Surface 3 発売/購入から10日間、この間は今までほぼ常時持ち出していた iPad Air 2 を持ち出すことをせず、できるだけ Surface 3 を持ち出して、ノートパソコン的な使い方だけでなくタブレットとして使うようにしてきました。
正直なところ、フル機能 Office が必須とか出先でガッツリとプログラミングするのでなければ iPad Air 2 と、お気に入りの Bluetooth キーボード Logicool Keys-To-Go の方が遙かに軽く薄く、取り回しも閲覧用途にも楽なので、わざわざ Surface 3 を持ち出すこともないかなー、と思うことは多いです。

(ガンバの試合の待機列待ちなど暇つぶしは軽量薄型で閲覧に優れたiPad一択…)
また、最近放置気味だった 8インチの廉価 Windows タブレットを改めて出してきて「んー、8インチは8インチで使い道はあるよなー」などと思ったりしなくもありません。
8インチ Win タブで Surface やノートパソコンみたいなことをやらせようとして無理があったのは事実ですし、また iPad や Android タブレットのように純粋なタブレットとして使うのにも無理があったわけで、そのどちらでもないニッチ用途に特化すれば、まだ捨てたもんじゃないな、と。
(そういう意味では、8インチ Windows タブレットが一時 “モバイル艦これ専用機” などと言われたのは、あながち間違っていなかったのかも知れません。私は艦これをやりませんが…)

Surface 3 もまだ環境を全部整えたわけではありませんが、今あまりカスタマイズしても、あと1ヶ月もしないうちに Windows 10 がやってきてアレコレやり直しなのは見えていますから、Windows 10 がリリースされるまでは準備体操みたいなものでしょう。
Surface 3 としても「Windows 10 がリリースされたら本気出す」なところはあるのではないかと期待しています。(だいぶ願望込み)
まだ、たった10日間ですので、断言できることは少ないのですが(2-in-1 なんてものはないのは断言できるけどw)、この間使ってきて感じたことを列挙していこうと思います。
過去3回の記事では愚痴っぽくダラダラ糞文章垂れ流すだけになりましたので、今回は簡潔に??箇条書きで(笑)
過去の記事で何度も書いたが、とりあえずタブレットとして使う分においては良い点が(超絶的なアプリの足りなさを別にしても)特にない。悪い点は言い出したら切りがないし、そもそもタブレットとして使うことを考えて設計されてないとしか思えない。
ただ、パソコン的な使い方ができるのは事実でそれは便利だけど、あまりにもタブレットとしてマイナス面は大きく、それにメディアのバックアップくらいなら廉価8インチ Windows タブレットでもできることなので…
Surface 3 ボディ単体だけでは、10万円出して買う意味を見いだせない。Type Cover あってこそ。
とりあえず、Surface 3 + Type Cover の組み合わせは、iPad などのタブレット+ Bluetooth キーボードケース/カバーの組み合わせとは比較にならないほど使い勝手は良い。多くのタブレット用キーボードケース/カバーを買ってきた故に断言してもいいくらい。
また、使い勝手や接続の安定性、タイピングのしやすさは、今まで何種類も購入/使用してきたタブレット用の外付けキーボードよりもずっと上で満足できるレベル。
それでも、ノートパソコンと同じくらいタイプしやすいかと言うと、それはない。ノートパソコンとして考えると背面スタンドを立てなきゃならない分だけ手間だし、接地面積も取るし、液晶側が重いという重心の差は長時間タイピングしていると快適度に違いを感じる。
あくまで、タブレット+ Bluetooth キーボードよりは上だし、このサイズ感では素晴らしいけれど、ノートパソコンに匹敵するほど快適ではない、というのが結論。
Surface 3 はタブレットとして見た場合にタッチへのレスポンスが決して良くないので、タブレット利用時の快適なポインティングデバイスとしての Surface Pen 利用は有りでしょう。
もちろん、お絵かきやら One Note その他の手書きノートを使う人なら、金を惜しまず Surface Pen を買うのがベストなのは当然です。だいたい、Surface 3 なんてコスパの悪いモノを買っているのですから Pen くらい追加で買っても…(^_^;)
