しばらく前から噂のあったキヤノンの “撒き餌レンズ” EF50mm F1.8 のリニューアル、本日発表になりました。
■ キヤノン:ロングセラーの単焦点レンズをリニューアル“EF50mm F1.8 STM”を発売
STM 化(ステッピングモーター内蔵)だけでなく色々と改善されて値上がりし、撒き餌レンズとしての魅力は若干下がったかもしれませんが(量販店の予約価格が1万7千円台)、リーズナブルな「最初の1本」候補レンズなのは変わらないままのようです。
50mm ともなると手ぶれ補正を入れてくれても良かったのになぁ…と思いますが、EF24mm/28mm F2.8 や 35mm F2 のように IS 化(手ぶれ補正内蔵)で大幅に値上がりし、とても廉価レンズと言えなくなるようでは本末転倒ですからね。
(でも、安かった広角レンズ群に全部手ぶれ補正を入れたのに…というか、これだったら広角レンズ群も手ぶれ補正なしで安いままにして欲しかった…、という感はありますが)
(既にパンフレットも用意されていました)
今回の EF50mm F1.8、25年ぶりのリニューアルでは単に STM 化するだけではなく、色々と改良されているところがあります。
今日、ボディやレンズの点検・調整のためにキヤノン梅田のサービスセンターへ行ったついでに、隣りのショールーム(キヤノンデジタルハウス梅田)に寄ってみたところ、発表直後にも関わらず EF50mm F1.8 STM が置いてあり、少しの間だけ試してみることができました。
旧型(EF50mm F1.8 II)ユーザーが、ほんの少しの時間ですが試してみれば、違いは結構大きく、以下のような印象を受けました。
という感じでしたね。
■ キヤノン:EF50mm F1.8 STM 特長紹介
ぶっちゃけ、
という感じ。思いのほか、好印象でした。
2万円弱という価格は EF40mm F2.8 STM と被りますが、パンケーキタイプの EF40mm F2.8 STM ほど薄くないとはいえ、新50mm F1.8 STM も十分コンパクトで、重さも若干重いくらいで済みますし、何より開放値が一段以上明るいことを思えば、
でしょう。
そして APS-C ユーザーは EF-S24mm F2.8 STM とコレの2本体制でスナップってのは個人的にお薦めです。私も時々 24/2.8 STM と旧型 50/1.8 の2本体制 or もう1本 EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM の3本で出かけていました。
個人的にすぐに愛用するというようなことはないですし、何より当面 EOS & EF レンズ一式が手元にないので速攻予約するようなことはありませんでしたが、価格がもう少し落ち着いたら EOS 6D との散歩用に買うような気がします。
(Amazon では 16,000円程度で予約中)
前回、前々回記事で EOS 6D のことを書いていて、何度触れましたが、EOS 6D を思いのほか気に入った点として、数値スペック以上にコンパクトかつ軽量に感じるところがあります。
ミラーレス機と比べると遙かにデカく重いのですが、他の一桁機を思えば随分と軽く感じられ、丸一日持ち歩いている時の負担がだいぶ違うと実感できています。
となると、EOS 6D と軽量な単焦点レンズで気軽にお散歩撮影……と行きたいのですが、上記 EF50mm F1.8 や EF40mm F2.8 を除くと、コンパクトで軽量で今どき性能のレンズ、というのがありません。
半年少々前まで気に入って使っていた富士フイルム Xマウントは、最後発でありながら魅力的かつコンフォータブルな単焦点レンズを次々と出して、私もその点だけは今でも後ろ髪を引かれるところです。
(今や店頭でもズラッとXFレンズ群が並べられているのを見ると隔世の感が…)
ま、過去にも書いたように、 Xマウントを一式売却して(というかミラーレスシステムは全部手放して)、EOS & EF システムに注力するようにしたことは何も後悔していませんし、ある意味満足はしているのですが、
と素直に思いましたね。
■ 「FUJIFILM X-T1」の最新ファームウエアを公開 動いている被写体に強い「新AFシステム」の搭載と、操作性をさらに向上! : お知らせ | 富士フイルム
X-T1 が実際に色々と使ってきたミラーレス機の中では一番気に入ったカメラだったのは間違いありません。
ただ、細かい使い勝手は(十字ボタンみたいなファームウェアで改善できない部分も含めて)結構辛く感じるところもあり、また静止体相手の AF-S に関しては満足できたものの、動体相手は謳い文句がどうであろうとウンコ、としか言えませんでした。
でも、昨年末のファームウェア Ver.3 の発表内容を見た時も「富士フイルムは X-T1 の改善に物凄く気合いはいってるなぁ」と思いましたし、細かい使い勝手で不満だったところが色々と改善されていて、
「最初から Ver.3 レベルの使い勝手なら、手放すのが惜しくなっていたかもなぁ」
なんて思うくらいに魅力を感じたものですが、Ver.4 の内容を見ると
