パッと見で綺麗さの違いが判るなのに、近づけて見ると「あれ?意外とそうでもない?」なんて思ったりして、それでも(普通に本を読むように)少し引いて見ると違いは明らか。人間の眼って不思議だなー、というのが Kindle Paperwhite 2015年版の第一印象でした。
ってなわけで、本日発売の Kindle Paperwhite 2015年バージョンが届きました。

2012年に Kindle ストア日本版開設と前後して発売された Paperwhite 端末ですが、翌2013年には記憶容量とページめくりなどのスピードアップを計ったマイナーチェンジモデルが出たものの、昨年はモデルチェンジなく過ぎていきました。
代わりに昨年は 上位機種の Voyager が発売され、待望?の解像度アップやレスポンス向上だけでなく、薄く軽くなり、ページ送りボタン復活、フロントライトの自動照度調節、フラットスクリーンなども合わせて、電子インク端末としては申し分ない機能を持つことになったものの、お値段2倍。
Kindle の電子インク端末では月に5〜6冊くらい読んでいる私としては、「Voyager は魅力的で欲しいけど、2万円以上出すのはちょっとなあ」と躊躇っていました。
それから半年強、Kindle Paperwhite の新モデル 2015年バージョンが登場しました。
というもの。

(初期画面でも高解像度が謳い文句の筆頭に)
Kindle Paperwhite は電子インク端末としては少々重め厚めだと感じている私にとって Voyager の軽さ薄さは魅力ですが、「とりあえず高解像度化による漢字の読みやすさ最重要」ということもあり、妥協して Paperwhite 2015 を予約しました。
ま、プライム会員は4千円引きの1万円強で買えるのに背中押しされたのは否めません(^_^;)
ただ、Voyager が欲しい欲しいと思っていても買う踏ん切りはいつまで経ってもつかないですし、なけなしのポイントとギフト券で賄えたので購入した次第です。
発売前にレビュー記事でも出てくるかと思いつつも(実はそれで購入判断するつもりだった)発売まで音沙汰はなく、今日から山ほどレビュー記事は出てくるでしょうから場末ブログでやることもないのですが、とりあえず使ってみた第一印象を簡単に述べてみたいと思います。
ってなわけで、本日発売の Kindle Paperwhite 2015年バージョンが届きました。

2012年に Kindle ストア日本版開設と前後して発売された Paperwhite 端末ですが、翌2013年には記憶容量とページめくりなどのスピードアップを計ったマイナーチェンジモデルが出たものの、昨年はモデルチェンジなく過ぎていきました。
代わりに昨年は 上位機種の Voyager が発売され、待望?の解像度アップやレスポンス向上だけでなく、薄く軽くなり、ページ送りボタン復活、フロントライトの自動照度調節、フラットスクリーンなども合わせて、電子インク端末としては申し分ない機能を持つことになったものの、お値段2倍。
Kindle の電子インク端末では月に5〜6冊くらい読んでいる私としては、「Voyager は魅力的で欲しいけど、2万円以上出すのはちょっとなあ」と躊躇っていました。
それから半年強、Kindle Paperwhite の新モデル 2015年バージョンが登場しました。
筐体は従来の Paperwhite そのままだけど
電子インク画面は Voyager 相当に高解像度化
電子インク画面は Voyager 相当に高解像度化
というもの。

(初期画面でも高解像度が謳い文句の筆頭に)
Kindle Paperwhite は電子インク端末としては少々重め厚めだと感じている私にとって Voyager の軽さ薄さは魅力ですが、「とりあえず高解像度化による漢字の読みやすさ最重要」ということもあり、妥協して Paperwhite 2015 を予約しました。
ま、プライム会員は4千円引きの1万円強で買えるのに背中押しされたのは否めません(^_^;)
ただ、Voyager が欲しい欲しいと思っていても買う踏ん切りはいつまで経ってもつかないですし、なけなしのポイントとギフト券で賄えたので購入した次第です。
発売前にレビュー記事でも出てくるかと思いつつも(実はそれで購入判断するつもりだった)発売まで音沙汰はなく、今日から山ほどレビュー記事は出てくるでしょうから場末ブログでやることもないのですが、とりあえず使ってみた第一印象を簡単に述べてみたいと思います。
従来の Kindle Paperwhite 2013 と今回の 2015 バージョン、そして上位機種の Voyager 2014 のスペック比較をすると、公式サイトにもありますが、
このとおり。前述のとおり、中身は Voyager 譲りですが、機能的な部分やボディ周りは、今回の Paperwhite は 2013年版と殆ど変わりありません。
2015年版の Paperwhite も Voyager と比べると若干重く、厚みがあり、フロントライトの自動照度調節機能はなく、電子インクの画面は筐体から少し凹んでいます。ページ送りボタンもありません。そういう意味で
ですね。逆に言えば、奥様に内緒で買い替えたとしても判りにくいかも知れません。唯一、ロゴだけは見た目が大きく異なっています。

