今日、キヤノンから APS-C フラッグシップ機 EOS 7D Mark II が発売されてちょうど1年が経ちました。発売当初は20万円超だった価格も1年経ってすっかりこなれてきて、買いやすくなりました。
私自身は発売と同時に手に入れてからこの1年で、十分元を取るくらいに使ってきました。通算シャッターカウントをソフトで調べてみると、先週末の築城基地航空祭が終わった時点で約96,000回。
さすがに、1年間で10万回近いシャッターの切り方は予想を遙かに超える回数で、同じ秒間10コマの EOS-1D Mark III を使っていた時も、これほどシャッターは切っていなかったと思います。
今年の初め、年が明けたくらいに撮影枚数を数えて我に返り、さすがにちょっと反省し、下手の無駄撃ちを抑える努力とともに今春 EOS 6D を購入して動きモノ以外は EOS 6D に振り分けたのですが、サッカー、モータースポーツに加えて秋になれば航空祭、と 7D Mark II が本領発揮するイベントも多く、どうしても撮影枚数が嵩みます(^_^;)
特に、我らがガンバ大阪は“日本一のサッカースタジアム”が過言ではない新スタジアムが完成して、来季から新スタジアムで試合を行うため、Jリーグ発足から二十数年親しんできた現行スタジアムも今年でお別れ。ですから、残り僅かな現スタジアムでの試合を撮っておこうとできるだけ多くの試合で撮ってきたので、それも原因です。

(ガンバ大阪新スタジアム。寄付者対象の竣工式にて)
いずれにせよ、シャッター回数が嵩むのは結構心配しています。なにせ EOS 7D Mark II は、
です。連写番長と言っても EOS-1D系とは造りが違います。値段が違います。(EOS-1D系が無闇に高いのは、使えば納得できることも多い)
正直なところ、ボタン/ダイアル一つ取っても EOS-1D X どころか EOS 5D Mark III とも造りの差を素人が感じるくらいコストダウンされているカメラですから(だから安い)、1年でこれだけ使い込んでくると
「来年あたりに逝かれてくるかもしれんなぁ。早くもオーバーホールが必要になるかもなぁ」
という感じであります。シャッターユニットの耐久回数の目安も15万回だったように記憶していますし……
初代 7D は発売日から今春まで 5年半ほど使って、シャッター回数の伸びは Mark II より低いペースでしたが、途中で一度オーバーホールしてシャッターユニットを交換し、それでも最後の1年くらいは頻繁にエラーが出て、シャッターユニットも明らかにへたっていて、瀕死の状態でした。
それを思うと当方の Mark II もそろそろ…というか、最近たまに「エラー 70」などのエラーが出ますし、シャッター周りで気になる感触も出てきているので、築城基地航空祭から戻ってきて今週に点検入院させました。
(ちなみに、ネットでチラホラ出ている「エラー06」の連発を食らったことはありません。撮影中にエラーが出るとエラーの番号を見ないで電源オンオフしますが、エラーが出るのは連続撮影中ばかりです)
本当は明日のナビスコ杯決勝@埼玉スタジアムでも撮影に使いたかったのですが、座席購入時にミスって昨年のように最前列席が取れなかったこともあり、EOS 6D と 100-400 II だけ持ってセレモニーだけ撮れれば良いかな、と。もちろん、昨年同様ガンバの優勝セレモニーのはずですが(^^)

