部売ることを決め、2年ほど愛用していた富士フイルム Xマウントのカメラ、レンズもまとめて売却しました。

ミラーレス初号機であるパナソニック DMC-G1 から6年近く、あれだこれだとミラーレス機を色々使ってきて、結構な金額を投入してきたのですが、結局

「自分の撮りたいものを考えたら、やっぱり一眼レフじゃなきゃダメだわ」

と、EOS 7D Mark II 発売・購入を機に手元の EFシステムを組み直すことにして、ミラーレス機は全部手放すことにしたわけです。(大病して重いシステムを持ち歩くのに自信がなくなっていましたが、とりあえず回復したことも大きな要因です)

ミラーレス・システムを全て手放すことを決めて以来、「もしかすると後悔するかもなぁ…」「またすぐミラーレス機を買うことになったりして」と思っていましたし、ある程度その覚悟はできていたのですが、

気に入ってたミラーレス機を全部手放して1年、
デジタル一眼レフだけに戻って、思いのほか後悔がない


ですし、後悔があるとすれば、

自分の撮りたいものを鑑みれば、
楽ができないことにもっと早く気付けよ>自分


ということでした。

もちろん、誤解のないように言っておくと、ミラーレス機がダメでデジタル一眼レフが良い、なんてことは1ミリも思ってないわけで、むしろ

「動きモノを本気で撮るのでなければ、ほとんどの用途はミラーレス機でOK or ベターでは?」

と思っています。自分もスポーツ/モータースポーツや飛行機を撮っていなければ、デジタル一眼レフシステムを手放していたでしょう。

静止体相手でも現時点の EVF では丸一日使っていると、光学ファインダーとは目の疲れが違う気がしますし、動体以外だからミラーレス機の方が絶対良いとまでは言いませんが、私自身は「自分なりの何かこだわりがなければ、小型軽量でAF精度も良いミラーレス機システムの方が良いのでは?」と思っています。

自分自身がデジタル一眼レフだけに切り替えて1年経った今でも、そう思っています。デジタル一眼レフって、やっぱり重いしデカいし(笑)



当方が通うスタジアムでも、ここ数年急激にスタンドから撮る人が増え(最近はタムロン/シグマ150-600 を持った人が多いですねぇ)、彼らが何をどう撮っているのか判りませんけれども、SNSでよく出回ってるような写真、インプレー以外の選手の表情中心のショットを撮るなら、今はもうデジタル一眼レフにこだわることもないのになぁ、と思うことも多い昨今です。

4〜5年前にサッカー撮りのカメラを相談された時には、一も二もなくデジタル一眼レフのシステムを薦めたものですが、今はミラーレス機も随分と進化しましたから状況は変わっています。来年には、マイクロフォーサーズも富士フイルムからも良い望遠〜超望遠レンズが出そうですから、さらに環境は整うでしょう。

子供の試合などを近距離で(フィールド近くから)撮影する場合、スタンドから撮る場合でもインプレー中の写真を寄って撮る場合には、ミラーレス機は AF 以前に EVF の遅延が決定的に厳しいので、将来にわたりデジタル一眼レフでしょう。と言いたいけど、レベルによってはもう4K動画から切り出しで十分かもしれませんしね…

いずれにせよ、ミラーレス機と迷って、でもサッカー(というよりサッカー選手)が撮りたいから周りから「一眼レフじゃなきゃ!」と言われて大きく重い一眼レフを買ったものの、サッカー撮影以外に使う気になってない、というのを散見すると、総合的に見てそれが最善手だったのかなあ、という気もしますしね。

EOS7D2AYear_GambaEF328


飛行機相手でも、駐機して止まっている機体はもちろん、民間機の着陸くらいなら現行ミラーレス上位機なら問題なく対応できますし(ミラーレス機だと AF-C より AF-S で撮った方が良い場合も多いけど)、機材は断然軽量小型化できます。

速度レンジが遙かに速い戦闘機系の撮影、民間機でも千里川(伊丹空港)など近い距離を高速で通過する飛行機を撮るような場所での撮影はまだまだミラーレス機では厳しい(ヒット率が低くなる)でしょうが、そうでもなければデジタル一眼レフが必須なんてことはないでしょう。

画質的にもソニーαはデジタル一眼レフのフルサイズ機と比べて劣ることはないですし、それ以外のフォーマットでも画質でミラーレス機と一眼レフの優劣がつく時代でもありません。(むしろミラーレス機の方が優位な点も)

そういったことを考えれば、結局デジタル一眼レフを使うというのは
  • 自らの好み、こだわり
  • 使うレンズがミラーレス機の小型軽量さを無意味にする/バランスを悪くする場合
  • 被写体の動きが激しく、EVF や AF の追従が追いつかない場合

くらいしかないのではないかと思っています。

個人的に「ミラーレス機より一眼レフの方が好きだ、こだわりたい」というのは特になく(ファインダーは光学ファインダーの方が好きだけど、下手には EVF の方が便利なことも多い)、撮りたい被写体のことを考えたらやっぱりデジタル一眼レフしかなかった、だけのことです。

それだけに今でも「ミラーレス機があったらなぁ、ちょうどこういう時には良いんだよなあ」と思うことはありますが、ミラーレス機を全て手放したことを本気で後悔したことは、この一年でたぶん一度もなかったように思います。