というのはビックリでしたね。X-T1 のチップセット・ポテンシャルで実現できたのかよ!というのは驚き。本当に驚きです。
(像面位相差AF の低輝度限界が劇的に下がった改善点なんかは、そもそもハードウェアに依存している部分も多くて、なんでファームウェア・アップデートでできるの?という感じですし、それができるならよほどハードウェアのポテンシャルを引き出せてなかった感があるわけですが…)
もちろん、間違ってはいけないのは別に富士フイルムの AF 機能が他社より特に優れてるというわけではなく、やっと他社の AF スペックに追いつきつつあるというレベルなわけですが、それを新製品ではなく従来機のアップデートで実現するのは凄いですね。
「ゾーン」にしても、「ワイド/トラッキング」にしても、他社ならミラーレス機でもとうに実現していることですし、AF-C で使う場合は「実際にどれくらいのレスポンスで被写体追従できるか?」が問題なので、スペックだけで評価はできませんが、なんにせよ、Ver.3 での追加内容と合わせて、
というのは間違いないところ。
本来なら新機種にした方が「別物」感が出て評価も改まるのですが、それを従来機種のアップデートでやってしまう富士フイルムには頭が下がる思いです。
他の Ver.4 改善点を見ても、
というのがあり、さらに
なったようで、昔のことを思い出して「この機能が欲しかったんやで〜」と言いたくなるものが満載です。
(最初からやれや、と言いたくなるのもあるけど、富士フイルムの人が言っていたようにボディ造りは一歩一歩前に進んでいる状況なのでしょう。イラチだから待てなかったのは仕方ないけどね ^^;)
まあ、通常ファームウェア・アップデートは発売前からある程度織り込み済みにしていることが多く、要は「最初から所定回数のアップデート費用=開発費用も値段込み」ということなのですが(機能拡張アップデートで有名なリコー GR シリーズなんかは4回分だったかな)、それを思えば
ではあります。カメラ以外の部門が絶好調で余裕があるせいかもしれませんが……
いずれにしても、私が使っていた頃とは別物の X-T1、今はどうなってるのか興味を惹かれるところですが、また X-T1 や XFレンズ群を買い戻して……というのはさすがにないので、遠くから見守るだけであります。
予約していた EOS M3 を買えなかった理由の一つとして、やっぱり自分のミラーレス機の基準が富士フイルムにあるので、それを思うと
「やっぱりミラーレスはミラーレスで、キヤノンとは別のものを買った方がええのかも知れんなあ」
と感じる昨今ですから、EOS M4 でもどうにも納得できなければ、X-T2 を買ってる可能性が無きにしも非ずかもしれません。
どっちかというと、身体的に一眼レフシステムを担ぐことができなくなったら富士フイルムに戻ってくるかもなぁ、なんて思いながら手放したんですけどね(^_^;)
とにかく、
と感嘆した X-T1 ファームウェア Ver.4.00 の発表でした。
■ キヤノン:ロングセラーの単焦点レンズをリニューアル“EF50mm F1.8 STM”を発売
STM 化(ステッピングモーター内蔵)だけでなく色々と改善されて値上がりし、撒き餌レンズとしての魅力は若干下がったかもしれませんが(量販店の予約価格が1万7千円台)、リーズナブルな「最初の1本」候補レンズなのは変わらないままのようです。
50mm ともなると手ぶれ補正を入れてくれても良かったのになぁ…と思いますが、EF24mm/28mm F2.8 や 35mm F2 のように IS 化(手ぶれ補正内蔵)で大幅に値上がりし、とても廉価レンズと言えなくなるようでは本末転倒ですからね。
(でも、安かった広角レンズ群に全部手ぶれ補正を入れたのに…というか、これだったら広角レンズ群も手ぶれ補正なしで安いままにして欲しかった…、という感はありますが)
(既にパンフレットも用意されていました)
今回の EF50mm F1.8、25年ぶりのリニューアルでは単に STM 化するだけではなく、色々と改良されているところがあります。
今日、ボディやレンズの点検・調整のためにキヤノン梅田のサービスセンターへ行ったついでに、隣りのショールーム(キヤノンデジタルハウス梅田)に寄ってみたところ、発表直後にも関わらず EF50mm F1.8 STM が置いてあり、少しの間だけ試してみることができました。
旧型(EF50mm F1.8 II)ユーザーが、ほんの少しの時間ですが試してみれば、違いは結構大きく、以下のような印象を受けました。
- 当たり前だが、STM化で動作音は静かになった。旧型のギーコギーコと盛大な機械音からすれば無音と言って良いくらいに違う。
- STM なので AF速度は特に速いわけではないが、AF/MF切り替えせずとも AF のまま合焦後に MF 可能になり、その点は使いやすくなった。
- ファインダーで見ても、ボケ味は良くなってるのがすぐ判る。(ってか、旧型の硬い五角形ボケがアレだったわけですが)