ただ、「大してペンを使うことなんてないわー」という人は 6千円もする Surface Pen は不要と断言しちゃいましょう。色々セットで推してますが、要らないものは要らないです。私は試すためだけに買いましたが。
そして Surface 3 をノートパソコン的に使う場合のベストなポインティングデバイスは、間違いなくマウスです。トラックパッドは「ないよりマシ」程度ですので。
こちらも何度も書いているように、各種レビューでは「実用的な速度で動く」と書かれているが、それはあくまでブラウジングやメール、SNS といったスマートフォン/タブレットでよく使われる用途であったり、重くないファイルを Office で編集処理する時の話。
写真編集や動画編集がバリバリできるわけでもないし、グラフや図表を山ほど貼り付けた数十ページ以上の文書作成をストレスなくこなすわけでもない。そういうのは「Pro」の領域であり、あくまで軽量小型で、その分非力なサブノートでしかない。
処理能力に余裕がない分、何かの拍子にタッチレスポンスやその他反応が悪くなることはあり、その点は半額程度の安い Windows タブレットと大差ない。そのあたりを割りきって使う、買うことができないと辛いマシン。
正直言って、Let's Note などのような長時間駆動ノートパソコンとして見るとバッテリーの保ちは良くないですし、タブレットとしてみても今ひとつ。
ただ、モバイルバッテリーで充電可能なノートパソコンと見れば、魅力は小さくないと思います。私が Suface 3 を購入した理由の一つも、そこにあります。
以上、Surface 3 購入後、この10日間で感じたことをまとめてみました。良い点、悪い点、どちらでもない点、色々あります。
どうしても比較対象がタブレットでは iPad Air 2 になりますし、ノートパソコンだと MacBook 系になりますので、タブレットとノートパソコンの中間、合いの子である Surface 3 は、どちらか一方との比較では不利になって、ネガティブ・ポイントが多いのはご容赦下さい。
正直なところ、
ですから、タブレットとノートパソコンそれぞれと比べれば、なにかと中途半端感は否めません。
ただ、
なっているのも事実で、それで 0.5+0.5 になっているとすれば、その 0.5 の範疇で割り切れる使い方には良いのかも知れません。
ま、実際には 0.5+0.5 ではなく、タブレット 0.3 + ノートパソコン 0.7くらいでしょうけど。
いずれにせよ、タブレットとして使う気ならハードウェア的にもソフトウェア的にも選択する理由はないでしょう。軽量小型でモバイルバッテリーが使える Windows ノートパソコンというなら、非力さを受け入れれば有りだと思います。
Windows 10 で劇的に色々変わるとは私には思えませんし、
だったりします(^_^;)
というか、文句言えるマシンは結構好きですね。本当にダメなのは、文句以前にどうでもよくなりますから……(笑)
■ タブレットとPCの2-in-1という有り得ない夢をまた見て 〜Surface 3 を買ってしまった理由と愚痴(前編)
■ やっぱり現状2-in-1は有り得ない夢だった 〜Surface 3 を買ってしまった理由と愚痴(中編)
■ 不満を抑えつつ買った訳とその結果 〜Surface 3 を買ってしまった理由と愚痴(後編)
(液晶でなく背面のテクスチャーフィルムってのは良いね。傷防止にもなる)
正直なところ、フル機能 Office が必須とか出先でガッツリとプログラミングするのでなければ iPad Air 2 と、お気に入りの Bluetooth キーボード Logicool Keys-To-Go の方が遙かに軽く薄く、取り回しも閲覧用途にも楽なので、わざわざ Surface 3 を持ち出すこともないかなー、と思うことは多いです。

(ガンバの試合の待機列待ちなど暇つぶしは軽量薄型で閲覧に優れたiPad一択…)
また、最近放置気味だった 8インチの廉価 Windows タブレットを改めて出してきて「んー、8インチは8インチで使い道はあるよなー」などと思ったりしなくもありません。
8インチ Win タブで Surface やノートパソコンみたいなことをやらせようとして無理があったのは事実ですし、また iPad や Android タブレットのように純粋なタブレットとして使うのにも無理があったわけで、そのどちらでもないニッチ用途に特化すれば、まだ捨てたもんじゃないな、と。