(去年は目の前で優勝カップを上げてくれた!)
ともあれ、そんな EOS 7D Mark II を目いっぱい1年間使ってきての率直な感想をまとめると、概ね以下の3点になります。
3点目の、耐久性への不安については前述しましたので、残り2点について思うところを少し記しておきます。
現在の実売15万円のカメラを「安価な」というのは相応しくないかも知れませんが、(APS-C ということを除けば)スペック上は一昔前のフラッグシップ一桁機と変わらないわけで、そういう意味では戦略的な値段、リーズナブルだと思います。
50万円で購入した、AF追従で秒間10コマを最初に達成した EOS-1D Mark III から7年半経って EOS 7D Mark II が登場したわけですが、技術の進化で諸々コストダウンできているとは言え、メカ駆動部の多い一眼レフで3分の1の価格で同性能かそれ以上(AFと画質は確実に Mark III を超えている)を実現したのは、ホント凄いなぁ、と思います。
そして、
であります。
ゴーヨン、ロクヨン、ハチゴロといった長玉レンズが買えるなら EOS-1D X やろうと 5D Mark III が良いのは言うまでもないのですが(画質的に雲泥の差があるし)、残念ながら財力に限りある身としては手が出ません。
そうなると見かけ上の超望遠域を稼ぐためにどうしても APS-C が必要です。私の場合、APS-H メインから APS-C メインに降りてきたのは、やはり長玉に手が出なくて、それでも見かけ上の画角が欲しいから、でした。
そんな貧乏人にとって、「(比較的)安い、(連写速度が)速い、(AF性能が)巧い」の三拍子が揃った EOS 7D Mark II は、よくできた安価に超望遠動体撮影のための道具になっていると実感する1年でした。(三拍子に画質が入らないのは APS-C だけにやむなし)
それ以外にも
というのがあります。そして何よりも
は、やっぱり一定以上の一眼レフは安心かつ心地よいわ、というのを実感しました。
APS-C 機にしてはボディが大きい、重いと言われますが、AF ユニットを奢れば大きくなるのは仕方ありませんし、このサイズあっての操作性の良さもあると感じます。しばらくミラーレス機に比重を置いていましたが、確かに小さいのは便利ですが、小ささは操作性という点で決して良いだけではありません。
それに、このクラスのカメラになれば、ボディサイズや重さで必要な機能を削られる方が嫌ですから、重いデカいは気にな……らないと言えば嘘ですが、望遠レンズとのバランスも考えるとボディが小さく軽いのはむしろ心配なので納得ですね。
とにかく、スポーツやモータースポーツ、飛行機を撮っていると、3桁万円台のレンズが欲しくなってきますが、そういう被写体が好きで撮ってるのですから仕方ありませんし、EOS 7D Mark II はそのハイエンドなレンズに手が出ない人たちへの緩和手段として良くできていると思ってます。
趣味でやってる限り、どこかで妥協がつきまとうものですし(趣味だから妥協を超えられる時もあるが)、超望遠動体撮影において自分のできる範囲、買える範囲で必要な道具を揃えるという枠内の中核を成すものとして EOS 7D Mark II は
だなあ、というのが一年間使ってきて一番思うことです。
決して万能機ではなく欠点もありますが、そういった方面に特化するなら、コストパフォーマンスの良いシステムを組み上げられるベースになるのは間違いないかな、と。
ただ、7D Mark II の能力を引き出そうとすると撮り手の理解を求めるカメラでもあり、得手不得手もあって、
「キヤノンにしては全方位型優等生というわけじゃなく、乗りこなしも要求されるカメラ」
とも感じています。そのあたりは次回に。
私自身は発売と同時に手に入れてからこの1年で、十分元を取るくらいに使ってきました。通算シャッターカウントをソフトで調べてみると、先週末の築城基地航空祭が終わった時点で約96,000回。
さすがに、1年間で10万回近いシャッターの切り方は予想を遙かに超える回数で、同じ秒間10コマの EOS-1D Mark III を使っていた時も、これほどシャッターは切っていなかったと思います。
今年の初め、年が明けたくらいに撮影枚数を数えて我に返り、さすがにちょっと反省し、下手の無駄撃ちを抑える努力とともに今春 EOS 6D を購入して動きモノ以外は EOS 6D に振り分けたのですが、サッカー、モータースポーツに加えて秋になれば航空祭、と 7D Mark II が本領発揮するイベントも多く、どうしても撮影枚数が嵩みます(^_^;)
特に、我らがガンバ大阪は“日本一のサッカースタジアム”が過言ではない新スタジアムが完成して、来季から新スタジアムで試合を行うため、Jリーグ発足から二十数年親しんできた現行スタジアムも今年でお別れ。ですから、残り僅かな現スタジアムでの試合を撮っておこうとできるだけ多くの試合で撮ってきたので、それも原因です。

(ガンバ大阪新スタジアム。寄付者対象の竣工式にて)
いずれにせよ、シャッター回数が嵩むのは結構心配しています。なにせ EOS 7D Mark II は、
ハイスペックでも値段相応の中級機ゆえ、耐久性は不安
です。連写番長と言っても EOS-1D系とは造りが違います。値段が違います。(EOS-1D系が無闇に高いのは、使えば納得できることも多い)
正直なところ、ボタン/ダイアル一つ取っても EOS-1D X どころか EOS 5D Mark III とも造りの差を素人が感じるくらいコストダウンされているカメラですから(だから安い)、1年でこれだけ使い込んでくると
「来年あたりに逝かれてくるかもしれんなぁ。早くもオーバーホールが必要になるかもなぁ」
という感じであります。シャッターユニットの耐久回数の目安も15万回だったように記憶していますし……
初代 7D は発売日から今春まで 5年半ほど使って、シャッター回数の伸びは Mark II より低いペースでしたが、途中で一度オーバーホールしてシャッターユニットを交換し、それでも最後の1年くらいは頻繁にエラーが出て、シャッターユニットも明らかにへたっていて、瀕死の状態でした。
それを思うと当方の Mark II もそろそろ…というか、最近たまに「エラー 70」などのエラーが出ますし、シャッター周りで気になる感触も出てきているので、築城基地航空祭から戻ってきて今週に点検入院させました。
(ちなみに、ネットでチラホラ出ている「エラー06」の連発を食らったことはありません。撮影中にエラーが出るとエラーの番号を見ないで電源オンオフしますが、エラーが出るのは連続撮影中ばかりです)
本当は明日のナビスコ杯決勝@埼玉スタジアムでも撮影に使いたかったのですが、座席購入時にミスって昨年のように最前列席が取れなかったこともあり、EOS 6D と 100-400 II だけ持ってセレモニーだけ撮れれば良いかな、と。もちろん、昨年同様ガンバの優勝セレモニーのはずですが(^^)

