Apple 界隈では iOS 9 のリリースに続いて Mac 向け OS X 「El Capitan」もリリースされましたが、一足早くリリースされた Windows 10 も使い始めて2ヶ月以上になりました。
そんなわけで、Surface 3 で Windows 10 を使い始めて2ヶ月経ってどうよ?という感想を、以下手短かにまとめてみました。
Windows 10 リリース前、リリース直後は、評判が芳しくなかった Windows 8/8.1 から一転して、素晴らしい Windows ができた的なことが言われてきましたが、実際どうなんでしょうかね?
個人的には、以前も書いたように Windows 7 までと Windows 8/8.1 を頑張って一緒くたにして、アレでもコレでも良い使い勝手になるように挙げ句、ユーザーインターフェイスが無駄にばらついている印象があって、前向きな評価できません。
普通のパソコンで使っているなら Windows 7 の方が良いですし、タブレットとして使う場合も Windows 8.1 よりは良くなってはいるものの劇的に良くなっているかというと微妙です。設定周りなどは使いやすくなっているのは事実ですが……
スマートフォンからエンタープライズまで One Windows で統一しようという試みは素晴らしいと思いますが、Surface 3 のような“2-in-1”デバイスで使っているかぎり、タブレットとパソコンですら統合はできていないのでは?と感じざるを得ません。
また、Surface 3 を使っていると
ところがあって、それは Windows 10 になっても、2ヶ月 Windows Update が進んでも根本的には変わってないなぁ〜という思いでいます。
正直言って iOS (iPad) も、たまーに突如再起動することがあって絶対安定さは最近あまりないのですが、それでも Surface 3 の不安定さはパソコンそのものというか、最近のメーカー製パソコンならもっと安定しています。
マイクロソフト謹製パソコンであるのに、未だ不安定さが見え隠れして信頼おける道具になれていないのは、モッサリ云々より一番 Surface 3 にガッカリしていることです。「Windows 10 になったら本気出す」だと思っていたのですけどね……
OS とハードウェアの一体設計という点で Apple のようなレベルを望んでいたわけではありませんが、個人的にマイクロソフトはつまらなくても信頼おけるメーカーでしたから、購入から3ヶ月でなおモバイルツールとして信用できないデバイスであるのは正直残念です。
そんなわけで、Surface 3 で Windows 10 を使い始めて2ヶ月経ってどうよ?という感想を、以下手短かにまとめてみました。
- 未だ細かな不具合が多いが、アップデート頻度も比較的高く、なんかリリース前のプレビュー版を使っているのと変わらない気分(^_^;)
- たまに突然フリーズすることがあるのは変わらず。月に2〜3度ペース。今月も既にあった。秀丸とか Edge とかアプリに関わらず、突然操作を一切受け付けなくなる。電源長押し強制シャットダウンしか効かなくなるのは怖い……
- 起動時にフリーズすることも……(インナーカメラ脇のライトが点きっぱなしになったりする)
- MVNO系SIM 利用時のモバイル通信の問題は前回記事まで何度も書いてきたが、たまにだけど、Wi-Fi にもパケットが流れなくて再起動を余儀なくされる時がある。
- エクスプローラーやアプリのウィンドウをアクティブにした状態でスリープすると、スリープから起きてきた時にそのウィンドウが必ず最大化した状態になっている。毎回というわけではないが、頻度は高い。
- Type Cover 使っていて当然タブレットモードをオフの状態で使っていてそのままスリープまたは再起動し、その後スリープ/再起動から起こすとタブレットモードになっている時がある。(最近の Windows Update で直ったかも知れない)
- 同じく Type Cover 付けて開いたまま&タブレットモードをオフの状態で再起動すると、何故かタブレットモードになっていることが多い。(こちらは直った気配なし)
- たまに Type Cover 付けて横画面にしてスリープ解除しても、ログイン画面が何故か縦画面になったまま横に切り替わらない時がある
- Edge やストアアプリで入力フィールドをクリック/タップすると、Type Cover を付けていても仮想キーボードが問答無用で出てくる鬱陶しさ!これは早急に改善して欲しいけれど、今に至るまで直らない。
(Windows 8 時代のように、デスクトップアプリで仮想キーボードを開くとデスクトップ上のウィンドウその他が全て強制的に画面の上半分に縮小されることはなくなったのは随分ストレスが減ったけれどね) - Windows 10 の手書き文字認識は漢字含めて認識率がかなり良くて、使える!と言いたいところだが、肝心の日本語変換エンジン、特に推測候補の出し方が馬鹿で使えない。手書き文字認識が優秀なだけに非常に勿体ない!
