前回記事で書いたように、Kindle Paperwhite を新モデル(2015年版)に買い替えました。解像度の差はあれど本当にそれだけで、いささか買い替えた感に乏しい=お買いものした感があまりないのは否めません(^_^;)

買い替えたらサクサク動くという人もいますが、たぶん従来モデルを初期化してクリーンな状態から使い始めれば、大差ないと思います……(書影の生成などで若干速くなっている部分は勿論ありますが、特に言い立てるほどの差はないと感じてます)

新 Kindle Paperwhite (2015) ファーストインプレ 〜パッと見で判る解像度の違いだが、その差は悩ましい

それでも解像度増により従来 Paperwhite より読みやすくなったのは明らかですし、特にコミックは高解像度に対応した書籍データーがあれば印象は変わります。ただ、販売されているコミックの書籍データーが Voyager / Paperwhite 2015 に最適化されてなく従来機と変わらない書籍が多いのが残念……


さて、今回の Kindle Paperwhite で私個人としては初めて “キャンペーン情報つき”モデルにしました。“キャンペーン情報つき”というのは、要は“広告表示あり”ということです。

現在、Kindle 各端末ともすっかり広告の有り無し両方モデルがあり、“広告表示なし”モデルに比べて“広告あり”モデルは若干安く設定されていて、購入者が好きな方を選べるようになっています。


(どの Kindle でも広告の有無で価格差2千円)


前回 2013年モデル発売時に、広告表示ありモデルがあったかどうかの記憶は定かではないのですが、過去3台の Kindle 電子インク端末は広告表示なしでしたので、今回が初めてです。

もちろん、“広告表示あり”といっても Google 広告みたいに何でも色々なものが出てくるわけでもなく、(少なくとも今のところ)Kindle ストアでの書籍紹介だけです。

また、最も重要なこととして、

広告はトップ画面や書籍選択時のみで、読書中に広告は出ない


仕組みですので、読者の邪魔をするわけでもありません。ですから、今まで広告無しモデルだったものの、「次は広告ありモデルで安く買うのもありだなー」と以前から思っていました。

そして今回、実際に Kindle 端末の“広告表示あり”モデルを使ってみてわけですが、今さらながら“広告あり Kindle 端末”の感想を少し記しておきたいと思います。


既に多くのネット記事で周知のことだと思いますが、まず“広告表示あり”モデルの広告がどんなものかを示しておきたいと思います。

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(スリープ時の画面がこんな広告表示になる)

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(スリープボタンを押してスリープ解除した後に、もう一度広告が出る)

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(初期設定ではホーム画面2段目にセール書籍の広告+最下段にバナー広告)

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(ホーム画面2段目のセール書籍広告は設定で消せる。広告無し版も同様)

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(ホームからスワイプした2ページ目以降も画面下のバナー広告のみ)

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(コレクション内の書籍選択画面では広告が出ない)

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(右上タップのメニューに「キャンペーン情報を表示」という項目が)

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(キャンペーン情報を表示をタップした時の画面)

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(上記画面や画面下のバナー広告をタップした時のセール画面)

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(もちろん、読書中には広告は表示されない)


という感じで、初期設定ではホーム画面2段目にセール書籍の広告が入るのが鬱陶しいですが(これは広告無し版も同様)、設定→端末オプション→Kindleのカスタマイズ→詳細設定→表紙一覧のおすすめコンテンツ、をオフにすれば消すことができます。

また肝心要の読書中は出てこないですし、画面下部にバナー広告といっても(今のところ)Kindle 書籍のセール情報やアクセサリーの紹介ばかりですから、特に嫌な感じはしません。

これが Google その他のように節操のない広告が出てきたり、ミスタップしやすい場所に広告バナーがあったりして鬱陶しいなら、断然拒否ですが、これから十分許せる範疇です。

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とはいえ、広告無しモデルを使ってきて買い替えたばかりですから、やっぱり気になる点はあります。

唯一気になるのが、スリープ解除ですぐにホーム画面へ行けない


ということ。

従来は「スリープボタンでスリープ解除」だったのが、広告ありモデルは「スリープボタンでスリープ解除→広告画面が出るのでスワイプで広告消去」と、これまた一手間増えます。

実際には広告画面の解除はスワイプせずとも、画面下部をタップするだけでも広告解除&ホーム画面移動するので大した手間ではないのですが、

スリープ解除で一手間増えるのはちょっと鬱陶しい


印象ですね。ほんのちょっとのことですが、パッと起動できない、というのは、どの端末でも心地よいものではありません。

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(こういう広告が一手間出るくらいなら短気な私も我慢の範疇…)


私が Kindle Paperwhite の“広告表示あり”モデルを初めて使ってみて、ちょっと嫌だなあ…と思ったのは、上記の1点のみ。些細と言えば些細なことで、広告そのものが嫌になるようなことはないのですが、広告ありモデルゆえに我慢と感じる部分です。

しかし、逆に言えば、気になるのはそれくらいです。この差で価格が2千円安い、というのをどう見るかは、人それぞれの価値観でしょう。
  • 2千円で広告が消せるなら、2千円くらい惜しまない
  • この程度の広告なら別にあってもいいから、その2千円を書籍その他に使った方が有用

どちらも同意できる程度であり、使ってみても私には広告表示あり(キャンペーン情報つき)・なしモデルのどちらが良いとは言えません。

(広告ありモデルはホーム画面2段目のセール書籍広告が消せない、という設定なら評価は少し変わっていたかも知れませんが、結局のところスリープ解除時の一手間と、ホーム画面最下部のバナー広告くらいですからね)

私の場合は、「新Paperwhite はプライム会員なら4千円引き」→「広告ありモデルなら4千円引きで1万円か。これなら買っても良いかも?」という罠にまんまとハマったクチであり、それがキッカケになるなら広告ありで悪くなかったと思っています。

多少「自分が使ってみて、どれくらい広告がウザいのか?」という疑心はあったものの、無料アプリの広告が金払って消せるなら払う主義の私でも許容範囲だったので、私にとっては2千円安いの価格差として妥当なところでしたね。

新 Kindle Paperwhite (2015) ファーストインプレ 〜パッと見で判る解像度の違いだが、その差は悩ましい