- 確かに旧型よりはもう一寄りできて、旧型を使っていて「全然寄れなくてちょっとなぁ」という感じは減った。メシ写真、花写真でも全体を入れる感じなら使えそう。本音を言えば、ちょっと使っただけでも、あと 5cm 寄れれば…と思うけど、それは贅沢かな。
- マウント部がプラスティックから金属に変わって安心ではあるし、こういうところが値上がりの原因と思えば仕方ない気も…
- 外形は旧型と殆ど変わらず、全長だけ 1.7mm 短くなったそうだが、数字以上にコンパクトに感じる。ただし、重量増(130→160g)は実感できる。といっても、相変わらず軽いけど。
- 一般的なレンズ同様、レンズフード(別売)を普通にレンズへ直接着けられるようになったのは良いね。旧型はアダプターが必要だったからねぇ。
- フィルター径が 52→49mm径になって、EF40mm F2.8 STM や EF-S24mm F2.8 STM とは違う径になったのでフィルターが共通化できないのはちょっと…
- 【追記】すっかり当たり前と思って忘れていたけれど、フォーカスリングが EF40mm F2.8 STM, EF-S24mm F2.8 STM と同じタイプになり、旧型より100倍 MF しやすい。
- 【追記】デザインもそうだけど、マウントだけでなく鏡胴も EF40mm F2.8 STM と似た感じで、旧型よりはしっかりしてる印象。
という感じでしたね。
■ キヤノン:EF50mm F1.8 STM 特長紹介
ぶっちゃけ、
値上がりして多少撒き餌度は下がったけど、
この内容なら多少の値上がりも十分納得
この内容なら多少の値上がりも十分納得
という感じ。思いのほか、好印象でした。
2万円弱という価格は EF40mm F2.8 STM と被りますが、パンケーキタイプの EF40mm F2.8 STM ほど薄くないとはいえ、新50mm F1.8 STM も十分コンパクトで、重さも若干重いくらいで済みますし、何より開放値が一段以上明るいことを思えば、
値上がりしてもフルサイズ用撒き餌レンズはコレ
でしょう。
そして APS-C ユーザーは EF-S24mm F2.8 STM とコレの2本体制でスナップってのは個人的にお薦めです。私も時々 24/2.8 STM と旧型 50/1.8 の2本体制 or もう1本 EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM の3本で出かけていました。
個人的にすぐに愛用するというようなことはないですし、何より当面 EOS & EF レンズ一式が手元にないので速攻予約するようなことはありませんでしたが、価格がもう少し落ち着いたら EOS 6D との散歩用に買うような気がします。
(Amazon では 16,000円程度で予約中)
前回、前々回記事で EOS 6D のことを書いていて、何度触れましたが、EOS 6D を思いのほか気に入った点として、数値スペック以上にコンパクトかつ軽量に感じるところがあります。
ミラーレス機と比べると遙かにデカく重いのですが、他の一桁機を思えば随分と軽く感じられ、丸一日持ち歩いている時の負担がだいぶ違うと実感できています。
となると、EOS 6D と軽量な単焦点レンズで気軽にお散歩撮影……と行きたいのですが、上記 EF50mm F1.8 や EF40mm F2.8 を除くと、コンパクトで軽量で今どき性能のレンズ、というのがありません。
半年少々前まで気に入って使っていた富士フイルム Xマウントは、最後発でありながら魅力的かつコンフォータブルな単焦点レンズを次々と出して、私もその点だけは今でも後ろ髪を引かれるところです。
(今や店頭でもズラッとXFレンズ群が並べられているのを見ると隔世の感が…)
ま、過去にも書いたように、 Xマウントを一式売却して(というかミラーレスシステムは全部手放して)、EOS & EF システムに注力するようにしたことは何も後悔していませんし、ある意味満足はしているのですが、
今日発表の X-T1 新ファームウェアは凄い頑張ってるなぁ、試してみたいなぁ
と素直に思いましたね。
■ 「FUJIFILM X-T1」の最新ファームウエアを公開 動いている被写体に強い「新AFシステム」の搭載と、操作性をさらに向上! : お知らせ | 富士フイルム
X-T1 が実際に色々と使ってきたミラーレス機の中では一番気に入ったカメラだったのは間違いありません。
ただ、細かい使い勝手は(十字ボタンみたいなファームウェアで改善できない部分も含めて)結構辛く感じるところもあり、また静止体相手の AF-S に関しては満足できたものの、動体相手は謳い文句がどうであろうとウンコ、としか言えませんでした。
でも、昨年末のファームウェア Ver.3 の発表内容を見た時も「富士フイルムは X-T1 の改善に物凄く気合いはいってるなぁ」と思いましたし、細かい使い勝手で不満だったところが色々と改善されていて、
「最初から Ver.3 レベルの使い勝手なら、手放すのが惜しくなっていたかもなぁ」
なんて思うくらいに魅力を感じたものですが、Ver.4 の内容を見ると
ようやく富士フイルムも本格的な多点AF を主力機に投入、
それもファームウェア・アップデートで実現とは!!