(表面。左:2013年版、右:2015年版。ロゴが目立たなくなった)

(裏面はロゴが殆ど目立たなくなった。写真は差が判るように明るくしてある)

(下側面の端子、電源ボタンも同じ)
また、スペック上 2015年版 Paperwhite は 2013年版よりプロセッサやワークメモリも強化されていますが(Voyager と同様)、使ってみた感じでは
ですね。プロセッサその他の強化は画面解像度の増加で相殺されているのでしょう。
ですので、元々マッタリしている電子インク端末ですが、新モデルで速くなっている、巷のタブレットのようにキビキビ動くようになった、なんてことはありません。ただ、2013年モデルの Paperwhite でもそうでしたが、文章物の本を読む場合にそう不満は起きません。
いずれにしても、殆どの点において 2013年モデルと変わるところはなく、
と言っても良いと思います。
そして、その画面解像度の違いですが、
反面、
ですね。これについては、使った人の感じ方で大きく意見が変わると思います。

(適当な例で申し訳ないが、2013年モデル)

(2015年モデルは同じ設定でも少し小さめフォントで表示される)
上記の写真は適当すぎる例ですが、同じ書籍の同じ場所を撮ってみたわけですが、比べてみると、2013年モデルは同じフォントサイズ設定でも少し大きめに表示されながらも粗く表示されます。
新しい 2015年モデルは従来と同じ文字サイズに設定すると若干小さめに表示されるのですが、明らかに滑らかです。これは最初に書いたように
感じであります。
そして、
のも事実で、慣れてしまうと後戻りはできないでしょう。
また、コミックを読む場合、ページめくりは相変わらず軽快ではありませんし、絵の階調の少なさも同様ですが、解像度が高い分だけ粗さは減っており、書籍データーにも依りますが、
と思えます。
コミックは文字サイズの拡大縮小ができるわけではないので、小さな文字の台詞、細かいルビの見やすさには差があります。ですから、少数派でしょうけれども、電子インク Kindle 端末でコミックを読むという人にはオススメできます。
(コミックは基本的には液晶端末で読むべきモノと思いますが、電子インク端末は目の疲れがだいぶマシなこともあって時々 Paperwhite でもコミックを読んでいるので、個人的に新モデルを購入した理由の一つです)

(こちらも適当例だけど 2013年モデル)

(2015年モデル)
なんにせよ、Kindle で読書する頻度が多いユーザーなら、解像度の差はぱっと見ですぐ体感できると思いますし、その有用性は理解できると思います。
文字のかすれ、多画数字の省略され具合は意外と気になるものですし、意識しない部分で読書の快適さの差に繋がる部分であります。

(パッケージが昔の段ボール箱そのままからマトモになっていた…)

(同梱物。充電用USBケーブルと注意書き、簡易マニュアル)
ただまぁ、従来の Paperwhite ユーザーに買い換えを薦めるかといえば微妙なところで、
なら 2015年モデルに買い替えるのは良いでしょうし、特に Amazon プライムユーザーなら1万円強なので悪くない選択肢だと思います。(Kindle パワーユーザーなら Voyager を既に買っていると思いますけど)
また、初代 Paperwhite (2012年モデル) ユーザーもそろそろフロントライトの照度が落ちてきたりしてるでしょうし、2013、2015と2モデルを経ると改善点は少なくないので、2012年モデルユーザーの人もよく Kindle 端末を使ってるなら買い替えて損はない気がします。