(そういう意味では、8インチ Windows タブレットが一時 “モバイル艦これ専用機” などと言われたのは、あながち間違っていなかったのかも知れません。私は艦これをやりませんが…)

Surface 3 もまだ環境を全部整えたわけではありませんが、今あまりカスタマイズしても、あと1ヶ月もしないうちに Windows 10 がやってきてアレコレやり直しなのは見えていますから、Windows 10 がリリースされるまでは準備体操みたいなものでしょう。
Surface 3 としても「Windows 10 がリリースされたら本気出す」なところはあるのではないかと期待しています。(だいぶ願望込み)
まだ、たった10日間ですので、断言できることは少ないのですが(2-in-1 なんてものはないのは断言できるけどw)、この間使ってきて感じたことを列挙していこうと思います。
過去3回の記事では愚痴っぽくダラダラ糞文章垂れ流すだけになりましたので、今回は簡潔に??箇条書きで(笑)
○ Surace 3 ボディ単体について
- 厚さ重さを別としても iPad と比べてフットプリントが一回り大きいので、iPad や 10インチクラス Android タブレットを想定したケース、そららが入っていたかばん諸々に入らないこと多数。
- iPad Air より厚いだけでなく、側面の形状処理がノートパソコン的に角張っていて、実際の厚み以上に厚く、また結果的に重く感じる。とてもタブレットとして手で持ち続けることを考慮して設計されたとは思えない。
- iPad Air 2 と違って、大きさ重さ的にずっと片手持ち(私の場合は左手)というわけにはいかず、ついつい両手持ちになるが、右手で側面を握るとたいてい照度センサー(とインナーカメラ)にかぶって画面が暗くなるので、右手で Surface 3 を握る時には右側面下側から支えるようにしてやらねばならない。
というか、照度センサーとインナーカメラの位置がノートパソコンそのもので、縦持ちすることの多いタブレットとして考えられてない。(初期の Android タブレットの横固定のダメさを何故反面教師にしなかったのか……) - Windows タブレットにしては画面が鮮明で、色に違和感を感じない(安い Windows タブレットは酷いのが多い)
- ただし、外光反射は結構あるし、なにより指紋が目立つのはいささか閉口。耐指紋コーティング&反射軽減タイプの液晶画面を持つ iPad Air 2 に慣れていると、かなり鬱陶しい。値段の割に世代遅れ感。
(スマホにせよ、タブレットにせよ、ノートパソコンにせよ、液晶画面に保護シートは貼らない主義だが、指紋軽減タイプを貼ろうか検討中) - Surface の背面スタンドは3段階切り替えで概ね事足りる。が、Surface 3 Pro の無段階スタンドやノートパソコンの液晶画面の傾け自由度に比べると「1段目と2段目の中間が欲しいんだけどなぁ」と思うことはある。
- SIMスロットの取り出し穴は深めなので、iPhoneで使うような差し込み棒が短めの道具だと、トレイが出てこない。また、SIMトレイはコの字型トレイなので、置き方が粗雑だとトラブルの元。
- 充電用 microUSB 端子は変換ケーブルを使えば普通の USB 端子として利用可能なので、実質的に USBは 2ポート仕様。
実は購入理由の一つでもあったが、USB HUB なしでも、メディアリーダーに挿した CF/SDカードから外付 SSD/HDD へ直接バックアップすることができるの便利。
過去の記事で何度も書いたが、とりあえずタブレットとして使う分においては良い点が(超絶的なアプリの足りなさを別にしても)特にない。悪い点は言い出したら切りがないし、そもそもタブレットとして使うことを考えて設計されてないとしか思えない。
ただ、パソコン的な使い方ができるのは事実でそれは便利だけど、あまりにもタブレットとしてマイナス面は大きく、それにメディアのバックアップくらいなら廉価8インチ Windows タブレットでもできることなので…
Surface 3 ボディ単体だけでは、10万円出して買う意味を見いだせない。Type Cover あってこそ。
○ Type Cover with Surface 3
- 本体にがっしり吸着する Type Cover との組み合わせでは、ノートパソコンのような膝上作業が実用的に使える。