- そもそも Windows 純正の日本語変換エンジン MS-IME は、一時期から酷くなって今に至るまで糞のままでどうしようもないし、10 でも変わらない。今や、あれだけ馬鹿にされていた OS X の「ことえり」の方がずっとマシ。いっそ、ジャストシステムでも買収してしまえばいいのに、と本気で思うくらい。
- その ATOK も Windows 10 では未だに色々と細かな不具合あり。概ね使えているので文句を言うほどじゃないし、MS が悪い部分もあるんだろうけど、Windows 8 ではストアアプリで外部 IME が使えなかったこともあるし、だからジャストシステムを(以下略 ^^;
- ATOK も要らない機能ばかり増えるわりには変換精度はもう何年も改善した感はないし、推測候補は iOS の方がずっと適切というか語彙が豊富なのか使いやすい始末だし、マシンの負荷を増やすだけになっているので月額制 ATOK は止めたいが、Mac は「ことえり」にダウングレードしても良いけど、Windows が困るんだよねぇ。
- 再起動直後など、Edge を始めとするストアアプリで ATOK を使う時に全角モードにしても半角しか入らない時があるが、他のアプリ(デスクトップアプリ)で一度 ATOK を全角モードにして入力してから使えなかったアプリに戻ると使えるようになる。ってか、未だ直らないねぇ。
- 最近、スタートメニューのタイルじゃない部分が透明になったり、真っ白になったりすることがある。細かいバグには慣れっこになっていて、これくらいでは「ああ、またか」としか思わないが…


- スタートメニューにタイルが追加されてるのは正直未だに慣れないし、それがタブレットモードのタイルメニューと共通になっているのは使いづらいとしか思わないし、両方で使いやすくするための整理は諦めた。少なくとも、私はこのスタートメニューが良いとは思わない。デスクトップモードなら Windows 7 時代のスタートメニューで、タブレットモードなら Windows 8.1 のようなスタートメニューの切り替え式で良かった。
- スリープから起きてきた直後の動作の鈍さをどうしかして欲しいものだが、改善の兆しはない。Surface 3 はモッサリ君だから諦めるしかないか……
- Edge は色々と言われてるが、個人的には常用ブラウザにしている。プラグインを切っておけるので軽いし、消費電力にも優しい。必要なら Internet Explorer もあるし、Chrome も Firefox も Opera も入れているので適宜使えば良いし。(Chrome は重くなりすぎて最近どの環境でもサブ扱い)
- 前編でも書いたように、もう全くタブレットとしては使ってない。タブレットとして使おうと思って入れたアプリ(電子書籍系など)は軒並みアンインストールした。使えないアプリを入れておけるほどストレージに余裕はないので。
- Android 仮想環境を構築しようと思ったが、現状どれも Surface 3 をタブレットとして使うのに現実的でもないので止めた。(スリープ動作時に難があるのは厳しい)
- 以前買った画面保護シートを見ると、Type Cover のキーボードの跡がガッツリ付いているので、やっぱり保護シートはあった方が良いかも。
- ただ、以前購入・貼り付けした液晶保護シートは、色味をあまり変えずに反射軽減するのは良いけれど表面についた油脂を拭き取りにくくて閉口している
Windows 10 リリース前、リリース直後は、評判が芳しくなかった Windows 8/8.1 から一転して、素晴らしい Windows ができた的なことが言われてきましたが、実際どうなんでしょうかね?