(去年は目の前で優勝カップを上げてくれた!)
ともあれ、そんな EOS 7D Mark II を目いっぱい1年間使ってきての率直な感想をまとめると、概ね以下の3点になります。
- 長玉レンズが買えない、懐が寂しい身にピッタリの望遠動体撮影ツール
- キヤノンにしては珍しく?若干じゃじゃ馬というか乗りこなしを要求するカメラ
- 一部を除いて期待通りで満足だけど、連写機で中級機ゆえの耐久性が不安
3点目の、耐久性への不安については前述しましたので、残り2点について思うところを少し記しておきます。
【長玉レンズが買えない、懐が寂しい身にピッタリの動体撮影ツール】
現在の実売15万円のカメラを「安価な」というのは相応しくないかも知れませんが、(APS-C ということを除けば)スペック上は一昔前のフラッグシップ一桁機と変わらないわけで、そういう意味では戦略的な値段、リーズナブルだと思います。
50万円で購入した、AF追従で秒間10コマを最初に達成した EOS-1D Mark III から7年半経って EOS 7D Mark II が登場したわけですが、技術の進化で諸々コストダウンできているとは言え、メカ駆動部の多い一眼レフで3分の1の価格で同性能かそれ以上(AFと画質は確実に Mark III を超えている)を実現したのは、ホント凄いなぁ、と思います。
そして、
長玉レンズが買えない懐が寂しい身にピッタリのカメラ
であります。
ゴーヨン、ロクヨン、ハチゴロといった長玉レンズが買えるなら EOS-1D X やろうと 5D Mark III が良いのは言うまでもないのですが(画質的に雲泥の差があるし)、残念ながら財力に限りある身としては手が出ません。
そうなると見かけ上の超望遠域を稼ぐためにどうしても APS-C が必要です。私の場合、APS-H メインから APS-C メインに降りてきたのは、やはり長玉に手が出なくて、それでも見かけ上の画角が欲しいから、でした。
そんな貧乏人にとって、「(比較的)安い、(連写速度が)速い、(AF性能が)巧い」の三拍子が揃った EOS 7D Mark II は、よくできた安価に超望遠動体撮影のための道具になっていると実感する1年でした。(三拍子に画質が入らないのは APS-C だけにやむなし)
それ以外にも
- 連写メインで使っていると余裕で千枚以上もつバッテリー
(時には1本で2千枚超も珍しくなく、ミラーレス機じゃ考えられない) - 1D X 譲りの機能だけでなくフルサイズ機では考えられないフォーカスポイントの広さを持つ AF の使い勝手の良さ
- CF/SD デュアルスロットによる安心感
(SDカードスロットは UHS-II 非対応なので CF に比べて遅すぎだが) - 操作カスタマイズ性、自分なりの設定ができる範囲の広さ
というのがあります。そして何よりも
インテリジェントビューファインダー II を始めとする操作性の良さ
は、やっぱり一定以上の一眼レフは安心かつ心地よいわ、というのを実感しました。
APS-C 機にしてはボディが大きい、重いと言われますが、AF ユニットを奢れば大きくなるのは仕方ありませんし、このサイズあっての操作性の良さもあると感じます。しばらくミラーレス機に比重を置いていましたが、確かに小さいのは便利ですが、小ささは操作性という点で決して良いだけではありません。
それに、このクラスのカメラになれば、ボディサイズや重さで必要な機能を削られる方が嫌ですから、重いデカいは気にな……らないと言えば嘘ですが、望遠レンズとのバランスも考えるとボディが小さく軽いのはむしろ心配なので納得ですね。
とにかく、スポーツやモータースポーツ、飛行機を撮っていると、3桁万円台のレンズが欲しくなってきますが、そういう被写体が好きで撮ってるのですから仕方ありませんし、EOS 7D Mark II はそのハイエンドなレンズに手が出ない人たちへの緩和手段として良くできていると思ってます。
趣味でやってる限り、どこかで妥協がつきまとうものですし(趣味だから妥協を超えられる時もあるが)、超望遠動体撮影において自分のできる範囲、買える範囲で必要な道具を揃えるという枠内の中核を成すものとして EOS 7D Mark II は
限られた金銭と技術で望遠動体を撮りたい人のための良いツール
だなあ、というのが一年間使ってきて一番思うことです。
決して万能機ではなく欠点もありますが、そういった方面に特化するなら、コストパフォーマンスの良いシステムを組み上げられるベースになるのは間違いないかな、と。
ただ、7D Mark II の能力を引き出そうとすると撮り手の理解を求めるカメラでもあり、得手不得手もあって、
「キヤノンにしては全方位型優等生というわけじゃなく、乗りこなしも要求されるカメラ」
とも感じています。そのあたりは次回に。


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