それもファームウェア・アップデートで実現とは!!
というのはビックリでしたね。X-T1 のチップセット・ポテンシャルで実現できたのかよ!というのは驚き。本当に驚きです。
(像面位相差AF の低輝度限界が劇的に下がった改善点なんかは、そもそもハードウェアに依存している部分も多くて、なんでファームウェア・アップデートでできるの?という感じですし、それができるならよほどハードウェアのポテンシャルを引き出せてなかった感があるわけですが…)
もちろん、間違ってはいけないのは別に富士フイルムの AF 機能が他社より特に優れてるというわけではなく、やっと他社の AF スペックに追いつきつつあるというレベルなわけですが、それを新製品ではなく従来機のアップデートで実現するのは凄いですね。
「ゾーン」にしても、「ワイド/トラッキング」にしても、他社ならミラーレス機でもとうに実現していることですし、AF-C で使う場合は「実際にどれくらいのレスポンスで被写体追従できるか?」が問題なので、スペックだけで評価はできませんが、なんにせよ、Ver.3 での追加内容と合わせて、
初期の X-T1 とはまるっきり別物だなぁ
というのは間違いないところ。
本来なら新機種にした方が「別物」感が出て評価も改まるのですが、それを従来機種のアップデートでやってしまう富士フイルムには頭が下がる思いです。
他の Ver.4 改善点を見ても、
- 像面位相差AF の低輝度輝度限界が 2.5EV から 0.5EV に劇的改善
- 他社では当たり前になっている「瞳AF」のフォローアップ
- イマイチ点としてよく挙げられていた、マクロ切り替えのマクロボタン押しを不要に
というのがあり、さらに
マニュアル露出&ISO感度オート時の露出補正が可能に
なったようで、昔のことを思い出して「この機能が欲しかったんやで〜」と言いたくなるものが満載です。
(最初からやれや、と言いたくなるのもあるけど、富士フイルムの人が言っていたようにボディ造りは一歩一歩前に進んでいる状況なのでしょう。イラチだから待てなかったのは仕方ないけどね ^^;)
まあ、通常ファームウェア・アップデートは発売前からある程度織り込み済みにしていることが多く、要は「最初から所定回数のアップデート費用=開発費用も値段込み」ということなのですが(機能拡張アップデートで有名なリコー GR シリーズなんかは4回分だったかな)、それを思えば
X-T1 の価格もアップデート費用込みと考えれば納得だけど
ここまでやるか!?というレベル
ここまでやるか!?というレベル
ではあります。カメラ以外の部門が絶好調で余裕があるせいかもしれませんが……
いずれにしても、私が使っていた頃とは別物の X-T1、今はどうなってるのか興味を惹かれるところですが、また X-T1 や XFレンズ群を買い戻して……というのはさすがにないので、遠くから見守るだけであります。
予約していた EOS M3 を買えなかった理由の一つとして、やっぱり自分のミラーレス機の基準が富士フイルムにあるので、それを思うと
「やっぱりミラーレスはミラーレスで、キヤノンとは別のものを買った方がええのかも知れんなあ」
と感じる昨今ですから、EOS M4 でもどうにも納得できなければ、X-T2 を買ってる可能性が無きにしも非ずかもしれません。
どっちかというと、身体的に一眼レフシステムを担ぐことができなくなったら富士フイルムに戻ってくるかもなぁ、なんて思いながら手放したんですけどね(^_^;)
とにかく、
富士フイルムはレンズだけでなくカメラボディも凄い勢いで頑張ってるなぁ
と感嘆した X-T1 ファームウェア Ver.4.00 の発表でした。
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