個人的には、以前も書いたように Windows 7 までと Windows 8/8.1 を頑張って一緒くたにして、アレでもコレでも良い使い勝手になるように挙げ句、ユーザーインターフェイスが無駄にばらついている印象があって、前向きな評価できません。
普通のパソコンで使っているなら Windows 7 の方が良いですし、タブレットとして使う場合も Windows 8.1 よりは良くなってはいるものの劇的に良くなっているかというと微妙です。設定周りなどは使いやすくなっているのは事実ですが……
スマートフォンからエンタープライズまで One Windows で統一しようという試みは素晴らしいと思いますが、Surface 3 のような“2-in-1”デバイスで使っているかぎり、タブレットとパソコンですら統合はできていないのでは?と感じざるを得ません。
また、Surface 3 を使っていると
Surface 3 そのものの不安定さが未だに否めない
ところがあって、それは Windows 10 になっても、2ヶ月 Windows Update が進んでも根本的には変わってないなぁ〜という思いでいます。
正直言って iOS (iPad) も、たまーに突如再起動することがあって絶対安定さは最近あまりないのですが、それでも Surface 3 の不安定さはパソコンそのものというか、最近のメーカー製パソコンならもっと安定しています。
マイクロソフト謹製パソコンであるのに、未だ不安定さが見え隠れして信頼おける道具になれていないのは、モッサリ云々より一番 Surface 3 にガッカリしていることです。「Windows 10 になったら本気出す」だと思っていたのですけどね……
OS とハードウェアの一体設計という点で Apple のようなレベルを望んでいたわけではありませんが、個人的にマイクロソフトはつまらなくても信頼おけるメーカーでしたから、購入から3ヶ月でなおモバイルツールとして信用できないデバイスであるのは正直残念です。

コメント
コメント一覧 (2)
自分も2台ほどwin8.1→10へとアップグレードしましたが、Haswell搭載のそこそこ新しいノートがひどい状態になりました。ウィンドウをドラッグするたびに一瞬画面がブラックアウトしタイトルバーのスキンが剥げるなど実用に耐えない状況でして、上記の初期化をして今は快調です。
surface pro 4の裏に隠れて3のwifi版国内販売が発表され、今一番気になるデバイスです。お泊まり中にそれなりに文書打ちやvimでのコーディングができればよく(快適にIDE使わせろまでは言わない)、解像度は及第点以上(もう1366x768の画面でコーディングしたくない…)、USB充電可で荷物が減る、申し訳程度にタブレットとしても使えると個人的には魅力的なのですが、ストレージ性能が弱いせいでクラウドストレージとの同期中などにレスポンスが悪くなるなどはまさに使ってみてわかる欠点なのでしょうね。windows10の不具合もとても気になります。相棒と呼べそうな理想のモバイルデバイス探求の道はまだまだ遠そうです。
Windows10はアップグレード後の初期化は試していなかったので、ちかいうちにリカバリーからやり直すつもりでいるので、その時に試してみます。
(モバイル通信の問題はプリインストール APN に関わる根が深そうな問題なので難しそうですが…)
確かにテキストエディタでの文書作成や vim とか Sublime Text あたりでコーディングには問題なく、USB充電も実用になるので、その点で私も使っています。
ただ、起動やスリープから起きてきた直後のモッサリとか、通信周りの再現性不明な不安定さとか、ストレージが遅くて意外と make からの待たされ感があるとか(大規模ライブラリのリンクが多いとネットブック並みです)、見た目性能に比べて中身がついてきてない点は多いですね。
仮想環境で Linux 使うのもモッサリなので、Visual Studio 使わないコーディング環境では Mac に戻りたいです(笑)