最近も EOS M10 登場前後に、すっかり安くなった EOS M2 のダブルレンズキットの購入を真剣に考えたのですが(M2 までのレンズ2本セットは EFレンズ用マウントアダプターもセットでお得)、しばらく時間を置いて冷静に考えると「買っても出番は意外と少ないわ」と、購入は止めました。


(コスパが良いだけでなく、色にブルーがあるのも M2 の魅力)


今はそれでなくても重い機材を持ち歩くことが多いので、スナップや記録用にミラーレス機を持っていきたいと思っても、さらに機材を増やすほどの意味があるかな?と思うと躊躇ってしまうので、それこそ「記録写真は iPhone かコンパクトデジカメでいいや」と思うようになりました(^_^;)

長玉に脚立担いでいく人たちに比べれば大して重くはない私の機材でも、虚弱な私の体力では結構ギリギリで、それゆえに撮影ポイントの移動が億劫になることがあり、後から「あそこも行っておけば良かったなぁ」「あの時に思いついた場所まで足を運んでいれば…」という後悔は確実に増えていますので、無駄なものは持っていけません(^_^;)

それに懐に余裕のない身ですから、複数マウントを所持して EFマウントのレンズ追加・更新を怠ってきた時代のことを考えると、いま本当に必要なシステム1つに絞ったのは賢明だったと思っています。おかげで、ズーム系は 70-200F2.8L IS を除いて、全部最新レンズに置き換えることができましたしね。

Shorenin Seiryuden 2015.8.18 (22) Shogunduka mound
(望遠レンズ群と超広角1635に挟まれて、意外と使わない2470…)


何度も書いていますが、個人的には富士フイルム Xマウントは過去に使ってきたミラーレス機システムの中で一番のお気に入りでした。X-T1 も含めて富士フイルム機ボディの操作性については(アナログ志向に振りすぎてデジタルカメラとしては)今でも水準以下だとしか思いませんが、レンズや絵作りは一番好みでした。

色々使って最後に辿り着いたミラーレス機の自分の居場所が富士フイルム Xマウントだっただけに、それを全捨てしてデジタル一眼レフに戻るのは勇気がいりましたし、今でも

「こういう被写体が好きでなかったら、Xマウントの素晴らしい単焦点レンズで、身軽に楽しく撮れていたのかもなぁ」

なんて思うことは、よくあります。

ただ、富士フイルム Xマウントの時は
  • レンズの写りが気持ち良かった
  • コンパクトな単焦点レンズメインでの身軽さ、撮る愉しさがあった
  • 撮った後の画質も良くて絵作りが自分にフィットしていて心地よかった

という楽しさだったのが、
  • 好きな被写体を(自らの懐の範囲内で)気持ち良く撮れる
  • それゆえに被写体を追うのが、撮る構図を考えるのが楽しい
  • 自分の体力と集中力を要求されるのも(代償は大きいが)悪くない

という楽しさに変わって(戻って)、今はまだこちらの魅力が大きいということです。

そして、そういう被写体が好きで撮ってるのですから
  • ボディもレンズも糞重いのも
  • ボディもレンズもデカいのも
  • ボディもレンズも高いのも
  • ファインダーで露出シミュレーションできたり、フォーカスアシストみたいな便利機能がないのも

どれも仕方ない、と腹を括れています。たぶん…きっと…

いずれにしても、

重いデカい一眼レフ機材を持ち歩いて振り回せるのも今のうち


ですから、体力の続く限りはデジタル一眼レフで頑張りたい、と思っています。

小型軽量なミラーレス機に移るのはいつでもできる


わけですからね。この歳になってくると、その逆はそうもいきません。

とりあえずサンニッパか 100-400 II あたりのレンズをセットして持てなく/持ち歩かなくなったらデジタル一眼レフは引退の予定。

いつ、その時が来るか判りませんけどね。また病気・手術で一気に体力を持って行かれてダメになるかも知れませんし、体力以前に重い機材を持ち運ぶ気力がなくなるかもしれません。ホント、今でも時々、嫌になるし(笑)

そうなったら、今度こそデジタル一眼レフの機材を全て処分してミラーレス機に行くか、そうなったら中途半端なことは止めて、PowerShot G3 X あたりの比較的高画質な高倍率コンパクトデジカメあたりでも良いかな、と思う昨今です。

もう少しはデジタル一眼レフで頑張れると思うので、“その時”が来るまでにはもう少し、コンパクトデジカメもミラーレス機も進化しているでしょうから、どうなるかは判りませんけど。



そんなわけで、EOS 7D Mark II 発売・購入から1年、そしてミラーレス機を全部処分してデジタル一眼レフだけの機材構成に戻って1年、ミラーレス機の良さを思い出すことは多いですが、その自らの決定に後悔することなく

この1年、楽しく写真生活をやれている


というチラシの裏でした ;-)

EOS 7D Mark II 発売・購入から一年使ってきた雑感【前編】 〜限られた懐で超望遠動体撮影するための良いツール
EOS 7D Mark II 発売・購入から一年使ってきた雑感【中編】 〜キヤノンらしい優等生とは若干違う?