米国その他で先行発表、発売されていた 10インチ液晶の Windows タブレット「Microsoft Surface 3」が、ようやく日本国内でも発表されました。

史上最薄・最軽量の Surface、Surface 3 を 6 月 19 日(金)より発売 | News Center Japan

今や行き着くところまで行き着いた状況であり、Apple や各キャリアのスマートフォン、タブレットの新製品発表があっても、「あー、そうですかー」という感じで大して興味も湧かない昨今ですが、遅れてきた Windows タブレットだけは、Windows 10 のことも含めて、遅れてきた分だけ、まだ注目できる余地があります。

(遅れてきた真打ち、というにはあまりにも遅すぎた感は否めませんが)

そんな中で Windows タブレットも「とりあえず激安廉価タブレット以外は Surface シリーズじゃね?」という感じになりつつありますが、従来の Surface Pro シリーズは如何せんタブレット感覚では重たかったわけで、

真に Windows パソコンとして使えて、そこそこ軽い


というモノを求めていた人は少なくないでしょうし、その答えが Surface 3 なのでしょう。海外で発表された時から、私も「欲しい!」となっていました。

ところが今の状況は IT デバイスモノには最悪の状況で、

円安が進んで IT モノは何もかも値上がりまくり


でありまして、Surface 3 も現地では Wi-Fi 上位モデルの 4GB RAM / 128GB SSD でも $599 とお手頃価格ながら、日本価格は馬鹿高くなると予想されていましたが……

2GB RAM / 64GB eMMC 下位モデルで 88,344円(税込)
4GB RAM / 128GB eMMC 上位モデルで 99,144円!(税込)


はっきり言って快適に使おうと思えば約10万円の上位モデル一択であり、これに、ほぼ必須のキーボードカバー(Type Cover)が 16,934円(税込)を買えば 約11万6千円(税込)になるわけです。

この高価格の原因は為替の問題だけでなく、

日本で個人向けは LTE モデルのみ
(そしてソフトバンク傘下の Y!mobile で売る)


という施策のためでもあります。



元々法人向け主体で一般向けには適当で良いという判断かも知れませんが、これは買う気なくしますね。既に米国から個人輸入した人が居て、Wi-Fi 上位モデル $599 とタイプカバー $130 に送料と為替を考えるとこちらも10万近くになっていたようですが、それより高い。

また、個人向けは LTE版一択ですが、

一応 SIMロックフリーだが、ソフトバンクのバンド以外は保証外


であり、TELEC申請もBAND 1,3,8 のみ。(それしか使えないという話だけど)

一応、Y!mobile では一括で買うなら回線契約無しでも Surface 3 が購入可能らしいですが、LTE版を強制しておいて高いし、このベッタリ感は好きになれんね。だいたい、なんでパソコン買いにケータイショップ行かなきゃならんのか。どうせ、あーだこーだ言われるのが目に見える。

【追記】Y!mobile 扱い以外に、ヨドバシなど量販店その他でも普通に売るようです。個人向けはあくまで LTE版だけですけど。

ヨドバシ.com - Microsoft 10.8型タブレット「Surface 3」 | ヨドバシカメラの公式通販サイト【全品無料配達】
【追記終わり】

せっかく Surface 3 待ちで、しばらく Windows タブレットもノートパソコンも買わずにいたけれど、実用上問題ないとは言え、Atom 搭載機で 12万円ってねぇ。

とりあえず、

買う気満々だったけど、こんなやり方されたら買わない


ですね。値段も円安でイマイチ高すぎるけど、それ以上に売り方がねぇ。

別に自分にとって絶対必須というわけではないし、今すぐ必要でもないので、

Core M が載った次期モデルで、売り方反省するまで待ちますわ

って感じですね。もしかすると転送使って個人輸入するかもしれないけど、昔の iPad の時ほど「どうしても欲しい」感はないので……

Surface 3は6月19日発売、8万1800円〜 - ケータイ Watch
【笠原一輝のユビキタス情報局】Surface 3でAtom x7-Z8700の実力をチェック - PC Watch



(サイズも重さも一回り違うけど、性能も違う Pro 3 と大差ない値段だもんね)