膝上作業でも落下の心配があまりないし、iPad などのタブレット+キーボードケース/カバーのように画面が立ちすぎて作業がしにくいこともなく、まずまず問題ない。 - ただし、Surface + Type Cover は Surface 背面のスタンドを立てて安定させなければならない分、ノートパソコンよりフットプリントは大きい。膝上作業も Surface + Type Cover だとギリギリで、ノートパソコンの方が遙かに安定使えるのは紛れもない事実。
- Type Cover と Surface は Bluetooth 接続ではなく電気的に接続されているので、接続の不安定さやタイピング速度に対するレスポンスも良く、また機内など無線通信が禁止されている場所でもノートパソコン同様に使えるのは大きな利点。
よく言われることだが、Type Cover 使わないなら Surface シリーズを買う意味なんてあるのか?と思うし、実際に使ってみて Type Cover と組み合わせない Surface なんて買う意味がないと思う。 - Type Cover を開いた時、キーボードに傾斜が付いてタイプできるので、他の外付けキーボードよりタイプしやすいし、机の上で長時間タイプしていても疲れにくい。
- Surface 3 の Type Cover は従来よりタイプ感触は良くなっているし、キーボード配列は素直だし(多少 Enter キーの横幅が狭いくらい)、Type Cover 自体がそこそこ重く堅いだけにヘナヘナ感がなくて、タブレット向け外付けキーボードとしてはベストの一つだと思う。
- それでも、タイプ感触そのものは殆どのノートパソコンの方が良いと思うし、単純に Type Cover だけの問題ではなく、液晶側が重すぎるゆえのタイプ時の振動が大きい不快さはある。仕方ないけど。
- Surface 3 に Type Cover を付けたままタブレット的に使う場合、Type Cover を本体の背面側に回すと無効化され、キーボードに指やその他のモノが当たっても無反応だし、テキスト入力時にはスクリーン・キーボードが出てくる点は抜かりなし!素晴らしい。
- ただ、それでなくても分厚い Surface 3 なので Type Cover まで一緒に握ってのタブレットスタイルは、かなり微妙。
背面側にキーボードがある状態なので、それを人に見せる形になるのも変だし、キーボードごと握るというのも違和感ありすぎ。 - 結局タブレットスタイルで使うならその都度 Type Cover を外して使うのがベターだと思うが、カバンの中から出す時に Type Cover を外して出そうと思うと、利点であるはずの Type Cover との吸着の強さにイラッとすることがないわけじゃない…
- ノートパソコンの場合はまず机や膝上に置いて液晶画面を上に開いていくが、Surface + Type Cover だと液晶画面(ボディ本体)を立て掛けてからキーボードを手前に開くという真逆の操作になるので、ついノートパソコン感覚で開こうとして間違える。
閉じる時もノートパソコンは液晶を手前のキーボード側へ閉じるが、Surface + Type Cover はキーボードを液晶側へ上げる形になるので、未だ慣れない(^_^;) - Type Cover のキーボードは高く評価できる出来映えだが、タッチパッドはウンコ過ぎてストレスの原因。狭いのは仕方ないとしても、レスポンス、使い勝手とも酷い。Mac系 Track Pad を使っていると耐え難いレベル。
とりあえず、Surface 3 + Type Cover の組み合わせは、iPad などのタブレット+ Bluetooth キーボードケース/カバーの組み合わせとは比較にならないほど使い勝手は良い。多くのタブレット用キーボードケース/カバーを買ってきた故に断言してもいいくらい。
また、使い勝手や接続の安定性、タイピングのしやすさは、今まで何種類も購入/使用してきたタブレット用の外付けキーボードよりもずっと上で満足できるレベル。
それでも、ノートパソコンと同じくらいタイプしやすいかと言うと、それはない。ノートパソコンとして考えると背面スタンドを立てなきゃならない分だけ手間だし、接地面積も取るし、液晶側が重いという重心の差は長時間タイピングしていると快適度に違いを感じる。
あくまで、タブレット+ Bluetooth キーボードよりは上だし、このサイズ感では素晴らしいけれど、ノートパソコンに匹敵するほど快適ではない、というのが結論。
○ Surace Pen とマウス