(フォントや表示周りの設定は従来と同じ)
ただ、 2013年モデルユーザーで読む量がそうでもない、テキスト物の本ばかりで文字を特に汚い、読みにくいと感じない人に対して背中を押せるかと言えば、そうでもないかな…という感じですね。
ぶっちゃけ、私自身はもう買ってしまっていますが、
だろうと思います。
文字の綺麗さは明らかですし、それによる読書の快適具合も違うのは判りますが、他は全くといって良いほど同じですからねぇ。テキスト物の場合、文字が若干見づらいと感じられれば、フォントサイズを1つ上げて見やすくする選択肢もありますし。
Paperwhite 以前から Paperwhite への差は、画面解像度だけじゃなくフロントライト搭載もあって劇的な変化がありましたので一瞬で元に戻れなくなりましたが、画面解像度アップでも Paperwhite 前後ほどの大きな差はないかな?と感じます。
(とはいえ、もっと差の小さな 2012→2013年モデルの時も買い替えていますけど…)
Kindle Paperwhite 2013年モデルの買うかどうか?買い替えるかどうか?と悩む人もいるかと思いますが、悩むくらいなら一度 2015年新モデルまたは Voyager の画面を実際に見てから判断されるのが良いかと思います。
しかしまぁ、こうなると電子インク端末もこの先の改良改善はどれほどあるのかなぁ…という気はしますね。Kobo 端末を見るかぎり、次は防水くらいしかないような……
PW 2013 | PW 2015 | Voyager | |
画面解像度(pixels) | 600x800 | 1080x1440 | 1080x1440 |
プロセッサ | i.MX50 | i.MX6SL | i.MX6SL |
ワークメモリ(RAM) | 256MB | 512MB | 512MB |
ストレージ | 4GB | 4GB | 4GB |
フロントライト | あり | あり | 自動調光付き |
反射防止ガラス | なし | なし | あり |
ページ送りボタン | なし | なし | あり |
サイズ(mm) | 169 x 117 x 9.1 | 169 x 117 x 9.1 | 162 x 115 x 7.6 |
重量(Wi-Fi版) | 206g | 205g | 180g |
使用可能時間(目安) | 8週間 | 6週間 | 6週間 |
このとおり。前述のとおり、中身は Voyager 譲りですが、機能的な部分やボディ周りは、今回の Paperwhite は 2013年版と殆ど変わりありません。
2015年版の Paperwhite も Voyager と比べると若干重く、厚みがあり、フロントライトの自動照度調節機能はなく、電子インクの画面は筐体から少し凹んでいます。ページ送りボタンもありません。そういう意味で
持った感じ、外観は買い替えた感じがほとんど皆無
ですね。逆に言えば、奥様に内緒で買い替えたとしても判りにくいかも知れません。唯一、ロゴだけは見た目が大きく異なっています。

(表面。左:2013年版、右:2015年版。ロゴが目立たなくなった)

(裏面はロゴが殆ど目立たなくなった。写真は差が判るように明るくしてある)

(下側面の端子、電源ボタンも同じ)
また、スペック上 2015年版 Paperwhite は 2013年版よりプロセッサやワークメモリも強化されていますが(Voyager と同様)、使ってみた感じでは
ページ送りその他の処理速度は 2013年版と体感差がない
ですね。プロセッサその他の強化は画面解像度の増加で相殺されているのでしょう。
ですので、元々マッタリしている電子インク端末ですが、新モデルで速くなっている、巷のタブレットのようにキビキビ動くようになった、なんてことはありません。ただ、2013年モデルの Paperwhite でもそうでしたが、文章物の本を読む場合にそう不満は起きません。
いずれにしても、殆どの点において 2013年モデルと変わるところはなく、
新旧モデルの違いは画面解像度だけ
と言っても良いと思います。
そして、その画面解像度の違いですが、
電子インク画面を一目見れば、解像度の違いを実感できる
反面、
従来 Paperwhite ユーザーは絶対に買い替えるべき!と言えるかは微妙
ですね。これについては、使った人の感じ方で大きく意見が変わると思います。

(適当な例で申し訳ないが、2013年モデル)