- お絵かきも手書きメモもあまり使わない私の場合、ほとんど使わないだろうと思っていた Surface Pen は買うつもりがなかったものの、モノは試しと思って買ってみた。
が、やっぱりあまり使わないし、そもそも持って出るのを忘れてしまうので余計に使わなく…… - 持って出るのを忘れてしまう原因の一つは、前世代まであった Surface 本体に Surface Pen を取り付ける場所がなくなったことに起因する。
で、購入前に Surface Pen を挿す場所を Y!mobile 店員に聞いたら、以下のようにして挿して持ち歩けるようになっているらしい。
「こんな挿し方で持ち歩いて液晶画面に傷は付かないんですか?」と聞いたら「それは判りません」だと。無責任な…… - ちなみに、Surface Pen を上記写真の位置に挿したままだと Type Cover を開いた時にキーボードの傾斜が付けられないので、結局使う時にいちいち外さなきゃならず、あまり意味がない。
Surface Pen を推すならちゃんと取り付けて持ち歩く方法は考えて欲しいねぇ…… - それでも Type Cover のタッチパッドが酷いので、Surface Pen があると、デスクトップアプリを使う時のポインティングデバイスとして便利な場合はある。ホバーでカーソルが動くのには慣れないが。
- ぶっちゃけ、お絵かきはもちろん、OneNote などの手書きメモも使わず、よく判らん Surface Pen のボタンも要らないなら、iPad 用に買った安いボールペン付きスタイラスで代用という手はある。
ただし、筆圧検知は効かないし、先が太いスタイラスペンは指でタップするよりマシというレベルなので、その割り切りは必要。でも、Surface Pen の 15分の1 くらいの値段だけどね(^^)
Surface 用に買うなら先の細いスタイラスペンの方が良い。(けど普通のスタイラスペンでも先が細くて感触が良いのは2〜3千円する) - 実際には、Surface Pen より Bluetooth マウスを使った方が遙かに使い勝手が良いのも事実。マウスを接続して試した見た瞬間に「あぁ、やっぱり Surface 3 は、ただの小型ノートパソコンに過ぎないんだ、Windows は所詮そうなんだ」と実感した。
- Surface 3 に直接関係ないが、Microsoft製マウスなら専用設定アプリを入れるとスクロールをリバースできるので、Mac とスクロール方向が逆なのを戸惑わなくても済む。(レジストリ弄って逆転させることは可能だけど)
(小ささなら Wedge、持ち運び時の薄さなら Arc)
Surface 3 はタブレットとして見た場合にタッチへのレスポンスが決して良くないので、タブレット利用時の快適なポインティングデバイスとしての Surface Pen 利用は有りでしょう。
もちろん、お絵かきやら One Note その他の手書きノートを使う人なら、金を惜しまず Surface Pen を買うのがベストなのは当然です。だいたい、Surface 3 なんてコスパの悪いモノを買っているのですから Pen くらい追加で買っても…(^_^;)
ただ、「大してペンを使うことなんてないわー」という人は 6千円もする Surface Pen は不要と断言しちゃいましょう。色々セットで推してますが、要らないものは要らないです。私は試すためだけに買いましたが。
そして Surface 3 をノートパソコン的に使う場合のベストなポインティングデバイスは、間違いなくマウスです。トラックパッドは「ないよりマシ」程度ですので。
○ Surace 3 の処理能力、使い勝手
- 購入直後の初期セットアップでも長い時間待たされるタイミングがあるように、所詮は「Atom プロセッサ + eMMC ストレージ」なので処理能力は低い。重さ大きさを別にすれば、ずっと安く買える DELL その他のノートパソコンの方が処理能力は高い。
- OS がパソコン用 OS であり、処理能力に余裕があるわけではないので、タブレットとしてのレスポンス、特にタッチパネルの反応は相変わらず良くない。反応がなく何度もタップして後から重複処理されて変なことになる、的なことは、ちょくちょくある。
- Dropbox(デスクトップ版)やセキュリティソフトのようにログイン直後に負荷をかけるアプリを使っていると、ログイン直後はレスポンスが悪いし、起動後だと数分は重くて使いたくない感じ。
(ログイン直後はこの程度の負荷でも反応がかなり遅くなって待った方が賢明) - ブラウジングやメール、そこそこのサイズまでの Office ファイルの作成・修正、Photoshop でも JPEG ファイルの処理くらいなら問題ないが、なにか作業している時にバックグラウンドでストレージへの断続的な書き込みがあると、フリーズしたのか?と思うくらいにレスポンスが極端に悪くなることもある。
- はっきり言って、使い勝手は 3〜4万円の Windows タブレットを使っていた時と大差ない。タブレットとしては快適性、反応性に欠けるし、ノートパソコンとしてはあくまでモバイル用サブマシンとして割り切るレベル。キーボードと合わせて10万円以上するデバイスゆえに使い勝手のコストパフォーマンスは良くない。
- スカパー!オンデマンド(480pのストリーミング映像)と Twitterアプリを画面分割で同時に使っていると、概ね問題ないけれど、Twitterアプリが大量ツイートを読み込むなど少しでも負荷がかかると映像が一瞬止まる瞬間があるくらいにはギリギリ。
- 廉価 Windows タブレットと差を感じるのは Photoshop/Lightroom での RAW 現像処理速度とか複数アプリを同時使用している時に切り替えた時のレスポンス/快適さ。CPU に大差はないので、メモリが 2GB → 4GB の差が効いていると思う。
- EOS 7D Mark II や EOS 6D のような 2,000万画素クラスの RAW 処理は、レスポンスの遅さを許容できれば処理はできる。DPP ならノイズリダクション系を適用したときの待ち時間はそれなりにあるし、重い DLO を使うのは実用的じゃない。
Lightroom は RAW 読み込み時からプレビュー処理にかなり待たされるけれど、その後はそこそこ実用的に(モッサリ許容で)使える。 - 128GB のストレージのうち利用可能な領域は 111GB、初期設定後の空き容量は 94.5GB。
2GB程度使っている Dropbox などの同期フォルダを設定し、自分なりに一通り使用するアプリケーションを入れて使用容量 45GB、空き容量 66GB。よっぽどライトな使い方でないなら、メモリ 4GB、ストレージ 128GB の上位モデル一択だと思う。
4万円と5万円という差ならともかく、円安込みで無駄に高いのだから1万円くらいの差は惜しまない方が良いように思う。 - Surface 3 の画面は 10インチでフルHD解像度なので初期設定で 144DPI の状態が選択されているものの、Adobe CC は UIスケールが 100% と 200% しかないため自動選択だと超細かい状態になるし、200%にするだけだと超大きなメニュー文字になって、今ひとつフィットしないので自分で調整しないといけない。
というか、CC 2015 なら考えて作られると思ったけど、そんなこともなく。Mac版は相変わらずフルスクリーンに対応しないし、Adobe は相変わらず OS の UI とのフィッティングがイマイチですなぁ。 - ちょくちょくスタートボタンが効かなくなったり(でも Type Cover のスタートボタンは効く)、画面の自動回転が効かなくなったり、といった妙な挙動が起きたりする。また、この10日間でフリーズしたことが2回。(フリーズはインストールしているアプリにも関連するので Surface 3 が悪いとは限らない)
こちらも何度も書いているように、各種レビューでは「実用的な速度で動く」と書かれているが、それはあくまでブラウジングやメール、SNS といったスマートフォン/タブレットでよく使われる用途であったり、重くないファイルを Office で編集処理する時の話。
写真編集や動画編集がバリバリできるわけでもないし、グラフや図表を山ほど貼り付けた数十ページ以上の文書作成をストレスなくこなすわけでもない。そういうのは「Pro」の領域であり、あくまで軽量小型で、その分非力なサブノートでしかない。
処理能力に余裕がない分、何かの拍子にタッチレスポンスやその他反応が悪くなることはあり、その点は半額程度の安い Windows タブレットと大差ない。そのあたりを割りきって使う、買うことができないと辛いマシン。
○ バッテリー関連
- バッテリー持続時間は公称9時間と iPad Air 2 と同じだが、同じような作業をして使っていると iPad Air 2 の4分の3くらいの印象。Air 2 以前の iPad との比較だと 3分の2くらいな感じ。