(2015年モデルは同じ設定でも少し小さめフォントで表示される)
上記の写真は適当すぎる例ですが、同じ書籍の同じ場所を撮ってみたわけですが、比べてみると、2013年モデルは同じフォントサイズ設定でも少し大きめに表示されながらも粗く表示されます。
新しい 2015年モデルは従来と同じ文字サイズに設定すると若干小さめに表示されるのですが、明らかに滑らかです。これは最初に書いたように
細かく見るより普通に本を読むように全体を眺めると差が見える
感じであります。
そして、
画面解像度の違いは漢字を使う民族であるからこそ大きい
のも事実で、慣れてしまうと後戻りはできないでしょう。
また、コミックを読む場合、ページめくりは相変わらず軽快ではありませんし、絵の階調の少なさも同様ですが、解像度が高い分だけ粗さは減っており、書籍データーにも依りますが、
コミックの読みやすさの向上は一般書籍以上
と思えます。
コミックは文字サイズの拡大縮小ができるわけではないので、小さな文字の台詞、細かいルビの見やすさには差があります。ですから、少数派でしょうけれども、電子インク Kindle 端末でコミックを読むという人にはオススメできます。
(コミックは基本的には液晶端末で読むべきモノと思いますが、電子インク端末は目の疲れがだいぶマシなこともあって時々 Paperwhite でもコミックを読んでいるので、個人的に新モデルを購入した理由の一つです)

(こちらも適当例だけど 2013年モデル)

(2015年モデル)
なんにせよ、Kindle で読書する頻度が多いユーザーなら、解像度の差はぱっと見ですぐ体感できると思いますし、その有用性は理解できると思います。
文字のかすれ、多画数字の省略され具合は意外と気になるものですし、意識しない部分で読書の快適さの差に繋がる部分であります。

(パッケージが昔の段ボール箱そのままからマトモになっていた…)

(同梱物。充電用USBケーブルと注意書き、簡易マニュアル)
ただまぁ、従来の Paperwhite ユーザーに買い換えを薦めるかといえば微妙なところで、
- Paperwhite で多くの本を読んでいる人、文字の粗さが気になる人
- コミックを Kindle 電子インク端末で読んでいる人
- Paperwhite じゃない廉価 Kindle 端末で買い替えてもいいかな?と思っている人
なら 2015年モデルに買い替えるのは良いでしょうし、特に Amazon プライムユーザーなら1万円強なので悪くない選択肢だと思います。(Kindle パワーユーザーなら Voyager を既に買っていると思いますけど)
また、初代 Paperwhite (2012年モデル) ユーザーもそろそろフロントライトの照度が落ちてきたりしてるでしょうし、2013、2015と2モデルを経ると改善点は少なくないので、2012年モデルユーザーの人もよく Kindle 端末を使ってるなら買い替えて損はない気がします。

(フォントや表示周りの設定は従来と同じ)
ただ、 2013年モデルユーザーで読む量がそうでもない、テキスト物の本ばかりで文字を特に汚い、読みにくいと感じない人に対して背中を押せるかと言えば、そうでもないかな…という感じですね。
ぶっちゃけ、私自身はもう買ってしまっていますが、
買う前にこの差だったら、買い換えは結構悩んでた
だろうと思います。
文字の綺麗さは明らかですし、それによる読書の快適具合も違うのは判りますが、他は全くといって良いほど同じですからねぇ。テキスト物の場合、文字が若干見づらいと感じられれば、フォントサイズを1つ上げて見やすくする選択肢もありますし。
Paperwhite 以前から Paperwhite への差は、画面解像度だけじゃなくフロントライト搭載もあって劇的な変化がありましたので一瞬で元に戻れなくなりましたが、画面解像度アップでも Paperwhite 前後ほどの大きな差はないかな?と感じます。
(とはいえ、もっと差の小さな 2012→2013年モデルの時も買い替えていますけど…)
Kindle Paperwhite 2013年モデルの買うかどうか?買い替えるかどうか?と悩む人もいるかと思いますが、悩むくらいなら一度 2015年新モデルまたは Voyager の画面を実際に見てから判断されるのが良いかと思います。
しかしまぁ、こうなると電子インク端末もこの先の改良改善はどれほどあるのかなぁ…という気はしますね。Kobo 端末を見るかぎり、次は防水くらいしかないような……
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