- 内蔵 LTE 通信ないし Wi-Fi 経由でブラウジングと SNS をちょくちょくしながら、このブログみたいなテキストタイピングと JPEG 写真の簡単なレタッチを十数枚…といったような使い方で、だいたい6時間。画面の照度は、真ん中よりやや上で。
- 下記のレビュー記事に詳しいが、シャットダウンして電源をオフにしてから充電を始めると、スリープ時の充電速度に比べて極端に遅くなる。
最初に充電したときに、なかなか充電されなくておかしいと感じたが、Surface シリーズの罠だった。
■ 「Surface 3」の気になるトコロ(3):Surface Pro 3より薄型軽量でもバッテリーは長持ち?――「Surface 3(4G LTE)」のスタミナを検証する - ITmedia PC USER - 最初の頃に書いたとおり、2A 出力可能な余裕あるモバイルバッテリーでの充電は概ね実用的な充電速度で使える。付属のACアダプター経由より多少遅いが、使いながら充電していても1時間に十数%は充電されていく。
(Surface 3 には、コレを使っています)
正直言って、Let's Note などのような長時間駆動ノートパソコンとして見るとバッテリーの保ちは良くないですし、タブレットとしてみても今ひとつ。
ただ、モバイルバッテリーで充電可能なノートパソコンと見れば、魅力は小さくないと思います。私が Suface 3 を購入した理由の一つも、そこにあります。
☆
以上、Surface 3 購入後、この10日間で感じたことをまとめてみました。良い点、悪い点、どちらでもない点、色々あります。
どうしても比較対象がタブレットでは iPad Air 2 になりますし、ノートパソコンだと MacBook 系になりますので、タブレットとノートパソコンの中間、合いの子である Surface 3 は、どちらか一方との比較では不利になって、ネガティブ・ポイントが多いのはご容赦下さい。
正直なところ、
タブレットとノートパソコンの 2-in-1 は
1+1 が 2 になってなく 0.5+0.5 になっているようなモノ
1+1 が 2 になってなく 0.5+0.5 になっているようなモノ
ですから、タブレットとノートパソコンそれぞれと比べれば、なにかと中途半端感は否めません。
ただ、
曲がりなりとも2台分の機能が1台に
なっているのも事実で、それで 0.5+0.5 になっているとすれば、その 0.5 の範疇で割り切れる使い方には良いのかも知れません。
ま、実際には 0.5+0.5 ではなく、タブレット 0.3 + ノートパソコン 0.7くらいでしょうけど。
いずれにせよ、タブレットとして使う気ならハードウェア的にもソフトウェア的にも選択する理由はないでしょう。軽量小型でモバイルバッテリーが使える Windows ノートパソコンというなら、非力さを受け入れれば有りだと思います。
Windows 10 で劇的に色々変わるとは私には思えませんし、
あちこち欠点が目立つマシンではありますが、
文句言いつつ意外とそういうマシンは嫌いではない私
文句言いつつ意外とそういうマシンは嫌いではない私
だったりします(^_^;)
というか、文句言えるマシンは結構好きですね。本当にダメなのは、文句以前にどうでもよくなりますから……(笑)
■ タブレットとPCの2-in-1という有り得ない夢をまた見て 〜Surface 3 を買ってしまった理由と愚痴(前編)
■ やっぱり現状2-in-1は有り得ない夢だった 〜Surface 3 を買ってしまった理由と愚痴(中編)
■ 不満を抑えつつ買った訳とその結果 〜Surface 3 を買ってしまった理由と愚痴(後編)
(液晶でなく背面のテクスチャーフィルムってのは良いね。傷防止にもなる)
コメント
コメント一覧 (2)
そこに価値が見いだせれば良いわけですが、高いですよ。
>メモリが 2GB → 4GB の差が効いていると思う。
これ大切です
私のThinkPad 10のようなものも4Gなのですが、なぜか32bitのWindwsが・・・
そこに疑問でしたが、価格も安いし、2Gと3Gでかなり違うし、のこりの1GはRamDiskです
1年くらい前に64bitドライバが提供されたので、今のThinkPad 10や4GB搭載のWinタブは64bit Windowsになっているかと思います。
ま、32bit Windowsの方が何かとリソースが少なくて済むので、2GBしかないモデルのみ提供している場合は32bitを続けていると思いますが、Windowsはメモリイーターですから2GBと4GBの差も大きいですよね。